私のような「下手の横好き数学ファン」にとっては、まさに福音書でした。
高校で教わる順番とは逆に、まず積分から解説というのも新鮮でした。
そして、女性とアインシュタインという凸凹コンビ (?) キャラのボケとツッコミのような会話に先導されつつ、数学史をふまえた原始的な積分方法から出発して、豊富な図や写真を交えて次第次第にニュートン・ライプニッツ流の積分法へと懇切丁寧に解明されてゆきます。誇張でなく、積分というものがはじめて根本から理解できました。
そして微分。これも積分の時とおなじノリかと思いきや、いきなり「ダイヤモンドの価格を分析する」という読者の予想の斜め上をいくアプローチがおもしろいです。
そんな変則的 (?) なところから説き起こしつつも、なぜx^2 を微分すると 2x になるのか、x^n を微分すると n2x^(n-1) になるのかが疑問の余地のないほど明確に解明されている。目からウロコとはこのことです。
さらには微分には欠かせない様々な関数のグラフの説明から最大値・最小値、極大値・極小値などの説明も痒い所 (分かりにくい所) に手が届くような周到な説明がなされています。
あと「ネイピア数 e はどこから来たのか」の節は全巻のクライマックスでした。もしネイピア数 e が発明 (?) されていなかったとしたら、微分積分法は不完全な解析手法に終わったかも知れないと言ってもいいくらいです。
本書が2012年発刊以来11年以上にわたり、絶えることなく増刷され版数を重ねてきたのもうなずけるというもの。私のような「下手の横好き数学ファン」にとって神永正博先生は、やはり「神‼」でした。
微分積分がどうもイマイチ呑み込めないという現役の高校生や大人の数学ファンに断然お勧めです。
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「超」入門 微分積分 (ブルーバックス 1786) 新書 – 2012/9/21
神永 正博
(著)
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暗記と計算だけのツマラナイ微積分にさようなら。本質を鷲掴みにする巧みなイメージ化で、すらすらと理解が進む! 微積分の基本を大胆にイメージ化し「考え方のコツ」を伝授。積分から微分へと進む画期的な構成、軽妙な解説と豊富な図解で、学校時代に丸暗記させられた公式や数式が、その「意味」からスッキリと理解できる。微積分の「勘所」を1冊でマスター! (ブルーバックス・2012年9月刊)
暗記と計算だけのツマラナイ微積分にさようなら。本質を鷲掴みにする巧みなイメージ化で、すらすらと理解が進む!
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微積分の基本を大胆にイメージ化し「考え方のコツ」を伝授。積分から微分へと進む画期的な構成、軽妙な解説と豊富な図解で、学校時代に丸暗記させられた公式や数式が、その「意味」からスッキリと理解できる。微積分の「勘所」を1冊でマスター!
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2012/9/21
- 寸法11.4 x 1 x 17.3 cm
- ISBN-104062577860
- ISBN-13978-4062577861
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- 言語 : 日本語
- 新書 : 232ページ
- ISBN-10 : 4062577860
- ISBN-13 : 978-4062577861
- 寸法 : 11.4 x 1 x 17.3 cm
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著者について
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1967年生まれ。東北学院大学教授。京都大学大学院理学研究科(数学専攻)博士後期課程中退。博士(理学)。専門分野は解析学(量子力学の基礎方程式であるシュレーディンガー方程式)および暗号理論(ICカード、ICタグなどの暗号解読、ハッキング防衛技術の開発)。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年9月2日に日本でレビュー済み
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微分積分がとてもわかりやすく解説してある。特に微分積分の知識がなくてもちゃんと
読んでいけばある程度の知識が身につく良書。特に積分から説明してあるのがよく、
イメージしやすい。微分積分の歴史も併せて説明してあり、最初は積分が発明され、その
あと微分がかなり遅れて発明されたといううんちくも面白い。この本を読むといかに
