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のんのんばあとオレ (講談社漫画文庫) 文庫 – 1997/7/10
水木 しげる
(著)
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購入オプションとあわせ買い
遠い昔…そこに夢の楽園があった―――。 「美和」が売られて行く夜、亡くなった美和のお母さんが美しい火の玉になっておくり出した…。目に見えなくとも何かいる…。著者の原体験を描く感動の少年時代。
- 本の長さ407ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社コミッククリエイト
- 発売日1997/7/10
- 寸法10.8 x 2.2 x 14.8 cm
- ISBN-104062603330
- ISBN-13978-4062603331
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商品の説明
著者について
1922年3月8日、鳥取県生まれ。1957年、単行本『ロケットマン』(兎月書房)でデビュー。代表作『ゲゲゲの鬼太郎』『悪魔くん』『河童の三平』など多数。日本民俗学会会員、民族芸術学会評議員。
1965年、第6回講談社児童まんが賞、1989年、第13回講談社漫画賞、1996年、第25回日本漫画家協会賞文部大臣賞の各賞を受賞。1991年、紫綬褒章を受章。
1965年、第6回講談社児童まんが賞、1989年、第13回講談社漫画賞、1996年、第25回日本漫画家協会賞文部大臣賞の各賞を受賞。1991年、紫綬褒章を受章。
登録情報
- 出版社 : 講談社コミッククリエイト (1997/7/10)
- 発売日 : 1997/7/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 407ページ
- ISBN-10 : 4062603330
- ISBN-13 : 978-4062603331
- 寸法 : 10.8 x 2.2 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 15,331位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1922年、鳥取県生まれ。漫画「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」など著書多数。1991年、紫綬褒章受章。妖怪と精霊を求めて全世界を旅する。1996年 に郷里の境港市に「水木しげるロード」を設立し、「世界妖怪協会」の会長に就任、「世界妖怪会議」を開催する。2003年、旭日小綬章受章(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『姑娘』(ISBN-10:406276735X)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
できれば、文庫本ではなくB5ぐらいの大きさの本で読みたかった。書き込まれた背景など小さな紙面ではもったいない、と思った。古き良き?時代と自分へのオマージュ。懐古の情があふれている。
2024年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おもしろかった~爆笑の涙とほろりとくる涙が出ました。お父さんのキャラがとても面白い。妖怪の対処の仕方ものんのんばぁから学べます。久々に面白い漫画をみました。おすすめです。
2023年9月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
お化けが見えるのんのんばあに何でも話せる
水木さんはsiawaseda。
すなおに
水木さんはsiawaseda。
すなおに
2023年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人生60年を超え、シェークスピア、ゲーテ、ドストェフスキー等の世界文学、日本・中国の古典・名作を愛読、堪能してきたが、本作には、それら最高の芸術に通底する真実の深さと凄みがあった。
フランスでも高く評価され、賞を得たというが、納得できる。名作は、比較を絶する。日本の風土、文化、精神性、伝統に深く根ざしながら、民族、宗教、人種の違いを超えて、人間の魂の深奥に響き、共感、感動を呼び起こしてやまない真実の迫力、希望と救いの光がある。愛する人との死別、別離に苦しむ、すべての子供と大人に、ぜひ読んでほしい。
まず、冒頭の絵の美しさに心が釘付けになる(この絵だけでも、見る価値がある)。
・「美和」が売られてゆく夜、亡くなった美和のお母さんが、美しい火の玉になって、「美和」を送り出した……。目に見えなくても、なにかいる……。
美和さんの物語を読み、ビートルズの名曲「レット・イット・ビー」で、Mother Marry が、作詞したポールの夢に現れて励ます話があるが、このMarryは、子供のころ亡くなった母親のメアリーだとポールが語っていたことが思い出された。日本の禅僧・良寛さんは、売られてゆく娘たちと、毬つきをして遊び、心に楽しい思い出を残すことで励まそうとしたという。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にも共振する、厳しい現実世界で生きることの、哀しくも美しい、救いと希望の真実が、美和さんの物語には湛えられている。
以下、心に残った言葉の断片をお伝えしたい。ぜひ、一人でも多くの方に、本作の物語と絵とともに味わってほしい。
・長い時が理解を深めるとは限らない。一瞬は永遠であり、永遠は一瞬である。(小豆はかり)
・茂、人を感動させるものは、ありのままの形だけじゃない。こんなことがあってもええんじゃないかなーと思う夢なんだよ。(父親)
・その悲しみは、宝物だ。ええ思い出をもらったな。……それがいつか役に立つ時がくるけんなあ。(父親)
