久しぶりに読んだつもりだが、まったく覚えていなく新鮮な気持ちで。
謎解きではないのですっと読めるが、読後の怖さがある。
子供ってこうかもしれないな、と思うが行き過ぎると怖い、それを見事に表現。
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暗闇の囁き (講談社文庫) 文庫 – 1998/6/12
綾辻 行人
(著)
謎めいて美しい兄弟を取り巻く死。長編推理
女性家庭教師が黒髪を、従兄とその母は眼と爪を奪われて死んだ……
黒髪を切られ変死した女性家庭教師。そして従兄とその母親も眼球と爪を奪われて死んだ。謎めいたほどに美しい兄弟のまわりに次々と起こる奇怪な死。遠い記憶の闇のなかから湧き上がってくる“囁き”が呼び醒ますものは何か。『緋色の囁き』に続く異色の長編推理“囁き”シリーズ第2弾、講談社文庫に登場!!
女性家庭教師が黒髪を、従兄とその母は眼と爪を奪われて死んだ……
黒髪を切られ変死した女性家庭教師。そして従兄とその母親も眼球と爪を奪われて死んだ。謎めいたほどに美しい兄弟のまわりに次々と起こる奇怪な死。遠い記憶の闇のなかから湧き上がってくる“囁き”が呼び醒ますものは何か。『緋色の囁き』に続く異色の長編推理“囁き”シリーズ第2弾、講談社文庫に登場!!
- 本の長さ382ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1998/6/12
- 寸法10.8 x 1.6 x 14.8 cm
- ISBN-104062638355
- ISBN-13978-4062638357
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商品の説明
著者について
1960年京都府に生まれる。京都大学教育学部卒業、同大学院修了。『十角館の殺人』で本格推理の大型新人としてデビュー。『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞受賞。主な作品に『水車館の殺人』『迷路館の殺人』などの“館シリーズ”、『緋色の囁き』『黄昏の囁き』などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1998/6/12)
- 発売日 : 1998/6/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 382ページ
- ISBN-10 : 4062638355
- ISBN-13 : 978-4062638357
- 寸法 : 10.8 x 1.6 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 189,372位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院修了。’87年に『十角館の殺人』で作家デビュー。“新本格ムーヴメント”の嚆矢となる。’92 年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。“館シリーズ”と呼ばれる一連の長編は現代本格ミステリを牽引する人気シリーズとなった。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 迷路館の殺人 新装改訂版 (講談社文庫) (ISBN-13: 978-4062763974 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2003年3月22日に日本でレビュー済み
舞台設定がとても美しいです。
お話が進んでも、人が死んでも、
周りが綺麗なので、全然えぐくない。
美少年、森の湖、若い女性の死。
これぞ小説版少女漫画の最高峰。
死が美しいことのようにすら、思えてきます。
美しいものの、悲しいまでの狂気。
ありきたりなんて言わないで。
虚構に浸りたい方にお薦めです。
お話が進んでも、人が死んでも、
周りが綺麗なので、全然えぐくない。
美少年、森の湖、若い女性の死。
これぞ小説版少女漫画の最高峰。
死が美しいことのようにすら、思えてきます。
美しいものの、悲しいまでの狂気。
ありきたりなんて言わないで。
虚構に浸りたい方にお薦めです。
2009年2月20日に日本でレビュー済み
同じ著者の『殺人鬼』を彷彿とさせるような(実際、双葉山の名前も出てきます)冒頭の惨殺シーンから始まる幻想的・猟奇的なストーリー。
何となく冒頭部分を立ち読みしてしまい、続きが気になり即買ってしまいまった。
