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戦艦大和誕生 上 (講談社+アルファ文庫 G 36-3) 文庫 – 1999/12/1
前間 孝則
(著)
西島技術大佐の未公開記録
- 本の長さ451ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1999/12/1
- ISBN-104062564017
- ISBN-13978-4062564014
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商品の説明
著者について
1946年、佐賀県に生まれる。法政大学を中退。石川島播磨重工の航空宇宙事業本部技術開発事業部でジェットエンジンの設計に20年間従事する。1988年に同社を退社。著書には『トヨタVSベンツ』(講談社)、『富嶽』上・下『マン・マシンの昭和伝説』上・下『亜細亜新幹線』(以上、講談社文庫)、『YS-11』上・下(講談社+α文庫)などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1999/12/1)
- 発売日 : 1999/12/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 451ページ
- ISBN-10 : 4062564017
- ISBN-13 : 978-4062564014
- Amazon 売れ筋ランキング: - 901,305位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年4月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初めて大和建造までの帝国海軍の思想や技術的な困難さを知り、また生産管理の重要性に気付き改善に尽くした人物がいた事に驚いた。どちらかと言うと裏方に焦点を当てた地味ではあるが、興味深い物語
2013年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦艦大和の建造に西島大佐が如何に関わったかがよく理解できた。また、戦後の造船界に西島大佐の影響が如何に大きかったのかがよく理解できた。
2019年7月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ドックで現合で組立していたが、サブアッシー毎に、多数の下請け会社へ発注し同時進行し大きく工期短縮するシステムが日本で開発されていた。
2012年11月26日に日本でレビュー済み
この本が新刊された当時に上下巻とも購入して読みました。
造船という分野において如何にシステム化が行われたかを知る事が出来ます。
これが戦後の日本の製造業を支えたと言っても過言ではありません。
他の方も書かれていますので、そちらを参照された方が良く分かるでしょう。
私はこの本でもう一つの側面を知る事が出来ました。
西島さんが資材の調達に非常に苦労されている事が書かれていますが、戦争とは武器の性能でも精神力でもなく、「ロジスティクスの闘い」であるという事です。資材の調達に始まり、それをいかにして運用していくか?についても詳しく書かれています。
良く「国力の闘い」という言われ方をしますが、まさに造船を通してその事を訴えられていると感じました。
エンジニアの方が読むのも良し。国力について考える方が読むのも良し。そんな本です。
造船という分野において如何にシステム化が行われたかを知る事が出来ます。
これが戦後の日本の製造業を支えたと言っても過言ではありません。
他の方も書かれていますので、そちらを参照された方が良く分かるでしょう。
私はこの本でもう一つの側面を知る事が出来ました。
西島さんが資材の調達に非常に苦労されている事が書かれていますが、戦争とは武器の性能でも精神力でもなく、「ロジスティクスの闘い」であるという事です。資材の調達に始まり、それをいかにして運用していくか?についても詳しく書かれています。
良く「国力の闘い」という言われ方をしますが、まさに造船を通してその事を訴えられていると感じました。
エンジニアの方が読むのも良し。国力について考える方が読むのも良し。そんな本です。
2006年7月9日に日本でレビュー済み
私はこの本を大和の本としてとは読みませんでした。
西島大佐の類い稀なる多種少量個別受注製品の生産管理理論として
読み解いて行きました。
実際、この方式はコンピューターとPERTを組み合わせて、各工程の
着手順を厳密に規定して行くとそのまま「SASP」(「 造船の計画管理 」
に詳しいです)になります。
何かと遅れがちなPERTを已めてやると、TOC理論の「 クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか? 」
になります。
