統計学には、さまざまな項目があります。本書は、そのうち推測統計に焦点をあわせたものです。
副題は「部分から全体像をいかに求めるか?」となっていて、本書の概要はこの表現に尽きます。
第1章 でたらめの法則
1-1 可能性の大小を考える
1-2 期待の大きさ
第2章 分布を見る
2-1 繰り返し実験
2-2 一様分布
2-3 2項分布
2-4 ポアソン分布
2-5 幾何分布
2-6 指数分布
2-7 正規分布
第3章 推定の技法
3-1 全体像を捉える
3-2 単純無作為抽出法
3-3 集落抽出法
3-4 2段抽出法
3-5 層化抽出法
3-6 推定に有効な分布
3-7 実験計画法
第4章 幅のある推定を行う
第5章 推定の正しさを検定する
第6章 関係を推定する
第7章 将来を予測する
第8章 判断に左右される予測
けっこう国際関係論で用いたものが出てきます。いま、さまざまな推定結果がテレビ番組の中にも持ち出されて、その有効性の検証は省いて、まず結果ありき、で議論がスタートすることが多いです。ここに統計学は充分にその有効性を「信じられている」という条件のいきわたりを感じます。また、統計を持ち出す主体への信用の度合いが、漠然と高まっているのかも知れません。

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推測統計はじめの一歩: 部分から全体像をいかに求めるか (ブルーバックス 1283) 新書 – 2000/3/1
清水 誠
(著)
選挙速報の「当確」は、どう出すか?
わずかな開票率で出る「当確」。──なぜわかるのか?効率よく、的確に予測するにはどうするか、結果を検証するにはどうすればよいか、推測統計の考え方を、初歩から道筋を追って語る。
わずかな開票率で出る「当確」。──なぜわかるのか?効率よく、的確に予測するにはどうするか、結果を検証するにはどうすればよいか、推測統計の考え方を、初歩から道筋を追って語る。
- 本の長さ206ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2000/3/1
- ISBN-104062572834
- ISBN-13978-4062572835
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
選挙速報の「当確」はどう出すのか。限られた情報から、効率よく、正確に全体像を求める推測統計。推定の正しさの確認法や将来予測の技法まで、データ予測の考え方を初歩から道筋を追って解説する。
著者について
1963年、東京都生まれ。87年、東京大学理学部数学科卒業。総務庁統計局で消費者物価指数、労働力調査などの作成・分析に従事するかたわら、統計センター統計研修所の講師として数学や統計の基礎教育に貢献。現在、東京大学社会科学研究所助教授。主要論文に『季節調整法センサス局法2、X11-AR-MAの適用』(統計局研究彙報)、著書に『データ分析はじめの一歩』(ブルーバックス)がある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2000/3/1)
- 発売日 : 2000/3/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 206ページ
- ISBN-10 : 4062572834
- ISBN-13 : 978-4062572835
- Amazon 売れ筋ランキング: - 688,746位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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東京国際大学経済学部教授.東京大学理学部数学科卒業.東京大学社会科学研究所助教授,総務省統計研究研修所長,国連アジア太平洋統計研修所オフィサー・イン・チャージなどを経て現職.博士(経済学).
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年6月1日に日本でレビュー済み
推測統計の考え方が実例とともに解説されている。しかし、これ一冊では、公式、計算のしかたと説明不足のため推測統計をマスターすることは不可能である。これを入門にして各専門書をひも解こう、勉強のきっかけにするには良書!
2010年2月10日に日本でレビュー済み
推測統計について解りやすく解説しています.
しかも安いので素晴らしいです.
ブルーバックスには教科書と使えるレベルのもあります.
「科学をあなたのポケットに」をみごとに実現しています.
日本語が全く出来ないなら,日本文学を語れないでしょう.
この程度の数学が理解できないなら,科学を語ることは出来ません.
しかも安いので素晴らしいです.
ブルーバックスには教科書と使えるレベルのもあります.
「科学をあなたのポケットに」をみごとに実現しています.
日本語が全く出来ないなら,日本文学を語れないでしょう.
この程度の数学が理解できないなら,科学を語ることは出来ません.
2005年3月9日に日本でレビュー済み
統計学には大きく分けて“記述統計”と“推測統計”の二つがある。この本はその名の通り“推測統計”について書かれた本である。
内容は以下の通りである。
1章:簡単な確率と統計の説明。
2章:各種分布について(二項分布、ポワソン分布、正規分布など)
3章:推測の仕方(不偏分散、標準誤差など)
4章、5章:検定の方法
6章、7章:回帰分析を使った推測など
8章:ゲーム理論など
あとがき:地球の環境や人口の今後の予測
全体的に数式が多い。そのわりには数式の説明が丁寧でない。特に3章は数式のオンパレードで理解するのが大変。おそらく統計初心者は理解できないと思う。4~7章はさほど難しくはない。しかし、統計初心者には難しいと思われる。簡単なのは1章ぐらいかな?正直、この本は“はじめの一歩”というわりに難しい。同じ推測統計ならば、同じブルーバックスの“推計学のすすめ”という本の方が簡単で分かりやすいと思う。
ちなみに、この本の姉妹書で“記述統計”について書かれている「データ分析はじめの一歩」という本もある。こっちの方が分かりやすかった。
内容は以下の通りである。
1章:簡単な確率と統計の説明。
2章:各種分布について(二項分布、ポワソン分布、正規分布など)
3章:推測の仕方(不偏分散、標準誤差など)
4章、5章:検定の方法
6章、7章:回帰分析を使った推測など
8章:ゲーム理論など
あとがき:地球の環境や人口の今後の予測
全体的に数式が多い。そのわりには数式の説明が丁寧でない。特に3章は数式のオンパレードで理解するのが大変。おそらく統計初心者は理解できないと思う。4~7章はさほど難しくはない。しかし、統計初心者には難しいと思われる。簡単なのは1章ぐらいかな?正直、この本は“はじめの一歩”というわりに難しい。同じ推測統計ならば、同じブルーバックスの“推計学のすすめ”という本の方が簡単で分かりやすいと思う。
ちなみに、この本の姉妹書で“記述統計”について書かれている「データ分析はじめの一歩」という本もある。こっちの方が分かりやすかった。
2008年5月2日に日本でレビュー済み
本書は、前著『データ分析 はじめの一歩』の姉妹本である。
推計統計の基本的なものについて、その背景となる理論とその骨格を解説することを意図しているが、数式の存在がその意図の障害となっていると思われる。
ブルーバックスの発刊意図、「科学をあなたのポケットに」を実現するためには、更なる工夫が必要と思われる。
推計統計の基本的なものについて、その背景となる理論とその骨格を解説することを意図しているが、数式の存在がその意図の障害となっていると思われる。
ブルーバックスの発刊意図、「科学をあなたのポケットに」を実現するためには、更なる工夫が必要と思われる。