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介子推 (講談社文庫) 文庫 – 1998/5/15

4.2 5つ星のうち4.2 115個の評価

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山霊がつかわした青年、長身清眉の介推は、棒術の名手となって人喰い虎を倒した。やがて、晋の公子重耳に仕え、人知れず、恐るべき暗殺者から守り抜くが、重耳の覇業が完成したとき、忽然と姿を消した。名君の心の悪虎を倒すために……。後に、中国全土の人々から敬愛され神となった介子推を描く、傑作長編。(講談社文庫)


名君「重耳」に仕えた奇蹟の剣士を描く長編。晋の文公(重耳)は、如何にして春秋の覇者となり得たか? 貧窮放浪の公子重耳を、一身を捧げて守り通した介推の、主君を思うが故の見事な進退を語る感動の長編。
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商品の説明

著者について

1945年愛知県蒲郡市生まれ。『天空の舟』で新田次郎文学賞を、『夏姫春秋』で直木賞を、『重耳』で芸術選奨・文部大臣賞を受賞。中国古代に材をとった歴史ロマンの第一人者。『楽毅』『晏子』『孟嘗君』『奇貨居くべし』『青雲はるかに』等著書多数。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (1998/5/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1998/5/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 484ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062637960
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062637961
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.8 x 1.9 x 14.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 115個の評価

著者について

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宮城谷 昌光
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1945(昭和20)年、愛知県生れ。早稲田大学第一文学部英文科卒。

出版社勤務等を経て1991(平成3)年、『天空の舟』で新田次郎文学賞を、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。1993年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞受賞。2000年、司馬遼太郎賞受賞。

『晏子』『玉人』『史記の風景』『楽毅』『侠骨記』『孟夏の太陽』『沈黙の王』『奇貨居くべし』『管仲』『香乱記』『三国志』『古城の風景』『戦国名臣列伝』『春秋名臣列伝』『風は山河より』『新 三河物語』等著書多数。

カスタマーレビュー

星5つ中4.2つ
5つのうち4.2つ
115グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2022年5月17日に日本でレビュー済み
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重耳の作品では、脇役として描かれていましたが、本作では、当然のことながら主役として、介子推の生い立ちから重耳に仕え、その後までが、描かれていました。人生訓を学べる良い作品だと思いました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年5月21日に日本でレビュー済み
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友人に勧められて同じ作者の『重耳』を読んだのが最初です。
介子推の働きと、それに対して、天からの報いのみを求める生き方が、せつなくもここに人間としての本来的在り方があると感じました。
誰もが、自己主張し、自分の仕事を後世に残そうとしている昨今、またそのために他者を貶めて見栄を張っているような人間が多い中、自分自身が与えられた使命を感じ取り、陰で人を支えつつも、その報いを求めない生き方に感銘を受けました。特に社会的リーダーはこうあるべきではないでしょうか。ただ、『介子推』のほうが、彼の生い立ちから語るところで、やや冗長な感じで、『重耳』に現れた介子推のほうが多くが語られず惹かれるところがありました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年4月8日に日本でレビュー済み
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【重耳】の後、【猛夏の太陽】と並行して読みましょう
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年1月30日に日本でレビュー済み
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介子推という人は、もともと知っていたのですが、あまり好きなタイプではありませんでした。

小説としては、面白いと思います。
軍師や政治家を扱うことが多い宮城谷作品の中では、1プレイヤーを扱っているのは珍しいと思うので、その点での面白さがありました。
努力の仕方が誓うというか。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年9月5日に日本でレビュー済み
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宮城谷作品を読むのは初めてで、かつ春秋時代の知識はごくごく人並み、ということを断った上で、文句なしに面白かった。歴史に詳しいとあれやこれや引っかかりが出てくるのだろうが、司馬遼太郎の作品のように、あくまでも小説だと割り切って読めば問題はない程度だと思う。

さて、主人公の推くん、これ以上ないというぐらい理想的な好青年で、それも読んでいて好ましいのであるが、私がファンになってしまったのは彼の母親。母子家庭の母親として、厳しさと優しさが彼女の中にほどよく同居していて、見事に一人息子を育て上げた。その息子を見る視線の描き方が何ともいいのである。

今まで単に中国ものを書く人ね、と思って避けて通っていたのはもったいなかった。ほかも読んでみようと思ったので、宮城谷入門にはよかったのかも。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年12月29日に日本でレビュー済み
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宮城谷昌光の時代小説は中国の話も三河関連の話も全部読んでいますが、介子推は間違いなく秀作の一つ。最後は神にまで奉り上げられた歴史上に実在した「らしい」紀元前の話だが、純朴であり乍ら神懸かり的な要素も持つ青年を活き活きと描写している。宮城谷昌光の作品は当初単行本を購入していたが、本が本棚から溢れ出したので、途中から私立図書館で借りて読む様になった。購入した本は何度でも好きな時に読み返せるが、借りた本は都度借り直すのが面倒で、思いついた時に直ぐ借りられるとも限らない為不便であった。Kindleを入手してからは、以前読んだ本でも借りた本ならKindle本を購入しているが、嵩張らないのが気に入っている。Kindleの操作性は必ずしも完璧な出来ではないが、丁寧に使えば思った通りにほぼ動く。介子推は2,3年経ったら又読みたくなると思うが、Kindleだと探す手間も省けるので最高!
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年12月19日に日本でレビュー済み
善行が抽出され歴史の中で
結晶化し、聖人化した介子推。

宮城谷氏は、青年期を描くことで
恋愛のエピソードを描くことで
介推を人間として描いているように
感じた。

本を残したわけでも、弟子がいた
わけでもないのに介子と呼ばれた
非常におもしろい人物です。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート