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マンガ脳科学入門―心はどこにある? (ブルーバックス) 新書 – 2001/11/1
脳と心の不思議な世界へようこそ!
最新の脳科学が突き止めた「心のありか」
アリストテレスは心臓こそが、心が生まれる場所と信じ、デカルトは、心は肉体とは別に存在すると考えた。いま、脳科学は、長らく人類を悩ませてきた謎を解明しつつある。最新の研究によって、心は脳のなかにあり、どんな感情が脳のどの部位に生じるかまでわかってきているのだ。
●走っている車がアニメに見える「運動視力欠損」
●右脳が壊れるとユーモアや皮肉がわからなくなる!?
●親しい人の顔がわからなくなる「カプグラ妄想」
●海馬のなかに発見された「認知地図」
●意識の中枢が第46野にあった
など興味深いトピックが満載
最新の脳科学が突き止めた「心のありか」
アリストテレスは心臓こそが、心が生まれる場所と信じ、デカルトは、心は肉体とは別に存在すると考えた。いま、脳科学は、長らく人類を悩ませてきた謎を解明しつつある。最新の研究によって、心は脳のなかにあり、どんな感情が脳のどの部位に生じるかまでわかってきているのだ。
●走っている車がアニメに見える「運動視力欠損」
●右脳が壊れるとユーモアや皮肉がわからなくなる!?
●親しい人の顔がわからなくなる「カプグラ妄想」
●海馬のなかに発見された「認知地図」
●意識の中枢が第46野にあった
など興味深いトピックが満載
- 本の長さ204ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2001/11/1
- ISBN-104062573512
- ISBN-13978-4062573511
商品の説明
著者について
■アングス・ゲラトゥリ/オスカー・サラーティ(あんぐす・げらとぅり/おすかー・さらーてぃ)
■小林司(こばやしつかさ)
【アングス・ゲラトゥリ】
現在キール大学で心理学科科長。視覚と認知を研究。暇をみて、小説も書いている。
【オスカー・サラーティ】
本書を含むINTRODUCINGシリーズの7冊でイラストを担当。他にも好評の絵入り小説をたくさん書いている。『小さな死』もそのうちの1冊で、1994年、ウイル・アイスナー賞のグラフィック部門賞を受賞。
【小林司】
1929年、青森県生まれ。1959年東京大学大学院博士課程修了後、3年間フルブライト研究員としてピッツバーグ大学とゲイルズバーグ精神医学研究所に留学。1962年神経研究所勤務、1983年から91年まで上智大学カウンセリング研究所教授。現在、メンタル・ヘルス国際情報センター所長。
■小林司(こばやしつかさ)
【アングス・ゲラトゥリ】
現在キール大学で心理学科科長。視覚と認知を研究。暇をみて、小説も書いている。
【オスカー・サラーティ】
本書を含むINTRODUCINGシリーズの7冊でイラストを担当。他にも好評の絵入り小説をたくさん書いている。『小さな死』もそのうちの1冊で、1994年、ウイル・アイスナー賞のグラフィック部門賞を受賞。
【小林司】
1929年、青森県生まれ。1959年東京大学大学院博士課程修了後、3年間フルブライト研究員としてピッツバーグ大学とゲイルズバーグ精神医学研究所に留学。1962年神経研究所勤務、1983年から91年まで上智大学カウンセリング研究所教授。現在、メンタル・ヘルス国際情報センター所長。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2001/11/1)
- 発売日 : 2001/11/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 204ページ
- ISBN-10 : 4062573512
- ISBN-13 : 978-4062573511
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,011,296位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,021位ブルーバックス
- - 13,903位生物・バイオテクノロジー (本)
- - 390,411位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マンガと思って甘く見てたっす。
心はどこにある?―その答えははっきり解明されたわけでもなく、一言でいえるわけもなかったなー。と読み終わって気づいた。というわけで、この本を読んで心がどこにあるかわかったわけじゃない。
心はどこにある?―その答えははっきり解明されたわけでもなく、一言でいえるわけもなかったなー。と読み終わって気づいた。というわけで、この本を読んで心がどこにあるかわかったわけじゃない。
2009年11月25日に日本でレビュー済み
脳の細部の知識、ニューロン・樹状突起等の細部の情報から、心と脳の関係(歴史)等にも触れられている。絵も特徴的であり、入門書として非常に良書だと思われる。ブルーバックス万歳。*他の方のレビューに書かれていますが、今なら新しい脳の分野の書籍がたくさんありますね。
2013年9月17日に日本でレビュー済み
マンガ脳科学入門 心はどこにある? を読んで
直訳なので、多少わかりにくい文章です.正確に訳そうとしているのは感じますが、学術的な本と言うより手軽に読めることを目的としている本なのでもっと意訳した方が良いです.訳者はマンガを読んだことがないのかもしれませんが、セリフに感情移入されていない.と文句ばかり言いましたが、原著は良い本だと思いますし、訳者も大脳生理学に詳しいです.
