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ハイデガ-入門 (講談社選書メチエ) 単行本(ソフトカバー) – 1995/11/6

4.6 5つ星のうち4.6 40個の評価

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『存在と時間』の独創的な問題設定が、哲学に新たな地平を開いた。ナチズムへの加担、「転回」……。秘教的ともいえる後期思想は、彼の限界を露呈する。今世紀最大の哲学者・ハイデガーを平明に説きあかす。
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

「存在と時間」の独創的な問題設定が、哲学に新たな地平を開いた。ナチズムへの加担、「転回」にみる後期思想は、彼の限界を露呈する。今世紀最大の哲学者・ハイデガーを平明に説きあかす。

著者について

1947年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。現在、明治学院大学国際学部教授。大学では、「人間論」を担当。著書に、『自分を知るための哲学入門』『現代思想の冒険』(ちくま学芸文庫)、『ニーチェ入門』(ちくま新書)、『はじめての現象学』(海鳥社)、『陽水の快楽』(河出文庫)、『世紀末のランニングパス』(共著・講談社)などがある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (1995/11/6)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1995/11/6
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 284ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062580608
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062580601
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 40個の評価

著者について

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竹田 青嗣
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年10月3日に日本でレビュー済み
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なんだろうな⁉️もっと、何のために…とか、何を目指して…とか、何が問題だからとか…そういう何か理由のようなものがあるとわかるかもしれない。ある思想家の思想を乗り越えるための思想ではなく、今、まさに生の中で、もがき苦しんでいる者への思想を期待したい🎵😀
2018年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
有名な哲学者・竹田青嗣さんによる、ハイデガー思想を解説した一冊。

個人的に、とても良い本だと思いました。

竹田さんらしい分かりやすい文章と、分かりやすい例えをもちいながら、難解で有名な『存在と時間』を軸に、転回(ケーレ)と呼ばれる思想変更以降の後期ハイデガーの理論も解説し、
ラストにはハイデガー理論の持つ問題点や、ハイデガーのナチズム加担問題をめぐるデリダやリオタール、また反デリダ派からの批判の内容も検討します。

その上で、ヨーロッパ現代思想家たちのハイデガーをめぐる議論の問題点も、竹田さんの鋭い視点で専門的に解説までしてくれます。

個人的には、前期・後期をしっかり分け、ハイデガーが強い影響を受けた師匠のフッサールの『現象学』の理論も説明しながら、さらにフッサール、ニーチェ、レヴィナス等との比較を通して解説しているのは、この竹田さんの作品くらいではないかと思いました。

なので、ハイデガーの哲学をすでに知っているという人も楽しめると思います。

自分としてはハイデガーの存在に対する分析理論が、非常にフッサールの影響を受けているという説明が目からウロコのようで、とてもおもしろい記述でした。

ちなみに本書は全6章に分割されていて、

『序章』がハイデガー思想の手短な概要。

『1章』はハイデガーの来歴と、そもそも〈存在〉とは何かという問で、

『2章』と『3章』では「存在と時間」を説明し、

『4章』で転回以降の後期ハイデガー思想、

『5章』でナチズム問題と、その問題をめぐるデリダ等の議論と、ハイデガーとレヴィナスの思想の比較という構成になっています。

もし、この本を読んでいて用語やハイデガーの理論が分からなくなったら、
要点は『1章』と『2章』、また章ごとの末尾にある注釈でしっかり説明されているので、そこに戻れば途中で迷うことなく読み切れると思いますよ。

一応、本書で解説されるハイデガーの理論を少し説明すると、

『存在と時間』では〈存在〉という漠然とした概念を明確にすることに主眼が置かれています。

ハイデガーはフッサールの現象学の影響下にあるので、多くの人が思っている〈存在〉に対するイメージの分析から〈存在〉の定義を基礎づけようとします。

それで、人が自分自身という〈存在〉に持っているイメージ(存在了解)を出発点にする。

ハイデガーの理論では、まず人というのは〈情状性〉と呼ばれるもの、つまり気分がどこかからやって来て、それを了解(キャッチ)することで、思考や行動の方向性(つまり欲望の動機)を見出し、
そこで人は『では、何が可能だろうか』と考えて、その上で複数の可能性の中から一つを選び、それを実現していく(実現に失敗する場合もある)。

人間は、その時々の気分(欲望)をベースに世界を見ているので、一つのモノでも、その時によって意味が変わる。

たとえばドライバーなら、

ある時はネジ回しの道具だったり、ある時は怒りに任せて凶器になったり、いきなり現代アートに目覚めてオブジェにしてみたり・・・と、その用途や意味をさまざまに変えていく。

故にハイデガーは、人のその時の欲望によって意味の変わる対象である〈モノ〉を『道具存在』と呼ぶ。

有名な〈現存在・ダーザイン〉という用語は、この気分をベースに世界を見ている主観的な生き物=人間のことを指しています。
(現・ダーとは、自分を中心にした視点、というような意味)

竹田さんも解説されていますが、ここはまるっきりニーチェの発想を受け継いでますね。

そして人は、物質のような〈モノ〉だけでなく、自分自身の存在の意味も『解釈』の対象にして、自分の〈存在〉の意味、今の自分の在り方をも変えてゆく・・・。

これがもう一つの有名な『存在了解』と呼ばれる実存主義哲学の重要な発想です。

以上はハイデガー思想の名高い〈実存=現存在〉と呼ばれる理論です。もっと詳しく知りたい方は、ぜひこの『ハイデガー入門』を読んでみてください。

ハイデガーの思想の着想まで分かる、とてもおもしろい本ですよ。

(それと、のちにデリダが〈脱構築〉と名付けて応用することになる〈解体〉の方法を知りたい人は、故・木田元さんの『ハイデガーの思想』(岩波新書)あたりが分かりやすいと思います)
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年3月3日に日本でレビュー済み
序章 ハイデガー哲学覚書
 問題的哲学者としてのハイデガー
 新しい人間学
 ハイデガーを読むために

第1章 存在問題について
 来歴
 存在問題の提起
 存在とは何か

第2章 『存在と時間』1
 人間存在の探究についての全体の構図
 人間はどういう存在者か
 世界?内存在
 世界の世界性
 世人
 内存在
 頽落
 気遣い

第3章 『存在と時間』2
 全体存在と死
 証し、良心、決意性
 時間とは何か
 歴史とは何か

第4章 存在の探究
 後期ハイデガーを読むために
 存在とは何か
 アレーテイア、ピュシス
 近代技術批判と根源的な一
 芸術論

第5章 問題としてのハイデガー
 ナチズムとハイデガー
 ハイデガー存在論の意義
 転回と頽落について
 ハイデガーとの対決
  
レヴィナスとニーチェ


ブックガイド
あとがき
学術文庫版あとがき
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
竹田青嗣の現象学にかける情熱にほだされて何冊も

彼の本を読むうちに難解といわれるハイデガー

の主著の入門書を読むと謎は氷解して頭の先から

足のつま先までしこりが取れたような快感に見舞わ

れます。引き続き竹田の「エロスの世界像」を読むと

難解なフッサールが完全に身につきます。

世界の意味的再構成の方法が身に付くのです。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年5月5日に日本でレビュー済み
ハイデガーの原文は難解というよりも悪文と呼んだほうが近いようで、素人がそのまま読んで真意が理解できる人はまずいないだろう。
よくぞまあ著者の竹田はここまで読み解いたものである。たとえ著者の解釈が入っていたとしても筋が通っているので信頼できる。
極めて大雑把だが「存在と時間」の概要を箇条書きにする。

○ 存在の本質ー「配慮」とか「気づかい」と呼ばれる人や物を様々に規定する、自我からの方向性を持った意識が発せられている状態を
 「実存」と呼ぶ。(つまり人それぞれ世界の見かけは似ていても、そのつどそのつど全く違う世界の見方をしているという事、又は個々の
 人間にとってそのつど生きられているものと同じ意) 従来の存在論は「認識」だけの問題であるのに対し、実存論は欲望や関心に応じて
 対象が様々に変化したり、こちらの気分といった「身体性」が関わってくるのが大きな違いとなっている。

○ 「情状性」(気分)とその「了解」(感じ取り受け取ること)が存在の本質を教えてくれる契機となっている。気分が自分の存在の重さを告げ知らせ、
 回りの世界を解釈する根拠にもなっている。気分の中では「不安」が最も重要。

○ 自我には「本来性」(かくあるべき自分)と「非本来性」(今の自分)があり、非本来性は頽落した(日常に流された)状態とされる。これは
 死に対する不安が大きな原因になっている。自我は常に本来性を目指そうとする。

○ 「死」は自我にとって全く固有の避けられない「可能性」なのであって、これを深く自覚する事を「先駆」と呼ぶ。「先駆」は自我を
 覚醒させる。要するに「死ぬ気になれば何でも出来る」という事だと思う。

○ 実存論的時間とはもちろん物理的、空間的時間とは違う。「過去」「現在」「未来」はそれぞれ「既往」「現成化(現在)」「到来」と
 定義されるが、これは時間的な流れではない。「既往」は「今までかくあった自分」、「現成化」は「自分が何であり得るかを絶えず
 模索している瞬間」、「到来」は「自分はどうあるべきかという目標をめがける、世界の目的論的秩序」。これには著者が分りやすい
 例を挙げている。 p,142 ーいきいきとしゃべり続けるには「これまで何を話したか」(既往)と「これから何を話そうとしているか」
 (到来)についてはっきりした了解を持ち続けていなくてはいけない(現成化)と考えればよく分ると思う。-

○ 実存的な時間とはある物事に遭遇したときに過去が蘇ったり、永遠を感じたりするような全く個人的で固有な時間であり、人は
 その瞬間に自分の生の「絶対性」や「ほんとう」を直観する事がある。

