小学5年生の主人公だから低学年向きだとは
思いますが、一気に読めて気軽に読めて面白かったです。
まあ、いつもかなり凝ったトリック物を
読んでいる方にはかなり物足りなさを感じるかもしれませんが。
でも推理小説の入門書ということで
子供さんに読んでもらいたい1冊です。
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魔王城殺人事件 (ミステリーランド) 単行本 – 2004/9/23
歌野 晶午
(著)
星野台小学校5年1組の翔太たちは、探偵クラブ「51分署捜査1課」を結成した。いくつかの事件を解決し、ついに、町のはずれにある悪魔の巣窟のような屋敷、デオドロス城(僕たちが勝手に名付けた)にまつわる数々の怪しいウワサの真相を確かめるべく探険することに!潜入直後、突然ゾンビ女(?)が現れたかと思うと、庭の小屋の中で謎の消失!新たに女子2人が加わった「51分署捜査1課」は再び城に。今度は小屋の中で乳母車男(!?)の死体を発見してしまうのだが、その死体も消滅してしまう。やはりデオドロス城には何かただならぬ秘密が隠されているのだ。
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2004/9/23
- ISBN-104062705737
- ISBN-13978-4062705738
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2004/9/23)
- 発売日 : 2004/9/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 352ページ
- ISBN-10 : 4062705737
- ISBN-13 : 978-4062705738
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,104,407位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2020年3月30日に日本でレビュー済み
小学生が主人公である小説は、登場人物がどれだけ読者の記憶にある小学生のイメージに近いかによって、共感が得られるかどうかが決まるのではないだろうか。その点、本作品に登場する小学5年生の諸君は、私の記憶にある小学生とぴったり重なる。あとがきを見ると、作者は私とほぼ同年代ではないかと推測される。「パーフェクトボウリング」や「アメリカンクラッカー」という表記を見つけて思わずにんまりしてしまった。
私が小学生の頃、学習雑誌の付録として「探偵セット」というものが何回かついてきた記憶がある。手帳に暗号表があったりページを破いて捨てると水に溶けたり、秘密のペンで書くと字は消えるが熱すると再び文字が表れたりする(あぶりだしだね)ような、たわいもないものだったが私たちは夢中になった。少年探偵団の元祖ともいえる江戸川乱歩の小説に登場する少年たちも、「BDバッジ」というアイテムで十分に探偵気分を味わったのだろう。
さて、本作品に登場する少年たちは(後に少女も加わる。この辺が現代的。女子を差別するのはゆるされないものね。)町の外れにある、雑木林にそびえ立つ洋館・デオドロス城(子どもたちがゲームから勝手に付けた)の探検に出向く。人数が違うけれども(最初は男子3名)『スタンド・バイ・ミー』みたいだと思った瞬間、私の脳内にはあの有名な歌が響いた。塀の破れから侵入した少年たちは、庭の中にある小屋に消えた女ゾンビを目撃することになる。第2回のデオドロス城探索計画を、同じ5年1組1班の女子に知られた彼らは、男女合計5名で探索を実行するのだが…。ここで『スタンド・バイ・ミー』のように死体を発見してしまう。そしてゾンビと同じようにその死体も忽然と姿を消すのだった。
男子と女子のやりとり、意識するのだけれどもうまく相手に伝えられない、結果として口論になってしまう、というあたりがいかにも小学校高学年という感じがする。おそらく誰にでも経験があることだろう。だから共感できる。その先の刑事事件を解決する部分は、やはりフィクションであることを意識させられるが、こうした展開は嫌いではない。「少年探偵団」シリーズを読んだ頃のわくわく感も覚えた。私は好きな方だ。
1つお願いが。文中(P153の1行目)に「『小さな』は、形容詞じゃなくて形容動詞」とあるが、『小さな』は連体詞だったと思う。読者層はおそらく小中学生だろうから、第2版以降の訂正を求める。
私が小学生の頃、学習雑誌の付録として「探偵セット」というものが何回かついてきた記憶がある。手帳に暗号表があったりページを破いて捨てると水に溶けたり、秘密のペンで書くと字は消えるが熱すると再び文字が表れたりする(あぶりだしだね)ような、たわいもないものだったが私たちは夢中になった。少年探偵団の元祖ともいえる江戸川乱歩の小説に登場する少年たちも、「BDバッジ」というアイテムで十分に探偵気分を味わったのだろう。
さて、本作品に登場する少年たちは(後に少女も加わる。この辺が現代的。女子を差別するのはゆるされないものね。)町の外れにある、雑木林にそびえ立つ洋館・デオドロス城(子どもたちがゲームから勝手に付けた)の探検に出向く。人数が違うけれども(最初は男子3名)『スタンド・バイ・ミー』みたいだと思った瞬間、私の脳内にはあの有名な歌が響いた。塀の破れから侵入した少年たちは、庭の中にある小屋に消えた女ゾンビを目撃することになる。第2回のデオドロス城探索計画を、同じ5年1組1班の女子に知られた彼らは、男女合計5名で探索を実行するのだが…。ここで『スタンド・バイ・ミー』のように死体を発見してしまう。そしてゾンビと同じようにその死体も忽然と姿を消すのだった。
男子と女子のやりとり、意識するのだけれどもうまく相手に伝えられない、結果として口論になってしまう、というあたりがいかにも小学校高学年という感じがする。おそらく誰にでも経験があることだろう。だから共感できる。その先の刑事事件を解決する部分は、やはりフィクションであることを意識させられるが、こうした展開は嫌いではない。「少年探偵団」シリーズを読んだ頃のわくわく感も覚えた。私は好きな方だ。
1つお願いが。文中(P153の1行目)に「『小さな』は、形容詞じゃなくて形容動詞」とあるが、『小さな』は連体詞だったと思う。読者層はおそらく小中学生だろうから、第2版以降の訂正を求める。
2014年3月9日に日本でレビュー済み
2004年に「ミステリーランド」の一冊として出たもののノベルス化。
小学生の5人組が主人公となり、死体消失事件に巻き込まれていくことになる。
しかし、そのトリックはあんまりなもので、想定されている読者が小中学生だったからといって、これはひどすぎるのではないか。
小学生らしさはよく書けていると思う。
教育的配慮も。
小学生の5人組が主人公となり、死体消失事件に巻き込まれていくことになる。
しかし、そのトリックはあんまりなもので、想定されている読者が小中学生だったからといって、これはひどすぎるのではないか。
小学生らしさはよく書けていると思う。
教育的配慮も。
2004年10月30日に日本でレビュー済み
ミステリーランドは子供向けのはずなのに何故か大人向けの物語が
多かった中で、これは子供が読んでかなり楽しめる作品だと思います。
毎度思うのですが、私が小学生の頃に講談社さんがこの企画がしてく
れていたらと思ってしまいます。羨ましいなぁ今の子が。(笑)
探偵クラブ、密室、消える死体、物体がワープする小屋、幽霊、いか
にも怪しい屋敷に探検と子供が好きそうなものばかりをギュッと詰め
こんだような1冊なんですよね。
子供の頃って禁止されればされるほどやりたくなるし、行ってはダメ
な場所ほど魅力的に感じていた記憶があります。
私も子供の頃に半分肝試しみたいな感覚で廃屋に行ったりしていました。
そして小学5年の頃は彼らみたいに男の子と女の子って対立してましたね。(笑)
KAZ対タキゾノキヨミの夫婦喧嘩は大人が読むと思わず懐かしさを感じ
ちゃうのではないでしょうか。
殺人事件と小屋のトリック、また真相の意外性は彼の作品としてはやや低
めだと思うのですが、子供向けに書いてある事を考えるとこの結末が一番
納得できると思います。
ただ1つ難点なのがヒデ兄。
衣装があまりにも浮き過ぎていて彼だけが何故か変な存在になっちゃって
いるのですよね。
彼の存在がないと探偵クラブだけでは事件は解けないのですが、警察官の
服装としては無理がありすぎかなぁ。
ミステリーランドに登場する大人の人って何故か奇妙な人が多いですよね。
あとがきで歌野氏が小学生の頃に経験したミステリが書かれています。
あの頃からそんな「謎」と「トリック」に出会っていたなんて!進むべき
道に進まれた方なんですね。(笑)
ミステリーランドではこのオマケも楽しめるので普段は「あとがき」を読
まない方もこのシリーズは読むことをオススメします。
多かった中で、これは子供が読んでかなり楽しめる作品だと思います。
毎度思うのですが、私が小学生の頃に講談社さんがこの企画がしてく
れていたらと思ってしまいます。羨ましいなぁ今の子が。(笑)
探偵クラブ、密室、消える死体、物体がワープする小屋、幽霊、いか
にも怪しい屋敷に探検と子供が好きそうなものばかりをギュッと詰め
こんだような1冊なんですよね。
子供の頃って禁止されればされるほどやりたくなるし、行ってはダメ
な場所ほど魅力的に感じていた記憶があります。
私も子供の頃に半分肝試しみたいな感覚で廃屋に行ったりしていました。
そして小学5年の頃は彼らみたいに男の子と女の子って対立してましたね。(笑)
KAZ対タキゾノキヨミの夫婦喧嘩は大人が読むと思わず懐かしさを感じ
ちゃうのではないでしょうか。
