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ふたりのイーダ (子どもの文学傑作選) 単行本 – 1995/8/1
- 本の長さ210ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1995/8/1
- ISBN-104062611554
- ISBN-13978-4062611558
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「イナイ、イナイ、ドコニモ、イナイ…」 直樹とゆう子の兄妹は、お母さんのいなかの町で、誰かをもとめてコトリ、コトリと歩きまわる小さな木の椅子に出会った…。原爆の悲劇を子どもたちに語りつぐ名作。改装版。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1995/8/1)
- 発売日 : 1995/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 210ページ
- ISBN-10 : 4062611554
- ISBN-13 : 978-4062611558
- Amazon 売れ筋ランキング: - 162,916位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1926年、東京に生まれる。1956年より民話の採訪を始め、『龍の子太郎』(講談社)に結実する。作品は国際アンデルセン賞優良賞を受賞。そのほか、『ちいさいモモちゃん』(講談社)で野間児童文芸賞、『あの世からの火』(偕成社)で小学館児童出版文化賞など(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 松谷みよ子おはなし集3 (ISBN-13: 978-4591116388 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中4.8つ
5つのうち4.8つ
15グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
幼い頃に1度だけ観たことがあるのですが、未だに記憶に残っていてもう一度観たいのですが映像がなく本で思い出したくて購入しました。
2021年10月20日に日本でレビュー済み
夏休みに訪れた祖父母宅での滞在中に見つけた秘密の家、そこで出会った孤独な歩く椅子、そしてその見知らぬ家に当然のように「ただいま」といって帰って行く3才の妹。
もう40年近く前、小学生の時に初めて読みました。不思議で切ない話が心に残り、大人になった今でもこの本が本棚に並んでいます。
哀しい過去の謎が明らかになり、抗えない人間の運命やそれでも受け継がれて行く生命のバトンについて考え、敬虔な気持ちになりました。
もう40年近く前、小学生の時に初めて読みました。不思議で切ない話が心に残り、大人になった今でもこの本が本棚に並んでいます。
哀しい過去の謎が明らかになり、抗えない人間の運命やそれでも受け継がれて行く生命のバトンについて考え、敬虔な気持ちになりました。
2020年2月4日に日本でレビュー済み
挿絵とのマッチも凄まじく、幼いころに何度も読み返した。
1970年代も後半ではあったが、花浦におけるうっそうとした雑木林のほの暗さなどまだまだ子供の読み手にもわかる雰囲気がそこにはあった。
まさか自分自身が年上だった直樹の年をはるかに追い越し、おそらくはその母親の年をも追い越すまで生きるとは考えてもみなかったがそこまでの年齢に達したとしても、読み手を選ばない作品であることに今更ながら驚く。
そういう意味でも松谷みよこ氏はすさまじい書き手であった。
1970年代も後半ではあったが、花浦におけるうっそうとした雑木林のほの暗さなどまだまだ子供の読み手にもわかる雰囲気がそこにはあった。
まさか自分自身が年上だった直樹の年をはるかに追い越し、おそらくはその母親の年をも追い越すまで生きるとは考えてもみなかったがそこまでの年齢に達したとしても、読み手を選ばない作品であることに今更ながら驚く。
そういう意味でも松谷みよこ氏はすさまじい書き手であった。
