一昔前はがん=死であったが、いまはそうでもない。ここ10年でかなり大きく医療技術は進化しているらしい。
抗がん剤だけでなく、放射線治療や、重粒子線治療、陽子線治療という高度治療法は現実に行われている。さらにホウ素中性子捕捉療法という高度治療法も現実のものとなりつつある。箇所によっては末期がんでも完治する場合もある。
その一方で、切除法にこだわる外科的処置も相変わらず主流であり、胃を切ったり、舌、乳房を摘出する話はニュースでもよく流れる。
さらに対極として近藤誠のように緩和ケアのみで静かに死を迎える考えの医師も多い。
つまり、処置してくれる医師がどのような思想か、がん治療の最新知識をもっているかで患者の人生は大きく変わってしまうということである。運任せである。
専門医が圧倒的に少ない日本では、それが現状。
どのような技術があり、どのような処置がいいのか、自分に発生したがんの部位にあう治療法はどれを選ぶのが良いのか、等々考える参考になる本である。
おそらく現役の医師や、その筋の権威からは酷評される本であると思う。レビューを見てもわかるように、医師の世界は閉ざされたたこつぼである。
がん治療は何があってもセカンドオピニオン、サードオピニオンを取るべき、ということを学んだ。
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がん治療の常識・非常識―患者にとっての最良の選択とは? (ブルーバックス) 新書 – 2008/4/22
田中 秀一
(著)
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購入オプションとあわせ買い
誰も書かないがん治療の真実がここにある! 医療技術の進歩は目覚ましく、「がんは治る病気になった」といわれる。しかしこの数十年間がん治療はほとんど進歩していない。新聞協会賞受賞記者の渾身レポート
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2008/4/22
- ISBN-104062575973
- ISBN-13978-4062575973
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2008/4/22)
- 発売日 : 2008/4/22
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4062575973
- ISBN-13 : 978-4062575973
- Amazon 売れ筋ランキング: - 700,447位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,767位ブルーバックス
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960年札幌市生まれ。
東京医科大学卒業。精神科医として病院での診察に携わりながら、立教大学現代心理学部映像身体学科教授として教壇にも立つ。豊富な臨床経験を活かし、現代人の心の問題を鋭く分析し、きめ細かな解決策を提示する。ほかにも、政治・社会批評、サブカルチャー批評、皇室問題から趣味のプロレスに関する批評まで、幅広いジャンルで活躍する。事務所では住み着いたノラ猫1匹、自宅では犬1匹と猫5匹と同居。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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1234543
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がんもどき理論の近藤誠氏に近い考え方です。
結局、人間ドックなどの検診は受けず、何か自覚症状が出て初めて検診を受ける方がよいということ。そしてそこでガンと診断された場合、手術を受けるか、薬を使うか、放射線を使うか、あるいは放置するかよく考える。医者の言いなりになっては後悔する。ということでしょうか。
私の父親も胃がんで亡くなりました。元気だったのですが、胃に少し違和感があって調べると胃がんでした。すぐに手術をして胃の多くの部分を切除しました。その後退院してあまり元気の無い生活を一年間過ごして亡くなりました。
病気で亡くなるのは止むを得ないことですが、手術が必要であったかどうかを今でも考えることがあります。がんと診断された時点から数か月で亡くなってしまう状況だったのかと。