殺人事件と小屋のトリック、また真相の意外性は彼の作品としてはやや低
めだと思うのですが、子供向けに書いてある事を考えるとこの結末が一番
納得できると思います。
ただ1つ難点なのがヒデ兄。
衣装があまりにも浮き過ぎていて彼だけが何故か変な存在になっちゃって
いるのですよね。
彼の存在がないと探偵クラブだけでは事件は解けないのですが、警察官の
服装としては無理がありすぎかなぁ。
ミステリーランドに登場する大人の人って何故か奇妙な人が多いですよね。
あとがきで歌野氏が小学生の頃に経験したミステリが書かれています。
あの頃からそんな「謎」と「トリック」に出会っていたなんて!進むべき
道に進まれた方なんですね。(笑)
ミステリーランドではこのオマケも楽しめるので普段は「あとがき」を読
まない方もこのシリーズは読むことをオススメします。
2008年1月27日に日本でレビュー済み
倉知淳氏の「ほうかご探偵隊」に続いて、このシリーズで読んだ2作目なので、どうしても「ほうかご探偵隊」と比較した感想になってしまう。
もし僕が小学生で,この本を読んだなら「こんなキャラ設定は有り得ねぇー」と感じただろう。
むしろ「ほうかご探偵隊」のメンバーの個性の方が,現実離れしていて強烈な分、かえってリアリティを感じられたかもしれない。 それと メンバーをニックネームで記述するのは賛成だが、例えば『おっちゃん』(⇔小川君のあだ名)と書かれると、「おっさん」(⇔オジサン)と混同してしまって混乱してしまう。
結果、子供向きに書かれたのだとしたら あまりに大人目線。(昔子供だった)大人向きに書かれたのだとしたら、ちょいとトリックが平凡すぎ。。。ってなわけで、星2つ でした。
蛇足だけど、「あとがき」に書かれたナゾの方が 僕にとっては面白かった。
実話らしいけど、やっぱ事実は小説以上なのかも・・・・
もし僕が小学生で,この本を読んだなら「こんなキャラ設定は有り得ねぇー」と感じただろう。
むしろ「ほうかご探偵隊」のメンバーの個性の方が,現実離れしていて強烈な分、かえってリアリティを感じられたかもしれない。 それと メンバーをニックネームで記述するのは賛成だが、例えば『おっちゃん』(⇔小川君のあだ名)と書かれると、「おっさん」(⇔オジサン)と混同してしまって混乱してしまう。
結果、子供向きに書かれたのだとしたら あまりに大人目線。(昔子供だった)大人向きに書かれたのだとしたら、ちょいとトリックが平凡すぎ。。。ってなわけで、星2つ でした。
蛇足だけど、「あとがき」に書かれたナゾの方が 僕にとっては面白かった。
実話らしいけど、やっぱ事実は小説以上なのかも・・・・
2006年9月28日に日本でレビュー済み
少年探偵ものとして、素直に読めた。
ひねりすぎず、かといって簡素すぎもしない。
子どもにも大人にも、というミステリーランドに相応しい作品だと思う。
実際の事件と、主人公の少年が出すアリの問題、両方の謎解きが楽しめる。
子どもたちの関係も、時代を超えてどこにでもあるものだから、大人には懐かしさを、子どもにはリアル感を与えるのではないだろうか。
ひねりすぎず、かといって簡素すぎもしない。
子どもにも大人にも、というミステリーランドに相応しい作品だと思う。
実際の事件と、主人公の少年が出すアリの問題、両方の謎解きが楽しめる。
子どもたちの関係も、時代を超えてどこにでもあるものだから、大人には懐かしさを、子どもにはリアル感を与えるのではないだろうか。
2004年11月5日に日本でレビュー済み
ミステリーランドシリーズということでどうしても対象年齢は低い内容となっています。このシリーズの趣向を理解して読めば楽しめる作品でしょう。
著者の歌野晶午さんは奇想天外なトリックが十八番の本格派で、この作品にもそれなりのトリックを用いていますがコアな本格推理小説マニアにはやや不満の残る作品となっていますが、それはおまけということで、この本の楽しむところは別にあり、「少年探偵団」ならぬ「5年1組捜査1課」と、現代風な少年活劇の趣向となっています。彼らのキャラクターの描写は生き生きとしており、会話も面白く、雰囲気を楽しむ小説でしょう。彼らの好奇心に私は「なつかしさ」を覚えました。
アリのクイズは傑作。答えをどう感じるかによってあなたの頭の堅さがわかるような気がします(笑)。
著者の歌野晶午さんは奇想天外なトリックが十八番の本格派で、この作品にもそれなりのトリックを用いていますがコアな本格推理小説マニアにはやや不満の残る作品となっていますが、それはおまけということで、この本の楽しむところは別にあり、「少年探偵団」ならぬ「5年1組捜査1課」と、現代風な少年活劇の趣向となっています。彼らのキャラクターの描写は生き生きとしており、会話も面白く、雰囲気を楽しむ小説でしょう。彼らの好奇心に私は「なつかしさ」を覚えました。
アリのクイズは傑作。答えをどう感じるかによってあなたの頭の堅さがわかるような気がします(笑)。