現代が舞台でありながら、どことなく古臭い印象を受ける作品。
だが、それがかえって幻想的な雰囲気を醸し出している。
「犯人は何故、髪の毛や眼球を持ち帰ったのか?」「あっちゃんとは何者か?」と言う謎掛けはありますが、
全体的にはミステリーと言うよりはホラー、或いはサスペンスといった印象。
館シリーズとはベクトルの違うが(緋色の囁きとも結構違うが)、面白い作品に仕上がっていると思う。
何となく冒頭部分を立ち読みしてしまい、続きが気になり即買ってしまいまった。
現代が舞台でありながら、どことなく古臭い印象を受ける作品。
だが、それがかえって幻想的な雰囲気を醸し出している。
「犯人は何故、髪の毛や眼球を持ち帰ったのか?」「あっちゃんとは何者か?」と言う謎掛けはありますが、
全体的にはミステリーと言うよりはホラー、或いはサスペンスといった印象。
館シリーズとはベクトルの違うが(緋色の囁きとも結構違うが)、面白い作品に仕上がっていると思う。
2011年11月23日に日本でレビュー済み
妖しくて美しくて怖くて。とてもいい。文章も良い。でもあまり記憶に残らない。だから悪い訳ではなく、そういう存在としてありだと思う一冊。
2006年4月13日に日本でレビュー済み
囁きシリーズの第2段は前作『緋色の囁き』とはちょっと趣きが異なっています。前作では“緋色”という視覚イメージを文字を使ってどう読者の心に換気するかに精力が傾けられていましたが、今作では“暗闇”というキーワードはさほど印象に残りません。前作のホラーと本格の融合といった試みも本作にはなく、ホラー色も本格色も共に薄くなっているような印象を受けました。
それでは本作の眼目はどこにあるのかというと、おそらくは「少年性」と「狂気」に対する作者自身のこだわりを思う存分に展開したというところなのでしょう。ストーリーはどうということはなく、真相はおおかたの読者の予想の範疇なのですが、2人の少年が常識では信じられないことを特異な環境で育った為に信じ込んでいる部分の描写などはなかなか迫力があります。
それでは本作の眼目はどこにあるのかというと、おそらくは「少年性」と「狂気」に対する作者自身のこだわりを思う存分に展開したというところなのでしょう。ストーリーはどうということはなく、真相はおおかたの読者の予想の範疇なのですが、2人の少年が常識では信じられないことを特異な環境で育った為に信じ込んでいる部分の描写などはなかなか迫力があります。
2006年7月27日に日本でレビュー済み
森の中で出会った不思議な兄弟。
やがてその周りで起こる奇怪な事件。
そして重要なキーワードとして登場する「あっちゃん」とは?
前作「緋色の囁き」が学園を舞台とした「動」のイメージがあるのに
対し、この作品は「静」のイメージです。
少年たちの小さな世界に潜む狂気がテーマになっています。
その小さな世界が、気に入るか、気に入らないかで作品の評価
が異なると思います。
やがてその周りで起こる奇怪な事件。
そして重要なキーワードとして登場する「あっちゃん」とは?
前作「緋色の囁き」が学園を舞台とした「動」のイメージがあるのに
対し、この作品は「静」のイメージです。
少年たちの小さな世界に潜む狂気がテーマになっています。
その小さな世界が、気に入るか、気に入らないかで作品の評価
が異なると思います。
2006年5月12日に日本でレビュー済み
綾辻さんの小説だから、推理物かと思いましたが、推理というよりは、お話という感じでした。美しい兄弟が出てきて、その兄弟が織り成す摩訶不思議な物語。頭を使うことは無いです。ただ読んでいればいいだけです。自分で考え、推理したい人には向かないでしょうが、電車の中でボーっと本を読みたいなら、この本は向いているでしょう。私は美少年に弱いので買いましたが、スリルをお求めなら、囁きシリーズの中で、この「暗闇の囁き」は一番向かないでしょう。しかし、摩訶不思議な内容です。読んだ後は、しばらく放心しました!
2005年10月23日に日本でレビュー済み
黒髪を切られ変死した女性家庭教師。そして従兄とその母親も眼球と爪を奪われて死んだ。
謎めいたほどに美しい兄弟のまわりに次々と起こる奇怪な死。遠い記憶の闇のなかから湧き上がってくる"囁き"が呼び醒ますものは何か。
前作はホラーぽくて怖かったけど
コチラはそんなにホラーチックでもなく。
推理小説かと問われると「違う」んですが
読み応えのある作品です。
謎めいたほどに美しい兄弟のまわりに次々と起こる奇怪な死。遠い記憶の闇のなかから湧き上がってくる"囁き"が呼び醒ますものは何か。
前作はホラーぽくて怖かったけど
コチラはそんなにホラーチックでもなく。
推理小説かと問われると「違う」んですが
読み応えのある作品です。