丁寧な本、読み易く、客観性と主観のバランスが心地良い。
あくまでも人類の可能性と遺伝についてポジティブに考えてくれている
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心はどのように遺伝するか―双生児が語る新しい遺伝観 (ブルーバックス) 新書 – 2000/10/20
安藤 寿康
(著)
IQは遺伝によって決まるのか?
遺伝をめぐるさまざまな誤解を解く「心と行動の遺伝学」
ヒトゲノム、クローン技術と、21世紀は遺伝子の時代に突入しようとしている。そしていま一卵性・二卵性双生児の研究から、身長や体重だけではなく、IQや性格への遺伝的影響も明らかになってきた。
遺伝子はどのように人間の心を操っているのか?
遺伝をめぐるさまざまな誤解を解く「心と行動の遺伝学」
ヒトゲノム、クローン技術と、21世紀は遺伝子の時代に突入しようとしている。そしていま一卵性・二卵性双生児の研究から、身長や体重だけではなく、IQや性格への遺伝的影響も明らかになってきた。
遺伝子はどのように人間の心を操っているのか?
- ISBN-104062573067
- ISBN-13978-4062573061
- 出版社講談社
- 発売日2000/10/20
- 言語日本語
- 本の長さ256ページ
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商品の説明
著者について
1958年東京都生まれ。神奈川県鎌倉市在住。慶應義塾大学文学部卒業後、同大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、慶應義塾大学文学部助教授。教育学博士。専門は行動遺伝学、教育心理学。特に認知能力とパーソナリティの発達に及ぼす遺伝と環境(主に教育環境)の影響に関して、双生児法による研究を行っている。著書に『遺伝と教育――人間行動遺伝学的アプローチ』(風間書房)、訳書にプロミン著(共訳)『遺伝と環境――人間行動遺伝学入門』(培風館)。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2000/10/20)
- 発売日 : 2000/10/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 256ページ
- ISBN-10 : 4062573067
- ISBN-13 : 978-4062573061
- Amazon 売れ筋ランキング: - 328,743位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大学院のレポートに 必須で 購入しました。
私には 難しかったですが、興味ある内容です。
私には 難しかったですが、興味ある内容です。
2023年10月4日に日本でレビュー済み
実際に子育てを行い、同じ親でもこうも違うのか?となんとなく感じていた気持ちが代弁されているような気持ちになり、勝手ながら安心してしまいました。
教育、心、本人の意思色々と考えさせられる内容でした。
教育、心、本人の意思色々と考えさせられる内容でした。
2017年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
使用感のある本で、やけもありましたが、説明どおりでしたし、問題なく読めました。
2022年9月7日に日本でレビュー済み
ヒトの遺伝子と行動の関係については、
まだまだこれから発展していく学問領域ではありますが、
本書では、出版時点で可能な研究手法を使って明らかにしてきた知見を
簡潔かつ丁寧に解説しています。
双生児研究については様々な書籍で引用されていますが、
断片的にしか引用していないものや、歪めて引用しているものが多く、
また日本語で体系的に整理されたものはほとんど見かけませんので、
本書はそれだけでも価値があると思います。
更に巷で流布している遺伝についての誤解に対しても、
科学的な見地に基づく適切な解説をしていますので理解が進みます。
2008/3/4読了
まだまだこれから発展していく学問領域ではありますが、
本書では、出版時点で可能な研究手法を使って明らかにしてきた知見を
簡潔かつ丁寧に解説しています。
双生児研究については様々な書籍で引用されていますが、
断片的にしか引用していないものや、歪めて引用しているものが多く、
また日本語で体系的に整理されたものはほとんど見かけませんので、
本書はそれだけでも価値があると思います。
更に巷で流布している遺伝についての誤解に対しても、
科学的な見地に基づく適切な解説をしていますので理解が進みます。
2008/3/4読了
2008年1月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一卵性双生児が同一の遺伝子をもっていることを利用して、学習能力や行動、興味の対象などについて二卵性双生児(50%が共通の遺伝子)と比較することで、多くの事項が環境だけではなく、遺伝的背景に支配されていると述べた書。もちろん遺伝と環境の相互的な要因も重要としている。容易な文章を心がけているが、一般人を対象とするにはやや難しく、理解するためには高校生物以上の知識が必要と思われる。
