プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
まどろみ消去 (講談社文庫 も 28-6) 文庫 – 2000/7/14
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2000/7/14
- 寸法10.8 x 1.5 x 14.8 cm
- ISBN-104062649365
- ISBN-13978-4062649360
よく一緒に購入されている商品
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2000/7/14)
- 発売日 : 2000/7/14
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 384ページ
- ISBN-10 : 4062649365
- ISBN-13 : 978-4062649360
- 寸法 : 10.8 x 1.5 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 96,763位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1957年愛知県生まれ。工学博士。
某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビュー。以後、犀川助教授・西之園萌絵のS&Mシリーズや瀬在丸紅子たちのVシリーズ、『φ(ファイ)は壊れたね』から始まるGシリーズ、『イナイ×イナイ』からのXシリーズがある。
ほかに『女王の百年密室』(幻冬舎文庫・新潮文庫)、映画化されて話題になった『スカイ・クロラ』(中公文庫)、『トーマの心臓 Lost heart for Thoma』(メディアファクトリー)などの小説のほか、『森博嗣のミステリィ工作室』(講談社文庫)、『森博嗣の半熟セミナ博士、質問があります!』(講談社)などのエッセィ、ささきすばる氏との絵本『悪戯王子と猫の物語』(講談社文庫)、庭園鉄道敷設レポート『ミニチュア庭園鉄道』1~3(中公新書ラクレ)、『自由をつくる 自在に生きる』(集英社新書)など新書の著作も多数ある。
ホームページ「森博嗣の浮遊工作室」(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/)
●これから出る本→予定表(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/timetable.html)
●作者による作品の紹介(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/myst_index.html)
●出版された本の一覧→出版年表(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/nenpyo.html)
カスタマーレビュー
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
どれもこれもそうですが、特に純白の女。詩的な文体で進行していく話は、私には思いもよらないというか、こういう小説もありなのかというラストを迎えます。
やさしい恋人へ僕からの、話しかけるような文体も魅力的で、最後でにやりとさせられます。
ミステリーなのかそうでないのか、ミステリーの定義はなんなのか、初めて読んでから3年ほどが経つ今でも、著者の意図したことが全てはわかっていないかもしれない。また、新しい発見があるかもしれない、宝箱のような本です。
読んでいて面白いは面白いし、気楽に読める作品なのではないか。
何ヶ月かたつとほとんど忘れるけど。
気楽にいけたのは『ミステリィ対戦の前夜』『誰もいなくなった』くらいで、
他の物は「ああ・・なるほど。」「あれ?あそこどうだったっけ?」みたいに、読後もいろいろと考えさせられてしまいます。
その、考えさせられるのが不快なわけではなく、
僕はそこがとても楽しめました。
『彼女の迷宮』『やさしい恋人へ僕から』『悩める刑事』
がオススメ。
「虚空の黙禱者」
五年前に夫が失踪したミドリ。夫は寺の住職殺害の重要参考人。寺を引き継いで、住職となった和史。
和史はミドリにプロポーズするが、ミドリは保留のまま静岡に引越しする。故郷に帰郷したミドリは和史のプロポーズに応じるが、お互いに隠し事をしていたことが判明する。
『どんな汚いものも、時間が綺麗にしてくれる』という結末。
「純白の女」
田舎の保養地に静養のためにやってきた女。作家の夫は出版社の担当者を殺害。女はその担当者の弟の面倒をみる。その弟が保養地にやってきたので、泊めてやることになるのだが……。
信頼できない語り手による不条理な真相。
「彼女の迷宮」
作家の夫が海外出張中に、勝手にその代筆をした妻。物語は解決不能の迷宮に陥り、妻に真意を問い質す夫。妻は意外な解決方法を示す。
「真夜中の悲鳴」
博士論文のために大学に泊まり込みで実験を続ける大学院生のスピカ。測定中にノイズが見つかり、発生源と思われる地下室を調べに行くと、サスペンスフルな展開へ。「石阪効果」なるものは実在しない模様。
「やさしい恋人」
スバル氏というペンネームの人物と大阪で会い、名古屋に一緒に戻って下宿に泊まらせる話が、喋り口調で綴られる。最後の1行で読者は勘違いしていたことに気づく。作者の作家としての本音も垣間見える。
「ミステリィ対戦の前夜」
西之園モエがミステリィ研究会の合宿に参加し、部長の密室殺人に遭遇する話だが……。
「読者が探偵で、読者が犯人」という真相。
「誰もいなくなった」
ミステリィ研究会主催のミステリィツアーの最中に、閉鎖空間の広場で踊っていた三十人のインディアンが消失するという魅力的な謎が提示される。解決はやや安易だし、そんな短時間で○○することが可能なのかと疑問には感じるが、焚火をしたことには意味があった。
「何をするためにきたのか」
主人公フガク、その友人のワタル、教授の予告通りに知り合ったフミエ、フミエの予告通りに現れた坊主のゲンジの4人で空地の地下室を探検する話。
ふわふわとした幻想的な進行の中で、人生に対する哲学的な思索、問いかけが示されている。
「悩める刑事」
仕事が自分に合っていないことを悩む夫。夫が悩んでいることに気づき、自分の仕事が配置転換になったことを告げるのに躊躇する妻。
なるほど、そういうことだったのか。見事に騙された。
「心の法則」
登場人物は、精神科医を目指す「私」こと板橋、「心の法則」という理論を論じるモビカ氏、その姉の三人。「心の法則」によって、「私」が葬り去られるという不条理な話。
「キシマ先生の静かな生活」
キシマ先生という、典型的学者肌の変人ではあるが味わいのある人物の思い出が綴られている。
森ミステリィといえばやはり真賀田四季博士と犀川先生なんだけど,僕はこの短編集『まどろみ消去』を推したい.森先生自身も「たぶん、これが一番、森らしい作品です」とおっしゃっている.
特に素晴らしいのが『キシマ先生の静かな生活』.キシマ先生の学問への徹底した傾倒に凄い.研究者というものを突き詰めた究極の姿だろう.僕でもあそこまでは研究を愛せない.愛したいのに,愛せない.研究者のあるべき姿として,心にとめておきたいのだ.
でも短編はダメですね。
実際に読んだのは1年以上前ですが、ぼんやりとしか記憶に残っていません。
ほとんどの作家の場合は、まず短編を読んでみてよ、と人にオススメするのですが、森博嗣に関して言えばいきなり長編読むことをオススメします。
森氏の短編にはそんな印象を与えるものがあります。
熟練工の手になるこの精密機械は、きっと、今の自分では感知不能な部分のネジ一つひとつまできっちり締められている……。読めばきっとそんな畏怖を感じるはず。
絵も音もない文章でしかできない、そしてだからこそ有意な技巧。
それを森氏は見せてくれます。
そして、その対極にあるはずなのに、しかし同時に実現し得ている、豊かな詩的世界観。
ポエジィに読者はまどろみ、メランコリィのうちに何かが消去され、やがて覚醒してディスカバリィの時が訪れる…。
この短編集は、森氏の小説の入門編として最適です。
(私のお気に入りは『キシマ先生の静かな生活』)
いざ 夢のつづき☆