・石に石の魂があり、虫には虫の魂があるけんなあ。そげんさまざまな魂が宿ったけん、しげーさんは、ここまで成長したんですなあ。でも、ときに宿る魂が大きすぎることがあってなあ。……その重たさをもちこたえるぐらいに、大きくなって大人になってゆくんだでね。(のんのんばあ)
・男にとって女は教師だよ。学校なんかじゃ教われない、いろんなことを教えてくれる。学校なんかやめてもええが、女に恋することをやめたらあかん。(父親)
・でもな茂、不幸の中にも何らかの幸せの芽は、きっとあるはずだよ。生きる目標が定まったということは、ある意味では幸せかもしれん。(父親)
水木さんが兵隊にとられ、戦地に赴くときに携帯したのが『ゲーテとの対話』であったという。その中から、水木さんとのんのんばあの偉業を讃える一文を、心からの感謝とともに、お二人の魂に捧げたい━。
デモーニッシュなものとは、悟性や理性では、解き明かし得ないもののことだ。私はそれに支配されている。それは自然全体にわたり、つまり、目に見えるものにも、見えないものにも、あらわれるのだ。それはあくまでも、肯定的な行動力の中にあらわれるものなのだ。 ━『ゲーテとの対話』
フランスでも高く評価され、賞を得たというが、納得できる。名作は、比較を絶する。日本の風土、文化、精神性、伝統に深く根ざしながら、民族、宗教、人種の違いを超えて、人間の魂の深奥に響き、共感、感動を呼び起こしてやまない真実の迫力、希望と救いの光がある。愛する人との死別、別離に苦しむ、すべての子供と大人に、ぜひ読んでほしい。
まず、冒頭の絵の美しさに心が釘付けになる(この絵だけでも、見る価値がある)。
・「美和」が売られてゆく夜、亡くなった美和のお母さんが、美しい火の玉になって、「美和」を送り出した……。目に見えなくても、なにかいる……。
美和さんの物語を読み、ビートルズの名曲「レット・イット・ビー」で、Mother Marry が、作詞したポールの夢に現れて励ます話があるが、このMarryは、子供のころ亡くなった母親のメアリーだとポールが語っていたことが思い出された。日本の禅僧・良寛さんは、売られてゆく娘たちと、毬つきをして遊び、心に楽しい思い出を残すことで励まそうとしたという。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にも共振する、厳しい現実世界で生きることの、哀しくも美しい、救いと希望の真実が、美和さんの物語には湛えられている。
以下、心に残った言葉の断片をお伝えしたい。ぜひ、一人でも多くの方に、本作の物語と絵とともに味わってほしい。
・長い時が理解を深めるとは限らない。一瞬は永遠であり、永遠は一瞬である。(小豆はかり)
・茂、人を感動させるものは、ありのままの形だけじゃない。こんなことがあってもええんじゃないかなーと思う夢なんだよ。(父親)
・その悲しみは、宝物だ。ええ思い出をもらったな。……それがいつか役に立つ時がくるけんなあ。(父親)
・石に石の魂があり、虫には虫の魂があるけんなあ。そげんさまざまな魂が宿ったけん、しげーさんは、ここまで成長したんですなあ。でも、ときに宿る魂が大きすぎることがあってなあ。……その重たさをもちこたえるぐらいに、大きくなって大人になってゆくんだでね。(のんのんばあ)
・男にとって女は教師だよ。学校なんかじゃ教われない、いろんなことを教えてくれる。学校なんかやめてもええが、女に恋することをやめたらあかん。(父親)
・でもな茂、不幸の中にも何らかの幸せの芽は、きっとあるはずだよ。生きる目標が定まったということは、ある意味では幸せかもしれん。(父親)
水木さんが兵隊にとられ、戦地に赴くときに携帯したのが『ゲーテとの対話』であったという。その中から、水木さんとのんのんばあの偉業を讃える一文を、心からの感謝とともに、お二人の魂に捧げたい━。
デモーニッシュなものとは、悟性や理性では、解き明かし得ないもののことだ。私はそれに支配されている。それは自然全体にわたり、つまり、目に見えるものにも、見えないものにも、あらわれるのだ。それはあくまでも、肯定的な行動力の中にあらわれるものなのだ。 ━『ゲーテとの対話』
2024年3月16日に日本でレビュー済み
良過ぎて何も言えない。
日々生きるということが、とても尊く感じられた。
日々生きるということが、とても尊く感じられた。
2013年3月21日に日本でレビュー済み
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ゲゲゲの女房で水木先生に興味を持ち、購入しました。
描写がきれいで、見ていて楽しいです。
ストーリは方言が入っているのか、解らない箇所があったと記憶していますが、水木ファンならぜひとも一冊は持っておきたい本ですね。
描写がきれいで、見ていて楽しいです。
ストーリは方言が入っているのか、解らない箇所があったと記憶していますが、水木ファンならぜひとも一冊は持っておきたい本ですね。
2022年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
水木しげるのものはよく読んだ。「ゲゲゲの鬼太郎」や「河童の三平」はもちろんだが、戦争物も面白い。「のんのんばあとオレ」は初めて読んだが、いままでなぜ読まなかったのかと思った。あの世とこの世の地続きっぷりが最高だ。こんなもの作者しか書けないよ。
2020年4月28日に日本でレビュー済み
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過去の現実に胸が詰まる思いです。
手塚治虫さんのブッダに出てくるアッサジを彷彿とさせる女の子の人生を思うとこちらとしてはキツイ。
その女の子を取り巻いていた環境のキツさは、この現代にもまだ必ずある。
純粋な少年は、いる。
信心深いのんのんばあは、いない気がする。
手塚治虫さんのブッダに出てくるアッサジを彷彿とさせる女の子の人生を思うとこちらとしてはキツイ。
その女の子を取り巻いていた環境のキツさは、この現代にもまだ必ずある。
純粋な少年は、いる。
信心深いのんのんばあは、いない気がする。