中古品:
¥177 税込
配送料 ¥350 6月3日-7日にお届け(18 時間 43 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
中古商品: 良い | 詳細
コンディション: 中古商品: 良い
コメント: 中古商品となりますため通常使用による使用感はあります。 コンディションは良いです。
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

著者をフォロー

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

大王から天皇へ (日本の歴史) 単行本 – 2000/12/26

4.6 5つ星のうち4.6 14個の評価

商品の説明

商品説明

日本列島の畿内に興った「ヤマト(倭国)」が、4世紀前半、ついに先進文明圏の「カラ(朝鮮)」と出会う。それまで「半島ルートの担い手」は北九州の勢力だったが、ヤマト王権はこのルートを独占支配することによって、「治天下大王(アメノシタシラシメスオオキミ)」から「御宇天皇(アメノシタシラシメススメラミコト)」へと進化していく。本書がたどる「大王から天皇へ」の道程を概括すれば、このようになろうか。

カラは朝鮮半島の慶尚道に栄えた「加耶諸国」のことだが、「列島社会」は外国という意味をこめて「カラ」と呼んでいたという。しかし、カラは「天気がよければ対馬の北西端の千俵蒔山から遠望することができる」のだから、カラと九州は言語と信仰を共有する同一文化圏だった可能性もある。現に古代朝鮮語学者の朴炳植(パク・ビョンシク)は著書『日本原記』(情報センタ-出版局刊)で、九州を支配圏に収めたカラが東進して畿内に初期ヤマト王権を築いたという仮説を立てている。これとは逆に、ヤマト勢力が畿内から西進して「カラと出会った」という本書の仮説に従うにしても、ヤマトがカラの前に出会った九州はなぜ「外国」ではなかったのか。ナイーブにすぎるかもしれないが、「ヤマトとカラの出会い」をヤマト王権の原点とする本書の前提に、まずそんな疑問を抱いてしまうのである。

また本書は、『日本書紀』が使う「任那(みまな)」という呼称は、ヤマト王権の「独尊的立場」が産出した「政治臭がプンプンすることば」だから使いたくないと言うが、ならば「新羅(シ-ラ)」を「シラギ」と読ませ、「百済(ペクチェ)」を「クダラ」と読ませた書紀編纂者の意図についても、説明してほしいのである。

ヤマト王権は「乙巳のク-デタ-(大化の改新)」「壬申の乱」などの政変と内戦を経験し、「天武」において初めて「天皇」という権力理念を確立する。その天武については、天智の弟とする説と兄とする説があるが、本書は「弟」説を取っている。そして、乙巳のク-デタ-で蘇我入鹿惨殺の現場を目撃した古人大兄皇子の「韓人(カラヒト)、鞍作りを殺しつ」という証言を「謎めいたことば」とするのだが、さきの朴は日本書紀を古代朝鮮語で読むことによって、謎解きを試みている。もちろん、それも仮説である。古代史には「邪馬台国」論争に見られるようにあまたの仮説がある。本書はいくつかの仮説を(ときには「俗説」として)排除しているが、そうした学術論争のラチ外にいる一般読者は、どの仮説を採ったらいいのか、非常に迷うのである。(伊藤延司)

著者について

1949年生まれ。東北大学文学部卒。同大学院、宮内庁正倉院事務所をへて、現在、東北学院大学文学部教授。専門は日本古代史。古代氏族、古代蝦夷、政務・儀礼などから古代王権の問題に取り組んでいる。主な著書に『新版古代の日本近畿1』『新版古代の日本東北・北海道』(いずれも共著、角川書店)、『歴史のなかの東北』(共著、河出書房新社)、『古代を考える継体・欽明朝と仏教伝来』(共著、吉川弘文館)ほかがある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2000/12/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2000/12/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 376ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062689030
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062689038
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 14個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
熊谷 公男
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう

カスタマーレビュー

星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
14グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2023年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2006年3月28日に日本でレビュー済み
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年10月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年7月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年5月2日に日本でレビュー済み
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート