残念、話の筋は惹きつけられるものがあって面白そうだが、如何せん日本語訳がNG(訳者には悪いが)。
数十ページ読んだところで、疲れてやめてしまった。
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扉 (講談社文庫 ふ 54-1) 文庫 – 2000/8/1
全米ミリオンセラー NYタイムズも絶賛!
母イングリッドは恋人を毒殺して終身刑に。残された12歳の娘アストリッドは里親の家を転々としながら、女となり、撃たれ、飢え、怯える。獄中からも娘を支配しようとするエゴイストの母との対立、幼い魂を傷つけ翻弄する恐怖と愛。その中で美しく成長していく少女の姿を描いた感動の文芸サスペンス巨篇!
母イングリッドは恋人を毒殺して終身刑に。残された12歳の娘アストリッドは里親の家を転々としながら、女となり、撃たれ、飢え、怯える。獄中からも娘を支配しようとするエゴイストの母との対立、幼い魂を傷つけ翻弄する恐怖と愛。その中で美しく成長していく少女の姿を描いた感動の文芸サスペンス巨篇!
- 本の長さ632ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2000/8/1
- ISBN-104062649535
- ISBN-13978-4062649537
商品の説明
著者について
【ジャネット・フィッチ】
ロサンゼルス生まれ。歴史家をめざして英国でロシア史を研究中に21歳で作家を志す。帰国後、出版界での様々な仕事を経て、1994年に本作品のもとになる短篇で注目を集める。夫と8歳の娘とともに、ロサンゼルスに住み、第2作を執筆中。
【杉奈穂】
中学、高校時代を米国で過ごし、上智大学英文科に入学。創作執筆、短篇翻訳を経て、本書で長篇翻訳デビュー。
ロサンゼルス生まれ。歴史家をめざして英国でロシア史を研究中に21歳で作家を志す。帰国後、出版界での様々な仕事を経て、1994年に本作品のもとになる短篇で注目を集める。夫と8歳の娘とともに、ロサンゼルスに住み、第2作を執筆中。
【杉奈穂】
中学、高校時代を米国で過ごし、上智大学英文科に入学。創作執筆、短篇翻訳を経て、本書で長篇翻訳デビュー。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2000/8/1)
- 発売日 : 2000/8/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 632ページ
- ISBN-10 : 4062649535
- ISBN-13 : 978-4062649537
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,358,824位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年4月30日に日本でレビュー済み
翻訳小説を楽しめない理由を翻訳のせいにし過ぎる昨今の傾向は大嫌いなんだが、この本に関して言えば、確かに翻訳が良くないようだ。恐らく詩的な文体の小説なんだろうけど、良さが伝わってこないのには弱った。少なくとも、小説内で言及されてる人名や小説、楽曲に対する注釈くらいは必要では。それが小説の内容に関わる場合があるし、アメリカ人には自明の事でも、日本人の大半は知らないトピックが書き込まれていた場合に文章の意味が取れないようでは困る。翻訳者だけでなく、海外小説担当編集者にも問題はある訳で、出版社によって読者への気遣いの、きめ細かさに相当バラつきがあるので仕方ないとはいえ、講談社は大手の割に(だからこそ?)ズサンなので、もう少し努力して欲しい。さて、小説の内容のほうはといえば。J・C・オーツ推しというので期待したけど、正直ヒネリのなさ過ぎる内容で読み飽きたかな。イノセンスの喪失は、もうお腹いっぱいって感じ。子供を顧ないアートな母親への娘からの恨み節&生活力逞しいホワイト・トラッシュへの賛歌にアメリカらしい、洗練された文化に対するねじくれた価値観(憧れと劣等感)が、特にオリビアとクレアの描写から伺えて、アメリカは巨大な田舎だ、という事が良く分かる内容ではある。でもそれ以上の何か、は特になかった。
2003年11月11日に日本でレビュー済み
映画を見て、原作を読もうと思った。映画が面白かったからではなく、映画は普通だけど、原作はきっと面白いに違いないという確信を抱いて。よかった。主人公の少女の個性は映画以上だし、何より母イングリットの魔性の美しさと邪悪さ、率直さを備えた不思議な魅力が伝わってきた。他の登場人物も、女性達がとても魅力的。とくに映画には登場しなかったオリヴィア。ハル・ベリー出演で映画に入れてほしかったのに。主人公の母娘だけでなく、大勢の女性達の織り成すドラマ、それぞれのエピソードが素敵な作品。映画を見た人は、原作を読めば映画が伝え切れなかった深い世界に浸れるはずだし、映画を見てない人は、もっと新鮮に女性たちの魅力、業、絆を味わえるはず。タイトルの扉はちょっとありふれているのでは?映画のホワイト・オランダーもよく分からない。素直に「白い夾竹桃」じゃダメ?