これは過去の物語ではありません。決して。
西島大佐の類い稀なる多種少量個別受注製品の生産管理理論として
読み解いて行きました。
実際、この方式はコンピューターとPERTを組み合わせて、各工程の
着手順を厳密に規定して行くとそのまま「SASP」(「 造船の計画管理 」
に詳しいです)になります。
何かと遅れがちなPERTを已めてやると、TOC理論の「 クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか? 」
になります。
これは過去の物語ではありません。決して。
2005年1月14日に日本でレビュー済み
ゼロ戦と戦艦大和は、いろんな意味で今も日本人の心をとらえて離さない。
ゼロ戦はたくさんの本を残してもらった。あの堀越さん曽根さんというゼロ戦の技術者も、たくさんの本を残した。小説もある。
では、戦後造船王国になった日本の原点「大和」は、沖縄特攻の戦記物以外にどんな本を残してもらっただろうか。何もないようだ。
戦後生まれの日本人として、現在技術者のはしくれとして、当時大和を建造した技術者たちが、何を考え、どう行動したか、どんな苦労をしてきたかの話を読みたいと思ってきた。
やっと見つかりました。前間さんのこの本です。基になったのは、「大和」の船殻主任で海軍技術大佐・西島亮二氏が、戦後ひそかに残していたという1千枚を越える未公開手記である。
上巻の前半は、西島氏の生い立ちから九大を出て海軍に入ったいきさつをはさみながら、当時の国際情勢と日本の立場を詳細に調べて、大和建造の決定までを丹念に書いている。
戦後造船業界のみならずあらゆる産業に波及した、材料と部品の標準化の徹底化、納期短縮のためのブロック工法の導入などは西島氏がはじめたという。さらに、その後のT自動車のカンバン方式になる部品調達方法と生産管理法まで考案して、造船に導入している。
これらのエピソードとして、大和を建造した海軍呉造船廠が、戦後I重工の造船所となり、I重工がその後、呉の生産管理を電算化システムにしようとした時、西島氏が残した大和の生産管理システムは、ほとんど変更しないでそのまま電算化できたので、大和建造のシステムはいかにすぐれていたか、関係者は非常に驚いたという。やはり、世界最大の大和を短期間に建造できた裏には、こういうスゴイ技術者がいたから可能だったんだと、心底震えた。
後半は、西島氏の記録を随所に引用しながら、いよいよ呉における船体建造に入る。技術者出身の前間さんは船の構造や技術を分かりやすく説明しながら、話を進めてゆく。当時の軍港の町呉の市民はこれをどう見ていたか、秘密保持のため海軍はどうしたかなども紹介している。
上巻では大和はまだ建造の途中ですが、技術者の大先輩の体験談として、何度も興奮しながら読みました。講談社の新書に入ったので残してもらえるようだ。実に読みやすい本なので、ぜひ次代を担う若い人たちにも読み継いでもらいたい本です。
ゼロ戦はたくさんの本を残してもらった。あの堀越さん曽根さんというゼロ戦の技術者も、たくさんの本を残した。小説もある。
では、戦後造船王国になった日本の原点「大和」は、沖縄特攻の戦記物以外にどんな本を残してもらっただろうか。何もないようだ。
戦後生まれの日本人として、現在技術者のはしくれとして、当時大和を建造した技術者たちが、何を考え、どう行動したか、どんな苦労をしてきたかの話を読みたいと思ってきた。
やっと見つかりました。前間さんのこの本です。基になったのは、「大和」の船殻主任で海軍技術大佐・西島亮二氏が、戦後ひそかに残していたという1千枚を越える未公開手記である。
上巻の前半は、西島氏の生い立ちから九大を出て海軍に入ったいきさつをはさみながら、当時の国際情勢と日本の立場を詳細に調べて、大和建造の決定までを丹念に書いている。
戦後造船業界のみならずあらゆる産業に波及した、材料と部品の標準化の徹底化、納期短縮のためのブロック工法の導入などは西島氏がはじめたという。さらに、その後のT自動車のカンバン方式になる部品調達方法と生産管理法まで考案して、造船に導入している。
これらのエピソードとして、大和を建造した海軍呉造船廠が、戦後I重工の造船所となり、I重工がその後、呉の生産管理を電算化システムにしようとした時、西島氏が残した大和の生産管理システムは、ほとんど変更しないでそのまま電算化できたので、大和建造のシステムはいかにすぐれていたか、関係者は非常に驚いたという。やはり、世界最大の大和を短期間に建造できた裏には、こういうスゴイ技術者がいたから可能だったんだと、心底震えた。
後半は、西島氏の記録を随所に引用しながら、いよいよ呉における船体建造に入る。技術者出身の前間さんは船の構造や技術を分かりやすく説明しながら、話を進めてゆく。当時の軍港の町呉の市民はこれをどう見ていたか、秘密保持のため海軍はどうしたかなども紹介している。
上巻では大和はまだ建造の途中ですが、技術者の大先輩の体験談として、何度も興奮しながら読みました。講談社の新書に入ったので残してもらえるようだ。実に読みやすい本なので、ぜひ次代を担う若い人たちにも読み継いでもらいたい本です。
