この本によると、どうやら私は、馬鹿にされた、舐められた、きちんと対応されなかったと思うと激昂、あるいは、やり返す機会を狙ってる(←特にこれ)のだな、という事を再認識した。ちゃんとやって欲しいだけなのだが、激昂するのはよくないという。でも、まぁ、いいか、とはなかなかなれない。やれやれ。ただ、相手を猿なみの大バカだと思つて怒りを逸らせろというのはひとつのやり方だし、ノートに相手の悪意のなさを書き留めろという。日記では、相手を罵倒することしか書いてない。これではいけないのだなと思うが、一旦、クソみそに言ってからにしよう。他には、激昂しなかった例外を探せと言う。そう考えると、自分のせこさがわかり、気恥ずかしい。ここは、反省である。
カルロス ・ゴーンさんの事が語られる。彼が逮捕された今となっては、大いなる皮肉にしか思えない。つくづく、悪いことはできないなと思うわけである。加えて、宮沢賢治の、優秀な実務者としての姿が描かれる。清貧なイメージしか無い私としては、驚愕の事実であった。
最後にサドマゾヒストと言う表現が出てくる。なんか、凄く分かる。双方の感情が複雑に同居していて、怒りと諦めがモザイク状に存在する。それが、まさしく私だ。
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マジ切れする人 逆切れする人 ―サドの意地悪、マゾのグチと共生するために 講談社+α新書 新書 – 2006/6/21
矢幡 洋
(著)
あの人の切れ方は「サド」?「マゾ」? 伝統的マゾ信奉が崩壊し、サディストたちの勢いが増している昨今だが、人を非難し、攻撃するのはサドだけではない。現代社会のあらゆる精神的暴力の深奥を読む!
- 本の長さ219ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2006/6/21
- ISBN-104062723816
- ISBN-13978-4062723817
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2006/6/21)
- 発売日 : 2006/6/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 219ページ
- ISBN-10 : 4062723816
- ISBN-13 : 978-4062723817
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,832,441位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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矢幡 洋 やはた・よう
1958年東京生まれ。京都大学文学部哲学科心理学専攻を卒業。臨床心理士、矢幡心理教育研究所代表。沖縄の精神科病院で心理士として勤務ののち、東洋大学、西武文理大学などの講師を歴任。テレビなど、メディアでのコメンテーター活動も多い。「ナカイの窓」(第1期レギュラーコメンテーター)「有吉ゼミ」(第1~2期レギュラーコメンテーター)等ヴァラエティー番組にも多数出演。著書に『パーソナリティ障害』(講談社選書メチエ)、『もしかして自閉症?』(PHP新書)など多数。『数字と踊るエリ -娘の自閉症をこえて-』(講談社)は第33回講談社ノンフィクション賞最終候補となった。2015年東京大学大学院に入学、学際情報学府で自閉症の言語発達に関する論文で修士号取得。
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