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理系のための口頭発表術―聴衆を魅了する20の原則 (ブルーバックス) 新書 – 2008/1/22
待望の日本語訳!
面白い発表とダメな発表はどこが違うのか?
どんなにすばらしい研究成果をあげても、その発表がつまらなければすべてが台無しである。あらゆる理系学生や研究者にとって、学会発表や講演で成功するか否かは将来をも左右するのだ。米国で「講演の名手」として知られる著者がユーモアたっぷりにその経験則を凝縮した本書には、聴衆を魅了する発表のために必要なテクニックがこれでもかと公開されている。「発表」に悩むすべての人の福音となること間違いなし!
本書が教える「聴衆を魅了する発表」の原則
●準備における10の原則
●話を面白くする4つの原則
●視覚素材で効果をあげる3つの原則
●「話し方」で魅せる3つの原則
- ISBN-104062575841
- ISBN-13978-4062575843
- 出版社講談社
- 発売日2008/1/22
- 言語日本語
- 寸法11.4 x 1.1 x 17.4 cm
- 本の長さ232ページ
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商品の説明
著者からのコメント
理系の学生や研究者にとって、学位論文や学会発表などの口頭発表は、避けて通ることができません。しかし、天与の才に恵まれた少数の人を除けば、聴衆の前で研究発表を行うことは、不安と緊張と恐怖に満ちた経験です。多大な労力と時間を準備に費やしたわりには、自分でも納得できないような仕上がりに終わってしまう場合が多いのではないでしょうか。それでは、あまりに惜しい!
本書は、米国で高く評価されている教科書の翻訳です。といっても、堅苦しいところはまったくありません。ユーモア漂う豊富な具体例と絶妙な語り口で、てきぱきとツボを突いてきます。
本書のメッセージは、「どれほど優れた発表でも、相手に理解されなければ、単なる時間の無駄になってしまう。だから、伝え方にも十分に努力しよう。それが、ひいてはあなたの論理的精神をも鍛えてくれるのだ」ということです。というのも、科学的講演・発表の技術というのは、いわゆる弁論術やディベート技術、視覚効果のノウハウだけではなく、むしろ、混沌とした思考をいかにして整理し、知的興奮をかき立てる「物語」へと変貌させるか、という、論理的思考の鍛錬だからです。科学者として聴衆にインパクトを与えるということと、明瞭で説得力のある研究を遂行するということは、表裏一体の関係にあるわけです。
口頭発表に加え、ポスター・セッションや、研究ポストの求人面接などが具体的に解説されているので、大学生・院生だけでなく、大学・企業の若い研究者にとっても、大いに参考になると思います。また、ベテラン科学者、さらには、理科離れに悩む中学・高校・大学の諸先生にも、この発表術は、聴き手の心をつかむのに役立ちそうです。ぜひ、ご一読ください。
抜粋
座長が私を紹介している間、彼の話す二分間が、一世紀にも感じられた。立って発表を始めるように、と彼が私に合図したとき、私の心臓はぴたりと停止し、足どりはやたら重く、手のひらはびっしょりと汗ばんでいた。私は、薄明かりに白っぽく浮かぶ聴衆の、物好きな顔また顔を見やり、やっとの思いで最初の言葉をしぼり出した。自分の震え声が、異様に甲高い。他人の声に聞こえる。それから、ようやく言葉が流れ出した。だが、私の意識はもはや部屋にはなく、機械的に発表をこなしながら、脈絡のないさまざまなことどもを、ぼんやりと考えていた。拍手の音だけは覚えている。次の瞬間、部屋は空っぽに戻り、私はホルダーからスライドを抜き取っているところだった。それで、すべてが終わりだった。
著者について
訳者 鈴木 炎(すずきほのお)富山大学理学部化学科准教授。専門は溶液化学。理学部学生を対象とした口頭発表のトレーニング・コースを担当している。
訳者 I-Yin Sandy Lee(イイイン・サンディ・リー)富山大学理学部化学科助教。専門はレーザー化学。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2008/1/22)
- 発売日 : 2008/1/22
- 言語 : 日本語
- 新書 : 232ページ
- ISBN-10 : 4062575841
- ISBN-13 : 978-4062575843
- 寸法 : 11.4 x 1.1 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 257,311位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 372位論文作法・文章技術
- - 829位ブルーバックス
- - 23,689位科学・テクノロジー (本)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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そのことをあらためて思い起こさせてくれるいい1冊でした。
そこそこ古い本ですが、基本を知るのにいいと思います。
とても良いショップさんです、また利用したいです。
「理系のための」と銘打っていますが,内容は,すべての分野のプレゼンテーションに普遍化できることばかり。
結論から言うと,プレゼンのノウハウ本の分野の類書の中で,随一の内容だと思います。
- プレゼンテーションに至るすべての要素を,包括的に網羅していること
- どのトピックも具体的な事例を挙げて説明されており,わかりやすくかつその意味が実感される
- プレゼン上のテクニックが明確に具体的に述べられており,すぐに実用に移せる
などが,私の高評価の根拠です。
他のプレゼン本でもそうかも知れませんが,本書は発表すべき内容の良否にはまったく踏み込んでいない。つまり,発表内容が良かろうが悪かろうが,いかにその内容を聴衆に正確に,面白く,しかも印象深く記憶させるかという技術論に特化していて,きわめて思い切りがよい。
類書と読み比べてみれば,本書の内容の濃さは一目了然と思うのですが・・・。
唯一の欠点は,具体例として挙げられている事例が,比較的専門性の高い生命科学系のトピックなので,門外漢の人にはやや理解しにくいことくらいでしょうか。評価の低いレビューは,そのあたりで引っかかっている可能性があります。
途中途中でプレゼンの仕方の写真があるのですが、普通に考えたらそんなことはしないとか、なんか読みたくなくなる感じだったので半分くらいしか読んでいません。
一つはスライドの作り方。 いわゆるSlideumentを避け、いかに分かり易く印象的なスライドを作るか。 ZENやSlide:ologyみたいな本ね。 もう一つは話の展開の仕方。resonateや本書はこちらに入る。
一般に理系のプレゼンテーションは、正しい内容を理論的に述べることに主眼を置きすぎるために聴衆の理解について考慮されていないことが多い。
結果としてビジーなスライド。 スライドの内容を読み取る前に進む演者の話。 置いてけぼりになった聴衆はもはや話題に興味を失ってしまう。
もっている情報を全て正しく提示することがイコール全て聴衆が理解するわけではない。
それを理解しているプレゼンターは意外と少ない。
ガー・レイノルズやナンシー・デュアルテのプレゼンテーション論はサイエンス系の話題をプレゼンする場合にはそぐわない、という批判が一部にはあるが、理系のプレゼンテーションだって結局のところオーディエンスに対して物語を語って聞かせるというのは同じなのだ、ということを本書は再確認させてくれる。私は話の展開の仕方を学ぶなら現時点でResonateがベストだと思うけれど、英語は敷居が高いという方は本書でも十分であろう。
ジョブズのプレゼン本で情熱と根性を学び、ガー・レイノルズにプレゼンのわびさびを学び、そして本書で仕上げれば理系の人だってオーディエンスをわくわくさせる快感に気付き、自分のプレゼンをさらに魅力的にすることが可能だろう。