教科書が教師の都合寄りの無味乾燥としたものかに気づく。
こういった本で、微分積分の本質は何かを理解しておけば、高校の授業でつまずく確率
もずっと少なくなるのではないかと思った。
これくらいのわかりやすい本なら、ほかの分野でも同様に出してほしいと思うくらいよく
出来ていると思う。
読んでいけばある程度の知識が身につく良書。特に積分から説明してあるのがよく、
イメージしやすい。微分積分の歴史も併せて説明してあり、最初は積分が発明され、その
あと微分がかなり遅れて発明されたといううんちくも面白い。この本を読むといかに
教科書が教師の都合寄りの無味乾燥としたものかに気づく。
こういった本で、微分積分の本質は何かを理解しておけば、高校の授業でつまずく確率
もずっと少なくなるのではないかと思った。
これくらいのわかりやすい本なら、ほかの分野でも同様に出してほしいと思うくらいよく
出来ていると思う。
2019年7月3日に日本でレビュー済み
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正直、これで分かる人は頭よい人です。
私みたいに頭悪い人間は、Try Itとかで計算方法から入って、ネット記事読み漁って、それから本書を読んで「ああ、そういうこと?」となります。
微分積分ほど形(公式、計算)から入ったほうが分かり易い単元ってないんじゃないかな。
私みたいに頭悪い人間は、Try Itとかで計算方法から入って、ネット記事読み漁って、それから本書を読んで「ああ、そういうこと?」となります。
微分積分ほど形(公式、計算)から入ったほうが分かり易い単元ってないんじゃないかな。
2019年3月27日に日本でレビュー済み
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学生時代、中学までは数学はそこそこできたのですが、高校に入り、無限だの、極限だの、複素数だの、目に見えない概念を概念としてとらえることができず、挫折したクチです。基本的に数学は好きです。私のような方はたくさんいると思います。
まずこの本の画期的なことは、「目に見えやすい」積分から入っていることです。通常、微分をやって、その逆が積分などと教えられるわけですが、微分は先述の通り、目に見えにくい。というか、見えない。電子顕微鏡持ってきても見えないし。微分で挫折するのはある意味当然のことで、微分の理論がまとめられたのは積分の1300年後とのことです。難しいから、気づきにくいからこれだけの年月を要しているわけで、その難しい方から学習するというのにはそもそも無理があるのだとわかりました。自分は悪くない(笑)
前半部分の積分の概念はなんとか理解することができましたが、後半の微分はやっぱり腹落ちしないというか、見えません。これは本が悪いのではなく、自分の理解度の問題だと思っています。数式はすっとばしても全体の内容、言わんとしていることはなんとなく理解できますが、できれば、時間をかけて数式の理解までやりたいと思います。説明はプロセスを経てかみ砕くように一つ一つ上っていく感じなので、時間をかければ、理解できるだろうと思っています。
挿絵の女性が良い味出しています。そうそう、それなんだよ、私のわからないところは! と自分のわからないモヤモヤを代弁してくれます。
数学は好きだけど、数学には好かれていなかったと思っている私のような読者にお勧めです。
まずこの本の画期的なことは、「目に見えやすい」積分から入っていることです。通常、微分をやって、その逆が積分などと教えられるわけですが、微分は先述の通り、目に見えにくい。というか、見えない。電子顕微鏡持ってきても見えないし。微分で挫折するのはある意味当然のことで、微分の理論がまとめられたのは積分の1300年後とのことです。難しいから、気づきにくいからこれだけの年月を要しているわけで、その難しい方から学習するというのにはそもそも無理があるのだとわかりました。自分は悪くない(笑)
前半部分の積分の概念はなんとか理解することができましたが、後半の微分はやっぱり腹落ちしないというか、見えません。これは本が悪いのではなく、自分の理解度の問題だと思っています。数式はすっとばしても全体の内容、言わんとしていることはなんとなく理解できますが、できれば、時間をかけて数式の理解までやりたいと思います。説明はプロセスを経てかみ砕くように一つ一つ上っていく感じなので、時間をかければ、理解できるだろうと思っています。
挿絵の女性が良い味出しています。そうそう、それなんだよ、私のわからないところは! と自分のわからないモヤモヤを代弁してくれます。
数学は好きだけど、数学には好かれていなかったと思っている私のような読者にお勧めです。
2018年4月7日に日本でレビュー済み
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わたしは仕事で数学や物理の知識がとつぜん必要になったので、とりあえず小学校、中学校そして数1からやり直してます。
