DNAはヌクレオチドという塩基の集まりでできているというところから、細かく解説してくれています。
細胞分裂の際にDNAはどうやって増えるのか、
それはジッパーを開くように、リーディング鎖とラギング鎖に分かれていきます。ヒトの一個の細胞に含まれるDNAは60億もあり、膨大なDNA複製を手がけるポリメラーゼというタンパク質について、またコピーミスを修復するエクソヌクレアーゼや損傷修復型DNAポリメラーゼについて。このへんがみっちり書かれている領域です。
ほんのりわかった気になれます。
岡崎フラグメントへのリスペクトやDNAの末端であるテロメアとがん細胞についてもオモシロポイントです。
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DNA複製の謎に迫る―正確さといい加減さが共存する不思議ワールド (ブルーバックス) 新書 – 2005/4/21
武村 政春
(著)
60億塩基対は一体どうやって複製されるか細胞分列時に必ず起こるDNA複製。しばしばコピーのひと言で片づけられ、ごく当たり前の現象と思われているが、その実態はよくわかっておらず、多くの謎が残る
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2005/4/21
- ISBN-104062574772
- ISBN-13978-4062574778
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2005/4/21)
- 発売日 : 2005/4/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4062574772
- ISBN-13 : 978-4062574778
- Amazon 売れ筋ランキング: - 355,366位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
図解でわかりやすく解説していた読みやすい
2010年8月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
皆さんの書評とは違い僕はサッパリ分かりませんでした。例え話にも無理があるような気がしました。
ただものすごく不思議であることは分かりました。こんな仕組みや構造が自然に発生したとは絶対に思えません。
ただものすごく不思議であることは分かりました。こんな仕組みや構造が自然に発生したとは絶対に思えません。
2006年2月20日に日本でレビュー済み
人は母のお腹の中で大きくなり、生まれた後も背が伸びる。これらみな細胞分裂の為す業。
分裂中の細胞では、DNAが複製されている。このDNAの複製により、体の設計図がすべての細胞に遺伝されるわけだ。そのDNAの複製のしくみを追うのがこの本。
「DNAポリメラーゼ」という言葉をどこかで聞いたことがあるかもしれない。このDNAポリメラーゼがDNA複製を担う仕事人だ。この仕事人はいろんな職種があって、それぞれが複製直前のDNAに寄ってたかって、各々の役まわりを果たす。
例えば、DNA複製そのものを担当する“主役”はDNAポリメラーゼα(アルファ)、δ(デルタ)、ε(イプシロン)。本ではDNAポリメラーゼ3姉妹として喩えられている。3姉妹で協力しあいながら複製をしていく姿が描かれる。
一方、この主役3姉妹がけっこういい加減な複製しかしないので、後始末として“脇役”のDNAポリメラーゼη(イータ)、ι(イオタ)、κ(カッパ)、そしてRev1などが東奔西走し、ミスコピーを修復する。
学者の性か、書き方は正確性重視。例えばDNA複製の全体像のところは、図はあるものの一度読みだけでは理解しづらいかも(理由はそれまでの用語を覚えていることが必要という不可抗力と、図に未解明の謎まで示されゴチャゴチャしていること)。
正確性がよい結果に転じているところも。テロメアの末端複製問題(細胞分裂のたびにDNAの末端がすり減ることが細胞の寿命を決めているのではという説)がここまで詳しく書かれてある入門書は少ない。
著者はあーでもないこーでもないと比喩を捻り出しながら書いたのだろう。喩え話は効果的。DNA複製のことがわかった気になる。読者の立場を心がけているのがよいところ。
分裂中の細胞では、DNAが複製されている。このDNAの複製により、体の設計図がすべての細胞に遺伝されるわけだ。そのDNAの複製のしくみを追うのがこの本。
「DNAポリメラーゼ」という言葉をどこかで聞いたことがあるかもしれない。このDNAポリメラーゼがDNA複製を担う仕事人だ。この仕事人はいろんな職種があって、それぞれが複製直前のDNAに寄ってたかって、各々の役まわりを果たす。