2019年2月1日に日本でレビュー済み
40年振りの再読。
ゆうちゃんの可愛さとりつ子さんの大きな悲しみと直樹君のやさしい願いは、きっとみんなが抱えている気持ち。
「イナイ、イナイ、ドコニモ・・・イナイ・・・」と呟き動き回るイスが、切なくて切なくて。
ルビのない大人向けの版も欲しいほど、今こそニッポンコクミンに読んでもらいたい本。
ゆうちゃんの可愛さとりつ子さんの大きな悲しみと直樹君のやさしい願いは、きっとみんなが抱えている気持ち。
「イナイ、イナイ、ドコニモ・・・イナイ・・・」と呟き動き回るイスが、切なくて切なくて。
ルビのない大人向けの版も欲しいほど、今こそニッポンコクミンに読んでもらいたい本。
2003年7月16日に日本でレビュー済み
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2017年7月14日に日本でレビュー済み
『ふたりのイーダ』は、ヒロシマの原爆を題材にした児童文学の傑作です。戦争の悲劇をテーマにした作品ですが、物語の舞台は戦時中ではありません。直樹とゆう子が、「イーダ」という少女を探して動き回る椅子に出会い、さまざまな謎を解き明かしていくお話です。謎とどこか不気味な雰囲気に満ちた作品で、司修さんの挿し絵がとても似合っています。
この小説では、ひとりひとりの人間をバラバラなものだと考えず、遺伝や大きな生命の流れの中で考える思考が随所に見られると私は考えています。その考え方は、第10章「赤んぼうは、しっている」のおじいちゃんの発言で顕著に表れていると思います。
「いのちの流れというもんがあるようにわしは思う。そこにぽっかりういたあわのようなものが、人それぞれ、生きとるということじゃ。死ねばその流れに帰っていく。あわであることは、水ということや。じぶんでもしらん長い時の流れの一部や。」
この『ふたりのイーダ』という小説自体、戦時中から現代にいたるまでの大きな時の流れがあってこそ産み出されたものであるという印象を私は持っています。戦争を昔のことや他人事だと考えずに、私たちの現代に通ずるものとして捉える作者の姿勢が好きです。
この小説では、ひとりひとりの人間をバラバラなものだと考えず、遺伝や大きな生命の流れの中で考える思考が随所に見られると私は考えています。その考え方は、第10章「赤んぼうは、しっている」のおじいちゃんの発言で顕著に表れていると思います。
「いのちの流れというもんがあるようにわしは思う。そこにぽっかりういたあわのようなものが、人それぞれ、生きとるということじゃ。死ねばその流れに帰っていく。あわであることは、水ということや。じぶんでもしらん長い時の流れの一部や。」
この『ふたりのイーダ』という小説自体、戦時中から現代にいたるまでの大きな時の流れがあってこそ産み出されたものであるという印象を私は持っています。戦争を昔のことや他人事だと考えずに、私たちの現代に通ずるものとして捉える作者の姿勢が好きです。
2011年1月7日に日本でレビュー済み
「イーダ」っていう言葉を覚えちゃった2歳の女の子、イーダちゃん。この二人の兄妹を軸に、兄の目線で物語は進んでいきます。兄は小4。物語の対象年齢も、ちょうどそのくらいです。読者が感情移入しやすいでしょうね。
お母さんのお仕事のために祖父母の家に滞在することになった兄弟。祖父母の家の裏には、雑木林に隠された不思議な家。そして中には、コトコト歩き回るイス。「イナイ、イナイ・・」とつぶやきながら・・。このイメージだけで、読者は物語に引き込まれてしまうでしょう。
イスが探していたのは、かつてその家に住んでいた「イーダ」という女の子。そう、妹の「イーダ」と同じ名前。不思議なことに妹のイーダも、「ただいま」と言って自分の家のように遊びはじめます。「イーダが帰ってきた!」と喜んだイスは、兄に諭されると、「それならお前もうちの子だ」と思いもよらぬことを言います。混乱する兄、そして現われた近所のお姉さんに相談を持ちかけて・・・・・。このお姉さんが、実は物語のカギになります。
物語の背景にあるのは、広島の原爆による悲劇。この物語が書かれたのは1969年。原爆からまだ24年しか経っていないころです。そのため、私はしばらく物語の真実に気づけませんでした。今では、もう60年以上前の話ですから・・・。
