一気に読みきってしまいました。
先の展開が読めず、この先どうなるのか??と
忍法帖ワールドに浸ってしまうこと間違いなしです。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
伊賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(3) (講談社文庫) 文庫 – 1999/1/14
山田 風太郎
(著)
戦国の魔王松永弾正、己が邪恋を成就せんと、妖術師果心居士の弟子・根来忍法僧に数千の美女狩をさせた。伊賀忍者笛吹城太郎の妻・篝火(かがりび)もまたその贄(にえ)となって果てた。だが奇怪!復讐に起った城太郎の前に、弾正の籠姫が、篝火の顔で艶然と微笑み、地獄へと誘う。根来vs.伊賀、容喙(ようかい)する柳生新左衛門の死闘!
恠(あや)しむな、娯しめ──。
なる程娯しいではないか。
畏(おそ)るべし、風太郎忍法帖──京極夏彦
恠(あや)しむな、娯しめ──。
なる程娯しいではないか。
畏(おそ)るべし、風太郎忍法帖──京極夏彦
- 本の長さ406ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1999/1/14
- ISBN-104062639882
- ISBN-13978-4062639880
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
1922年、兵庫県生まれ。東京医科大在学中の’47年、探偵小説誌「宝石」の第1回懸賞募集に「達麿峠の事件」が入選。’49年に『眼中の悪魔』『虚像淫楽』の2篇で日本探偵作家クラブ賞を受賞。’58年から始めた「忍法帖」シリーズでは『甲賀忍法帖』『魔界転生』等の作品があり、奔放な空想力と緻密な構成力が見事に融合し、爆発的なブームを呼んだ。その後、『警視庁草紙』等の明治もの、『室町お伽草紙』等の室町ものを発表。『人間臨終図巻』等の著書もある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1999/1/14)
- 発売日 : 1999/1/14
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 406ページ
- ISBN-10 : 4062639882
- ISBN-13 : 978-4062639880
- Amazon 売れ筋ランキング: - 613,379位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1922年、兵庫県生まれ。東京医科大学卒業。47年、「宝石」新人募集に応募した「達磨峠の事件」がデビュー作。48年「眼中の悪魔」で第2回探偵作家 クラブ賞短編賞を受賞。その後「甲賀忍法帖」を始めとした忍法帖シリーズなどを精力的に発表した。2000年、日本ミステリー文学大賞受賞。01年7月死 去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 八犬傳 下(新装版) (ISBN-13: 978-4331614044)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
懐かしかったので買いました。カバーが少し破れていたのが残念ですが安いので仕方ないですね。読むのが楽しみです。
2004年5月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
素晴らしいのが、京極夏彦の帯であり解説です。『忍者』ってなに?という点から書かれた解説は見事。本書はミステリでは禁じ手とされた手法を多量に使い、それでもストーリの展開に驚かされる。まさに『風太郎忍法帖』であり、久しぶりに読書の興奮を味わい、眠れない夜になりました。
2008年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
山田先生の人気の忍法帖シリーズ中の一作で、伊賀忍者笛吹城太郎と根来七人衆の壮絶な闘いを描いた快作。山田先生の特長だが、とにかく娯楽に徹している点が潔い。
戦国の梟雄松永弾正の城に集まったのは、千利休、古書に残る大幻術師の果心居士とその直弟子の七法僧(=根来七人衆)、柳生新左衛門(=後の石舟斎)。美女の愛液から作った"淫石"を用い、千利休秘蔵の平蜘蛛の釜で茶をたてると、茶を喫した女は眼前の男の前で淫獣と化すと言う。弾正の望みは淫石と平蜘蛛の釜を使って、主君の義娘右京太夫を手に入れる事である。豪華な登場人物とトンデモナイ設定が嬉しい。七法僧は各々"胴体接着"等の、人智を超えた魔術を使う。淫石を作るため、城太郎と契った篝火(=右京太夫と瓜二つ)が根来衆の餌食になる所から、城太郎と根来衆との闘いが始まる。城太郎は伊賀の掟を破っているため、伊賀の力は借りられず(服部半蔵の言)、孤立無援で闘わねばならない。闘いは奇想天外な技の応酬とエロス、そして弾正の悪辣さが巧みに組み合わされたもので、山田先生の真骨頂である。東大寺の大仏も焼いてしまう程である。その東大寺に居た右京太夫を城太郎が救い出すと言うロマンスも用意した硬軟自在の展開。篝火と胴体交換した弾正の愛妾漁火の毒女振りも凄まじい。柳生の活躍の場もちゃんと設けてある。読者の楽しみのためにはアイデアを出し惜しみしない山田先生の特長が良く出ている。幻想的なラストシーンも山田先生らしい。
しっかりとした構成の中で破天荒なアイデアが存分に味わえる山田忍法帖の良さが前面に出た、無条件に楽しめる快作。
戦国の梟雄松永弾正の城に集まったのは、千利休、古書に残る大幻術師の果心居士とその直弟子の七法僧(=根来七人衆)、柳生新左衛門(=後の石舟斎)。美女の愛液から作った"淫石"を用い、千利休秘蔵の平蜘蛛の釜で茶をたてると、茶を喫した女は眼前の男の前で淫獣と化すと言う。弾正の望みは淫石と平蜘蛛の釜を使って、主君の義娘右京太夫を手に入れる事である。豪華な登場人物とトンデモナイ設定が嬉しい。七法僧は各々"胴体接着"等の、人智を超えた魔術を使う。淫石を作るため、城太郎と契った篝火(=右京太夫と瓜二つ)が根来衆の餌食になる所から、城太郎と根来衆との闘いが始まる。城太郎は伊賀の掟を破っているため、伊賀の力は借りられず(服部半蔵の言)、孤立無援で闘わねばならない。闘いは奇想天外な技の応酬とエロス、そして弾正の悪辣さが巧みに組み合わされたもので、山田先生の真骨頂である。東大寺の大仏も焼いてしまう程である。その東大寺に居た右京太夫を城太郎が救い出すと言うロマンスも用意した硬軟自在の展開。篝火と胴体交換した弾正の愛妾漁火の毒女振りも凄まじい。柳生の活躍の場もちゃんと設けてある。読者の楽しみのためにはアイデアを出し惜しみしない山田先生の特長が良く出ている。幻想的なラストシーンも山田先生らしい。
しっかりとした構成の中で破天荒なアイデアが存分に味わえる山田忍法帖の良さが前面に出た、無条件に楽しめる快作。
2016年12月13日に日本でレビュー済み
主人公は創作キャラの伊賀忍者・笛吹城太郎で、対するのがこれも創作キャラの凶悪な根来忍者七人衆。忍法帖パターンとしては変則的な1対7という構図だ。
脇を固めるのが悪役・松永弾正ほか、果心居士、柳生石舟斎、千利休、上泉伊勢守、三好義興などの実在キャラだが、主役に比べ影が薄い。
もっとも活躍を期待した果心居士は冒頭部と末尾にしか登場しない。その間、明に行っていて日本に不在だったという「それはないだろう」と言いたくなる設定だ。千利休は冒頭のみ、上泉伊勢守は終盤のみの登場である。
ストーリーの大半は史実とは無関係で、創作キャラの忍法対決に終始するが、城太郎は伊賀忍者なのに超絶的な忍法が全然ないという設定なので、面白さが出せない。展開にも無理があって話に厚みが出ていない。
結末のつけ方もかなりの無理がある。
果心居士が危機に陥った城太郎を救い、連れ去って消えるのだから、わけがわからない。というのも、もともと松永弾正のよこしまな欲望を実現する手伝いに果心居士が根来衆を貸し与え、その根来衆を城太郎が殲滅するというのが主な筋だから、この終わり方は不可解だ。風太郎には珍しい、エンディングの失敗作と言わざるを得ない。トータルでCランクの作品だろう。
脇を固めるのが悪役・松永弾正ほか、果心居士、柳生石舟斎、千利休、上泉伊勢守、三好義興などの実在キャラだが、主役に比べ影が薄い。
もっとも活躍を期待した果心居士は冒頭部と末尾にしか登場しない。その間、明に行っていて日本に不在だったという「それはないだろう」と言いたくなる設定だ。千利休は冒頭のみ、上泉伊勢守は終盤のみの登場である。
ストーリーの大半は史実とは無関係で、創作キャラの忍法対決に終始するが、城太郎は伊賀忍者なのに超絶的な忍法が全然ないという設定なので、面白さが出せない。展開にも無理があって話に厚みが出ていない。
結末のつけ方もかなりの無理がある。
果心居士が危機に陥った城太郎を救い、連れ去って消えるのだから、わけがわからない。というのも、もともと松永弾正のよこしまな欲望を実現する手伝いに果心居士が根来衆を貸し与え、その根来衆を城太郎が殲滅するというのが主な筋だから、この終わり方は不可解だ。風太郎には珍しい、エンディングの失敗作と言わざるを得ない。トータルでCランクの作品だろう。
2005年10月3日に日本でレビュー済み
~忍法帖は多人数vs多人数のトーナメント方式の闘いが主ですが、今作は愛妻を奪われた孤高のヒーロー・笛吹城太郎の復讐劇。
仇となる七人の忍法僧のまさに魔人とも言うべき強さに、これと言った必殺技も持たない笛吹城太郎はいかにして闘うのか?!