例えば、DNA複製そのものを担当する“主役”はDNAポリメラーゼα(アルファ)、δ(デルタ)、ε(イプシロン)。本ではDNAポリメラーゼ3姉妹として喩えられている。3姉妹で協力しあいながら複製をしていく姿が描かれる。
一方、この主役3姉妹がけっこういい加減な複製しかしないので、後始末として“脇役”のDNAポリメラーゼη(イータ)、ι(イオタ)、κ(カッパ)、そしてRev1などが東奔西走し、ミスコピーを修復する。
学者の性か、書き方は正確性重視。例えばDNA複製の全体像のところは、図はあるものの一度読みだけでは理解しづらいかも(理由はそれまでの用語を覚えていることが必要という不可抗力と、図に未解明の謎まで示されゴチャゴチャしていること)。
正確性がよい結果に転じているところも。テロメアの末端複製問題(細胞分裂のたびにDNAの末端がすり減ることが細胞の寿命を決めているのではという説)がここまで詳しく書かれてある入門書は少ない。
著者はあーでもないこーでもないと比喩を捻り出しながら書いたのだろう。喩え話は効果的。DNA複製のことがわかった気になる。読者の立場を心がけているのがよいところ。
2010年1月9日に日本でレビュー済み
本書の主役は、DNAというよりも、その複製を演出する「DNAポリメラーゼ」というタンパク質である。このタンパク質にはα、δ、ηなど様々な型があるが、それぞれが果たす役割を、これまでにわかっていること、まだ解明されていないことを整理しながら解説している。
本書には、著者の武村氏が「あとがき」で述べているように、若い方々(主に高校生だろう)に対するDNAポリメラーゼ研究への誘いといった目的もあるようで、そのためDNAがコピーされるとても複雑な課程を、様々なたとえを使うなど、工夫を凝らしてできるだけわかりやすく記述している。
こうした著者のスタイルが、本書を読んでいると伝わってきて、たいへん好感の持てる佳作である。
本書には、著者の武村氏が「あとがき」で述べているように、若い方々(主に高校生だろう)に対するDNAポリメラーゼ研究への誘いといった目的もあるようで、そのためDNAがコピーされるとても複雑な課程を、様々なたとえを使うなど、工夫を凝らしてできるだけわかりやすく記述している。
こうした著者のスタイルが、本書を読んでいると伝わってきて、たいへん好感の持てる佳作である。
2005年8月2日に日本でレビュー済み
基本的な教科書では、原核生物のDNA複製がよく描かれていて、真核生物は、説明が無いか、あっても難しいと思います。この本では、真核生物のDNA複製を例えと多く使い、わかりやすく説明しています。また、最近の論文の状況も書いています。
2007年10月22日に日本でレビュー済み
著者の性格なのでしようか?丁寧に書かれてあって非常に好感がもてます。
DNA転写に関する現在迄判っていること、まだ判らない事を明確に分けて書く等
この分野の最前線の肉声が聞けた様で楽しく読ませていただきました。
DNAばかりでなく、所詮人間自体が過去の分化の継承を引きずっているのでしよう。
現在システム工学等に従事している方なら、決してこんな手間がかかり、非安全な
転写の方法は設計しないと思います。必ずや将来はもっとエネルギー的に効率の良い
システムへ取って代わる様な進化の可能性が十分にあると感じました。残念ながら私は
それまで生きていないと思うし、又
それまで人間という種が残っていればの話ですが・・・・?
DNA転写に関する現在迄判っていること、まだ判らない事を明確に分けて書く等
この分野の最前線の肉声が聞けた様で楽しく読ませていただきました。
DNAばかりでなく、所詮人間自体が過去の分化の継承を引きずっているのでしよう。
現在システム工学等に従事している方なら、決してこんな手間がかかり、非安全な
転写の方法は設計しないと思います。必ずや将来はもっとエネルギー的に効率の良い
システムへ取って代わる様な進化の可能性が十分にあると感じました。残念ながら私は
それまで生きていないと思うし、又
それまで人間という種が残っていればの話ですが・・・・?
2005年5月19日に日本でレビュー済み
門外漢の私だが、非常に面白かった。本当は想像できないくらい複雑な現象なのだろうが、それを、適度に簡略化し、しかも、複雑性をある程度(?)残し、かつ、現時点では不明な点は、不明・謎と率直に、記述されているので、好感が持てる。とにかく、この本を読んで、自然界の生物は単純じゃないんだ、こんな複雑な仕組みで複製されるのだという不思議を、嫌というほど、味わいました。以前から、親と同じ生物が成長する、その中に個差も生ずる、等の生物の謎が、DNAでどのように説明できるのか、疑問に思っていたが、それは、この本のテーマではないので、得られなかったが、DNA周辺の研究が、ここまで進んでいると思うと、近い将来になんらかの事実が発見されるのを期待してもよいのではと感じた。