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ホワイトヘッドの哲学 (講談社選書メチエ 390) 単行本 – 2007/6/8
中村 昇
(著)
超難解な思考をあざやかに解説! ホワイトヘッドの世紀は来るか!?
本書は、ホワイトヘッドという哲学者のひじょうに偏った入門書である。読者の方々が、ホワイトヘッド自身の本を手にとってみようか、という気になられることだけを目指した。他意(?)はない。わかりやすさを重視したので、かなり強引なところもあると思う。特に入門篇は、こちらの興味にぐっとひきつけて書いた。淡々と説明だけをするというのは、どうしても性にあわない。それぞれが、1話完結のエッセイとしても読めるように工夫したつもりだ。上手くいったかどうかは、保証の限りではない。もちろん全体として一貫した流れはある。いってみれば、本書全体が、ホワイトヘッドが考えたこの宇宙とおなじあり方、つまり「非連続の連続」になっているといえる……といいのだが。――<[まえがき]より>
本書は、ホワイトヘッドという哲学者のひじょうに偏った入門書である。読者の方々が、ホワイトヘッド自身の本を手にとってみようか、という気になられることだけを目指した。他意(?)はない。わかりやすさを重視したので、かなり強引なところもあると思う。特に入門篇は、こちらの興味にぐっとひきつけて書いた。淡々と説明だけをするというのは、どうしても性にあわない。それぞれが、1話完結のエッセイとしても読めるように工夫したつもりだ。上手くいったかどうかは、保証の限りではない。もちろん全体として一貫した流れはある。いってみれば、本書全体が、ホワイトヘッドが考えたこの宇宙とおなじあり方、つまり「非連続の連続」になっているといえる……といいのだが。――<[まえがき]より>
- 本の長さ178ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/6/8
- ISBN-104062583909
- ISBN-13978-4062583909
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/6/8)
- 発売日 : 2007/6/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 178ページ
- ISBN-10 : 4062583909
- ISBN-13 : 978-4062583909
- Amazon 売れ筋ランキング: - 530,931位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 104位イギリス・アメリカの思想
- - 224位西洋近現代思想
- - 768位講談社選書メチエ
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年5月6日に日本でレビュー済み
松岡正剛から入り、この本に行き着きました。私はまだ漂流していますが、この本が海図となることは確信しています。入門書にしてホワイトヘッド研究やこれからの社会分析の必須アイテムになるはず。
2023年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「時空が発生するという事実から逆算して、事後構成的に次々と出来事が誕生する」という所までは、
神ががったような見事な解説だったが、その後は殆ど論理的に成立している解説書とは思えない。残念!
あと、量子論も相対性理論に関しても、ど素人同然の解説。
相対性理論で重要なポイントは、同じ系でなくとも時間軸はずれる点
量子論で重要な点は、素粒子は粒でも波でもない。あくまで振る舞いを指している。
この2点をいい加減に考えている時点で、ホワイトヘッドの趣旨を理解する事は殆ど不可能と思われる。
更にその後の文脈が壊滅的。
せっかく、世界はニュートン空間ではない全体様を織りなしていて、「視点」という認識形式から出来事が誕生すると言ってるのに、いつの間にかニュートン空間から出来事が誕生する事に話が置き換わっている。
私から言わせれば、それは相対性理論と量子論をよく考えていないかからそうなると言いたい。
なので、この本の解説が本当に正しいかは甚だ疑問である。
神ががったような見事な解説だったが、その後は殆ど論理的に成立している解説書とは思えない。残念!
あと、量子論も相対性理論に関しても、ど素人同然の解説。
相対性理論で重要なポイントは、同じ系でなくとも時間軸はずれる点
量子論で重要な点は、素粒子は粒でも波でもない。あくまで振る舞いを指している。
この2点をいい加減に考えている時点で、ホワイトヘッドの趣旨を理解する事は殆ど不可能と思われる。
更にその後の文脈が壊滅的。
せっかく、世界はニュートン空間ではない全体様を織りなしていて、「視点」という認識形式から出来事が誕生すると言ってるのに、いつの間にかニュートン空間から出来事が誕生する事に話が置き換わっている。
私から言わせれば、それは相対性理論と量子論をよく考えていないかからそうなると言いたい。
なので、この本の解説が本当に正しいかは甚だ疑問である。
2024年2月2日に日本でレビュー済み
近年、哲学研究でホワイトヘッドへの再評価の動きが高まっている。その中でこの書は、「21世紀はホワイトヘッドの世紀」という信念で書かれた力作である。持論では、「新しい実在論」という21世紀に出てきた思想を勉強しようと思うのであれば、ホワイトヘッド哲学は避けて通れないだろう。
もちろん、解説の内容に関して、厳密さに欠ける部分はある(これは、他のレビューでも指摘されている)し、「私だったらこう説明するな」と思う部分もある。しかし、入門書の最大の目的は、読者に「ホワイトヘッド哲学って面白い!」や「もうちょっとホワイトヘッドを詳しく勉強してみよう」と思わせることである。その点でこの本は成功していると言っていいだろう。
ただし、出版された当時はあまり売れなかったのか、2024年時点ではすでに絶版になっている。近年のホワイトヘッド哲学の再評価への気運が高まっているので、ぜひ講談社さんには、文庫化をお願いしたい。
もちろん、解説の内容に関して、厳密さに欠ける部分はある(これは、他のレビューでも指摘されている)し、「私だったらこう説明するな」と思う部分もある。しかし、入門書の最大の目的は、読者に「ホワイトヘッド哲学って面白い!」や「もうちょっとホワイトヘッドを詳しく勉強してみよう」と思わせることである。その点でこの本は成功していると言っていいだろう。
ただし、出版された当時はあまり売れなかったのか、2024年時点ではすでに絶版になっている。近年のホワイトヘッド哲学の再評価への気運が高まっているので、ぜひ講談社さんには、文庫化をお願いしたい。
2021年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
難しいが楽しんで見れます
2012年11月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あえてホワイトヘッドの哲学と比するものがあるとすれば、東洋哲学ではないかと思える。「まえがき」にすでに「応用編では、ホワイトヘッドの時間論に絞って、ほかの哲学者や仏教思想なども導きの糸にしながら論じた」とあるように中村哲学の自在を読む。この「まえがき」からしてすでに「地図」を手中にしていると思える。この地図は、実際の登攀にも利用できるし、ただ見るだけでも、つまり見て理解するだけでもボーナスがある。ホワイトヘッド、ウィトゲンシュタイン、ベルグソン、ドゥルースという哲学をまったく知らないとしても地図の読み方をこちらに寄り添って説明してくれる。この寄り添うということが大事なところだ。熟成した言葉で語られる著者のリズムが心地よすぎて一気に読んでしまったが、再読しても色褪せない何かを感じる。ホワイトヘッドもいいが、中村哲学もなかなかだ。
2012年2月11日に日本でレビュー済み
中村は、まえがきで、この本は非常に偏ったホワイトヘッドの入門書であると断った上で、この本を読んで、読者がホワイトヘッドの本を読んでみようと思ってほしい、と書いている。
残念ながら、その願いは、あまり果たせなかったのではないだろうか?
中村は、冒頭で、ホワイトヘッドの哲学は非常に難しい、と何度も書いているが、解説書の中身は至ってわかりやすく、優しく書かれている。
よって、残念ながら、ホワイトヘッドの難しさが、まったく伝わってこない。
それに、ホワイトヘッドの入門書と言いながら、松岡正剛、ドゥルーズ、ベルクソンなどの紹介が多すぎ、いったいこの本は、何を目的としているのか?と思うことが何度かあった。
中村の思いが空回りしてしまった書、という印象が、最後まで拭えなかった。
残念ながら、その願いは、あまり果たせなかったのではないだろうか?