例えば、健康な人間の胃を四分の三切除して、その後健康に生活できるでしょうか。おそらく無理なのではないでしょうか。少なくとも、健康的な生活は無理でしょう。
情報を集めて、自分でよく考えて決定することが大切かと思います。
ちなみに、父親の時は、アナウンサーの逸見さんの闘病前のこともあり、本人に告知しないままでした。
逸見さんの死は、その後の日本人のがんに対する意識や行動を大きく変えた出来事だったと思います。
結局、人間ドックなどの検診は受けず、何か自覚症状が出て初めて検診を受ける方がよいということ。そしてそこでガンと診断された場合、手術を受けるか、薬を使うか、放射線を使うか、あるいは放置するかよく考える。医者の言いなりになっては後悔する。ということでしょうか。
私の父親も胃がんで亡くなりました。元気だったのですが、胃に少し違和感があって調べると胃がんでした。すぐに手術をして胃の多くの部分を切除しました。その後退院してあまり元気の無い生活を一年間過ごして亡くなりました。
病気で亡くなるのは止むを得ないことですが、手術が必要であったかどうかを今でも考えることがあります。がんと診断された時点から数か月で亡くなってしまう状況だったのかと。
例えば、健康な人間の胃を四分の三切除して、その後健康に生活できるでしょうか。おそらく無理なのではないでしょうか。少なくとも、健康的な生活は無理でしょう。
情報を集めて、自分でよく考えて決定することが大切かと思います。
ちなみに、父親の時は、アナウンサーの逸見さんの闘病前のこともあり、本人に告知しないままでした。
逸見さんの死は、その後の日本人のがんに対する意識や行動を大きく変えた出来事だったと思います。
kaizen
#感想歌 がん治療医療の現場の分布とは違和感がある記述散見 常識も非常識もありはせず現実解決努力あるのみ 内視鏡検査手術の効率を向上させた記述少ない
MM
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読売新聞社医療情報部次長を務める記者による書。現在行われているがんの診療について、抗癌剤、手術、放射線治療、免疫療法、民間療法や検査手法の問題点を指摘し、研究中の新しい手法や最後には緩和ケアの見直しについて言及している。週刊誌の記事程度の平易な文章であり、広い読者を対象としていると思われる。200ページ程度の内容で、数時間あれば読破可能。
本書を読んだ読者は『(特に地方病院では)こんなにいい加減な医療をしているのか?』と驚きの連続になると思う。そこで可能な範囲で、検証しつつ文章をよく読んでみた。
全体的な情報は正しいものが多い。ところが決定的な難点が散見される。まず著者自身がデータの根幹となる論文を読んでいないことが、参考文献がすべて和文の書籍で論文を除外していることと、本文の記述からうかがえる。おそらく、こういう論文があるという情報を伝聞などで得た情報で紹介していると思われる。さらに、基本的な背景因子や、データの比較検証の仕方を知らないと思われる点が目立つ。また、賛否が分かれるデータのうち一方だけを紹介している部分もあるほか、日本のマスコミに蔓延している良(善)悪二元論的な論理展開が多く、基本は医療自体を性悪説に基づいて民間療法同様に見ているような記述が多い。
例えば、乳癌で温存(縮小)手術ができるようになったのは放射線治療の技術革新とデータの蓄積に依拠しているが、これがなかった旧来の治療法を『やらなくても済んだ治療』と糾弾しているのは明らかに的外れである。その一方で、傷の小さい縮小手術が有用である根拠が過去の症例との比較(ヒストリカルな検討)であり、このような比較してはいけない背景の全く異なるデータで善し悪しを決めている点は公平とはほど遠い。他にも1996年の膵癌の発症数と死亡数は同一症例ではないと思われるし、治療してもしなくても同じと結論する甲状腺の未分化癌にはおとなしい癌から形質転換するものが多い背景などは無視されている。このような展開は、多くのアドバイスを『患者よ、がんと闘うな』の近藤誠氏の取材から得ていることに起因すると思われる。また、高カロリー輸液の是非についても基本的な点で適切性を欠く記述があるが、おそらく著者は気づいていない。
途中のデータが正しくても、最終的な結論がミスリードを誘う論理展開では怪しい医療以上に重大な被害を被る患者が現れる危険性があると思う。意外性を謳う内容であれば読者の目は惹くが、体系的な俯瞰ができない日本のマスコミの取材能力の限界を感じる点が多く、せいぜい星2つまでの評価。
本書を読んだ読者は『(特に地方病院では)こんなにいい加減な医療をしているのか?』と驚きの連続になると思う。そこで可能な範囲で、検証しつつ文章をよく読んでみた。
