革命を語るより、革命を実践するー国家と革命ー
私は、白井氏とは35歳以上高齢なので世代は違います。
しかし、青春時代の気持ちで、「未完のレーニン」を読みました。
きっかけは、「フロイトとマルクス・レーニン」に造詣の深い「在日」の方から、白井氏の対談本を頂いたのが最初でした。
それを読んで、私と問題意識が重なる部分が非常に多かった。レーニン全集は3度読んで大変良かった。
「戦後政治を終わらせる―永続敗戦の、その先へ」で、彼の前提的思考を知りたくなりました。
「未完のレーニン」「物質の蜂起をめざして」の2冊を読んで、大きな喜びを得ました。
著者に感謝する本には、めったに出会いません。
¥1,760¥1,760 税込
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未完のレーニン 〈力〉の思想を読む (講談社選書メチエ) 単行本 – 2007/5/11
白井 聡
(著)
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中沢新一氏推薦!
この輝くような若い日本の知性は、死せるレーニンを灰の中から立ち上がらせようと試みたのだった。ゾンビではない。失敗に帰した自らの企ての廃墟に佇みながら、ここに創造された21世紀のレーニンは、永遠に続く闘争への道を、ふたたび歩みだそうとしているかのように見える。素っ気ない手つきで差し出されたこの本が、世界へのまたとない贈り物であったことにみんなが気づくまで、そんなに時間はかかるまい。
資本主義の「外部」とは? 革命観のコペルニクス的転回とは? 『国家と革命』、『何をなすべきか?』という2つのテクストから立ち現れる、「リアルなもの」の探求者の思考の軌跡。資本主義の純粋化が進む現在、レーニンという思想史上の事件を捉え直す。
この輝くような若い日本の知性は、死せるレーニンを灰の中から立ち上がらせようと試みたのだった。ゾンビではない。失敗に帰した自らの企ての廃墟に佇みながら、ここに創造された21世紀のレーニンは、永遠に続く闘争への道を、ふたたび歩みだそうとしているかのように見える。素っ気ない手つきで差し出されたこの本が、世界へのまたとない贈り物であったことにみんなが気づくまで、そんなに時間はかかるまい。
資本主義の「外部」とは? 革命観のコペルニクス的転回とは? 『国家と革命』、『何をなすべきか?』という2つのテクストから立ち現れる、「リアルなもの」の探求者の思考の軌跡。資本主義の純粋化が進む現在、レーニンという思想史上の事件を捉え直す。
- ISBN-104062583879
- ISBN-13978-4062583879
- 出版社講談社
- 発売日2007/5/11
- 言語日本語
- 寸法12.8 x 1.3 x 18.7 cm
- 本の長さ244ページ
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/5/11)
- 発売日 : 2007/5/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 244ページ
- ISBN-10 : 4062583879
- ISBN-13 : 978-4062583879
- 寸法 : 12.8 x 1.3 x 18.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 264,608位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 479位西洋哲学入門
- - 567位講談社選書メチエ
- - 46,219位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2018年9月4日に日本でレビュー済み
私はマルクス主義者ではないので、レーニンの思想全てに同意する訳でも、ボリシェヴィキが実際にロシア革命で実践した手段が正しかったとも思いません。しかし、それを差し引いてもこの「未完のレーニン」は面白く読めました。
レーニンに対する世間の評価は肯定的なものも否定的なものも、その表面的な事象に言及したものが大半です。そうである中で、レーニンの独特の思考にスポットを当てて再評価・再定義を試みたこの本は終始論理的でありながら、どこか遊び心を感じさせるものがありました。
共産主義については月並な知識しかなく、(この本の中で引き合いに出されている)フロイトの研究など殆ど分からない小生でも、「そうか、当時のコミュニストはそういう点に注目して社会を見ていたのか」と興味深く読ませてもらいました。特に「外部注入論」の辺りは中々に鋭い問題提起だと感じました。
