空間の豊かさとは空間の広がり、つまり広さ。現代の住宅で広さを手に入れるためには、日本の伝統的な家屋が取り入れてきた知恵を生かすと良い、という本。もちろんそのままではなく、要素を抽出して、現代に活かせる部分は活かそう、と。
2000年の本なので、少し古い(この本で紹介されている問題で今は解決されていることも多い)ですがそれでも読む価値あり。
以下、その知恵で気に入ったもの。
・持ち物を減らす
・大型家具は使わない
・壁を見せる
・建具を取り払って済むため、引戸を活用
・多目的に使える家具を使う
・廊下をなくす
・部屋にあえて役割をふらない(書斎などと呼ばない)
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納得の間取り 日本人の知恵袋-日本人らしい生活空間とは (講談社+α新書) 新書 – 2000/12/18
吉田 桂二
(著)
日本の家が一番。血が通った和風の家を今、見直す!!
間取りとは、家族個々の“部屋取りパズル”ではない!日本住宅建築の第一人者が熱く説く「今や日本の家は決して狭くありません。」小さく造って広く住む知恵に学べ。
しばらく前に、さる外国人が日本の家を見て、「兎小屋のようだ」と言ったということが伝えられました。この言葉を聞いた日本人の反応は、「やっぱりそうか。日本は先進国の仲間入りをしたが、住まいのレベルは、まだまだお粗末なのだ」こんなところだったと思います。
しかし、この、住まいのレベルの低さとは、具体的には何を指すのでしょうか。家の質ということも、むろんあるはずですが、最も端的に見えるものとしては、やはり、家の広さを意味するのでしょう。日本人の悪い癖で、外国人に何か指摘されると、すぐ自らを反省してしまうところがあります。兎小屋の話も、これからはもっと大きい家を建てなくちゃね、と反省してしまわない方がよいと思うのです。日本の家は、世界的に見ても、けっして狭くはありません。
間取りとは、家族個々の“部屋取りパズル”ではない!日本住宅建築の第一人者が熱く説く「今や日本の家は決して狭くありません。」小さく造って広く住む知恵に学べ。
しばらく前に、さる外国人が日本の家を見て、「兎小屋のようだ」と言ったということが伝えられました。この言葉を聞いた日本人の反応は、「やっぱりそうか。日本は先進国の仲間入りをしたが、住まいのレベルは、まだまだお粗末なのだ」こんなところだったと思います。
しかし、この、住まいのレベルの低さとは、具体的には何を指すのでしょうか。家の質ということも、むろんあるはずですが、最も端的に見えるものとしては、やはり、家の広さを意味するのでしょう。日本人の悪い癖で、外国人に何か指摘されると、すぐ自らを反省してしまうところがあります。兎小屋の話も、これからはもっと大きい家を建てなくちゃね、と反省してしまわない方がよいと思うのです。日本の家は、世界的に見ても、けっして狭くはありません。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2000/12/18
- 寸法12.2 x 1.3 x 18.3 cm
- ISBN-104062720515
- ISBN-13978-4062720519
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商品の説明
著者について
1930年、岐阜県に生まれる。建築家。東京美術学校(現東京芸大)建築家を卒業。連合設計社市谷建築事務所に所属。東京芸大客員教授。2000軒以上の住宅を手がけ、「住み手に学ぶ」が信条。日本住宅建築の第一人者として活躍中である。一級建築士。全国町並み保存連盟顧問。著書には『住みよい間取り』(主婦と生活社)、『間違いだらけの住まいづくり』(彰国社)、『なつかしい町並みの旅』(新潮社)、『からだによい家100の知恵』『図解・住まいの収納100の知恵』(以上、講談社)などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2000/12/18)
- 発売日 : 2000/12/18
- 言語 : 日本語
- 新書 : 240ページ
- ISBN-10 : 4062720515
- ISBN-13 : 978-4062720519
- 寸法 : 12.2 x 1.3 x 18.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 904,232位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,038位講談社+α新書
- - 1,623位住宅建築