全体的な情報は正しいものが多い。ところが決定的な難点が散見される。まず著者自身がデータの根幹となる論文を読んでいないことが、参考文献がすべて和文の書籍で論文を除外していることと、本文の記述からうかがえる。おそらく、こういう論文があるという情報を伝聞などで得た情報で紹介していると思われる。さらに、基本的な背景因子や、データの比較検証の仕方を知らないと思われる点が目立つ。また、賛否が分かれるデータのうち一方だけを紹介している部分もあるほか、日本のマスコミに蔓延している良(善)悪二元論的な論理展開が多く、基本は医療自体を性悪説に基づいて民間療法同様に見ているような記述が多い。
例えば、乳癌で温存(縮小)手術ができるようになったのは放射線治療の技術革新とデータの蓄積に依拠しているが、これがなかった旧来の治療法を『やらなくても済んだ治療』と糾弾しているのは明らかに的外れである。その一方で、傷の小さい縮小手術が有用である根拠が過去の症例との比較(ヒストリカルな検討)であり、このような比較してはいけない背景の全く異なるデータで善し悪しを決めている点は公平とはほど遠い。他にも1996年の膵癌の発症数と死亡数は同一症例ではないと思われるし、治療してもしなくても同じと結論する甲状腺の未分化癌にはおとなしい癌から形質転換するものが多い背景などは無視されている。このような展開は、多くのアドバイスを『患者よ、がんと闘うな』の近藤誠氏の取材から得ていることに起因すると思われる。また、高カロリー輸液の是非についても基本的な点で適切性を欠く記述があるが、おそらく著者は気づいていない。
途中のデータが正しくても、最終的な結論がミスリードを誘う論理展開では怪しい医療以上に重大な被害を被る患者が現れる危険性があると思う。意外性を謳う内容であれば読者の目は惹くが、体系的な俯瞰ができない日本のマスコミの取材能力の限界を感じる点が多く、せいぜい星2つまでの評価。
生涯学生
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がんの治療成績は、近年、格段の進歩を遂げているという一般に広く受け止められてる評価を冷静に再考した良書。とくに、化学療法(抗がん剤治療)は、治癒的治療でなく、緩和医療であるということを明示している。化学療法によって治癒するがんは1つもないということ、他の薬物と異なり、2−3割の短期間の腫瘍縮小で承認される薬物であり、7-8割の患者さんには副作用しかもたらさない治療であることを、医療担当の新聞記者がていねいに解説している。放射線治療、緩和治療についてもきちんとポイントが解説されている。
あにも
ガン治療は確実に進んでいる。
と我々は感じています。
しかし、ガン発見の手法が
進んでいるのであって、
治療自体は進んでいないという
ことがわかりました。
ガンで死ぬということの意味も
考察されているのですが、
ガンとどう向き合うかということが
大切だと感じました。
と我々は感じています。
しかし、ガン発見の手法が
進んでいるのであって、
治療自体は進んでいないという
ことがわかりました。
ガンで死ぬということの意味も
考察されているのですが、
ガンとどう向き合うかということが
大切だと感じました。
大猫
一読してかなり片寄った見解と感ずる。新聞の中では他紙に比べ圧倒的にレベルの高い読売新聞の記者が書いたのに、意外であった。
手術についてよくない点ばかり取り上げ、抗がん剤についてはほぼ否定。なのに放射線には高い評価で、設備や医師の少なさを強調している。他の評者も言っているように、近藤誠氏に近い意見のようである。
手術についてよくない点ばかり取り上げ、抗がん剤についてはほぼ否定。なのに放射線には高い評価で、設備や医師の少なさを強調している。他の評者も言っているように、近藤誠氏に近い意見のようである。
USC
昨今、「癌は治る病気」と言われて久しいですが、実のところ40年前から生存率は延びていない等の驚きの言葉が並びます。著者は読売新聞社で「医療ルネサンス」を担当して、綿密な取材の基に書かれています。抗癌剤がたったの4週間の生存期間の延長だけで認可されたりするなど驚きの連続です。また、抗癌剤は効かないのがおおいのや、手術しなくて良い癌と悪い癌、放射線治療にも触れられており、癌に対する知識が深まります。専門書では無いので、ブルーバックスの特徴を活かしただれでも気軽に最先端の知識を得られるところが共感を呼びます。今後、益々増えるであろう癌に対し、正しい知識を与えてくる恰好の本だと思います。分量、中身とも最適になっています。