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日記力「日記」を書く生活のすすめ (講談社+α新書 161-1C) 新書 – 2003/6/1

4.5 5つ星のうち4.5 23個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2003/6/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/6/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 181ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062722011
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062722018
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 23個の評価

著者について

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阿久 悠
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2009年10月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 阿久悠さんは1981年から亡くなるまで(たぶん)日記を書き続けた。
それもおそろしくリアルな、なるべく感情を外したアンチロマンの。

 阿久悠さんは5000局以上の作詞をした大ヒットメーカーである。
「疲れてるね」と知人から言われたときに、たまたま日記を書き始めた。
その日記から新しい分野の作品が―小説や短歌、評論が生まれた。
 
 しかしこの本は日記論だけにとどまらない。
各所に散りばめられた彼の主張や意見、言葉に感動する。

 目についたものから書き出してみる。

・稼ぐのは好きだけど儲けるのは好きでない。

・(進駐軍のアメリカ兵に)ガムをもらった人間ともらわなかった人間では、その後の生き方が違うかもしれない。

・テレビというのは、好きなタレントが出ているからずっと見ています、という時代から
嫌いなタレントが出てきたから切り替えます、という時代に変わってきた。
僕はバンバン切り替えますよ。

・(東京都庁に初めて行って)「まあ、こんな悪の帝国みたいな建物によくいますね」
六本木ヒルズや汐留にしても、あれはなんの意味もない単なる墓標にしか見えない。
     (中略)
今の再開発は、オールドシティの中に超高層ビル群を次々に建てている。
美意識の欠如したパッチワークです。
グランドデザインが描けない人たちが自分の都合でやっている。だから汚い。

・今僕が実にいい役者だと思うのは、いかりや長介と伊東四朗です。
バラエティの主役というのはいつも人前で自分が人を裸にしている気でいながら、実は自分が裸にされているんだということを、きちんとわかっています。
そうしながら人々の反応をしっかりと見ている。
自分の身を切って痛みを味わってきたからこそ、真の人間の姿をとらえることができたといってもいいでしょう。

・本を読む母の姿がイメージにない子供は不幸だ。
 それとともに、もの想う父の姿が浮かばない子どももだ。

・何が美しい、何がカッコいい、何が恥ずかしいか、
 この3つの基準だけをしっかり持って照合すれば、立派に生きられる。

(彼はオリジナリティのある日記を目指している)
・「誠実にきちんと書いている」、「あの人はちゃんとした言葉を使って他の人にはない新しい言葉を使って、
オリジナルで書いているね」という、印象を持ってもらえるよう努力している。

・多くの人々にはまだ見えてはいないけれども自分の触覚に引っかかったことを、きちんとした言葉で記す。

 こういった風にこの本には書き出すことが山ほどある。
ページを開けば開くほど、抜きたい言葉・文章が次々と出てくる。
彼の文章を読んで、「時代おくれ」の歌詞を見ていたら涙が出てきた。

 こんなにすばらしい人だったのかと気づいたときには阿久悠さんは亡くなっていた。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年12月7日に日本でレビュー済み
阿久さんの場合、日記をつける意義は、自分の感性を磨くため。
”他のみんなと同じ情報に流されるのではなく、日々の生活の中で、
自分にしか書けないだろうということを見つけ出す、
それが人間の感性そのものということになっていく”

そして、これからの自分に役立てるため。
”そうして書いたものが、自分の役に立つのであれば、
こんなに良いことはありません”

日記に何を書こうと、アンテナを広げる力を磨き、
これからの自分の成長につなげる。

過去の自分を振り返り、これからの自分の成長につなげる。

理想ですよね。

あとは、情報の選別の方法。
自らが検証する能力が21世紀は求められ、
流れてくる情報は、誰かの手で加工されているものだと
わかって聞かないといけない。

続けることの大切さについても、触れられています。
”続けることによって違う方法論を編み出さなければ、
続かなくなってくる。継続のために、おりおり新しい方法論を考える。
自分を刺激する努力をする。”
だらだらと続けていても意味ないし、やっぱり、
工夫しながら続けていくことが大切ですよね。考える力も養えるし。

