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狐罠 (講談社文庫) 文庫 – 2000/5/12
北森 鴻
(著)
店舗を持たず、自分の鑑定眼だけを頼りに骨董を商う「旗師」宇佐見陶子。彼女が同業の橘薫堂(きくんどう)から仕入れた唐様切子紺碧碗は、贋作だった。プロを騙す「目利き殺し」に陶子も意趣返しの罠を仕掛けようとするが、橘薫堂の外商・田倉俊子が殺されて、殺人事件に巻き込まれてしまう。古美術ミステリーの傑作長編。(講談社文庫)
店舗を持たず、自分の鑑定眼だけを頼りに骨董を商う「旗師」宇佐見陶子。彼女が同業の橘薫堂(きくんどう)から仕入れた唐様切子紺碧碗は、贋作だった。プロを騙す「目利き殺し」に陶子も意趣返しの罠を仕掛けようとするが、橘薫堂の外商・田倉俊子が殺されて、殺人事件に巻き込まれてしまう。古美術ミステリーの傑作長編。
店舗を持たず、自分の鑑定眼だけを頼りに骨董を商う「旗師」宇佐見陶子。彼女が同業の橘薫堂(きくんどう)から仕入れた唐様切子紺碧碗は、贋作だった。プロを騙す「目利き殺し」に陶子も意趣返しの罠を仕掛けようとするが、橘薫堂の外商・田倉俊子が殺されて、殺人事件に巻き込まれてしまう。古美術ミステリーの傑作長編。
- 本の長さ520ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2000/5/12
- ISBN-104062648547
- ISBN-13978-4062648547
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商品の説明
著者について
1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。1995年『狂乱廿四孝』(東京創元社)で第6回鮎川哲也賞を受賞して作家デビュー。1999年『花の下にて春死なむ』(講談社)で第52回日本推理作家協会賞短編及び連作短編部門受賞。著書に『メビウス・レター』(講談社)、『闇色のソプラノ』(立風書房)、『メイン・ディッシュ』(集英社)、『屋上物語』(祥伝社)など。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2000/5/12)
- 発売日 : 2000/5/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 520ページ
- ISBN-10 : 4062648547
- ISBN-13 : 978-4062648547
- Amazon 売れ筋ランキング: - 96,726位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年2月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白いです。一気に読みました。テレビでやってほしいですね!
2008年4月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
骨董業界の裏側というか、人の思惑が良く描かれている。言葉には裏があるし、人は思いを全て伝えようとはしない。化かし合いなのだ。裏の裏は表ではなく、違う裏になる。そんな世界が興味深かった。
2011年11月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ワキが圧巻である。
.鎌倉の潮見老人
表の稼業は古民芸仕立て直し。裏業が贋作師。掌に時間を載せることが出来る神様の域に近づいている。従って鑑賞眼も超一流。なおかつ、裏の世界に名を知られていない奇跡的存在。
.プロフェッサーD
主人公宇佐美陶子の師匠であり元夫。現在は日本の大学教授となっているが元大英博物館の研究員。従って鑑識眼は超一流。
芸術にも寿命があり決して美は永遠ではない。美意識は変化するとの考えの持ち主。
.細野慎一
元大英博物館ケミカルラボの研究員にして想像を超える贋作技術を持つ。そして、実は鄭富健。祖父は在日韓国人の貿易商として成功した富豪であった。ところが若き橘にしてやられ没落した。
.骨董商橘薫堂の主人
国立博物館も引っ張り込むほどで老練な政治家も顔負けの策士、目利きである。贋作を眞に化けさせるノウハウに長け業界でも力を持つ。
.銘木屋の老人
ひがな一日中を薄暗い店で過ごし夢の中で暮らしながら、いざとなったら心の鬼を自由に目覚めさせることの出来る只者でない裏の世界の住人。
プロとプロの織り成す会話だけでも愉しくなるが深く残る言葉がある。
.美術品は、午前の光で見なければならない。
.頭で計算しないその動きの見事さがある。
.古物からそれを作った道具をイメージし道具を創る凄さ。
.痴呆症には、了解的即ち意識的に近い将来やって来るものを避ける防衛反応つまり不安から眼を背けることを目的とする症例が確かにある。
.この業界は騙される方が悪いという世界である
