本書は第一弾1999年に書かれたもので本書は第2弾が出ています。この世界は日進月歩ですのでそちらをお勧めします。
なお、第一弾も第二弾も著者は同じ、工学や情報科学の専門家です。自己組織化というと複雑系のイメージがありますが、本書は生体分子がどのように自己組織化するか、それを工学的にどう応用するかに焦点が当たっています。従って、複雑系から自己組織化を捉えようという読者には向きません。(一章を割いている程度です)あくまでも、自己組織化の応用の一端が垣間見えるといった感じです。
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自己組織化とは何か: 生物の形やリズムが生まれる原理を探る (ブルーバックス 1277) 新書 – 1999/12/1
都甲 潔
(著)
なぜ、自分で組み上がってしまうのか?
壊れたオモチャが勝手に元通りになることはない。だが、この世界には、生物に見られるように、自分で自分を作り上げるという現象が存在する。
「自己組織化」といわれるこの現象は、なぜ起こるのか?どう起こるのか?
カオス理論とともに、「複雑系の科学」を支える自己組織化という考え方は、何を生み出すか?
自分で自分を作り上げるマイクロマシンの可能性など、エキサイティングに展開する現代科学の新潮流を展望する。
壊れたオモチャが勝手に元通りになることはない。だが、この世界には、生物に見られるように、自分で自分を作り上げるという現象が存在する。
「自己組織化」といわれるこの現象は、なぜ起こるのか?どう起こるのか?
カオス理論とともに、「複雑系の科学」を支える自己組織化という考え方は、何を生み出すか?
自分で自分を作り上げるマイクロマシンの可能性など、エキサイティングに展開する現代科学の新潮流を展望する。
- 本の長さ253ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1999/12/1
- ISBN-10406257277X
- ISBN-13978-4062572774
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商品の説明
著者について
【都甲潔】
1953年、福岡県生まれ。九州大学工学部電子工学科卒業。同大学院博士後期課程修了後、助手、助教授を経て、現在、九州大学大学院システム情報科学研究科教授。著書に『味覚センサ』『自己組織化』『食と感性』『電子物性論』『センサ工学』など多数。
【江崎秀】
1958年、福岡県生まれ。九州大学工学部電子工学科卒業。同大学院修士課程修了後、東芝医用機器技術研究所勤務を経て、現在、近畿大学九州工学部電気情報工学科助教授。専門はバイオエレクトロニクス。共著に『自己組織化』など。
【林健司】
1960年、福岡県生まれ。九州大学工学部電子工学科卒業。同大学院博士後期課程修了。九州大学工学部助手、鹿児島大学工学部助教授を経て、現在、九州大学大学院システム情報科学研究科助教授。専門はセンサ工学、電子機能デバイス工学。
1953年、福岡県生まれ。九州大学工学部電子工学科卒業。同大学院博士後期課程修了後、助手、助教授を経て、現在、九州大学大学院システム情報科学研究科教授。著書に『味覚センサ』『自己組織化』『食と感性』『電子物性論』『センサ工学』など多数。
【江崎秀】
1958年、福岡県生まれ。九州大学工学部電子工学科卒業。同大学院修士課程修了後、東芝医用機器技術研究所勤務を経て、現在、近畿大学九州工学部電気情報工学科助教授。専門はバイオエレクトロニクス。共著に『自己組織化』など。
【林健司】
1960年、福岡県生まれ。九州大学工学部電子工学科卒業。同大学院博士後期課程修了。九州大学工学部助手、鹿児島大学工学部助教授を経て、現在、九州大学大学院システム情報科学研究科助教授。専門はセンサ工学、電子機能デバイス工学。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1999/12/1)
- 発売日 : 1999/12/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 253ページ
- ISBN-10 : 406257277X
- ISBN-13 : 978-4062572774
- Amazon 売れ筋ランキング: - 745,189位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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2012年4月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2007年10月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初の駆け出しは、非常に誰でも読める読んだと思ったのですが、先を読むことで工学的な話に持ち出してくる。ちょっと解説が専門的なところで、誰でも読める本とはいえない。
自己組織化が起こっているとき、分子レベルではいったい何が起きているのか?
自己組織化に関わる最新の潮流の様子を知ることができる。しかし類書に比べてかなり専門的な解説である。
また題材も馴染みの薄いものが多く見受けられる。したがって、本書は自己組織化の概略を知るために読まれるのがよいと思う。内容をしっかり理解するには、本書では恐らく困難だと思われる。他書の解説である程度理解を深めてから本書を読んでも遅くはないと思う。しかし本書を読んで、自己組織化というのは思ったより(かなり)難しい現象であると感じた。
それは、今、まさに開拓されている分野なのだということも実感した。
Self-Organization in Biological Systems 残念ながら英文ですが、こちら自己組織の解説はファミリアのある参考例を使い分かりやすいかもしれない。
自己組織化が起こっているとき、分子レベルではいったい何が起きているのか?