階級闘争論や計画経済、全体主義へ走ってしまったマルクス主義者の主張については今以て否定的な私ですが、この著書を読んだ今は「彼等の問題提起自体は、ある程度正しかったのかも知れない」とすら感じています。それぐらいのインパクトはありました。
少々文章は難解ですが、頭の体操にもなる良い本でした。ここ最近で読んだ本の中でも、個人的にかなり上位に入る一冊だと思っています。
レーニンに対する世間の評価は肯定的なものも否定的なものも、その表面的な事象に言及したものが大半です。そうである中で、レーニンの独特の思考にスポットを当てて再評価・再定義を試みたこの本は終始論理的でありながら、どこか遊び心を感じさせるものがありました。
共産主義については月並な知識しかなく、(この本の中で引き合いに出されている)フロイトの研究など殆ど分からない小生でも、「そうか、当時のコミュニストはそういう点に注目して社会を見ていたのか」と興味深く読ませてもらいました。特に「外部注入論」の辺りは中々に鋭い問題提起だと感じました。
階級闘争論や計画経済、全体主義へ走ってしまったマルクス主義者の主張については今以て否定的な私ですが、この著書を読んだ今は「彼等の問題提起自体は、ある程度正しかったのかも知れない」とすら感じています。それぐらいのインパクトはありました。
少々文章は難解ですが、頭の体操にもなる良い本でした。ここ最近で読んだ本の中でも、個人的にかなり上位に入る一冊だと思っています。
2015年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レーニンの著作は真面目に読んだことがない。『永続敗戦』の白井聡によるレーニンのテキストの読み込み。『国家と革命』『何をなすべきか』を中心に思想的問題を扱う。
『永続敗戦』は現代の日本を扱っており、著者の問題意識がストレートに吐露されていたのでわかりやすかった(あるいはわかったつもりになった)が、この本はレーニンの思想の読み込みであり私のかぼちゃ頭にはいまひとつわからなかった。筆者が繰り返し「それゆえにこれがレーニンのテクストの特異性をあらわしているのである」という文章の前後の意味が読んでもわかならい。思考能力の減退を感じる。
外部性にたつことそのうえでいつまでも外部にいるわけでなくもう一度活動家として職業軍人として内部に戻ってくること、これをレーニンの特異性として強調し、かつフロイトとレーニンの類似性として分析しているのだが、フロイトを持ってくる意味も、レーニンの特異性として強調している部分も今一つ理解できなかった。
ソ連が崩壊したことにより、資本の暴走が始まった現代は逆にマルクス理論の重要性が再評価される時期に来ていると思う。ピケティの5000円以上する本がベストセラーになるのもそういう文脈でとらえることが出来るのだろう。共産主義国家を作った思想家、革命家としてのレーニンを白井聡が取り上げているので勉強しようと手に取ったが私には難しすぎて理解出来なかった。
『永続敗戦』は現代の日本を扱っており、著者の問題意識がストレートに吐露されていたのでわかりやすかった(あるいはわかったつもりになった)が、この本はレーニンの思想の読み込みであり私のかぼちゃ頭にはいまひとつわからなかった。筆者が繰り返し「それゆえにこれがレーニンのテクストの特異性をあらわしているのである」という文章の前後の意味が読んでもわかならい。思考能力の減退を感じる。
外部性にたつことそのうえでいつまでも外部にいるわけでなくもう一度活動家として職業軍人として内部に戻ってくること、これをレーニンの特異性として強調し、かつフロイトとレーニンの類似性として分析しているのだが、フロイトを持ってくる意味も、レーニンの特異性として強調している部分も今一つ理解できなかった。
ソ連が崩壊したことにより、資本の暴走が始まった現代は逆にマルクス理論の重要性が再評価される時期に来ていると思う。ピケティの5000円以上する本がベストセラーになるのもそういう文脈でとらえることが出来るのだろう。共産主義国家を作った思想家、革命家としてのレーニンを白井聡が取り上げているので勉強しようと手に取ったが私には難しすぎて理解出来なかった。
2015年9月28日に日本でレビュー済み
これって論文を手直ししたものだったんですね。
非常に読みにくいなぁ、と思ったので「内容は5、でも読みにくいから3」としようと思ったのですが、著者の修士論文という貴重な文献を元にした本だったので、僭越ながらも5を付けました。
レーニンはすごい哲学者なのだと思いました。
ただ、第二部はフロイトとの比較がなされていましたが、少し分かりにくかったです。