2006年12月6日に日本でレビュー済み
戦艦大和を作った男、西島の造艦に捧げた半生を描く。
険悪化する日米関係をにらみ、短期間でしかも安く超弩級戦艦を作ることを要求された西島は、それまでの日本には全くなく、独自に研究、実践してきた生産管理手法や革新的な造船技術を総動員して、海軍の要求に応え大和を送り出すことに成功する。しかし西島の仕事はそれで終わる訳ではなかった。
戦争が進むにつれて、武器や食料、燃料の輸送のための輸送船の重要性が認識されるようになる。占領した南方地域からの資源の輸送や、最前線への物資の補給ができなければ戦争を継続することができないのだから。その統制を海軍が行なうようになると西島がその責任者として登用される。そして、以前にも増して徹底した短期間での建造を要求されるようになる。戦争末期には艦艇の製造の必要がなくなるとともに航空機の製造さえ任されることとなる。
兵器の性能、兵士の技量、士気とともに勝敗を左右する、国の「生産能力」。その「生産戦」「技術戦」という側面の「もう一つの戦争」にスポットライトを当てた、上下2巻に渡る非常に興味深い労作である。現状に決して満足することなく、次々と改革を推し進めて行く西島の姿に技術者としての理想像を見ることができる。技術者の方にぜひ読んでもらいたい本である。
険悪化する日米関係をにらみ、短期間でしかも安く超弩級戦艦を作ることを要求された西島は、それまでの日本には全くなく、独自に研究、実践してきた生産管理手法や革新的な造船技術を総動員して、海軍の要求に応え大和を送り出すことに成功する。しかし西島の仕事はそれで終わる訳ではなかった。
戦争が進むにつれて、武器や食料、燃料の輸送のための輸送船の重要性が認識されるようになる。占領した南方地域からの資源の輸送や、最前線への物資の補給ができなければ戦争を継続することができないのだから。その統制を海軍が行なうようになると西島がその責任者として登用される。そして、以前にも増して徹底した短期間での建造を要求されるようになる。戦争末期には艦艇の製造の必要がなくなるとともに航空機の製造さえ任されることとなる。
兵器の性能、兵士の技量、士気とともに勝敗を左右する、国の「生産能力」。その「生産戦」「技術戦」という側面の「もう一つの戦争」にスポットライトを当てた、上下2巻に渡る非常に興味深い労作である。現状に決して満足することなく、次々と改革を推し進めて行く西島の姿に技術者としての理想像を見ることができる。技術者の方にぜひ読んでもらいたい本である。
2006年1月28日に日本でレビュー済み
戦艦大和建造の実質的な現場責任者(船殻主任)は、西島亮二造船少佐(当時35歳)である。西島は戦後、公の場ではほとんど発言することなく沈黙を守り通した。インタビュー嫌いで、雑誌などの依頼原稿もほとんど断っている。その西島が実は原稿用紙一千枚を越える回顧録を書き残していたのだ。「海軍技術大佐(造船)西島亮二回想記録」(防衛庁防衛研修所戦史室、1971年)という、一般には非公開の大部の回想録である。
本書の著者前島は1995年(平成7年)、満93歳になる西島とその家族を訪問して資料の閲覧を願い出る。回想記録とその他膨大な参考資料を突き合わせることによって浮かび上がってくるのは、西島が長い時間をかけ、苦労して独力で開発したすばらしい造船管理法の全容である。
例えば、戦艦大和の船殻工場での工数は99万9千35工数であった。これに対して、2号艦「武蔵」(三菱長崎造船所)の工数は、大和の約2倍以上であり、したがって建造日数、建造費ともに大和より大幅に大きな数字となっている。しかしこの事実は戦後になってもほとんど公にはされていない。
それはともかく、西島が確立した効率的な造船建造システムこそ、敗戦後わずか11年にして日本を造船業世界一に押し上げる原動力となったのである。戦艦「大和」は現代に生きている。 西島の科学的な生産管理システムは、その後の生産大国日本の源流の一つになったといえるであろう。
本書の著者前島は1995年(平成7年)、満93歳になる西島とその家族を訪問して資料の閲覧を願い出る。回想記録とその他膨大な参考資料を突き合わせることによって浮かび上がってくるのは、西島が長い時間をかけ、苦労して独力で開発したすばらしい造船管理法の全容である。
例えば、戦艦大和の船殻工場での工数は99万9千35工数であった。これに対して、2号艦「武蔵」(三菱長崎造船所)の工数は、大和の約2倍以上であり、したがって建造日数、建造費ともに大和より大幅に大きな数字となっている。しかしこの事実は戦後になってもほとんど公にはされていない。
それはともかく、西島が確立した効率的な造船建造システムこそ、敗戦後わずか11年にして日本を造船業世界一に押し上げる原動力となったのである。戦艦「大和」は現代に生きている。 西島の科学的な生産管理システムは、その後の生産大国日本の源流の一つになったといえるであろう。