信濃くノ一VS伊賀忍者。
凄い攻防戦だ。子を宿しながら戦うくノ一に、次ぐ次に新手の男忍者が現れる。その術が凄い。もはや怪獣映画の攻撃に近い。この荒唐無稽なアイディアがたまらない。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
くノ一忍法帖 山田風太郎忍法帖(5) (講談社文庫) 文庫 – 1999/3/12
山田 風太郎
(著)
秀頼の胤を身籠る信濃くノ一衆VS伊賀忍者の争闘
大阪夏の陣、落城前夜に救出された千姫とその侍女たち。智将真田幸村はそのなかに秀頼の落とし胤(だね)を身籠る5人の女忍者を潜ませていた。それを知った家康は、「子が生まれる前に始末せよ」と密命を伊賀忍者に下す。子を宿しながら迎え討つ、くノ一、5人衆に危機迫る!忍法帖ブームの際に頂点をなした傑作。
大阪夏の陣、落城前夜に救出された千姫とその侍女たち。智将真田幸村はそのなかに秀頼の落とし胤(だね)を身籠る5人の女忍者を潜ませていた。それを知った家康は、「子が生まれる前に始末せよ」と密命を伊賀忍者に下す。子を宿しながら迎え討つ、くノ一、5人衆に危機迫る!忍法帖ブームの際に頂点をなした傑作。
- 本の長さ338ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1999/3/12
- ISBN-104062645599
- ISBN-13978-4062645591
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
1922年、兵庫県生まれ。東京医科大在学中の’47年、探偵小説誌「宝石」の第1回懸賞募集に「達磨峠の事件」が入選。’49年に「眼中の悪魔」「虚像淫楽」の2篇で日本探偵作家クラブ賞を受賞。’58年から始めた「忍法帖」シリーズでは『甲賀忍法帖』『魔界転生』等の作品があり、奔放な空想力と緻密な構成力が見事に融合し、爆発的なブームを呼んだ。その後、『警視庁草紙』等の明治もの、『室町お伽草紙』等の室町ものを発表。『人間臨終図巻』等の著書もある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1999/3/12)
- 発売日 : 1999/3/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 338ページ
- ISBN-10 : 4062645599
- ISBN-13 : 978-4062645591
- Amazon 売れ筋ランキング: - 594,107位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1922年、兵庫県生まれ。東京医科大学卒業。47年、「宝石」新人募集に応募した「達磨峠の事件」がデビュー作。48年「眼中の悪魔」で第2回探偵作家 クラブ賞短編賞を受賞。その後「甲賀忍法帖」を始めとした忍法帖シリーズなどを精力的に発表した。2000年、日本ミステリー文学大賞受賞。01年7月死 去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 八犬傳 下(新装版) (ISBN-13: 978-4331614044)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
山田風太郎の入門書として甲賀忍法帖を先に読みました。その忍法の多彩さや展開の
速さに引き込まれ、続いてこちらのくノ一忍法帖を読んでいます。あと半分弱。
ここまでのくノ一忍法帖は、ほとんど男女の絡みに限定された忍法であることから、
凄まじく多彩な忍法の応酬を楽しめた甲賀忍法帖からは、なんというかちょっと
スケールダウンします。また、くノ一が主役とはいえ、甲賀忍法帖に登場する男忍者が
屈強だったので、あまりにも弱く感じ、そんなばずのない油断が多くてがっかり度があ
ります。後半盛り返しても前半の評価は消えないので星4つといたします。
速さに引き込まれ、続いてこちらのくノ一忍法帖を読んでいます。あと半分弱。
ここまでのくノ一忍法帖は、ほとんど男女の絡みに限定された忍法であることから、
凄まじく多彩な忍法の応酬を楽しめた甲賀忍法帖からは、なんというかちょっと
スケールダウンします。また、くノ一が主役とはいえ、甲賀忍法帖に登場する男忍者が
屈強だったので、あまりにも弱く感じ、そんなばずのない油断が多くてがっかり度があ
ります。後半盛り返しても前半の評価は消えないので星4つといたします。
2015年2月25日に日本でレビュー済み
濃厚な味わいを堪能できる長篇忍法帖の第4作。
