寄生バチ・イモムシ・植物の三角関係と寄生バチ・イモムシ・共生ウィルスの三角関係の
二つの三角関係をこの本では紹介している。
ひとつめの三角関係の登場人物はカリヤコマユバチ，アワヨトウ，トウモロコシであるが
植物の成分が寄生蜂を呼び寄せ、イモムシの痕跡が寄主探索の手掛かりとなる。
こう書くと単純ではあるが生き物の世界は奥が深い。
イモムシの齢期による寄生蜂の行動の違い，昼行性の寄生蜂と夜行性のイモムシの時空間的な
違いがあるにも関らず寄主を見つける方法など不思議な世界がそこにはある。
そして第2部でイモムシの体内での話となる。
ウィルスと寄生蜂の毒液が作用してイモムシの生理機能を変化させハチの都合の良いように
操るのだが、どんな作用が働きそのようになるのかを解説している。
しかし第2部はわからないことが多いらしく、読んでる側もやや消化不良気味になる。
今現在、研究はどのくらい進んだのだろうか？気になるとこである。
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