時代の流れをよみ、その中で感性を研ぎ澄ませて、
あれだけの作詞をこなしていたんでしょうね。

情報を仕入れ、自分の感性を磨く参考に、お勧めの一冊です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年1月23日に日本でレビュー済み
『愛すべき名歌たち 私的歌謡曲史』(岩波新書)もよい本だったが、こちらもハウツーおよび啓発書として優れている。ものづくりに妥協を許さないプロ(阿久悠)の姿勢が紙面に表れている。
材料となった日記は1981年から2002年の約23年分23冊。
日記の素材になるのは、自宅各所、オフィス、クルマの中に置いたメモ用紙。思いついたことをすべてメモに残し、夜の11時ころにメモを集めてきて、目を通してから、日記の準備を始めるという。毎日欠かさず書くというから、勤勉を超えた禁欲的な姿勢。
もちろんそれが仕事につながるからだ。日記が創作活動の原点になっていることがわかる。
1日分1ページで、黒と赤のペン、オレンジのマーカーを使って書く。1ページに書ききれないときは、折りたたんだ用紙を貼り付ける。感傷的な記述は極力避けて、興味のアンテナに引っかかったものを書く。ネタは5つという。5つは重要度によって上から書いていくという。
本書には阿久悠の創作の秘訣のようなことが多く書かれている。時代をどうとらえるか、どのようにオリジナルの表現を生み出すかが書かれている。それから阿久悠氏の自信の凄さも表れている。
〈あのとき僕が書き続けていれば、今こんなに歌が痩せずにすんだのではないかとも思います。〉
〈その真ん中にいて奮闘していたことによって、他の作家も闘争的な作品をつくり出していたのは事実です。〉
また、〈世の中の何に反応するかということで、その人の生き方そのものが表現される。〉と言う。そのときどきによって自分が反応するものは違ってくるだろうが、何に反応しているか、客観的にとらえることは非常に大事なことと思う。
熟読するに値する本だと思う。
この本が売れなかったようだが、それは、読者に「日記」というテーマ(タイトル)と阿久悠が結びつかなかったこと、日記をつけることが何の役に立つのか訴えられなかったからだろう。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年4月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
商品は、期待以上の良好な状態の本でした。
これからも、安心して利用できると思います。
2016年1月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
阿久悠を評価しないわけには…うっ!何だお前ら!ズンズンズンズンズンズンズンズン ピンポンパポン
ズンズンズンズンズンズンズンズン ピンポンパポン

…読むとためになる
2007年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 日記論を何冊か読んでいるが、決しておせっかいではなく、でも日記を書くことをさりげなく薦めて楽しいよ、と思わせてくれる貴重な1冊。この1冊の中だけでも、5000曲以上を手がけただけある、はっとさせられる言葉が沢山ある。

「稼ぐのは好きだけれど儲けるのは好きではない」
「日本人がビンテージを作れないのは、ブームに振り回されて個人の価値観を持っていないからだと思います」
「多様というのはたくさん並んでいる中から選ぶのであって、今は寿命の短いブームが次々に流れてくる、回転寿司みたいな時代ではないでしょうか」
「何もすることがないからしゃがんでいますでは情けない。せめてそれをつらいなと思う人にはなってほしいものです」
「日記は今日が昨日と違うことを確認するメディア」

 ・・・素晴らしい歌の数々。ご冥福をお祈りします。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年12月1日に日本でレビュー済み
日記を通した阿久悠さんの日常を「語りおろし」で読むことができます。
(読むというよりは語りかけてくれているといった感じがする文章です。)

絶版なので、プレミアムがついて中古でも高いですが、
阿久悠さんのファンには必見の一冊です。

日記を書いて、自分を振り返り、未来につなげる。
そんな元気の出る一冊です。
ぜひどうぞ。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 考え方に深い感銘を受けますが、ただ肝心の「日記のすすめ」自体には、こじつけというか強引さを感じてしまいます。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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