人は誰しも、自分の環境に応じて物語に感情移入するものだと思いますが、私の場合は今3歳の娘がいるので、妹のイーダが心配で心配でハラハラしていました。このイスに誘われて異界へ消えてしまうのではないか、主人公の兄(感情移入している私)から引き離されてしまうのではないか、と・・・。それにこの挿絵! 天野可淡さんの人形のようで幻想的なのですが、とにかく怖い・・・・。女の子は無事だったものの、最後までドキドキしていました。
お母さんのお仕事のために祖父母の家に滞在することになった兄弟。祖父母の家の裏には、雑木林に隠された不思議な家。そして中には、コトコト歩き回るイス。「イナイ、イナイ・・」とつぶやきながら・・。このイメージだけで、読者は物語に引き込まれてしまうでしょう。
イスが探していたのは、かつてその家に住んでいた「イーダ」という女の子。そう、妹の「イーダ」と同じ名前。不思議なことに妹のイーダも、「ただいま」と言って自分の家のように遊びはじめます。「イーダが帰ってきた!」と喜んだイスは、兄に諭されると、「それならお前もうちの子だ」と思いもよらぬことを言います。混乱する兄、そして現われた近所のお姉さんに相談を持ちかけて・・・・・。このお姉さんが、実は物語のカギになります。
物語の背景にあるのは、広島の原爆による悲劇。この物語が書かれたのは1969年。原爆からまだ24年しか経っていないころです。そのため、私はしばらく物語の真実に気づけませんでした。今では、もう60年以上前の話ですから・・・。
人は誰しも、自分の環境に応じて物語に感情移入するものだと思いますが、私の場合は今3歳の娘がいるので、妹のイーダが心配で心配でハラハラしていました。このイスに誘われて異界へ消えてしまうのではないか、主人公の兄(感情移入している私)から引き離されてしまうのではないか、と・・・。それにこの挿絵! 天野可淡さんの人形のようで幻想的なのですが、とにかく怖い・・・・。女の子は無事だったものの、最後までドキドキしていました。
2005年3月15日に日本でレビュー済み
この本は小学生のときに読んだ覚えがありました。
でも、内容はすっかり忘れていました。
いちおうは子ども向けの体裁を取ってはいるものの、大人にこそ読んで欲しいと思いました。
作品が仕上がったのが、1969年、昭和44年。
戦争が終わってから24年がたとうとしているころ。
戦争を体験した人にとっては、24年前なんてついこのまえのことのように思い起こされる、そんな時間の流れ。おとなたちにとっては、24年前なんか、ほんの昨日のことのように思い起こされるはず。長いようで、あっというまの時の流れ。
読み進むうち、ふいに涙があふれてきて、とまりませんでした。
広島。平和記念公園。灯籠流し。
川から流された灯籠が、夜更けになると上げ潮に乗ってまた川に戻ってくる。壊れた姿になって。作者は、ここで、原爆でなくなった人の魂は、浮かばれることなく、あの世と現世のあいだをあてもなく、行ったり来たりしているのではないかといっています。決して癒されることのない苦痛。
そして、なお、原爆は、数十年たったいまでも、わたしたちを苦しめ続けています。被爆による後遺症。
ふたりのイーダ、ぜひ読んでください。
でも、内容はすっかり忘れていました。
いちおうは子ども向けの体裁を取ってはいるものの、大人にこそ読んで欲しいと思いました。
作品が仕上がったのが、1969年、昭和44年。
戦争が終わってから24年がたとうとしているころ。
戦争を体験した人にとっては、24年前なんてついこのまえのことのように思い起こされる、そんな時間の流れ。おとなたちにとっては、24年前なんか、ほんの昨日のことのように思い起こされるはず。長いようで、あっというまの時の流れ。
読み進むうち、ふいに涙があふれてきて、とまりませんでした。
広島。平和記念公園。灯籠流し。
川から流された灯籠が、夜更けになると上げ潮に乗ってまた川に戻ってくる。壊れた姿になって。作者は、ここで、原爆でなくなった人の魂は、浮かばれることなく、あの世と現世のあいだをあてもなく、行ったり来たりしているのではないかといっています。決して癒されることのない苦痛。
そして、なお、原爆は、数十年たったいまでも、わたしたちを苦しめ続けています。被爆による後遺症。
ふたりのイーダ、ぜひ読んでください。