以下まとめです.
-----
72 皮質下は決まり文句(習慣的な言い回し)を調整する場所.
73 右半球に障害があると、話すときにためらったり、同じ内容を繰り返したりする.間接的な質問の意味が理解できない.皮肉やユーモア、隠喩を含んだ話が理解できない.
78 モノをつかむのは錐体路神経線維.モノに手を伸ばすのは錐体外路神経線維.
82 大脳基底核は運動の始まりを調整する.始められないとパーキンソン病.始まりが極端な場合、ハンチントン舞踏病.
83 皮質の運動野が壊れると微妙な運動が出来なくなる.大まかな手順は小脳が行う.
84 観念運動的失行(左頭頂葉後部の障害):ジェスチャーなど象徴的な身振りが出来ない.
86 運動系は一部が障害を受けても機能を保てるが、感覚系は傷害されると運動できなくなる.
87 大脳辺縁系はにおいをかぎ分けるために発達したところである.
88 喜んだり怒ったりすると大脳辺縁系が活発になる.
89 学習した情動と、生まれつきの情動は異なる神経回路で発生する.
91 視床から直接扁桃体に向かう経路がある.
93 それは意識しないで情動の学習をする原因になる.(赤ちゃんが見ず知らずの人に強い情動の反応をするのは、以前、その人と共通の何かを持つ人に強い情動を感じたからである.)
94 人間は相手の顔の向かって左の方を右半球で最初に見る.右半球は顔の分析をするところである.そのため左側の顔の印象が強くなる.
96 左半球が壊れている人の方が、健康な人や右半球が壊れている人より、声の感情の調子をより判断できる.左半球の方が積極的な感情が発生しやすいので、左半球に障害のある人は鬱になり、右半球に障害のある人は病的な陽気さがある.
97 前頭葉と大脳辺縁系の関係が絶たれると、思考が感情による案内を失い意思を決定できなくなる.
102 健忘症(順行性)とは傷を受けた以降の記憶がなくなることで、新しく覚えることが出来なくなる.嗅脳皮質が壊れると起こる.
106 条件付けられた記憶は小脳の中にある.
140 盲目的視力:モノが見えて無くても、行動の調整が出来る.(獲物に対して身構えるなど、意識して見なくても体が反応すること)聴覚にも存在する.(内側膝上核ー前運動野皮質 T.Kurokawa).
149 前頭葉を損傷すると、運動固執があり、モノのいろいろな使い方を考えることが出来なくなる.
150 運動固執:どんな歯ブラシでも歯を磨く.人の家の絵でも、値踏みしたり、いろいろと感想を言う.環境に影響されやすいので、計画を立てたりその党利に実行するのが困難である.
151 自分や他人に無関心であり、自分から会話を始めたり、何かについて話すのが苦手である.
159 幻覚剤の効果の一つに自分自身とそれ以外のモノの垣根がなくす働きがある.
160 てんかん患者は健常者では経験できない恍惚感を感じることが出来る(ドフトエフスキーなど).
163 統合失調症はドーパミン過剰か我慢できない個人的な環境への反応か説明できない.視覚偏頭痛はてんかん(後頭葉)の軽度の状態である.
165 統合失調症では内からの声(自分の声)と外部からの声を区別できない.
166 カプグラ妄想とは顔貌失認の一つで、左右の顔が逆になる(鏡に映った顔に見える).
171 動物は行動を本能でプログラムされていないので、学習する必要がある.そのため、個別認識をして他の個体を区別する.
172 自閉症の人は人の心を読む扁桃体、上部側頭葉溝、中部前頭皮質、眼窩前頭皮質がうまく働いていない.他の人たちを心を持った個体として理解できない.
189 以下訳注:右半球---隠喩、皮肉、ウィット、イントネーションなどの感情的表現を受け持つ.左半球---論理的表現を受け持つ.
190 左右脳は7-8歳まではうまく発達していないので、子供にはジョークは通用しない.側頭葉てんかん患者は性欲の減退が社会的攻撃力が増す.性格は感情的、宗教的、道徳的で、ユーモアを解さない.
192 性同一障害は胎児の頃にストレスホルモンや環境ホルモンの影響がある.
195 凶悪な犯罪者の中には環境ホルモン(ダイオキシンなど)の影響を受けている場合もある.
直訳なので、多少わかりにくい文章です.正確に訳そうとしているのは感じますが、学術的な本と言うより手軽に読めることを目的としている本なのでもっと意訳した方が良いです.訳者はマンガを読んだことがないのかもしれませんが、セリフに感情移入されていない.と文句ばかり言いましたが、原著は良い本だと思いますし、訳者も大脳生理学に詳しいです.
以下まとめです.
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72 皮質下は決まり文句(習慣的な言い回し)を調整する場所.
73 右半球に障害があると、話すときにためらったり、同じ内容を繰り返したりする.間接的な質問の意味が理解できない.皮肉やユーモア、隠喩を含んだ話が理解できない.
78 モノをつかむのは錐体路神経線維.モノに手を伸ばすのは錐体外路神経線維.
82 大脳基底核は運動の始まりを調整する.始められないとパーキンソン病.始まりが極端な場合、ハンチントン舞踏病.
83 皮質の運動野が壊れると微妙な運動が出来なくなる.大まかな手順は小脳が行う.
84 観念運動的失行(左頭頂葉後部の障害):ジェスチャーなど象徴的な身振りが出来ない.
86 運動系は一部が障害を受けても機能を保てるが、感覚系は傷害されると運動できなくなる.
87 大脳辺縁系はにおいをかぎ分けるために発達したところである.
88 喜んだり怒ったりすると大脳辺縁系が活発になる.
89 学習した情動と、生まれつきの情動は異なる神経回路で発生する.
91 視床から直接扁桃体に向かう経路がある.
93 それは意識しないで情動の学習をする原因になる.(赤ちゃんが見ず知らずの人に強い情動の反応をするのは、以前、その人と共通の何かを持つ人に強い情動を感じたからである.)
94 人間は相手の顔の向かって左の方を右半球で最初に見る.右半球は顔の分析をするところである.そのため左側の顔の印象が強くなる.
96 左半球が壊れている人の方が、健康な人や右半球が壊れている人より、声の感情の調子をより判断できる.左半球の方が積極的な感情が発生しやすいので、左半球に障害のある人は鬱になり、右半球に障害のある人は病的な陽気さがある.
97 前頭葉と大脳辺縁系の関係が絶たれると、思考が感情による案内を失い意思を決定できなくなる.
102 健忘症(順行性)とは傷を受けた以降の記憶がなくなることで、新しく覚えることが出来なくなる.嗅脳皮質が壊れると起こる.
106 条件付けられた記憶は小脳の中にある.
140 盲目的視力:モノが見えて無くても、行動の調整が出来る.(獲物に対して身構えるなど、意識して見なくても体が反応すること)聴覚にも存在する.(内側膝上核ー前運動野皮質 T.Kurokawa).
149 前頭葉を損傷すると、運動固執があり、モノのいろいろな使い方を考えることが出来なくなる.
150 運動固執:どんな歯ブラシでも歯を磨く.人の家の絵でも、値踏みしたり、いろいろと感想を言う.環境に影響されやすいので、計画を立てたりその党利に実行するのが困難である.
151 自分や他人に無関心であり、自分から会話を始めたり、何かについて話すのが苦手である.
159 幻覚剤の効果の一つに自分自身とそれ以外のモノの垣根がなくす働きがある.
160 てんかん患者は健常者では経験できない恍惚感を感じることが出来る(ドフトエフスキーなど).
163 統合失調症はドーパミン過剰か我慢できない個人的な環境への反応か説明できない.視覚偏頭痛はてんかん(後頭葉)の軽度の状態である.
165 統合失調症では内からの声(自分の声)と外部からの声を区別できない.
166 カプグラ妄想とは顔貌失認の一つで、左右の顔が逆になる(鏡に映った顔に見える).
171 動物は行動を本能でプログラムされていないので、学習する必要がある.そのため、個別認識をして他の個体を区別する.
172 自閉症の人は人の心を読む扁桃体、上部側頭葉溝、中部前頭皮質、眼窩前頭皮質がうまく働いていない.他の人たちを心を持った個体として理解できない.
189 以下訳注:右半球---隠喩、皮肉、ウィット、イントネーションなどの感情的表現を受け持つ.左半球---論理的表現を受け持つ.
190 左右脳は7-8歳まではうまく発達していないので、子供にはジョークは通用しない.側頭葉てんかん患者は性欲の減退が社会的攻撃力が増す.性格は感情的、宗教的、道徳的で、ユーモアを解さない.
192 性同一障害は胎児の頃にストレスホルモンや環境ホルモンの影響がある.