中村は、冒頭で、ホワイトヘッドの哲学は非常に難しい、と何度も書いているが、解説書の中身は至ってわかりやすく、優しく書かれている。
よって、残念ながら、ホワイトヘッドの難しさが、まったく伝わってこない。
それに、ホワイトヘッドの入門書と言いながら、松岡正剛、ドゥルーズ、ベルクソンなどの紹介が多すぎ、いったいこの本は、何を目的としているのか?と思うことが何度かあった。
中村の思いが空回りしてしまった書、という印象が、最後まで拭えなかった。
2007年11月26日に日本でレビュー済み
ホワイトヘッドの、特に後期の思想はとにかく部外者にはハードルが高い。うっかり『過程と実在』でも読んでみようかなんて気を起こそうものなら、殆ど秘教的な独特の言い回しと無数のジャーゴンに振り回され、延々と回りくどい文体に頭痛を起こした挙げ句が、どんな概念枠組を想定したらいいのかさえ解らずに早々に匙を投げることになる。かと言って余り数の多くない「解説書」や「入門書」で肩馴らしをしようにも、所詮は「向こう側」に行ってしまった人達の書いたものなので、同じく謎めいた文章相手に無駄に頭を痛める羽目になる。恐ろしいことに、ホワイトヘッドの研究者達に口頭で質問したとしても大体同様の結果になってしまう。
本書はそうして途方に暮れてしまった超・初学者の為の入門書。私の知る限り、これ以上に解り易く、しかもそこそこの内容のある解説書は存在しない。これで駄目だったらもう、自分はホワイトヘッドには縁が無かったんだと思って諦めるしかないだろう。少なくとも本書を読めば、今後「出来事」だの「抱握」だのと云った用語が出て来たとしても、今まで程ビビる必要はなくなる筈。
敢えて問題点を挙げるとするならば、本書を読んだとしても、次の段階へのハードルが依然として高い儘であること。本書は余りにも解り易い普通の文章で書かれているので、次のステップに該当する適当な本が存在しないのだ。結局『観念の冒険』やら『科学と近代世界』辺りをちまちま読み込むと云う、基本に立ち返るしかないのかと思うとトホホと云う気分になる。『精神現象学』の長谷川宏訳の様に、誰か『過程と実在』の「超訳」なんかを出してくれないものだろうか。
本書はそうして途方に暮れてしまった超・初学者の為の入門書。私の知る限り、これ以上に解り易く、しかもそこそこの内容のある解説書は存在しない。これで駄目だったらもう、自分はホワイトヘッドには縁が無かったんだと思って諦めるしかないだろう。少なくとも本書を読めば、今後「出来事」だの「抱握」だのと云った用語が出て来たとしても、今まで程ビビる必要はなくなる筈。
敢えて問題点を挙げるとするならば、本書を読んだとしても、次の段階へのハードルが依然として高い儘であること。本書は余りにも解り易い普通の文章で書かれているので、次のステップに該当する適当な本が存在しないのだ。結局『観念の冒険』やら『科学と近代世界』辺りをちまちま読み込むと云う、基本に立ち返るしかないのかと思うとトホホと云う気分になる。『精神現象学』の長谷川宏訳の様に、誰か『過程と実在』の「超訳」なんかを出してくれないものだろうか。
2008年2月3日に日本でレビュー済み
入門書を標榜しているなら「抱握」「合生」にルビくらいつけてください。
ホワイトヘッドの論点が次々示されるんですが、ただ並べられるだけでホワイトヘッドが構築した形而上学としての迫力が全然伝わってこない。
ホワイトヘッドの隣で言葉を翻訳してるだけって感じで、ホワイトヘッドの哲学が全体としてどういう世界を描くのか、
そしてそれが哲学史の中でどういう存在なのか、そういうのがよくわかんなかったです。
実用性がない感じがしてたいくつでした。
ホワイトヘッドの論点が次々示されるんですが、ただ並べられるだけでホワイトヘッドが構築した形而上学としての迫力が全然伝わってこない。
ホワイトヘッドの隣で言葉を翻訳してるだけって感じで、ホワイトヘッドの哲学が全体としてどういう世界を描くのか、
そしてそれが哲学史の中でどういう存在なのか、そういうのがよくわかんなかったです。
実用性がない感じがしてたいくつでした。