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新装版 タイムマシンの話―超光速粒子とメタ相対論 (ブルーバックス) 新書 – 2002/10/18
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2002/10/18
- ISBN-104062573881
- ISBN-13978-4062573887
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商品の説明
商品説明
30ページもあるプロローグでは、翌日の新聞を入手できたため、1966年2月に羽田沖で起こった航空機事故を免れた、という著者自身の体験から始めて、過去へ情報を送るための物理学の解説をしている。ひと言で言うと、超光速粒子が存在すれば、それが可能である。そして第1章であらためて、時間とは何か、因果関係とは何か、タイムマシンとは何かといった順で話が進む。小説でタイムマシンを扱った H.G. ウエルズと、M. ラインスターのタイムトンネルなどを例にあげて、因果律とタイムマシン小説での苦心に触れている。第2章で時間の逆行の可能性について物理学の視点で解説し、第3章で超光速粒子タキオンについて述べている。第4章は超光速粒子の存在を前提としたメタ相対論について説明し、第5章で超光速現象を解説して、短いエピローグで全体をまとめている。
時間の逆行のところに、いくつかの4コマ漫画を引用したり、J. ジョイスの小説『フィネガンの追悼会』が出てきたりと、著者の物理学の世界を飛び出した一般教養を散りばめていて、いつの間にか著者のペースに引き込まれてしまう。いつもながらの都筑マジックである。元の本は30年前の執筆のため、現代物理学のクォーク理論などで新たに解明された点を、少し本文中に括弧書きで補ってある。本書を見ていて、30年前の時点ですでにパリティ保存則が破れ、当時の近代物理学にもほころびが生じ始めていたことなどを知った。古典物理学、近代物理学、そして現代物理学、さらに近未来の物理学まで見渡すには、それこそタイムマシンが必要かもしれない。J.ホーガンの小説『未来からのホットライン』にもひと言触れてほしかった気がする。(有澤 誠)
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2002/10/18)
- 発売日 : 2002/10/18
- 言語 : 日本語
- 新書 : 256ページ
- ISBN-10 : 4062573881
- ISBN-13 : 978-4062573887
- Amazon 売れ筋ランキング: - 426,995位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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小説?なのかな?読書感想文の対照になるのでしょうか?と
思いました。
そして今kindleで読めるのは感謝です。
ただし6インチのkindle端末では読みにくいのと、せっかくの表紙が一瞬しか表示されないのが残念です。
やや言葉遣いに経年を感じるものの・・・素人にもわかりやすい解説、イメージしやすい例え、独自のショートストーリーにより
色褪せない魅力を持っており、彼の本はまさに物理学100%初心者にこそお勧めしたいです。
・・・しかし、今回についてはもしかしたら読む順番があるかもしれません。
というのもこの本は一応特殊相対性理論等についての説明はあるものの、ほとんどがメタ相対論(相対性理論の拡大解釈)
についてなので、特殊相対性理論に対するイメージが入っていないと厳しいかもしれません。
私は初めてこの本を読んだときはイメージがつかめませんでしたが、都筑卓司さんは「10歳からの相対性理論」という本も出しており
こちらを読んだあとで読み直すとかなりスッと入ってきます。
(内容もわかりやすく、アインシュタインの伝記としても読めますので、そもそも相対性理論がなんなのかわからない方は、こちらでイメージをつかむのをお勧めします)
内容につきましては、
・相対性理論は光の速さを絶対としていましたが、ある固定観念を捨てると・・・・。
・時間順序についての考察
・粒子の世界の因果律
など、いつも通り大変面白い都筑さんの書籍となっておりおススメです。