195 凶悪な犯罪者の中には環境ホルモン(ダイオキシンなど)の影響を受けている場合もある.
2005年5月11日に日本でレビュー済み
入門書としてはこのくらいがちょうど良いのかも知れない。
自分の専門なので記述に不満がない訳ではないのだが....
この本の原著が1998年であるから仕方ない部分もある。
だから星4つにしてもよかったのだが、迷った挙げ句星3つとした。
少し神経心理学よりの記述になっているが、今このレビューを書いている2005年5月時点では、脳科学というともう少し遺伝子に関する記述や生理学の記述が多くなければならないし、何より機能的脳画像研究にまったく触れていないのは困りものである(少しだけPETには言及しているが)。
明らかな間違いを1点だけ指摘させていただくと148ページの図中の4野は補足運動野ではない。
4野は第一次運動野である。
補足運動野と前運動野はブロードマンで言えば両方とも6野になる。
科学少年だった昔、ブルーバックスを読んで背伸びしていた懐かしい記憶を壊したくないからブルーバックスは常に正しいことが書かれていて欲しいものである。
自分の専門なので記述に不満がない訳ではないのだが....
この本の原著が1998年であるから仕方ない部分もある。
だから星4つにしてもよかったのだが、迷った挙げ句星3つとした。
少し神経心理学よりの記述になっているが、今このレビューを書いている2005年5月時点では、脳科学というともう少し遺伝子に関する記述や生理学の記述が多くなければならないし、何より機能的脳画像研究にまったく触れていないのは困りものである(少しだけPETには言及しているが)。
明らかな間違いを1点だけ指摘させていただくと148ページの図中の4野は補足運動野ではない。
4野は第一次運動野である。
補足運動野と前運動野はブロードマンで言えば両方とも6野になる。
科学少年だった昔、ブルーバックスを読んで背伸びしていた懐かしい記憶を壊したくないからブルーバックスは常に正しいことが書かれていて欲しいものである。
2004年1月4日に日本でレビュー済み
「心」というものに興味がある人には手ごろな入門書だと思う。「心」の研究の歴史について、古代ギリシャから最新の脳科学が教えるところまで、ザッと見渡す事が出来る。
「心はどこにある?」という問いは難問だ。この本は、心は脳の中にあり、しかも、脳の中のどの部位がどのような心の機能に関っているかまで教えてくれる。たとえば、側頭葉の一部を傷害した人は、人の顔を認識できなくなる顔貌失認になるなどの研究例を紹介する。
脳内の異なる部位が、心の異なる機能を担っているとすると、「心」の正体とは如何なるものかと考えさせられる。脳というものは、複数のコンピュータがネットワークでつながっているものだとしたとき、「心」というものはどのように考えられるのだろうか? その答えはまだ見つかっておらず、この本にも書かれていない。
「心はどこにある?」という問いは難問だ。この本は、心は脳の中にあり、しかも、脳の中のどの部位がどのような心の機能に関っているかまで教えてくれる。たとえば、側頭葉の一部を傷害した人は、人の顔を認識できなくなる顔貌失認になるなどの研究例を紹介する。
脳内の異なる部位が、心の異なる機能を担っているとすると、「心」の正体とは如何なるものかと考えさせられる。脳というものは、複数のコンピュータがネットワークでつながっているものだとしたとき、「心」というものはどのように考えられるのだろうか? その答えはまだ見つかっておらず、この本にも書かれていない。
2001年12月28日に日本でレビュー済み
脳科学というと、用語がたくさんあったり、研究の分野がまたがってバラバラになっているので、なんだか小難しいような気がする。でも、そんな脳科学を興味深く概観できるのが本書である。脳についての考え方の歴史から始まって、脳と心や行動との関わりなど、誰にでも興味がもてるような話題をちりばめて、飽きさせないような構成になっている。扱っている内容も、原著は1998年に書かれたものなので、かなり新しい。
しかし、注文をつけたい点もいくつかある。マンガがアメコミ調で、かなり濃い絵なので、日本人にとっては少し疲れてしまう。また、字数がやや多めで、マンガを使っていると言っても、1ページを読む労力は、新書を読む場合とそれほど変わらないかもしれない。マンガだからと言って侮ると、つん読になりかねない。普通の入門書として購入することをお勧めする。
しかし、注文をつけたい点もいくつかある。マンガがアメコミ調で、かなり濃い絵なので、日本人にとっては少し疲れてしまう。また、字数がやや多めで、マンガを使っていると言っても、1ページを読む労力は、新書を読む場合とそれほど変わらないかもしれない。マンガだからと言って侮ると、つん読になりかねない。普通の入門書として購入することをお勧めする。