本書の冒頭において、生後まもなく生き別れになった一卵性双生児が、成人して再会する際に非常に共通点が多いことが背景としてあげられている。しかし、よく読んでみると、子供の数が同じであることなどのように本人以外の要因が大きい因子も挙げられていて確証バイアスにしかみえない説明である。一方の子供の名前が似通っていると言っても、きわめてありふれた名前であり、奇跡的な現象とは思えないし、会ったときの装飾品が似ていると言ってもその前に電話で会話していれば奇蹟でも何でもない。現に電話で連絡し合うケースがあるというエピソードも記載されている。また、著者自身述べているように、後半まで続く従来の研究結果には、懐疑派が指摘するように不適切な比較など多くの問題点がありながらそれを主張の根拠としている部分も多い。最後に著者自身の研究結果も述べられているが、比較した群間(一卵性と二卵性)および二卵性児童間の試験前のIQに差があれば、あるいは隔離された試験でなければ試験自体が成立しないと思われるが、それについての記載がなく、文献の提示もないため、信憑性があるとは言い切れない。それ以上に、思考能力と『こころ』を同一視してよいかという疑問は解消されておらず、知能などが遺伝の影響を受けること自体は正しいかもしれないが、心まで遺伝するかどうかを本データで述べるには無理がありすぎるように感じた。そもそも知能さえも、最良の測定手法がとられているかは議論の余地があるのだ。
本書において許容できる範囲でのデータ、または他の論文における動物実験結果から、個体の能力が生まれながらに異なっていることは正しいと思うし、それが遺伝の影響を受けることも正しいと思う。しかし、書全体としての説得力には欠けるように感じる。
倫理的な問題や哲学的問題が多いため、客観評価に耐えうる実験が困難であることは理解できる。また、著者自身が問題点を真摯に考察していることもわかるし、遺伝の法則などについても造形が深いと思うが、書としての完成度は中途半端な感がし、タイトルに見合った情報は得られないように感じた。悪書ではないが、積極的に勧められるかというとそうとも言えず、星3つの評価。
本書の冒頭において、生後まもなく生き別れになった一卵性双生児が、成人して再会する際に非常に共通点が多いことが背景としてあげられている。しかし、よく読んでみると、子供の数が同じであることなどのように本人以外の要因が大きい因子も挙げられていて確証バイアスにしかみえない説明である。一方の子供の名前が似通っていると言っても、きわめてありふれた名前であり、奇跡的な現象とは思えないし、会ったときの装飾品が似ていると言ってもその前に電話で会話していれば奇蹟でも何でもない。現に電話で連絡し合うケースがあるというエピソードも記載されている。また、著者自身述べているように、後半まで続く従来の研究結果には、懐疑派が指摘するように不適切な比較など多くの問題点がありながらそれを主張の根拠としている部分も多い。最後に著者自身の研究結果も述べられているが、比較した群間(一卵性と二卵性)および二卵性児童間の試験前のIQに差があれば、あるいは隔離された試験でなければ試験自体が成立しないと思われるが、それについての記載がなく、文献の提示もないため、信憑性があるとは言い切れない。それ以上に、思考能力と『こころ』を同一視してよいかという疑問は解消されておらず、知能などが遺伝の影響を受けること自体は正しいかもしれないが、心まで遺伝するかどうかを本データで述べるには無理がありすぎるように感じた。そもそも知能さえも、最良の測定手法がとられているかは議論の余地があるのだ。
本書において許容できる範囲でのデータ、または他の論文における動物実験結果から、個体の能力が生まれながらに異なっていることは正しいと思うし、それが遺伝の影響を受けることも正しいと思う。しかし、書全体としての説得力には欠けるように感じる。
倫理的な問題や哲学的問題が多いため、客観評価に耐えうる実験が困難であることは理解できる。また、著者自身が問題点を真摯に考察していることもわかるし、遺伝の法則などについても造形が深いと思うが、書としての完成度は中途半端な感がし、タイトルに見合った情報は得られないように感じた。悪書ではないが、積極的に勧められるかというとそうとも言えず、星3つの評価。
2023年1月15日に日本でレビュー済み
面白い
行動遺伝学の入門書。プロミンの本と内容が多く被っているが読みやすい。
遺伝、共有環境、非共有環境の寄与率の算出の仕方の説明。
遺伝と教育の関係。教育方法を変えれば、教育方法に応じた成果がでる。ただ
し、結局遺伝にも依存する。
環境は遺伝子の可能性を引き出すもの。どちらかだけではない。
行動遺伝学の入門書。プロミンの本と内容が多く被っているが読みやすい。
遺伝、共有環境、非共有環境の寄与率の算出の仕方の説明。
遺伝と教育の関係。教育方法を変えれば、教育方法に応じた成果がでる。ただ
し、結局遺伝にも依存する。
環境は遺伝子の可能性を引き出すもの。どちらかだけではない。
2005年12月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルにひかれて購入した.
この分野についてはまったくの素人であるがまあまあ読みやすかった.
ヒトのゲノム解析が終わり,ポストゲノムの時代に入ったと言われているが,本書は塩基配列からのアプローチではない.
1卵生双生児と2卵生双生児の行動を比較することによってモノを言っている.
本書を読み終わり,この問題をゲノムからのアプローチで解決するのは非常に難しいのではないかと感じた.
高校生物程度の知識があればすんなり読めると思う.
生物や心理学などをまったくかじったことがない人には多少難しいかもしれない.
教育関係者や隣接領域の専門家にも読んでほしい一冊.
この分野についてはまったくの素人であるがまあまあ読みやすかった.
ヒトのゲノム解析が終わり,ポストゲノムの時代に入ったと言われているが,本書は塩基配列からのアプローチではない.
1卵生双生児と2卵生双生児の行動を比較することによってモノを言っている.
本書を読み終わり,この問題をゲノムからのアプローチで解決するのは非常に難しいのではないかと感じた.
高校生物程度の知識があればすんなり読めると思う.
生物や心理学などをまったくかじったことがない人には多少難しいかもしれない.
教育関係者や隣接領域の専門家にも読んでほしい一冊.