とにかく文章が易しいので、すらすら読める良い入門書。フーコーは入門書に恵まれてはおりますが、総合的評価では断トツかも知れません。
内容に関してですが、フーコーの思想の基礎概念や用語について、一応万遍なく知ることができるつくりになっています。割とあっさあり触れる程度といった感も少しありますが、で初学者向けという事でそれについては問題がないような気もします。深く知りたいとレビューされている方がおりますが、さらに高度な内容あるいは個別の各論を掘り下げた専門書もあるでしょうから、そのような本を読んでください。入門書に対して、内容が薄いと文句を言っても仕方がないと私は思うのですがね。
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知の教科書 フーコー (講談社選書メチエ) 単行本(ソフトカバー) – 2001/5/10
桜井 哲夫
(著)
知の考古学者、フーコー。そのまなざしは、「主体」「権力」「自己」「性」の根元へと向けられる。いかにして人は服従する主体となるのか、あるいは、言説を形作っている知の様式は時代・文化によりどう変わるのか……。もっとも刺激的な思想家を、やさしく、まるごと理解するための最適教科書。(講談社選書メチエ)
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2001/5/10
- ISBN-104062582082
- ISBN-13978-4062582087
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
知の考古学者、フーコー。そのまなざしは、「主体」「権力」「自己」「性」の根元へと向けられる。いかにして人は服従する主体となるのか。もっとも刺激的な思想家を、まるごと理解するために最適の教科書。
著者について
桜井哲夫(さくらいてつお)
1949年生まれ。東京外国語大学卒業。東京大学大学院社会科学研究科博士課程修了。現在、東京経済大学コミュニケーション学部教授。近・現代社会史、現代社会論専攻。著書に『ことばを失った若者たち』『〈自己責任〉とは何か』『フーコー知と権力』(以上講談社)、『TV魔法のメディア』『不良少年』(以上筑摩書房)などがある。
1949年生まれ。東京外国語大学卒業。東京大学大学院社会科学研究科博士課程修了。現在、東京経済大学コミュニケーション学部教授。近・現代社会史、現代社会論専攻。著書に『ことばを失った若者たち』『〈自己責任〉とは何か』『フーコー知と権力』(以上講談社)、『TV魔法のメディア』『不良少年』(以上筑摩書房)などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2001/5/10)
- 発売日 : 2001/5/10
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 208ページ
- ISBN-10 : 4062582082
- ISBN-13 : 978-4062582087
- Amazon 売れ筋ランキング: - 456,728位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 343位フランス・オランダの思想
- - 537位近代西洋哲学
- - 735位講談社選書メチエ
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年11月21日に日本でレビュー済み
「知の考古学者」として知られる思想家フーコーの生涯、思想について実にわかりやすくまとめてある。
現代思想や人文科学の学問書を読むときには、こういうセンスのいい専門家の入門書を読んでからより専門的な内容の本へと移行していくのがわかりやすい。
現代思想や人文科学の学問書を読むときには、こういうセンスのいい専門家の入門書を読んでからより専門的な内容の本へと移行していくのがわかりやすい。
2002年11月13日に日本でレビュー済み
フーコーの生涯、主要概念、著作の概要について、わかりやすく解説した本。ド素人の私にも、わかるように書かれていました。
フーコーの問題意識が、ひしひし、伝わってきます。
ただ、簡潔すぎて、本当かな?と思うところもある。
原典に当たりたくさせる一冊です。
あと、最後に著者の考えが、少々。。(少し恥ずかしいですが)久しぶりに、感動しました。
フーコーの問題意識が、ひしひし、伝わってきます。
ただ、簡潔すぎて、本当かな?と思うところもある。
原典に当たりたくさせる一冊です。
あと、最後に著者の考えが、少々。。(少し恥ずかしいですが)久しぶりに、感動しました。
2004年2月23日に日本でレビュー済み
難解なフーコーの思想を、平易な言葉で簡潔にまとめた好著。哲学や現代思想、あるいはフーコー本人に興味のない読者にも、ぜひお薦めしたい。本書には、フーコーの思想ばかりでなく、現代社会を読み解くヒントが隠されているからだ。筆者は、フーコーの「人間は死んだ」という言葉を捕鯨禁止の問題とつき合わせ、また「ディシプリン(規律)」という概念を日本の刑務所の実状と並置して説明する。フーコーを語りながら筆者がその根底に見据えているのは、私たちが生きる現代社会の問題に他ならない。フーコーの思想を身近な例で置き換えることによって、本書は誰にでも接近可能な「現代社会に目を開く一冊」となり得ている。注文をつけるとすれば、ただ一点。フーコー思想の限界や問題点にも言及して欲しかった。
2003年3月11日に日本でレビュー済み
入門書。フーコーの考えについて述べたのは主に2章で、他の部分は生涯の活動経緯などについて書かれてます。彼の考えを実感・納得できる程度に知りたかったのですが、その点に関して実質40ページなので内容は薄いです。
説明はざっくりしており、同じような説明が繰り返される部分も。リピートして紙面を使うのではなく、もっと肉付けして読者を納得させるような説明をして欲しかったです。
説明はざっくりしており、同じような説明が繰り返される部分も。リピートして紙面を使うのではなく、もっと肉付けして読者を納得させるような説明をして欲しかったです。
2003年10月8日に日本でレビュー済み
「フーコー」の入門書は多く出版されている(はず)だが、普通の方はまず、本書からお読みになるのが良いと確信する。本当に「入門書」として細心砕身、丁寧に書かれている。私のような根気の足りない者も、スラスラと読める。それでいて、非常に分かりやすい。
初めて「フーコー」に関心を抱いた方、抱かざるを得なかった方に強くお薦めする。
初めて「フーコー」に関心を抱いた方、抱かざるを得なかった方に強くお薦めする。