- - 116,504位暮らし・健康・子育て (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
間取りを考える上で、日本の風土や慣習から、或は先人たちの知恵なども踏まえて、快適な住環境はどのようなものか、具体的な間取りで説明している。
最近の本ではないので、最近の流行や技術を説明したものではないのですが、もっと住宅としての根本、つまり健やかな子供の成長や家族の生活を営む場としての住宅を築くにおいて、かなり納得のゆく説を唱えていました。
本書を読んだ後に過去に自分で考えた間取りを見ると、考え方の稚拙さに赤面してしまうほどでした。
この本を読まずに間取りを考えると、良くできたと思っても、うわべだけの間取りになってしまうかも知れません。
最近の本ではないので、最近の流行や技術を説明したものではないのですが、もっと住宅としての根本、つまり健やかな子供の成長や家族の生活を営む場としての住宅を築くにおいて、かなり納得のゆく説を唱えていました。
本書を読んだ後に過去に自分で考えた間取りを見ると、考え方の稚拙さに赤面してしまうほどでした。
この本を読まずに間取りを考えると、良くできたと思っても、うわべだけの間取りになってしまうかも知れません。
2012年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本文前半で述べられていた考え方を、後半の実例集でより具体的に説明されています。
実例集の中でも特に第七章と第八章の改造事例における、
改造前後での考え方の違いの説明が興味深く感じました。
ただ、本文前半は、内容的には異論ないものの、同じ内容が何度も繰り返し書かれており、
少々くどい印象を受けました。
また、文体にかなり特徴があり、人によっては違和感を覚えることがありそうです。
断定的であったり、断定的な結果として他の事柄に対して否定的であったり、
少々汚い表現が混ざることもあるようです。
考え方の筋は通っていて内容は興味深いだけに、余計に少しもったいなく感じました。
実例集の中でも特に第七章と第八章の改造事例における、
改造前後での考え方の違いの説明が興味深く感じました。
ただ、本文前半は、内容的には異論ないものの、同じ内容が何度も繰り返し書かれており、
少々くどい印象を受けました。
また、文体にかなり特徴があり、人によっては違和感を覚えることがありそうです。
断定的であったり、断定的な結果として他の事柄に対して否定的であったり、
少々汚い表現が混ざることもあるようです。
考え方の筋は通っていて内容は興味深いだけに、余計に少しもったいなく感じました。
2008年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
建築業界の隅っこで働く私ですが、
この本は、いつも手元に置いて何度も読み返しています。
シンプルモダンがもてはやされていますが、
本当にその家は、その間取りは住みやすいのか。
住み手の立ち位置で考えられたものなのか。
さまざまな警鐘や考え方が提示された本です。
「日本の家は狭い」のではなく「狭く暮らしている」のだと納得できました。
よくある間取り実例集とは違いますし、写真も載っていません。
それでも著者の手によると思われる温かみのある間取り図からは
住む人の満足感すら感じられます。
前半は主に日本古来の家の考え方や、住まいに対する提案で、
後半はよくある間取りのマンションや一戸建ての改造案などが掲載されています。
なるほどと思えることもたくさんあり、なによりも易しい言葉で書かれています。
(建築家の記述は難解なことが多いので)
デザイン優先であったり流行に乗った家は嫌だと思う人はもちろん、
住み替え・リフォームの予定がない人も、どうすれば住みやすくなるかのヒントが
たくさんあります。
この本は、いつも手元に置いて何度も読み返しています。
シンプルモダンがもてはやされていますが、
本当にその家は、その間取りは住みやすいのか。
住み手の立ち位置で考えられたものなのか。
さまざまな警鐘や考え方が提示された本です。
「日本の家は狭い」のではなく「狭く暮らしている」のだと納得できました。
よくある間取り実例集とは違いますし、写真も載っていません。
それでも著者の手によると思われる温かみのある間取り図からは
住む人の満足感すら感じられます。
前半は主に日本古来の家の考え方や、住まいに対する提案で、
後半はよくある間取りのマンションや一戸建ての改造案などが掲載されています。
なるほどと思えることもたくさんあり、なによりも易しい言葉で書かれています。
(建築家の記述は難解なことが多いので)
