現在の日本における最高の音楽評論家である宇野氏による名曲名演奏案内。新書版をグレードアップさせ、ばらの騎士など新書版に収録されていなかった有名曲についての氏の評価を知ることができる。
私がクラシックを聴き始めたのは大学2年からであるが、以来、氏の著書を参考にしながら、コレクションを続けている。
氏の評論が信頼できるものであることは、フィガロの結婚においてクレンペラー盤をためらいもなく激賞していることだけでも明らかである。私は氏の著書によってクレンペラー盤を知ったが、これほどすばらしい盤をなぜ他の評論家が評価しないのか、全く分からない。音楽の本質、演奏の本質をとらえる能力において、氏の右に出るものはいない。
また、音楽評論家には、やたらと音楽理論や作曲の技法を細かく述べる人が多いが、私のような聴く専門のファンにとっては極めて分かりにくく、しかも本当にそれが批評の本質であるのか大いに疑問である。しかるに氏は、音楽理論、作曲技法について誰よりも豊富な知識を有していながら、滅多にそうした知識を披露することはせず、誰にでも理解でき、かつ本質をとらえた批評を展開する。この才能は敬服に値する。
この本は、クラシックCDをコレクションするにあたって、確かな、最高の羅針盤となってくれることは間違いない。
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宇野功芳のクラシック名曲名盤総集版 (KODANSHA SOPHIA BOOKS 知 40-1) 単行本 – 2001/7/1
宇野 功芳
(著)
初の決定版、新たな感動!!思う存分!!総力書き下ろし!!
今までどこにも書かなかった名曲・名盤・新盤を含め、新たに聴き直し徹底解説!!名解説あり、独断あり、辛口あり、流麗なる褒めちぎりありの宇野流評論で、あますところなく書き綴った渾身の総集版!!すぐ、レコード店に走り出したくなります。
「あまりの美しさに涙なしには聴けない」と褒めたたえ、時には「少しも心が動かされない」と酷評する。クラシックファンから絶大なる信頼を得ている著者が、これま取り上げなかった名曲・名盤をも再度、聴き直し、その詳細を思うがままに存分に書き綴った。それぞれの名曲を、どの名盤でどう聴くべきか?聴きどころまでもが明確にわかる解説で、これまで聴かず嫌いだった名曲・名盤を新発見する指南書。
今までどこにも書かなかった名曲・名盤・新盤を含め、新たに聴き直し徹底解説!!名解説あり、独断あり、辛口あり、流麗なる褒めちぎりありの宇野流評論で、あますところなく書き綴った渾身の総集版!!すぐ、レコード店に走り出したくなります。
「あまりの美しさに涙なしには聴けない」と褒めたたえ、時には「少しも心が動かされない」と酷評する。クラシックファンから絶大なる信頼を得ている著者が、これま取り上げなかった名曲・名盤をも再度、聴き直し、その詳細を思うがままに存分に書き綴った。それぞれの名曲を、どの名盤でどう聴くべきか?聴きどころまでもが明確にわかる解説で、これまで聴かず嫌いだった名曲・名盤を新発見する指南書。
- 本の長さ365ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2001/7/1
- ISBN-104062691507
- ISBN-13978-4062691505
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
今までどこにも書かなかった名曲・名盤・新盤を含め、新たに聴き直し徹底解説。名解説あり、辛口あり、流麗なる褒めちぎりありの宇野流評論で、あますところなく綴った総集版。96年刊「クラシックの名曲・名盤」の改題改訂。
著者について
宇野功芳(うのこうほう)
1930年、東京都に生まれる。国立音楽大学声楽科卒業。「レコード芸術」「クラシックプレス」「FM fan」など多くの音楽誌に評論を執筆、指揮者としても活躍する。著書に『クラシックCDの名盤』(共著・文春新書)、『魂に響く音楽』(音楽之友社)、『フルトヴェングラーの全名演名盤』(講談社+α文庫)などがある。
1930年、東京都に生まれる。国立音楽大学声楽科卒業。「レコード芸術」「クラシックプレス」「FM fan」など多くの音楽誌に評論を執筆、指揮者としても活躍する。著書に『クラシックCDの名盤』(共著・文春新書)、『魂に響く音楽』(音楽之友社)、『フルトヴェングラーの全名演名盤』(講談社+α文庫)などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2001/7/1)
- 発売日 : 2001/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 365ページ
- ISBN-10 : 4062691507
- ISBN-13 : 978-4062691505
- Amazon 売れ筋ランキング: - 772,653位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 235位クラシック音楽論・理論
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年11月22日に日本でレビュー済み
私も宇野氏の著作でクレンペラーやフルトヴェングラーの名盤を知ったが、宇野氏は、変な評論家(美学専攻という人もいるし、楽譜の読めない人さえ居ます)と違い、音楽家である事から、深い造詣を持った数少ない音楽を「評論」できる人です。しかし、宇野氏も人の子、主観に左右される時もあります。ですから、この本で採り上げた名盤が必ずしも貴方にとっての「名盤」にならない物も有る事に気を付けて下さい。最終的に頼りになるのは、貴方自身の感性です。私も読み物としては面白いと思いますが、そのまんま受け取らないで下さい。私は、失敗した経験があり、それ以来、どんな評論家の著作も読むのを止めました。特に、残念なのは、朝比奈氏を高く評価しすぎている事です。これには、私は何度も苦渋をなめました。100%信用しない事。あくまでも、宇野氏にとっての、「名盤」である事を肝に銘じて読みましょう。
2004年5月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
氏は評論は、年代、演奏者とも幅広い。日ごろピックアップされることの少ない曲、演奏者についても実に熱く語っておられる。曲についての自らの好き嫌いも書かれているので、そこまで含めて読者が推察することで、自らのライブラリーが大いに広がるきっかけになる。
惜しむらくは、数ある名演奏の中からベスト盤のみを取り上げていることで、どうしても氏の趣向の核心部の演奏者に限定される傾向があり、氏がかつて高く評価された名盤(私のお気に入りの演奏者)がここでは登場していないのは仕方がないか。
しかしながら、氏の語り口は曲や演奏の魅力を見事に著してくれているので、指南書としては最高といえる。
惜しむらくは、数ある名演奏の中からベスト盤のみを取り上げていることで、どうしても氏の趣向の核心部の演奏者に限定される傾向があり、氏がかつて高く評価された名盤(私のお気に入りの演奏者)がここでは登場していないのは仕方がないか。
しかしながら、氏の語り口は曲や演奏の魅力を見事に著してくれているので、指南書としては最高といえる。
2003年7月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
基本的には宇野氏のこれまでの新書シリーズの総集編ですが,新しい曲目解説も大幅に増えています。特にショスタコーヴィッチにページを割いてくれているのがうれしい。
2006年6月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これから「クラッシック音楽」を聴き始めようという初心者や入門者にとっては、著者のひどく偏見に満ちた陳腐な先入観を植え付けられるだけなので、読まない方が良いでしょう。
全てを否定するわけではないですが、はっきりと言えることは、この著者は、本当の意味での「音楽」を理解できない三流の評論家です。(著者は「音楽」と言うからには楽しくなければならない。だから僕は暗い音楽や、重い音楽は苦手だから全く評価しない・・・というスタンスです)
しかし、作曲家にとって自らの音楽作品とは、その人の人生そのものなのです。人生は楽しいことばかりではありません。むしろ辛いことや、苦しいことや、悲しいことの方が多いくらいです。大作曲家のほとんどは総じて不幸な人生を歩んでいます。自らに襲いかかる数々の苦難を乗り越えて、それが音楽作品に昇華されたときに「名作」は生まれています。だからこそそれを聴いた人は感動するのです。(なに不自由ない、幸福な人生を歩んだ作曲家で「名作」を残したのはメンデルスゾーンくらいです)
楽しいだけの人生を歩んだ作曲家には、軽い音楽しか書けません。
この著者も同様で、音楽を語る資格のない三流の人物だと思います。
全てを否定するわけではないですが、はっきりと言えることは、この著者は、本当の意味での「音楽」を理解できない三流の評論家です。(著者は「音楽」と言うからには楽しくなければならない。だから僕は暗い音楽や、重い音楽は苦手だから全く評価しない・・・というスタンスです)
しかし、作曲家にとって自らの音楽作品とは、その人の人生そのものなのです。人生は楽しいことばかりではありません。むしろ辛いことや、苦しいことや、悲しいことの方が多いくらいです。大作曲家のほとんどは総じて不幸な人生を歩んでいます。自らに襲いかかる数々の苦難を乗り越えて、それが音楽作品に昇華されたときに「名作」は生まれています。だからこそそれを聴いた人は感動するのです。(なに不自由ない、幸福な人生を歩んだ作曲家で「名作」を残したのはメンデルスゾーンくらいです)
楽しいだけの人生を歩んだ作曲家には、軽い音楽しか書けません。
この著者も同様で、音楽を語る資格のない三流の人物だと思います。
2015年8月8日に日本でレビュー済み
宇野さんも四十代に熱い想いを綴って居られた頃と比べますと、飄々とした軽さが、出て参りましたね。モーツァルトのホルン協奏曲の項を、御覧になられましたでしょうか?殆どお笑いモードで、作曲者自身の化身の如し。何とぞご自愛のうえ、一日でも長くご活躍下さい。高岡拓也
2005年9月25日に日本でレビュー済み
閉鎖集団の棟梁。
入門者をクラシック嫌いにするダメ評論家。
入門者をクラシック嫌いにするダメ評論家。
2007年4月9日に日本でレビュー済み
この本に関しては「筆者の偏見」といったことがよく言われるが、主観のない評論は、読み手に媚びたものであり、演奏家に対する遠慮であったりして、決して読み手にとって分かり易いものではない。この本は、例え宇野氏の嫌いな演奏家であっても、良いものはしっかりと褒めるなど、極めて正当な評価をしていると思う。このように言い切る人が居るからこそ、自分としての正しい判断基準が確立されるのであって、客観的な評論は、却って読者の判断を誤らせてしまうものである。本当は、宇野氏に遠慮することなく自分が正しいものを薦める評論家が何人か現れれば、読者一人ひとりの主観を持つことができるのだろうが。