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プリオン説はほんとうか?―タンパク質病原体説をめぐるミステリー (ブルーバックス) 新書 – 2005/11/20
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安全性評価の大前提
プリオン説は、科学的に不完全な仮説だった!
ノーベル賞評価への再審請求
遺伝子を持たないタンパク質が感染・増殖するという新しい発病機構を提唱し、ノーベル賞を受賞したプルシナー。彼の唱えるプリオン説は、狂牛病対策など公衆衛生にも、重大な影響を持ち、科学的真実として受け入れられている。しかし、プリオン説はいまだに不完全な仮説であり、説明できない不可解な実験データも数多い。はたして、プリオン説は、ほんとうに正しいのか?
異常型プリオンタンパク質が検出できないからといってその臓器や組織の部位が安全だと考えることは、現段階では危険である。また、逆にいうと、異常型プリオンタンパク質の蓄積量の多寡をもって感染性の多寡を論じる考え方も危険である。内閣府食品安全委員会プリオン専門調査会の議論の中でも、異常型プリオンタンパク質の存在量から、リスクの定量や評価を行う試みがなされたが、異常型プリオンタンパク質量は、ここで見たように感染性(感染力)と必ずしも量的な対応関係にない。(中略)このデータに基づけば、いわゆる特定危険部位(脳、脊髄、扁桃腺、回腸)さえ除去すれば、あとの部分は食用にしても安全であるという考え方は論理的でない。――<本書より>
第22回講談社科学出版賞受賞
- ISBN-104062575043
- ISBN-13978-4062575041
- 出版社講談社
- 発売日2005/11/20
- 言語日本語
- 寸法11.4 x 1.2 x 17.4 cm
- 本の長さ248ページ
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商品の説明
著者について
1959年、東京生まれ。京都大学卒。米国ロックフェラー大学およびハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授を経て、青山学院大学理工学部に新設された化学・生命科学科教授。分子生物学専攻。研究テーマは、伝達性スポンジ状脳症の感染機構、細胞の分泌現象、細胞膜タンパク質解析など。専門分野で論文を発表するかたわら一般向け著作・翻訳も手がける。近作に、狂牛病禍が問いかけた諸問題について論じた『もう牛を食べても安全か』(文芸春秋社)、史上最もエキセントリックなノーベル学者の自伝『マリス博士の奇想天外な人生』(ハヤカワ文庫)、リチャード・ドーキンスの近著『虹の解体』(早川書房)など。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2005/11/20)
- 発売日 : 2005/11/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 248ページ
- ISBN-10 : 4062575043
- ISBN-13 : 978-4062575041
- 寸法 : 11.4 x 1.2 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 280,631位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 55位生化学 (本)
- - 875位ブルーバックス
- - 42,396位暮らし・健康・子育て (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
ふくおかしんいち
1959年東京生まれ。京都大学卒。
米国ハーバード大学研究員、京都大学助教授などを経て、現在、青山学院大学総合文化政策学部教授。分子生物学専攻。専門分野で論文を発表するかたわら、一般向け著作・翻訳も手がける。
2007年に発表した『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)は、サントリー学芸賞、および中央公論新書大賞を受賞し、67万部を超えるベストセラーとなる。他に『プリオン説はほんとうか?』(講談社ブルーバックス、講談社出版文化賞)、『ロハスの思考』(ソトコト新書)、『生命と食』(岩波ブックレット)、『できそこないの男たち』(光文社新書)、『動的平衡』(木楽舎)、『世界は分けてもわからない』(講談社現代新書)、週刊文春の連載をまとめたエッセイ集『ルリボシカミキリの青』(文藝春秋)など、著書多数。
最新刊は対談集『エッジエフェクト−界面作用−』(朝日新聞出版)。
現在、ヒトがつくりかえた生命の不思議に迫る番組、NHK—BS「いのちドラマチック」に、レギュラーコメンテーターとして出演中。また、生物多様性の大切さを伝えるための環境省の広報組織「地球いきもの応援団」のメンバーもつとめる。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ノーベル賞というお墨付きがついていても
プリオン説はかなり怪しいという著者の主張に深くうなずきたくなる。
まず、プリオン説の根拠となる証拠が列挙される。
脳サンプルをタンパク質分解酵素で処理すると、異常プリオンの減少に伴って感染性も低下する。
孤発性、遺伝性、感染性のヤコブ症候群の存在を説明できる。
正常プリオンタンパク質は、ごくまれに異常プリオンタンパク質に変化する。(孤発性)
プリオンタンパク質の点突然変異は異常プリオンに変化する確率を上げる。(家族性)
異常プリオンタンパク質が生じるか、体内に取り込まれると正常プリオンが異常型に変化する。(感染性)
正常プリオンを作れないノックアウトマウスに異常プリオンを接種しても感染しない。
点突然変異プリオンを大量に体内で合成するように操作されたマウスは発病する。
ここまで読む限り、プリオン説には何の問題もないようにみえる。
こうして読者をプリオン説の側に立たせておいてから、著者の鮮やかな反論が始まる。
そして、読み終わるころには、すっかり反プリオン説派に鞍替えしているというわけだ。
いままでの感染メカニズムの常識を覆す、まったく新しい感染メカニズムの提案が、決定的な証拠がないまま受け入れられて、ノーベル賞までたどり着いたのならば、受賞者であるプルシナーの政治的手腕は本当にすごい。プリオン説よりプルシナーという人物に興味がわきました。
プリオン説が正しいにせよ、間違っているにせよ、いずれ決定的な証拠があがってくる。そのときが楽しみですね。
私は関連の仕事をしていますので、非常に興味深く読めましたが、是非、高校生、大学生にも読んで欲しいものです。
これはいい買い物でした。
狂牛病の危険性には、十分にドキドキしたが。。。
理系にはもっと楽しめる内容なのかな。残念ながら、僕にはあまりぴんと来なかった。
さて。それでもわたしは、この未だにプリオン説を疑うと表明したこの本を、3つの観点からおすすめします。
まず、本書を読むことでプリオン説とはどういったものかが手際よくわかるという点で。
それから、科学的理論の証明法とはどんなものなのか、研究をしたことのない人間にもよくわかる点で。
さらに、福岡伸一が売れっ子になるまえに書かれた本であり、非常に丁寧な記載で読み応えのある本になっている点で。
本書は、一読、値段以上の満足感をあなたにあたえてくれることと思います。
しかし福岡氏の学説を支持する学者は少数派であることは、念頭に置いておいてください。学者はバカばかりではありません。彼の説が支持されない根拠もちゃんとあることもお忘れなく。