デザイン優先であったり流行に乗った家は嫌だと思う人はもちろん、
住み替え・リフォームの予定がない人も、どうすれば住みやすくなるかのヒントが
たくさんあります。
2005年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今主流の間取りに使いづらさを感じ、建売住宅の間取りでは嫌で、一戸建てを考えていてこの本を読みました。
「廊下をなくす」「リビングの中に階段を」「戸は引き戸に」等々これぞ私が考えていたことだ!とうれしくなり、なるほどなるほどと読んでしまいました。
かつての日本の住まいのよさを見直す内容ともなっています。
自分で間取りを考えている方にはおすすめです。
実例集ではないですが、読み物としても大変勉強になると思います。著者の先生のファンになりました。
「廊下をなくす」「リビングの中に階段を」「戸は引き戸に」等々これぞ私が考えていたことだ!とうれしくなり、なるほどなるほどと読んでしまいました。
かつての日本の住まいのよさを見直す内容ともなっています。
自分で間取りを考えている方にはおすすめです。
実例集ではないですが、読み物としても大変勉強になると思います。著者の先生のファンになりました。
2015年2月23日に日本でレビュー済み
著者は数千軒の住宅を手がけてきたという建築家。
本書では、旧来の日本住宅の優れた点を挙げ、偽の「洋風間取り・建築」の使いにくさを指摘し、さらに住宅は住むひとの年齢や都合に合わせてどんどん変化させていくべきだと主張したもの。
多数の図が使われ、わかりやすい。どんどん変化させ、改築していくべきだという点についても、実際に手がけた多数の例が間取りで示されており、説得力がある。
ただ、私自身としては、著者の町並み保存の本を読んできて、本書を手に取ったので、そういう方向からすると、やや期待はずれ。
本書では、旧来の日本住宅の優れた点を挙げ、偽の「洋風間取り・建築」の使いにくさを指摘し、さらに住宅は住むひとの年齢や都合に合わせてどんどん変化させていくべきだと主張したもの。
多数の図が使われ、わかりやすい。どんどん変化させ、改築していくべきだという点についても、実際に手がけた多数の例が間取りで示されており、説得力がある。
ただ、私自身としては、著者の町並み保存の本を読んできて、本書を手に取ったので、そういう方向からすると、やや期待はずれ。
2009年11月27日に日本でレビュー済み
間取りについて、真剣に考えたことがありませんでした。
昔の木造住宅を、軽量鉄骨に建て替えるときに、そんなに考えていませんでした。
本書は、 生活に必要な間取りを考えるのによい情報を提供してくれます。
建てたり、借りたりする前に読むと良いです。
読んでなくて残念。
昔の木造住宅を、軽量鉄骨に建て替えるときに、そんなに考えていませんでした。
本書は、 生活に必要な間取りを考えるのによい情報を提供してくれます。
建てたり、借りたりする前に読むと良いです。
読んでなくて残念。
2011年7月22日に日本でレビュー済み
良い本で、とても参考になりました。
間取りに関するいろんな本を読みましたが、この本が今のところ一番良いです。
著者によれば、都市部のような狭い土地に建てた家で快適に住むには、以下の点が重要とのこと。
・機能別に部屋を区切らないこと
・廊下をなくすこと
・引き戸にすること
そして、家族のコミュニケーションを良くするためには、次が重要。
・階段を部屋に取り込むこと
・1階と2階を吹き抜けでつなぐこと
・子供部屋の前に共用室を作ること
やっぱり日本に住んでいるわけだから、
日本人の長年培ってきた建築・間取りに関する知恵をフルに活用するのが一番理にかなっているかもしれない、と思いました。
そして、巻末の間取り実例集は、とても参考になります。
これから自分で家を建てる時は、何度も見返してみようと思っています。
間取りに関するいろんな本を読みましたが、この本が今のところ一番良いです。
著者によれば、都市部のような狭い土地に建てた家で快適に住むには、以下の点が重要とのこと。
・機能別に部屋を区切らないこと
・廊下をなくすこと
・引き戸にすること
そして、家族のコミュニケーションを良くするためには、次が重要。
・階段を部屋に取り込むこと
・1階と2階を吹き抜けでつなぐこと
・子供部屋の前に共用室を作ること
やっぱり日本に住んでいるわけだから、
日本人の長年培ってきた建築・間取りに関する知恵をフルに活用するのが一番理にかなっているかもしれない、と思いました。
そして、巻末の間取り実例集は、とても参考になります。
これから自分で家を建てる時は、何度も見返してみようと思っています。