著者はイラストレーターで1940年生まれ。この本には3軒の家が登場します。
1軒目は結婚されて著者のお母さんとの2世帯住宅。借地の大家さんと建築業兼不動産業の人に任せっぱなしのほとんど建売り住宅のような家です。仕事を抱えたままの子育てに対する反省としての家=増築がかかれています。
2軒目の家は建て替えのコンクリート造(打ちっぱなし)で今で言うスキップフロアの3階建て狭小2世帯住宅。この家はお母さんと旦那さん、著者と息子さんの4人の各々を大事にしながら、お互いの係わり合いを考える機能的な家という印象を受けました。
3軒目は一転して木造のOMソーラーを取り入れた家。こちらは、ひょんなことから建てることになった、終の棲家となるべきセカンドハウス。(なんとうらやましい!)この家は精神的・情緒的に熟成し、どう暮らすのが一番自分にふさわしいかを意図して建てられたように感じました。
この本を通じ、著者と共に長い人生を歩み、その時々の家についての意識・情熱・こだわりを体験できました。いずれにせよ、3軒も家づくりにかかわれるなんて幸せですよね。うらやましい。
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わたしの家 (講談社文庫 お 21-14) 文庫 – 1996/8/1
大橋 歩
(著)
コンクリートの家と木造の家の建つまでの悪戦苦闘!
徹底してシンプルにこだわった家づくり。
家を建てる。ぎりぎり一杯の資金と精力をつぎこみますから真剣です。2軒、家を建ててみて、私の思い入れはこちらの事情としみじみ思いました。なぜ?に答えてくれる人はいないのです。土地捜し、お金の算段、建築家とのやり合い、シンプルに質素に住む、にこだわった家づくりの悪戦苦闘、一部始終お話しします。
徹底してシンプルにこだわった家づくり。
家を建てる。ぎりぎり一杯の資金と精力をつぎこみますから真剣です。2軒、家を建ててみて、私の思い入れはこちらの事情としみじみ思いました。なぜ?に答えてくれる人はいないのです。土地捜し、お金の算段、建築家とのやり合い、シンプルに質素に住む、にこだわった家づくりの悪戦苦闘、一部始終お話しします。
- 本の長さ251ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1996/8/1
- ISBN-104062633159
- ISBN-13978-4062633154
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商品の説明
著者について
イラストレーター。1940年、三重県生まれ。多摩美術大学油絵科卒。’64年「平凡パンチ」創刊号の表紙イラストレーションでデビュー、’71年までその個性的な作風は若者の心をとらえる。その後「生活の絵本」「宝島」の表紙を飾り、東京ガスやピンクハウスなどのポスターを手がける。一方おしゃれや暮らしのエッセイストとしても活躍。主な著書に『トマトジュース』『生活のだいじ』『くらしは楽しみ』『涙はひとりで流すもの』『おしゃれになりたい』『心のささえに』(講談社文庫)、『どきどき着物』『おいしいおいしい』『きっちりキッチン道具』『もう哀しくなんかない』『着物は楽しい』(文化出版局)、『神様におねがい』『あなたに会いたい』(大和書房)、『生きかた上手はおしゃれ上手』『着ごこち気ごこち』(読売新聞社)、『ふつうのおいしい』『くらしの一日一日』(マガジンハウス)など。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1996/8/1)
- 発売日 : 1996/8/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 251ページ
- ISBN-10 : 4062633159
- ISBN-13 : 978-4062633154
- Amazon 売れ筋ランキング: - 618,529位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 202位家選び
- - 672位住宅建築・家づくり (本)
- - 1,160位住宅建築
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年2月1日に日本でレビュー済み
雑誌アルネの大橋さんイメージと、かなり違って驚いた。
文体が硬くて、少々コワいイメージになっていた。いえづくり終わったばっかりだからかな。
家づくり中はこんなにしんどいものかと、建築業界サイドの私からは興味深く思った。
お金のこと、家族のこと、これからのこと、いっぱい考えないといけないことがあるから当然なのかもしれない。
変な近所の人とか、変な業者さんとか、設計士、工務店などなどとの、大変な付き合いもしないといけないし。
それでも2軒建てて、今では3軒(たしか)あるなんて、エネルギーある。
「なんちゃってメルヘンな家とか建てる人は能無し」と断じているところがおもしろかった。
そこまで言う?と思っていると、説明が続いた。
メルヘンにしてみたものの、隣の壁に向かって窓を設け、そこにレースのカーテンをブラブラさせる。
風を感じたり、光を取り入れたり、緑を楽しめる家にしようとはしない。「都会なんだから仕方ない」とあきらめる。
だから能無しなんです。と。
うん、なるほど。でもそれってメルヘン調であることの批判にはなってないか。
あ、でもこうかな。
メルヘンなのは良い。でもそれを自分の中で消化してから真似るべき。真似かたが薄っぺらい。
そういうことか。
わたしも、今度なんちゃってメルヘンな家をそういう風に批判してみようと思った。
文体が硬くて、少々コワいイメージになっていた。いえづくり終わったばっかりだからかな。
家づくり中はこんなにしんどいものかと、建築業界サイドの私からは興味深く思った。
お金のこと、家族のこと、これからのこと、いっぱい考えないといけないことがあるから当然なのかもしれない。
変な近所の人とか、変な業者さんとか、設計士、工務店などなどとの、大変な付き合いもしないといけないし。
それでも2軒建てて、今では3軒(たしか)あるなんて、エネルギーある。
「なんちゃってメルヘンな家とか建てる人は能無し」と断じているところがおもしろかった。
そこまで言う?と思っていると、説明が続いた。
メルヘンにしてみたものの、隣の壁に向かって窓を設け、そこにレースのカーテンをブラブラさせる。
風を感じたり、光を取り入れたり、緑を楽しめる家にしようとはしない。「都会なんだから仕方ない」とあきらめる。
だから能無しなんです。と。
うん、なるほど。でもそれってメルヘン調であることの批判にはなってないか。
あ、でもこうかな。
メルヘンなのは良い。でもそれを自分の中で消化してから真似るべき。真似かたが薄っぺらい。
そういうことか。
わたしも、今度なんちゃってメルヘンな家をそういう風に批判してみようと思った。
2007年1月1日に日本でレビュー済み
家を建てる予定もないのに、何故か購入してた本。数回読んでいると思うのだが、毎回楽しめる。
家を建てるって、大変そうだが楽しいんだろうなぁと、いい点も悪い点もどちらも感じさせてくれる、正直でフェアな本だと思っている。
この本を読むと、家欲しくなるんだよな。
これから家を建てる人、建築関係で働いている人、建築家になりたい人、読んでみてください。
自分にとってはこれからも持ち続け、読み続ける本だと思う。そして家を建てる予定の人に送りたい本ですね。
家を建てるって、大変そうだが楽しいんだろうなぁと、いい点も悪い点もどちらも感じさせてくれる、正直でフェアな本だと思っている。
この本を読むと、家欲しくなるんだよな。
これから家を建てる人、建築関係で働いている人、建築家になりたい人、読んでみてください。
自分にとってはこれからも持ち続け、読み続ける本だと思う。そして家を建てる予定の人に送りたい本ですね。