フロイトだけを別の本で、もう少し詳しく研究したいと思いました。キリスト教のなんちゃって一神教はあのような解釈ができるのですね。関係者として納得してしまいましたw
そりゃあ一人の人間であるとされるイエス・キリストが、父である神と同一視されれば・・・ねぇ^^;
「労働者が資本主義段階で自発的になしうる労働闘争は、資本家の搾取を和らげる働きしかもたない」んだそうです。やはりそうだなと。だから革命的な思想を外部から注入しなければならない。これを外部注入論というそうです。
あと、「資本主義段階では労働者は団結しえない。」なぜならば、資本主義は企業間の闘争が日常茶飯事で、それに従属する労働者は振り回されるわけです。よく考えればそのとおりなんですよね。だから労働者は何かひとつのイデオロギーが必要です。それが共産主義思想なんですがね。それは未来にやってくる。すなわち革命というのは未来を見据えなければならないんでしょうね。
「労働者階級は、出来合いの国家をそのままわが手に握って、自分自身の目的のために使うことはできない。」
まさしくそのとおりだなと。マルクス・レーニン主義では、国家は「階級国家論」という思想体系なので、資本主義段階のブルジョワ国家は「ブルジョワとそれに伍した国家と、それに対抗するプロレタリアート」での構図で成り立っています。だからプロレタリアートが何かの拍子でその国家をそのまま流用したとしても、ブルジョワ的性格は拭い去りきることはできない、といった具合なんでしょうね。(そうするとアジェンデ政権はプロレタリアート国家であるといえなくなるのですが。)まあレーニンは「共産主義社会は暴力でのみ実現する」といっているので、平和的な政権奪取はありえないのしょう。(ちなみにCIAはレーニンの考え方をそのまま鵜呑みにしていたんです。)
もっと詳しく書いてあるので、是非是非読んでみてください。ただ論文なので冗長な表現が少し多いです。推敲の余地があると思いました。
しっかし、レーニンの研究をしている人って少ないのですね。もっと評価されるべき人だと思います。同志トロツキーとともに。
非常に読みにくいなぁ、と思ったので「内容は5、でも読みにくいから3」としようと思ったのですが、著者の修士論文という貴重な文献を元にした本だったので、僭越ながらも5を付けました。
レーニンはすごい哲学者なのだと思いました。
ただ、第二部はフロイトとの比較がなされていましたが、少し分かりにくかったです。
フロイトだけを別の本で、もう少し詳しく研究したいと思いました。キリスト教のなんちゃって一神教はあのような解釈ができるのですね。関係者として納得してしまいましたw
そりゃあ一人の人間であるとされるイエス・キリストが、父である神と同一視されれば・・・ねぇ^^;
「労働者が資本主義段階で自発的になしうる労働闘争は、資本家の搾取を和らげる働きしかもたない」んだそうです。やはりそうだなと。だから革命的な思想を外部から注入しなければならない。これを外部注入論というそうです。
あと、「資本主義段階では労働者は団結しえない。」なぜならば、資本主義は企業間の闘争が日常茶飯事で、それに従属する労働者は振り回されるわけです。よく考えればそのとおりなんですよね。だから労働者は何かひとつのイデオロギーが必要です。それが共産主義思想なんですがね。それは未来にやってくる。すなわち革命というのは未来を見据えなければならないんでしょうね。
「労働者階級は、出来合いの国家をそのままわが手に握って、自分自身の目的のために使うことはできない。」
まさしくそのとおりだなと。マルクス・レーニン主義では、国家は「階級国家論」という思想体系なので、資本主義段階のブルジョワ国家は「ブルジョワとそれに伍した国家と、それに対抗するプロレタリアート」での構図で成り立っています。だからプロレタリアートが何かの拍子でその国家をそのまま流用したとしても、ブルジョワ的性格は拭い去りきることはできない、といった具合なんでしょうね。(そうするとアジェンデ政権はプロレタリアート国家であるといえなくなるのですが。)まあレーニンは「共産主義社会は暴力でのみ実現する」といっているので、平和的な政権奪取はありえないのしょう。(ちなみにCIAはレーニンの考え方をそのまま鵜呑みにしていたんです。)
もっと詳しく書いてあるので、是非是非読んでみてください。ただ論文なので冗長な表現が少し多いです。推敲の余地があると思いました。
しっかし、レーニンの研究をしている人って少ないのですね。もっと評価されるべき人だと思います。同志トロツキーとともに。
2008年5月21日に日本でレビュー済み
本書はレーニンの『国家と革命』、『何をなすべきか?』の読解から、世界をリアルに見る方法、そしてそのリアルな世界をどう転覆するのかを考察した本です。
多くの共産主義思想家と同様に、レーニンも多くの人に読まれ、しかし権力による一義的な解釈の枠に押し込まれた思想家でした。表面的で単純な読解や、ソビエト共産党の動向を正統化するような理解が横行する時代が終わり、これからは本書のような真にテキストに沿った優れた読解が多く現れるようになるでしょう。その点で、本書は常に胡散臭さがつきまとってきたレーニン研究の新たな地平を切り開くものになると思います。
リアルなもの、つまり現実をレーニンはどのように認識しようとしていたのか。本書ではレーニンが客観的法則による「革命の必然性(客観的法則)」を弁証法的に変更、凌駕して「革命の現実性」に、「いつかある革命」から「今ここにある革命」に転換するために奮闘していた様が、ありありと浮き彫りになっていきます。きわめて特殊な、まさに革命的な現実認識といえるでしょう。
また本書では、外部性の探求や近代資本制社会における国家形態と、そこにおける革命のあり方の考察など、レーニンの思想が鮮やかにアクチュアルに展開されていきます。特に近代資本制国家分析は圧巻です。フロイトとの対比が唐突な印象を受けますが、全体の文脈から見れば失敗ではないと思います。レーニン思想の斬新さを世に示した画期をなす書であるといえるでしょう。
多くの共産主義思想家と同様に、レーニンも多くの人に読まれ、しかし権力による一義的な解釈の枠に押し込まれた思想家でした。表面的で単純な読解や、ソビエト共産党の動向を正統化するような理解が横行する時代が終わり、これからは本書のような真にテキストに沿った優れた読解が多く現れるようになるでしょう。その点で、本書は常に胡散臭さがつきまとってきたレーニン研究の新たな地平を切り開くものになると思います。
リアルなもの、つまり現実をレーニンはどのように認識しようとしていたのか。本書ではレーニンが客観的法則による「革命の必然性(客観的法則)」を弁証法的に変更、凌駕して「革命の現実性」に、「いつかある革命」から「今ここにある革命」に転換するために奮闘していた様が、ありありと浮き彫りになっていきます。きわめて特殊な、まさに革命的な現実認識といえるでしょう。
また本書では、外部性の探求や近代資本制社会における国家形態と、そこにおける革命のあり方の考察など、レーニンの思想が鮮やかにアクチュアルに展開されていきます。特に近代資本制国家分析は圧巻です。フロイトとの対比が唐突な印象を受けますが、全体の文脈から見れば失敗ではないと思います。レーニン思想の斬新さを世に示した画期をなす書であるといえるでしょう。
2015年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちょっと言葉使いが難解で、理解が難しかった。もう少し分かり易いひょうげんが欲しかった
2007年5月20日に日本でレビュー済み
ベルリンの壁が崩れ、その後のソビエト型社会主義の崩壊。それに伴いレーニンに対する評価は下がる一方です。次々とレーニン像が壊されてしまい、歴史の中に忘れ去れてしまうのではないでしょうか。本書はレーニンの主著である「国家と革命」と「今、何をすべきか」を中心に据え、レーニンの思想が現在の資本主義の矛盾を解決するにはどうすべきか、また「国家と革命」をどう読むべきかを書かれています。レーニンの思想はこれまで様々な人が書いてきましたが、これだけ読みやすく、丁寧に書かれている本はありません。レーニンを過去の遺物として退けるのは簡単なことですが、レーニンを向き合い彼の思想から何を読み取るのかが肝要かと思います。混沌の資本主義だからこそ読まれて良い本だと思います。
2014年6月13日に日本でレビュー済み
「永続敗戦論」の白井聡がレーニンを研究した修論を書籍化。
レーニンやソ連は歴史上の失敗であり、今語る必要はないものと思っていた。しかし、この本はレーニンの思想を通して革命とは何か、革命を成す力とは何かに迫っていて、現代社会を考える上でとても役立つもののように思えた。
論文がベースになっていて本としての難易度は高くよく分からない部分も多かったが、書かれている内容は非常に重要なことは感じられた。
フロイトのモーゼエジプト人説についてふれ、外からの人が入って来ることによって変革が起きることを書いている点はメモ。
レーニンやソ連は歴史上の失敗であり、今語る必要はないものと思っていた。しかし、この本はレーニンの思想を通して革命とは何か、革命を成す力とは何かに迫っていて、現代社会を考える上でとても役立つもののように思えた。
論文がベースになっていて本としての難易度は高くよく分からない部分も多かったが、書かれている内容は非常に重要なことは感じられた。
フロイトのモーゼエジプト人説についてふれ、外からの人が入って来ることによって変革が起きることを書いている点はメモ。