職人の世界は誰も教えてくれない。技は盗む(自分で考える)ものであった。それは誇りと背中合わせのものであり昔も今もプロの世界とはそういうものである。そして、何かを身に付けるのはその方法しかない。
この長編は、最後に登場人物のしがらみが浮き上がってくる見事な結末となっておりミステリーとしても一級のものであろう。
.鎌倉の潮見老人
表の稼業は古民芸仕立て直し。裏業が贋作師。掌に時間を載せることが出来る神様の域に近づいている。従って鑑賞眼も超一流。なおかつ、裏の世界に名を知られていない奇跡的存在。
.プロフェッサーD
主人公宇佐美陶子の師匠であり元夫。現在は日本の大学教授となっているが元大英博物館の研究員。従って鑑識眼は超一流。
芸術にも寿命があり決して美は永遠ではない。美意識は変化するとの考えの持ち主。
.細野慎一
元大英博物館ケミカルラボの研究員にして想像を超える贋作技術を持つ。そして、実は鄭富健。祖父は在日韓国人の貿易商として成功した富豪であった。ところが若き橘にしてやられ没落した。
.骨董商橘薫堂の主人
国立博物館も引っ張り込むほどで老練な政治家も顔負けの策士、目利きである。贋作を眞に化けさせるノウハウに長け業界でも力を持つ。
.銘木屋の老人
ひがな一日中を薄暗い店で過ごし夢の中で暮らしながら、いざとなったら心の鬼を自由に目覚めさせることの出来る只者でない裏の世界の住人。
プロとプロの織り成す会話だけでも愉しくなるが深く残る言葉がある。
.美術品は、午前の光で見なければならない。
.頭で計算しないその動きの見事さがある。
.古物からそれを作った道具をイメージし道具を創る凄さ。
.痴呆症には、了解的即ち意識的に近い将来やって来るものを避ける防衛反応つまり不安から眼を背けることを目的とする症例が確かにある。
.この業界は騙される方が悪いという世界である
職人の世界は誰も教えてくれない。技は盗む(自分で考える)ものであった。それは誇りと背中合わせのものであり昔も今もプロの世界とはそういうものである。そして、何かを身に付けるのはその方法しかない。
この長編は、最後に登場人物のしがらみが浮き上がってくる見事な結末となっておりミステリーとしても一級のものであろう。
2003年8月29日に日本でレビュー済み
骨董の世界という特殊な世界を舞台にしているところがおもしろかった。主人公の旗師としての駆け引きなどは、その世界についてなにも知らないわたしにとっては興味深かった。そういう意味では星四つ。
それをあえて星三つにしたのは、二つの理由による。
第一は、人物の印象が少し希薄だからだ。たとえば主人公が美人だということはわかるのだが、読んだあとで彼女の姿がなぜか生き生きと浮かび上がってこないのだ。また、たとえば彼女の元夫の「プロフェッサー」との関係も、今ひとつ説得力なない気がした。主人公、元夫、友人の写真家、保険屋、贋作家など、意味ありげな人物がいっぱい登場するのに、一人一人の印象と動機付けが希薄なために、読後感としては欲求不満が残った。
第二は、一番初めの登場するロンドン美術館のアジア系キュレーターが実は保険屋だったなどということも、かなり予測できてしまう。そういう意味では、展開もわりとありきたりなのだ。
それをあえて星三つにしたのは、二つの理由による。
第一は、人物の印象が少し希薄だからだ。たとえば主人公が美人だということはわかるのだが、読んだあとで彼女の姿がなぜか生き生きと浮かび上がってこないのだ。また、たとえば彼女の元夫の「プロフェッサー」との関係も、今ひとつ説得力なない気がした。主人公、元夫、友人の写真家、保険屋、贋作家など、意味ありげな人物がいっぱい登場するのに、一人一人の印象と動機付けが希薄なために、読後感としては欲求不満が残った。
第二は、一番初めの登場するロンドン美術館のアジア系キュレーターが実は保険屋だったなどということも、かなり予測できてしまう。そういう意味では、展開もわりとありきたりなのだ。
2015年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
北森作品を読むならこれからお勧め!はまること請け合い!強くなれます!
2014年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
骨董の世界の深さと想像していなかった結末に嬉しい驚きがあった。とても面白く最後まで読めた。
2014年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なぜ筆者が民俗学・古物商などの世界に造詣が深いのかわかりませんが、自分たちの知らない世界にぐいぐい引き込まれていきます。そこで起きる、様々な事件、最後に明かされる謎解きに驚きました。
もう北森氏の新たな著書が読めないのは残念ですが、時代をさかのぼって古い著書から最後の共著まで読破してみたくなりました。
もう北森氏の新たな著書が読めないのは残念ですが、時代をさかのぼって古い著書から最後の共著まで読破してみたくなりました。
2017年8月23日に日本でレビュー済み
2作目から読んでしまったのですが,1作目も面白いです。
「あれとあれがこうつながるかあ」と感心。
「あれとあれがこうつながるかあ」と感心。