物語は、大阪城落城にあたって、豊臣の血を伝えるため忍法によって秀頼の子を身ごもった真田のくノ一5人と、これを抹殺しようとする伊賀忍者5人の戦いを軸に展開する。千姫対家康の代理戦争でもある。
忍者は奇想天外な得意技を披露しつつ、パターン通り相討ちでひと組ずつ死んでいくのだが、胎児が焦点であるだけに戦いの様相は生々しくも限りなくグロテスク。とても映像作品にはできないレベルだが、風太郎のカラフルで絵画的な描写は、それを不思議に妖しくも美しいイメージに変えてしまう。
物語は中盤から意外な方向へと急展開し、中だるみを感じさせないまま緊張感あふれる終盤へとなだれ込んで、ラスト一行の衝撃的なファイナルストライクで幕を閉じる。
大坂の陣~豊臣滅亡、千姫帰還~家康の大御所政治と死~由井正雪事件という史実の狭間にこの奇想天外な物語を組み込み、綺麗につなげていく風太郎の構想力には驚くしかない。奔放極まりない内容と展開にもかかわらず、全体の整合性はきっちりと構築され、物語に破綻が見えないのは不思議なほどだ。
風太郎作品の特徴が遺憾なく発揮され、これぞ伝奇時代小説というべき傑作に仕上がっている。
物語は、大阪城落城にあたって、豊臣の血を伝えるため忍法によって秀頼の子を身ごもった真田のくノ一5人と、これを抹殺しようとする伊賀忍者5人の戦いを軸に展開する。千姫対家康の代理戦争でもある。
忍者は奇想天外な得意技を披露しつつ、パターン通り相討ちでひと組ずつ死んでいくのだが、胎児が焦点であるだけに戦いの様相は生々しくも限りなくグロテスク。とても映像作品にはできないレベルだが、風太郎のカラフルで絵画的な描写は、それを不思議に妖しくも美しいイメージに変えてしまう。
物語は中盤から意外な方向へと急展開し、中だるみを感じさせないまま緊張感あふれる終盤へとなだれ込んで、ラスト一行の衝撃的なファイナルストライクで幕を閉じる。
大坂の陣~豊臣滅亡、千姫帰還~家康の大御所政治と死~由井正雪事件という史実の狭間にこの奇想天外な物語を組み込み、綺麗につなげていく風太郎の構想力には驚くしかない。奔放極まりない内容と展開にもかかわらず、全体の整合性はきっちりと構築され、物語に破綻が見えないのは不思議なほどだ。
風太郎作品の特徴が遺憾なく発揮され、これぞ伝奇時代小説というべき傑作に仕上がっている。
2010年12月19日に日本でレビュー済み
大阪の役に勝利した家康は、豊臣家の滅亡と幼い時に人質同然に秀頼に嫁がせた孫の千姫の帰還に満悦していた。しかしいまや千姫は徳川家ではなく豊臣家の人間だった。千姫は侍女の中に秀頼の胤を宿したくノ一をしのばせ、豊臣家の存続を図る。それを知った家康は伊賀忍者にくノ一の抹殺を命じる。ここに、くノ一と伊賀忍者、5vs5の死闘が始まる。
というわけで、もちろんこの作品の肝はくノ一達と伊賀忍者の度肝を抜く荒唐無稽の忍法合戦だ。
しかしそれを成立させているのは家康や千姫、阿福などの物語を織りなす実在する登場人物ではないだろうか。
人質同然に敵方の豊臣に嫁がされ、嫁がせた張本人の家康に夫を殺されるという悲劇を味あわせた徳川へ恨みの苛烈さとともに、その徳川家への甘えも見せる千姫の心理。
肉親さえ道具にし、殺しさえしてでも徳川家の繁栄を守ってきたがゆえに、その最後の被害者たる孫・千姫への愛情に振り回される老境へ入った家康の心理。
その心理は、無いとはわかっていてもありえたかもしれないという説得力を持っている。それはこの荒唐無稽な作品の説得力にもつながっている。
また、史実へのリンクが絶妙。
途中からどうしてこの登場人物出てきたんだろうと思っていたら、すべては史実とのつなぎの強度を上げるため。そのおかげで最後の一文には完全にうならされてしまった。
というわけで、もちろんこの作品の肝はくノ一達と伊賀忍者の度肝を抜く荒唐無稽の忍法合戦だ。
しかしそれを成立させているのは家康や千姫、阿福などの物語を織りなす実在する登場人物ではないだろうか。
人質同然に敵方の豊臣に嫁がされ、嫁がせた張本人の家康に夫を殺されるという悲劇を味あわせた徳川へ恨みの苛烈さとともに、その徳川家への甘えも見せる千姫の心理。
肉親さえ道具にし、殺しさえしてでも徳川家の繁栄を守ってきたがゆえに、その最後の被害者たる孫・千姫への愛情に振り回される老境へ入った家康の心理。
その心理は、無いとはわかっていてもありえたかもしれないという説得力を持っている。それはこの荒唐無稽な作品の説得力にもつながっている。
また、史実へのリンクが絶妙。
途中からどうしてこの登場人物出てきたんだろうと思っていたら、すべては史実とのつなぎの強度を上げるため。そのおかげで最後の一文には完全にうならされてしまった。
2007年3月17日に日本でレビュー済み
