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文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) 文庫 – 1998/9/14

4.5 5つ星のうち4.5 257個の評価

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この世には不思議なことなど何もないのだよ――古本屋にして陰陽師(おんみょうじ)が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第1弾。東京・雑司ヶ谷(ぞうしがや)の医院に奇怪な噂が流れる。娘は20箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津(えのきづ)らの推理を超え噂は意外な結末へ。京極堂、文庫初登場!

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (1998/9/14)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1998/9/14
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 630ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062638878
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062638876
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.8 x 2.4 x 14.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 257個の評価

著者について

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京極 夏彦
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1963年生まれ。北海道小樽市出身。

日本推理作家協会 監事。世界妖怪協会・お化け友の会 代表代行。

1994年「姑獲鳥の夏」で衝撃的なデビューを飾る。1996年「魍魎の匣」で第49回日本推理作家協会賞長編部門、1997年「嗤う伊右衛門」で第25回泉鏡花賞、2003年「覘き小平次」で第16回山本周五郎賞、2004年「後巷説百物語」で第130回直木賞を受賞。2011年 「西巷説百物語」で第24回柴田錬三郎賞受賞。2016年 遠野文化賞受賞。2019年 埼玉文化賞受賞。2022年 「遠巷説百物語」で第56回吉川英治文学賞受賞。

カスタマーレビュー

星5つ中4.5つ
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257グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年11月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
デビュー作ですね。当時、即買いして、全シリーズ読破しております。事情があり蔵書を全て手放してしまい。きねんに
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白いと聞いてたけど、確かにやられた〜と思った。そしてページ数が結構あるけど、気になっちゃってぐいぐい読めちゃう。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年2月9日に日本でレビュー済み
●著者の博学と論理のマジックに衒学っぽさを感じたが、私の脳内はカオス状態。脳科学の蘊蓄や法
螺かはったりか?濃密な情報が延々と続く京極ワールドは、まさに酩酊感をともなうオカルトミステ
リー。本作品を十分に堪能できる読者は、相当知的レベルの高い人なのだろう。
 網の目のように張り巡らされた伏線は、後半さらに絡み合い、あたかも阿弥陀くじのように何処に
行きつくか想像もできない。

 文武両道でイケメンな私立探偵・榎木津が登場するが、ほとんど顔を出さずたまに見せても、突飛
な(エキセントリックな)言動ばかり。主役級のキャラを端役に使用しているところも、隠し味のよ
うで面白い。(★1を減じた理由は私の読解力の無さによるものです)

それにしても、辞書の様に分厚い作品ばかり!しんどい。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年1月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人には認知バイアスがあるということは、
色んな本などで言われていますが、この本を通して、結局それはどういうことなのかということを、
体感することができました。

妖怪の話、つまりファンタジーの話か、
と今までだったら思っていましたが、
どのように妖怪という存在がいるとされるのかということがわかりました。

自分や周りの人も、
妖怪や幽霊ではないけれども、
この小説の登場人物のように、
目の前に物理的にはありはしないものを怖がっていたりすることがありますが、(未来こうなったらどうしようといった感じに)、
その恐怖をいかに解いていくかというヒントも得られたような気がします。

とても読み応えがあり、奥深さがあり、
読み終えたあとも何日も余韻が続く、
面白いストーリーでした。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年3月1日に日本でレビュー済み
分厚いし、京極夏彦ってよくわからないけど難しくてイカついイメージがあったんですけど読みやすかったです。
読んでいくとすぐに世界に没入してしまいます。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
量子の話は有名どころの話なので楽しく読めました。凄く面白かったです。これまでラノベしか読んでこなかった自分ですが、ラノベ以外で初めて面白い作品を読みました。シリーズ全巻買ったので、これから毎日楽しみです。憑き物落とし、見事でした。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年10月22日に日本でレビュー済み
難しい漢字は多くてもほとんどルビが振ってあるし、改行の多さとか一見小難しい蘊蓄が多いところとかはほとんどラノベ。ラノベ層が手を出しやすいシリーズだと思う。特に、トリックなんかはガチのミステリオタクが読んだら壁本直行だけどミステリ慣れしてない人には入門書としてちょうどいいと思うし。
カエルの子の意味は手塚治虫の某漫画を以前読んでいたのでその意味するところがすぐわかった。

というか所謂ワトソン役の立ち位置にいる関口が本気でムカつく。鬱病とか言ってる割にはすごい出しゃばってくるし自分を外の世界に出してくれた友人に怒鳴り散らしてばっかりだし(元気じゃんオマエ、と思った)現実なら鬱気質の根暗人間となんて仲良くしてくれる人間なんてまずいないのにそうしてくれる友人たち&サル顔鬱人間と結婚してくれる奥さんまでいるという滅茶苦茶恵まれた立場の癖に「私は狂ってない! 狂ってないんだあー!」って悲劇に酔ってていちいちうるさいし挙げ句の果てには過去にあんなことしてたし。いいとこないじゃんこいつ。というか引きこもり不細工人間の「ぼくがかんがえたりそうのじんせい」みたいでリアリティ無さすぎてもはや滑稽。感情移入もくそもあったもんじゃない。
姑獲鳥と魍魎しかまだ読んでないけど、これ以降もこんな風に不快な奴なら本気で二度と出てこないでほしい。

そして他の方のレビューで「この本を読んで鬱病が治った」と書かれている方がいましたが、それはとてもいいことだと思うのですが、私は読んでる間不安感がみるみる膨らんでものすごい精神が不安定になりました。真逆ですね。でももし自分がひどい鬱のときに読んだら「おかしいのは自分だけじゃない」って励まされて元気になる気もするといえばする。同じ鬱でも関口はこんなに幸せなのに自分は、、とか考えて死にたくなる可能性も高いけど。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本はミステリーなのか科学なのか、いずれにしても人間が見ているもの感じているものの情報空間のつながりで意識がいろいろなものを勝手に生み出していることがよくわかる。妖怪も人間が勝手につくりあげたものだから存在するといえば存在するし存在しないといえば存在しない。見えるものは見えるが見えないものは見えない。だからこの世界もあるといえばあるしないといえばない。「この世に不思議なことなど何もない」とはまさにその通りだ。古今東西のいろんな学問をつなぎ合わせて推論して解決していく展開が戦後間もない時代背景と登場人物のキャラクターとが融合して映像として浮かんでくるストーリーになっている。いまさら読んだが至極の1冊であった。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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