本書は、とにかく説明がひじょうに丁寧です。数式の「飛び」(数学初心者が「なんでこの式変形になるの?」とギモンに思う箇所)とかがほとんどない(ゼロではないです)。
人並みに数学ができるかたなら、中学生でも読めるはず(細かいところを除けば、フツーの小学生でも読めるかも!)。
会話部分のオトナ女性と先生(誰とは言いません)のイラストもイイ感じです。
願わくば、続編(線形代数とか?)もあったらなあと思ってます。
子どもが中高生だったら、間違いなく薦める本です。
本書は、とにかく説明がひじょうに丁寧です。数式の「飛び」(数学初心者が「なんでこの式変形になるの?」とギモンに思う箇所)とかがほとんどない(ゼロではないです)。
人並みに数学ができるかたなら、中学生でも読めるはず(細かいところを除けば、フツーの小学生でも読めるかも!)。
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願わくば、続編(線形代数とか?)もあったらなあと思ってます。
子どもが中高生だったら、間違いなく薦める本です。
2020年5月6日に日本でレビュー済み
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今年のGWはSTAYHOME週間ということで
学校を卒業して10年。
一応理系出身なので微分積分でも復習しようかと思いました。
今更、問題を解く気持ちにもならないので
微分積分の考え方、定義をのんびり読みながら理解できる本が良いなと思っていました。
そういう時はBlueBacksだろ!とこちらの本を見つけて、読みました。
希望通りの内容で、途中ちょっと確認用でノートを出してしまいましたが
微分積分ってなんだっけ?を思い出すには適当かと思います。
学生時代はなんとなく授業を受けて、問題を説いていた微分積分
eとlogが出てきて、は?なんで急にこいつら出てきた?
意味不明だわと嘆いた自分と、教室の風景も思い出しました。
現在進行形で学習されてる方、微分積分懐かしいなという感覚の方
誰でも手軽に読めて、良い本だと思います。おすすめです。
星−1の理由は、こういう本はやっぱり紙媒体が良いなと思ったからです。
学校を卒業して10年。
一応理系出身なので微分積分でも復習しようかと思いました。
今更、問題を解く気持ちにもならないので
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そういう時はBlueBacksだろ!とこちらの本を見つけて、読みました。
希望通りの内容で、途中ちょっと確認用でノートを出してしまいましたが
微分積分ってなんだっけ?を思い出すには適当かと思います。
学生時代はなんとなく授業を受けて、問題を説いていた微分積分
eとlogが出てきて、は?なんで急にこいつら出てきた?
意味不明だわと嘆いた自分と、教室の風景も思い出しました。
現在進行形で学習されてる方、微分積分懐かしいなという感覚の方
誰でも手軽に読めて、良い本だと思います。おすすめです。
星−1の理由は、こういう本はやっぱり紙媒体が良いなと思ったからです。
2018年4月17日に日本でレビュー済み
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学ぶのに前提となる知識のハードルは低く中学数学の知識でも読み通すことが可能だと思った。数学の学び直しとして、すでに何冊か読んでいるので、微分積分の学び直しの最初の本として最適かは断言はできないが、初心者が得るものが大きい良書であることはまちがいない。積分から微分へという学習のしかたもユニーク(これによって微積の重曹的な理解が深まる)である。また説明もわかり易い。
他のレビューに見られるが、こうした説明は優れた教師に恵まれていれば高校の時に当然に教わっていた内容なのかもしれないが、自分の経験からは状況は程遠く、ことごとく数学嫌いを量産している光景を目の当たりにした状況だった。それにしても高校の時はどうしてあんなにも数学が難しく苦手だったのだろう。
本書は楽しい題材を使って微分積分を考えながら学んで行く。その題材から問題を定式化する。それを微積によって解いて行くというやり方である。それによって数学脳が少し身についた感じにさせてくれる良書である。お勧め。
他のレビューに見られるが、こうした説明は優れた教師に恵まれていれば高校の時に当然に教わっていた内容なのかもしれないが、自分の経験からは状況は程遠く、ことごとく数学嫌いを量産している光景を目の当たりにした状況だった。それにしても高校の時はどうしてあんなにも数学が難しく苦手だったのだろう。
本書は楽しい題材を使って微分積分を考えながら学んで行く。その題材から問題を定式化する。それを微積によって解いて行くというやり方である。それによって数学脳が少し身についた感じにさせてくれる良書である。お勧め。