自己組織化に関わる最新の潮流の様子を知ることができる。しかし類書に比べてかなり専門的な解説である。
また題材も馴染みの薄いものが多く見受けられる。したがって、本書は自己組織化の概略を知るために読まれるのがよいと思う。内容をしっかり理解するには、本書では恐らく困難だと思われる。他書の解説である程度理解を深めてから本書を読んでも遅くはないと思う。しかし本書を読んで、自己組織化というのは思ったより(かなり)難しい現象であると感じた。
それは、今、まさに開拓されている分野なのだということも実感した。
Self-Organization in Biological Systems 残念ながら英文ですが、こちら自己組織の解説はファミリアのある参考例を使い分かりやすいかもしれない。
2000年12月24日に日本でレビュー済み
自己組織化については,すでにたくさんの書籍が出版されていますが,まったくの知識ゼロから読んでも,きちんと理解できるような説明,内容構成になっています.また,自己組織化と関連の深い複雑系,カオスについても説明があって,相互の関係がきちんと理解できます.さすがブルーバックスですね.
2006年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトル通り自己組織化について書かれた新書。
自己組織化はカオスとともに複雑系の2本柱を構成する概念である。本書は、自己組織化という現象を概念的(哲学的?)に論じる本というよりも、身の回りに存在する自己組織化現象を取り上げ解説する本であると言える。工学者の視点から書かれた本という印象を受けた。
話が非常に具体的で、化学や生物学の専門用語(ただし、ほとんどは物質名等の固有名詞)が頻繁に登場するので、高校化学・高校生物の知識すらもっていない私には正直イメージがわきづらい点も多々あったが、各章の最後にその章のまとめ的な段落があったためエッセンスを理解できないということはなかった。ただし、カオスと複雑系の科学、人工生命について論じた後半の章はやや概念的で、他の章と若干ニュアンスが異なるように感じた。
3人の著者による分担執筆だが文章のトーンは統一されており、平易な文章で読みやすかった。
本書では、自己組織化現象の数理的側面についてはあまり触れられていないが、自己組織化現象の具体例や工学的応用例が豊富に紹介されている入門書として良いと思う。
自己組織化はカオスとともに複雑系の2本柱を構成する概念である。本書は、自己組織化という現象を概念的(哲学的?)に論じる本というよりも、身の回りに存在する自己組織化現象を取り上げ解説する本であると言える。工学者の視点から書かれた本という印象を受けた。
話が非常に具体的で、化学や生物学の専門用語(ただし、ほとんどは物質名等の固有名詞)が頻繁に登場するので、高校化学・高校生物の知識すらもっていない私には正直イメージがわきづらい点も多々あったが、各章の最後にその章のまとめ的な段落があったためエッセンスを理解できないということはなかった。ただし、カオスと複雑系の科学、人工生命について論じた後半の章はやや概念的で、他の章と若干ニュアンスが異なるように感じた。
3人の著者による分担執筆だが文章のトーンは統一されており、平易な文章で読みやすかった。
本書では、自己組織化現象の数理的側面についてはあまり触れられていないが、自己組織化現象の具体例や工学的応用例が豊富に紹介されている入門書として良いと思う。
2006年12月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
複数の筆者が書いているためか、章によってニュアンスが異なります。
特に、自己組織化そのものについてというよりも、微細生物がいかに自己組織化を応用しているのかについての記述に重点が置かれている章がいくつかあります。そこでは、生物のメカニズムの説明に終始し、所々に「これが自己組織化です」と書かれているだけ。なんだか、あらゆる現象が自己組織化である、と言われて煙に巻かれた印象です。
しかし別の章では、自己組織化、複雑系、カオスの関連と、それらが関わる(生物に限定されない)様々な現象についての説明が、とてもわかりやすく記述してあります。
それだけに、章間のムラが気になってしまいます。
特に、自己組織化そのものについてというよりも、微細生物がいかに自己組織化を応用しているのかについての記述に重点が置かれている章がいくつかあります。そこでは、生物のメカニズムの説明に終始し、所々に「これが自己組織化です」と書かれているだけ。なんだか、あらゆる現象が自己組織化である、と言われて煙に巻かれた印象です。
しかし別の章では、自己組織化、複雑系、カオスの関連と、それらが関わる(生物に限定されない)様々な現象についての説明が、とてもわかりやすく記述してあります。
それだけに、章間のムラが気になってしまいます。