そして、忍法によって愛妻の首にすげかえられた姦婦・漁火と、愛妻に瓜二つの右京太夫という、同じ顔を持ちな~~がら聖邪二人のヒロインが物語を演出していきます。
笛吹城太郎と右京太夫のラブロマンスは忍法帖でも屈指の切なさ(泣)。
戦国時代の覇王・松永弾正の思惑と陰謀も見所で、ただの復讐劇に終止していないのが見事です。~
仇となる七人の忍法僧のまさに魔人とも言うべき強さに、これと言った必殺技も持たない笛吹城太郎はいかにして闘うのか?!
そして、忍法によって愛妻の首にすげかえられた姦婦・漁火と、愛妻に瓜二つの右京太夫という、同じ顔を持ちな~~がら聖邪二人のヒロインが物語を演出していきます。
笛吹城太郎と右京太夫のラブロマンスは忍法帖でも屈指の切なさ(泣)。
戦国時代の覇王・松永弾正の思惑と陰謀も見所で、ただの復讐劇に終止していないのが見事です。~
2006年11月15日に日本でレビュー済み
根来忍法僧の七人といい、松永弾正といい、敵のインパクトは強烈!
それに対して主人公の笛吹城太郎の超人的な体術は持っていても、魔人の如き忍法もなく、どうやって戦うのか、…その設定は面白いが、前半のエログロ度は強烈過ぎて、正直言って苦手な人には辛すぎるだろう。
しかし、城太郎が復讐を決意する辺りから、面白くなる!
しかし、前半の強烈なエログロな展開が難点か?
ラストも消化不良気味なのも……
山田風太郎先生の、他の作品数冊読んでから読むのが正解か?
それに対して主人公の笛吹城太郎の超人的な体術は持っていても、魔人の如き忍法もなく、どうやって戦うのか、…その設定は面白いが、前半のエログロ度は強烈過ぎて、正直言って苦手な人には辛すぎるだろう。
しかし、城太郎が復讐を決意する辺りから、面白くなる!
しかし、前半の強烈なエログロな展開が難点か?
ラストも消化不良気味なのも……
山田風太郎先生の、他の作品数冊読んでから読むのが正解か?
2005年12月13日に日本でレビュー済み
冒頭より松永弾正のもと「淫石」という催淫剤を生成する為に美女狩りが行なわれていくのですが、結構エログロで読んでて余り気持ちの良いものではなかった。(私は、女卑的な印象を受けましたが、女性読者はどう感じるのでしょうか)
そして犠牲となってしまった妻への城太郎の復讐劇が始まるのですが、余りボリュームの無い作品の中にあれもこれも詰め込みすぎた感があり、根来衆との対決もアッサリめになってしまった事は否めないと思う(城太郎が孤軍どうやって根来衆の術を凌いでいくのか、その様を期待されると少々物足りなさを感じるかもしれません。)
但し、城太郎の妻と同じ顔をもつ弾正の寵姫・漁火が魅力的であった。
容姿こそ同じではあるが真逆キャラクターとして確り描かれている。(歪んだ性格が良かった)
城太郎と漁火が対峙する様は面白く読むことが出来ました。
もう少し枚数を持つ事が出来たならば傑作と成り得たと思える作品だけに残念。
そして犠牲となってしまった妻への城太郎の復讐劇が始まるのですが、余りボリュームの無い作品の中にあれもこれも詰め込みすぎた感があり、根来衆との対決もアッサリめになってしまった事は否めないと思う(城太郎が孤軍どうやって根来衆の術を凌いでいくのか、その様を期待されると少々物足りなさを感じるかもしれません。)
但し、城太郎の妻と同じ顔をもつ弾正の寵姫・漁火が魅力的であった。
容姿こそ同じではあるが真逆キャラクターとして確り描かれている。(歪んだ性格が良かった)
城太郎と漁火が対峙する様は面白く読むことが出来ました。
もう少し枚数を持つ事が出来たならば傑作と成り得たと思える作品だけに残念。