○ 「死」への自覚は自我の本来的な可能性を自覚する事であり、何か具体的な「善きもの」へと向かう働きとなる。それは多くの
 場合、社会や歴史の「善き遺産」を伝承するという形をとる。そこで人間の生は時間的、歴史的に歴史と必然的な関係を持つ。

○ 「宿命」とは自我がその本来の存在可能性を具体的な「自分の目標」として見出す事。 「運命」とはそれを「われわれの目標」
 として見出す事。われわれとは「共同体」や「民族」等である。

大まかに書いたがハイデガーはこれを現象学の「本質直観」という手法に基づいて導き出した。(ある物を可能にしているものは何か?、
それをまた可能にしているものは?と次々と遡行して行き、ある点で遡行できなくなる臨界点、つまりそれ以上は何らかの物語を
付け加えなければ説明できなくなる地点を探す事) この中でハイデガーは人間が本来的な生き方に目覚め、「配慮」や「気遣い」に
よって他者と「共存在」である意義を見出そうとしているのだが、それは著者の竹田によると世俗的な富や権力、名声などの自己中心的な
欲望ばかりではなく、もっと他の生き方の可能性があるのだという事、「世間」の基準による生き方ばかりではない事を教えてくれると云う。

それは反面で「現在の世界は間違っている」という誤解も招く問題性もあると著者は言っており、それが後期ハイデガーのファシズムへの
偏向につながっているようだ。なお「配慮」とか「気遣い」はニーチェの云う「力への意志」と同じ、著者もそれを「欲望」と言い換えている。

後半はハイデガーの後期哲学になるが、有名な「転回」とは?
プラトンの「イデア論」がその後の形而上学の始まりにつながったように、「神は死んだ」として形而上学を乗り越えようとしていた
ニーチェが「価値の哲学」によって奇しくも形而上学の完成者になってしまったように、ハイデガーは「存在と時間」の中で示した
「本来性(かくあるべき自分)」を目指す自我の存在に、プラトンやニーチェと同様に理想に向かう存在という同じ方向性を持つ事に
気づいてしまう。ニーチェと同様、形而上学を乗り越えるべく尽力していたハイデガーが逆の概念に到達したのは必然だったのかも
知れない。つまり「理想」や「本来性」が現在の非本来性としての自我(頽落した自分)の存在を左右しているとする概念に至るのだが、
これは自力本願が他力本願に変わったという事である。それと共に「存在」が「無」と対立するという従来の考え方ではなく、
「無という存在」が「存在」を規定している、つまり「無」の中に「存在」は取り込まれているというハイデガーの思想の構図と非常に良く
似て来ている。この「無という存在」はサルトルの言を待つまでもなく、「自由」を可能にしている本質とされる。「無」は存在を
際立たせ、人間が存在物と自由に関われるのはこの「無」があるからだとされる。

結論的に言えば後期ハイデガーは「自我の存在の状態に応じて回りの世界は、そのつど違った様相で立ち現れてくる」という事を
言いたいらしいのだが、これはウィトゲンシュタイン初期の「独我論」の「人はそれぞれ違った世界に住んでいる」とほぼ同様の見解を
示している。違いは自分の存在をどのように理解しているかという、そのレベルに応じた世界になる事で、これは難しく考えなくても
「気分」によって世界が明るく見えたり、暗く見えたりする簡素な例を思えばすぐに納得できる。実際はもっと深いレベルの話らしいが。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年4月29日に日本でレビュー済み
人間の実存を「死への存在」として語る名著である。語り口は明解で、説明には説得力がある。しかし、ハイデガーの後期思想の解説は不十分かつ誤解がある。後期のハイデガーは「あるとはどういうことか」を存在の真理として述べた。それは例えばヘルダーリンの詩作を手がかりに近代技術批判として述べた。著者は「哲学の寄与」や「技術への問い」を読みこなしていないのではないか?ハイデガーは存在を神秘化したのではなく、近代技術が人間存在を事物存在と同一視し、人間が存在の牧人たりえなくなったことに警鐘を鳴らしたのである。そのことに触れないのであれば、後期思想を正しく説明したことにはならないであろう。とはいえ本書は「存在と時間」までのハイデガー思想を分かりやすく、明解に述べた好著として長く読まれるべき名著としてお勧めの一冊だ。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 著者の先達(ハイデガー)に学ぼうとする、その姿勢と受け取り方に敬服。我々も先輩諸氏の粗探しに終始したりせず、本質的な処を受け取ることが出来たら、日々学ぶべきことは多いはず。
 
 これはモノガタリになってしまいますが、ハイデガーは、哲学や現象学の探求結果が、一般の人々の思考様式や行動様式を変えるの至らぬと、絶望していたのかもしれませんんね。だからその力を持っている政治権力や存在に傾倒して行ったのかも。
 ではそれ程までにハイデガーは何に(誰に)絶望していたのでしょうか?
 
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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