2003年6月4日に日本でレビュー済み
映画は見ていないのですが、ミシェル・プファイファーだったら
さぞかしお似合いだろうな、というような、芸術家肌でカリスマ的、ヒッピーライフを送る詩人の母に、添え物のようにして育てられて来た少女が主人公。母は刑務所入りして、13歳にして、ワイルド・ワールドにほうり出された少女。母の逮捕までも、一気に読ませるサスペンスだし、恋愛劇の心情もすごくリリカルかつ、印象的。でも本当は、ここからがすごい!
豊かに見えるカリフォルニア州で、一見ととのっているように見える
社会システムのなかで、孤児として育つのはどういうことか、どれだけ苦しく惨たらしい、時には飢餓や殺人といったリスクまで背負って戦わねばならないか。。。また彼女が転々とするファミリーは、アメリカの中・䡊??流家庭(日本にいたら実体は全く分からない)の内側から見た面白い描写になっていて、すごくリアルで面白く、魅惑されます。
養い親から養い親へと、転々としながら、母のカルマを背負うかのように、大人の観察眼と冷たく時によこしまな情熱を持った少女。だけどもまだまだ本当は子供なのに、生存のための激しい戦いを、独りで戦うしかない。そんな娘の現実を知らぬかのように相変わらず「詩人」であり続ける母。
私が一番感動したのは、少女の友達で親から虐待され続けた娘が、出産する時に、あんなに母親を憎んで家を飛び出したのに「お母さん。。。お母さん。。」と呼び続ける場面。「人がそうやって”母”を求める時、それは現実の母、自分を傷つけた他人でもある母親ではなく、もっと何か大きく根源的!な”母”、自分のために戦ってくれる、苦しんでくれる強い存在に助けを求めているのだ、それによって苦しみにたえ、新しい命を生み出せるように」という下り。鳥肌が立ちました。とにかく必読です!特に女性や、母との関係で悩んでいる人、成長期につらい思いでのある人、共感したり震えたりすることでしょう。ぜひ皆さんに読んで欲しいです。
さぞかしお似合いだろうな、というような、芸術家肌でカリスマ的、ヒッピーライフを送る詩人の母に、添え物のようにして育てられて来た少女が主人公。母は刑務所入りして、13歳にして、ワイルド・ワールドにほうり出された少女。母の逮捕までも、一気に読ませるサスペンスだし、恋愛劇の心情もすごくリリカルかつ、印象的。でも本当は、ここからがすごい!
豊かに見えるカリフォルニア州で、一見ととのっているように見える
社会システムのなかで、孤児として育つのはどういうことか、どれだけ苦しく惨たらしい、時には飢餓や殺人といったリスクまで背負って戦わねばならないか。。。また彼女が転々とするファミリーは、アメリカの中・䡊??流家庭(日本にいたら実体は全く分からない)の内側から見た面白い描写になっていて、すごくリアルで面白く、魅惑されます。
養い親から養い親へと、転々としながら、母のカルマを背負うかのように、大人の観察眼と冷たく時によこしまな情熱を持った少女。だけどもまだまだ本当は子供なのに、生存のための激しい戦いを、独りで戦うしかない。そんな娘の現実を知らぬかのように相変わらず「詩人」であり続ける母。
私が一番感動したのは、少女の友達で親から虐待され続けた娘が、出産する時に、あんなに母親を憎んで家を飛び出したのに「お母さん。。。お母さん。。」と呼び続ける場面。「人がそうやって”母”を求める時、それは現実の母、自分を傷つけた他人でもある母親ではなく、もっと何か大きく根源的!な”母”、自分のために戦ってくれる、苦しんでくれる強い存在に助けを求めているのだ、それによって苦しみにたえ、新しい命を生み出せるように」という下り。鳥肌が立ちました。とにかく必読です!特に女性や、母との関係で悩んでいる人、成長期につらい思いでのある人、共感したり震えたりすることでしょう。ぜひ皆さんに読んで欲しいです。