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ひきこもりと不登校: こころの井戸を掘るとき (講談社+α新書 182-1A) 単行本 – 2003/12/1
関口 宏
(著)
その子のもつ「特質」に根ざす心の病にどう対処するか!!
ひきこもり・不登校の状態は、苦しいものの、彼らのいまの状態は、社会的に巣立つために必要な時間。親や周囲の人で彼らの将来は決まる。対処法も解説!!
不登校の子どもは、手のかからない、素直な良い子が多いのです。やさしくて思いやりがあり、人を押しのけてまで自己主張するのが苦手という人たちは、学校という同世代の集団の中では、すごいストレスを感じてしまうのでしょう。そういう性格は、親や家庭環境や学校での教育によって影響されるものでもあるのでしょうが、やはりその人本来のもって生まれた特質の方が強く影響しています。思春期において巣立つために、彼らは、不登校という過程を通らなければいけなかったのです。しかし、その特質はけっして発達の障害や、人格的な欠陥ではありません。事実、大人になってからは、その思いやりに満ちたやさしい性格は、社会的に大きく役立っています。ひきこもりも、本人の特質に根ざす点で、不登校と一緒です。
●自律の問題としての不登校
●ひきこもりは病気か
●生きづらさをかかえた人たち
●個室化する身体と精神
●80年代におきたこと
●世界の居場所
●自律を強要する社会
●豊かな社会を生きる困難さ
●「行動する人」と「考える人」
●専門家はいないし、いらない
ひきこもり・不登校の状態は、苦しいものの、彼らのいまの状態は、社会的に巣立つために必要な時間。親や周囲の人で彼らの将来は決まる。対処法も解説!!
不登校の子どもは、手のかからない、素直な良い子が多いのです。やさしくて思いやりがあり、人を押しのけてまで自己主張するのが苦手という人たちは、学校という同世代の集団の中では、すごいストレスを感じてしまうのでしょう。そういう性格は、親や家庭環境や学校での教育によって影響されるものでもあるのでしょうが、やはりその人本来のもって生まれた特質の方が強く影響しています。思春期において巣立つために、彼らは、不登校という過程を通らなければいけなかったのです。しかし、その特質はけっして発達の障害や、人格的な欠陥ではありません。事実、大人になってからは、その思いやりに満ちたやさしい性格は、社会的に大きく役立っています。ひきこもりも、本人の特質に根ざす点で、不登校と一緒です。
●自律の問題としての不登校
●ひきこもりは病気か
●生きづらさをかかえた人たち
●個室化する身体と精神
●80年代におきたこと
●世界の居場所
●自律を強要する社会
●豊かな社会を生きる困難さ
●「行動する人」と「考える人」
●専門家はいないし、いらない
- 本の長さ206ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2003/12/1
- ISBN-104062722283
- ISBN-13978-4062722285
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2003/12/1)
- 発売日 : 2003/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 206ページ
- ISBN-10 : 4062722283
- ISBN-13 : 978-4062722285
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,235,955位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年6月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
知人よりお借りして読みましたら、とても理解しやすく、ほかの方々にも読んでいただきたくて注文しました。
2003年12月22日に日本でレビュー済み
本書は医師によってかかれたものである。それゆえ、最初に手に取った時は分析的なアプローチでもって客観的に記述したものを期待した。しかし、その期待は裏切られた。私自身、精神医療や臨床心理に関する知識はないが、以下、一回読んだ後の感想である。
本書の記述にはいくつかの医療用語などが使用されているが、難しい概念などなく、それゆえ、知的な枠組みがあまり明確に出てこない。「ひきこもり」は社会的な関心事であるため、社会学の分析概念などを期待したがほとんど皆無であった。また、全体的に「です・ます」調で書かれているため、説得的でない気がする。さらに、全体を通して、特定の世代へのステレオタイプや国民性などを安易に単純化して論じている部分すらある。ところどころネオコンを思わせるような記述も。
しかしながら、だからと言って本書の魅力がないわけではない。本書には医療の現場に携わる立場による切実な思いが綴られている。それゆえ、読者の価値観によっては非常に共感できるのではなかろうか。「です・ます」調も肯定的に言えば読みやすいとなる。新書と言うことで、やや学術的な議論を期待したが、エッセイとして読めば、気持ちの伝わる非常に良い本ではないだろうか。尤も、+α新書は現代新書よりも軽めなのか。
著者はひきこもりの本当の専門家は存在しないと言う。そう考えると、むしろ全てをわかったかのように論じている学術書のほうが欺瞞に満ちているのだろうか。
本書の記述にはいくつかの医療用語などが使用されているが、難しい概念などなく、それゆえ、知的な枠組みがあまり明確に出てこない。「ひきこもり」は社会的な関心事であるため、社会学の分析概念などを期待したがほとんど皆無であった。また、全体的に「です・ます」調で書かれているため、説得的でない気がする。さらに、全体を通して、特定の世代へのステレオタイプや国民性などを安易に単純化して論じている部分すらある。ところどころネオコンを思わせるような記述も。
しかしながら、だからと言って本書の魅力がないわけではない。本書には医療の現場に携わる立場による切実な思いが綴られている。それゆえ、読者の価値観によっては非常に共感できるのではなかろうか。「です・ます」調も肯定的に言えば読みやすいとなる。新書と言うことで、やや学術的な議論を期待したが、エッセイとして読めば、気持ちの伝わる非常に良い本ではないだろうか。尤も、+α新書は現代新書よりも軽めなのか。
著者はひきこもりの本当の専門家は存在しないと言う。そう考えると、むしろ全てをわかったかのように論じている学術書のほうが欺瞞に満ちているのだろうか。