奇抜な設定で常に読者を楽しませてくれる作者のエロティック路線作品。最後のオチは良く考えてあるが、基本的に秀頼の子を孕んだ「くノ一」が繰り出す、奇想天外なワザが読み所。
レヴューで書いても良いのか不明だが書いてしまうと、相手の男の精を吸い取るとか、男を「***」で包んでしまうとか、腹の中の胎児をくノ一から別のくノ一へ念力移動するとか、本当に良くこんな事考えるなぁ〜というワザばかり。だが、こうした描写で読者を楽しませる点に作者の真骨頂があるのだ。脱線するが、本作はAV化されて、くノ一の一人として若き日の水野真紀が出ている。今となっては手に入らない幻のお宝だ。
文壇に媚びず、読者へ面白い作品を提供する事に生涯を掛けた作者のエロティック路線の傑作。
レヴューで書いても良いのか不明だが書いてしまうと、相手の男の精を吸い取るとか、男を「***」で包んでしまうとか、腹の中の胎児をくノ一から別のくノ一へ念力移動するとか、本当に良くこんな事考えるなぁ〜というワザばかり。だが、こうした描写で読者を楽しませる点に作者の真骨頂があるのだ。脱線するが、本作はAV化されて、くノ一の一人として若き日の水野真紀が出ている。今となっては手に入らない幻のお宝だ。
文壇に媚びず、読者へ面白い作品を提供する事に生涯を掛けた作者のエロティック路線の傑作。
2005年12月11日に日本でレビュー済み
AランクとBランクの中間位に位置する作品ではないでしょうか?
そもそも秀頼の胤を宿したくノ一が、追撃してくる家康の忍を迎撃しながらその任をまっとうするといった設定自体が無茶な話。
しかも家康の放った忍の術が奇天裂(流石は作者。よくもこんな事考えるはと思います。)、ハチャメチャぶりはシリーズ随一かも。
あいかわらず、ラストは流石。
(読者を驚かせる事に心血を注いでいるとしか思えない結末を用意してくれています。後日譚があったら読みたい位です。)
「柳生」「甲賀」「風来」といった出来の良い作品があるので先ずは本作からとは言いませんが、外せない一作ではあると思います。
そもそも秀頼の胤を宿したくノ一が、追撃してくる家康の忍を迎撃しながらその任をまっとうするといった設定自体が無茶な話。
しかも家康の放った忍の術が奇天裂(流石は作者。よくもこんな事考えるはと思います。)、ハチャメチャぶりはシリーズ随一かも。
あいかわらず、ラストは流石。
(読者を驚かせる事に心血を注いでいるとしか思えない結末を用意してくれています。後日譚があったら読みたい位です。)
「柳生」「甲賀」「風来」といった出来の良い作品があるので先ずは本作からとは言いませんが、外せない一作ではあると思います。
2006年1月15日に日本でレビュー済み
豊臣家のご落胤を宿したくノ一と伊賀忍者の争いは、言わずもがな女vs男の闘いです。
女性の性が虐げられがちな社会の中で、ここまで女性の「性」の強さを謳う作品は他に無いのではないでしょうか。
過剰なエンターテイメント性の裏には、戦国の男社会に一矢報いようとする千姫と妖婦たちの執念があります。
その結末はまさに壮絶、圧巻の他ありません。同じ女性として拍手を送りたい。
風太郎作品を語る上でも、決して外すことのできない一作です。
女性の性が虐げられがちな社会の中で、ここまで女性の「性」の強さを謳う作品は他に無いのではないでしょうか。
過剰なエンターテイメント性の裏には、戦国の男社会に一矢報いようとする千姫と妖婦たちの執念があります。
その結末はまさに壮絶、圧巻の他ありません。同じ女性として拍手を送りたい。
風太郎作品を語る上でも、決して外すことのできない一作です。
2001年7月31日に日本でレビュー済み
¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿
¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿VS¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿
¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿ ¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿
¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿VS¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿
¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿ ¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿¿