この本を読んで感じるのは、著者が、遠いヨーロッパに在って、祖国である日本をいかに愛して居るかである。その心情には大いに共感する。又、本書の中で語られて居る、ヨーロッパに暮らす旧植民地出身の移民の人達の日本に対するイメージについての記述は、この種の本の中で余り取り上げられて居ない事柄の様に思はれる。そうした意味で、この本には興味有る記述が色々有るし、繰り返して言ふが、著者の日本への愛情の真摯さには共感するので、著者を賞賛したい。しかし、非礼を許して頂ければ、本書でも他の本でも感じる事は、残念ながら、著者の文化に対する関心が、日本とヨーロッパの古典文化には無く、ファッション感覚に近い事である。著者は、例えば、黒澤明や溝口健二の映画をどれくらい見て来たのだろうか?そして、ヨーロッパの映画監督たちが、黒澤明や溝口健二からどれほど影響を受けて来たかを理解して居るのだろうか?決して悪い本ではないのだが、著者の文化への関心が実は非常に狭い事が、どうしても感じられるのである。著者がもしこの書評を読んでくれるなら、黒澤明と溝口健二の作品を可能な限り見まくって、ヨーロッパ人達が『七人の侍』や『雨月物語』について語る言葉を聞いてみる事をお薦めしたい。或いは小林正樹監督の『切腹』を見て、日本映画の凄さを知って欲しい。非礼ではあるが、著者の人柄に共鳴するが故の、一読者の助言と受け止めて頂けたらこんな嬉しい事は無い。
(西岡昌紀・内科医/戦後66年目の夏に)
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一度も植民地になったことがない日本 (講談社+α新書) 新書 – 2007/7/20
デュラン れい子
(著)
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日本は不思議でエレガントな「世界の孤児」
ヨーロッパ人は毎日、日本の話をしている
9・11のテロを「カミカゼ」と呼ぶ、ヨーロッパ フツー目線の、赤裸々な日本人評満載!
今、ヨーロッパの人々は、日本について毎日話しています。誤解や思い込みもありますし、偏見に満ちた見方をされていることもなきにしもあらず。ところで、私はヨーロッパで30年以上暮らしていますが、日本についてヨーロッパではよく知られているのに、日本人がまったく知らないということがあります。たとえば「日本は、アジア・アフリカで植民地にならなかった稀有な国だ」というのは、ヨーロッパではごく一般的に言われていることなのですが、最初に聞いたとき、驚きました。このような、ヨーロッパにおける日本についてのうわさ話、つまり、有名な政治家や大企業の社長や学者が話しているのではなく、街のフツーの人々が日本について話していることをピックアップすると、なんだか日本の本当の姿が見えてくる気がしました。
●9・11がKAMIKAZEとは!
●なぜフランスで浅間山荘事件?
●自衛隊をめぐる禅問答
●恨みを忘れないヨーロッパ人
●植民地になったことがない日本
●黒人にも偏見を持たなかった信長
●MANGAはもはやフランス語
●日本人は出世すると思っている
●日本人は子どものしつけを知らない
●「すみません」は潤滑油
ヨーロッパ人は毎日、日本の話をしている
9・11のテロを「カミカゼ」と呼ぶ、ヨーロッパ フツー目線の、赤裸々な日本人評満載!
今、ヨーロッパの人々は、日本について毎日話しています。誤解や思い込みもありますし、偏見に満ちた見方をされていることもなきにしもあらず。ところで、私はヨーロッパで30年以上暮らしていますが、日本についてヨーロッパではよく知られているのに、日本人がまったく知らないということがあります。たとえば「日本は、アジア・アフリカで植民地にならなかった稀有な国だ」というのは、ヨーロッパではごく一般的に言われていることなのですが、最初に聞いたとき、驚きました。このような、ヨーロッパにおける日本についてのうわさ話、つまり、有名な政治家や大企業の社長や学者が話しているのではなく、街のフツーの人々が日本について話していることをピックアップすると、なんだか日本の本当の姿が見えてくる気がしました。
●9・11がKAMIKAZEとは!
●なぜフランスで浅間山荘事件?
●自衛隊をめぐる禅問答
●恨みを忘れないヨーロッパ人
●植民地になったことがない日本
●黒人にも偏見を持たなかった信長
●MANGAはもはやフランス語
●日本人は出世すると思っている
●日本人は子どものしつけを知らない
●「すみません」は潤滑油
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/7/20
- 寸法12.2 x 1.3 x 18.3 cm
- ISBN-104062724480
- ISBN-13978-4062724487
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/7/20)
- 発売日 : 2007/7/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4062724480
- ISBN-13 : 978-4062724487
- 寸法 : 12.2 x 1.3 x 18.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 297,442位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年9月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
興味深く読めました。とても読みやすく、他国から見た日本、なるほどと思ったり、驚いたり、そこから考えさせられる事があります。大人だけでなく、中学生、高校生にもオススメします。
2012年5月26日に日本でレビュー済み
28p■意見をいわない人はバカ
意見を持っていないと思われる。社長がテレビ記者会見でなぜ泣くのか?ハラキリ以上に不思議。ケンカしないと本心は分からない。日本人は「大人げない」というが、議論を回避している。国際人は、嫌なことでもユーモアで切り抜ける。笑顔は世界中に通用する。
・
49p■9.11がKAMIKAZEとは
イタリアの新聞が自爆テロを日本の特攻隊カミカゼに例えて報じた。
野蛮、時代錯誤のイメージで、フランス語の辞書にも記載。
フランスにテロはない。卑怯な行為だから。
・
73p■イラク戦争と憲法
ドイツは40回以上、憲法改正したが、日本は皆無。
ドイツはイラク戦争に反対し、はじめてアメリカにNo!といった。
侵略戦争はしないとのドイツ憲法を守った。
「今のドイツはユーロの一員」信用回復した。
・
86p■マスターズ・カントリー南米スリナム人の疑問
“同じ有色人種なのに、なぜ日本人は白人同等の生活できのか?”
・
93p■日本人の清潔
不衛生なユーロ、ペスト流行も当然。ベルサイユ宮殿でもトイレ少なく、おまるで用足し、庭に捨てた。
南蛮人は、犬の糞だらけの道路を歩いた靴で入室する。土足でベッド上であぐらをかくなんて、日本人なら我慢ならない。動物を殺す刃物で食事する野蛮だ、箸のほうが優雅だ。
・
101p■日本の大きな失敗2つ
200年以上の鎖国と、アラスカを買わなかったこと
・
129p■MANGAはフランス語
ドキドキ、むしゃむしゃ擬態語を面白がるフランス人。
映画は7番目の芸術なら、8ビデオ9アニメ、10漫画だろう。
・
61p147p■日本イタリアの共通点
テロ岡本公三。日独伊の敗戦国。親子関係が緊密。
フランス人はエゴイスト、親と子は別。
・
171p■残業は役員のみ平社員は定時
日本は年功序列、一度、大家の地位になれば、その後の作品の質は全く不問になる。ユーロとは大違い。バカンスを取れない奴は無能。日本も国民の祝日は、ユーロより多いはずだが、日本人の休暇は細切れだ。フランス法律では最低2週間まとめて休暇をとる。
・
203p■性善説の日本人は甘い
フランス人は自分に対して真面目。まず疑うのはデカルト以来の哲学。
備考:速読しやすい理由3点
・15行新書おおきい活字・88項目細切れ見出し・13点モノクロ写真つき
参考文献:
中公文庫から『 完訳フロイス日本史 / 日本の歴史 (8) 蒙古襲来 』
ほか『 戦後ドイツ―その知的歴史 (岩波新書) 』など
意見を持っていないと思われる。社長がテレビ記者会見でなぜ泣くのか?ハラキリ以上に不思議。ケンカしないと本心は分からない。日本人は「大人げない」というが、議論を回避している。国際人は、嫌なことでもユーモアで切り抜ける。笑顔は世界中に通用する。
・
49p■9.11がKAMIKAZEとは
イタリアの新聞が自爆テロを日本の特攻隊カミカゼに例えて報じた。
野蛮、時代錯誤のイメージで、フランス語の辞書にも記載。
フランスにテロはない。卑怯な行為だから。
・
73p■イラク戦争と憲法
ドイツは40回以上、憲法改正したが、日本は皆無。
ドイツはイラク戦争に反対し、はじめてアメリカにNo!といった。
侵略戦争はしないとのドイツ憲法を守った。
「今のドイツはユーロの一員」信用回復した。
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86p■マスターズ・カントリー南米スリナム人の疑問
“同じ有色人種なのに、なぜ日本人は白人同等の生活できのか?”
・
93p■日本人の清潔
不衛生なユーロ、ペスト流行も当然。ベルサイユ宮殿でもトイレ少なく、おまるで用足し、庭に捨てた。
南蛮人は、犬の糞だらけの道路を歩いた靴で入室する。土足でベッド上であぐらをかくなんて、日本人なら我慢ならない。動物を殺す刃物で食事する野蛮だ、箸のほうが優雅だ。
・
101p■日本の大きな失敗2つ
200年以上の鎖国と、アラスカを買わなかったこと
・
129p■MANGAはフランス語
ドキドキ、むしゃむしゃ擬態語を面白がるフランス人。
映画は7番目の芸術なら、8ビデオ9アニメ、10漫画だろう。
・
61p147p■日本イタリアの共通点
テロ岡本公三。日独伊の敗戦国。親子関係が緊密。
フランス人はエゴイスト、親と子は別。
・
171p■残業は役員のみ平社員は定時
日本は年功序列、一度、大家の地位になれば、その後の作品の質は全く不問になる。ユーロとは大違い。バカンスを取れない奴は無能。日本も国民の祝日は、ユーロより多いはずだが、日本人の休暇は細切れだ。フランス法律では最低2週間まとめて休暇をとる。
・
203p■性善説の日本人は甘い
フランス人は自分に対して真面目。まず疑うのはデカルト以来の哲学。
備考:速読しやすい理由3点
・15行新書おおきい活字・88項目細切れ見出し・13点モノクロ写真つき
参考文献:
中公文庫から『 完訳フロイス日本史 / 日本の歴史 (8) 蒙古襲来 』
ほか『 戦後ドイツ―その知的歴史 (岩波新書) 』など
2022年7月27日に日本でレビュー済み
実に上手い題名を付けたものです。それに惹かれて、かなり鋭い分析がなされている書物を期待して、読み始めましたが、この題名はP88で誠に軽く取り上げられているだけ・・・そこにたどり着くまでに「どうも期待したものと違い、外国人を夫に持ち、少々海外生活をしただけで、外国の価値観がわかった気になっているオバチャンの日常体験と思いつきを、手当たりばったりに書き綴ったものか・・・」との懸念が生まれていました。一応最後まで読みましたが、まさにその通りで、おそらくこの題名を考え付いたであろう講談社の編集者の鋭さに感服すると同時に、「少しは執筆者を指導せんかい!」と言いたくなりました。
2010年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
欧米諸国の人々が日本についてどんなイメージを持っているのかが書かれていて驚くことや学び取ることが多いです。
わかりやすい言葉で書かれていて読みやすいので、誰でも興味を持って読めると思います。
特に欧米の言語を学んでいる方には、知っておくべき知識が書かれているのでおすすめです。
わかりやすい言葉で書かれていて読みやすいので、誰でも興味を持って読めると思います。
特に欧米の言語を学んでいる方には、知っておくべき知識が書かれているのでおすすめです。
2007年8月20日に日本でレビュー済み
「一度も植民地になったことがない日本」という題名につられて、本を手にしてしまいました。しかし、本当の内容は、副題にある「日本は不思議でエレガントな世界の孤児」というほうが相応しいと思います。
読みやすく、ふくよかで、気分が良くなる文体です。滞欧生活30数年の女性の文章とは思えないぐらい明晰でユーモアがあります。
ヨーロッパ人に対する視線は時々皮肉っぽくなりますが、本書に登場する人間に男性の若者が多いせいか、清々しい印象を与えます。フランス語に翻訳して、逆輸出でもしたくなるような書物です。
愛国心について、最近イヤな題名で排外心を煽ろうとする書物が多いが、この本の題名の由来はそうではないのです。若いスリナム女性との心の通った会話が背景となっています。僕が「マスターズ・カントリー」という言葉を知ったのも、この本のおかげです。
第4章「ヨーロッパが敬意を払う日本」の面白さは、名随筆の見本のようなもの。駅弁・マンガ・小津・介護短歌と、見事な場面転換です。
久し振りの掘り出し物という事で、最高点の星5つを進呈いたします。この本の読者層は、歴史認識の好きな中高年男子ではなくて、20代後半から40代の女性、旅行・ホームパーティの好きな行動的な女性だと思います。お奨めできる本です。
読みやすく、ふくよかで、気分が良くなる文体です。滞欧生活30数年の女性の文章とは思えないぐらい明晰でユーモアがあります。
ヨーロッパ人に対する視線は時々皮肉っぽくなりますが、本書に登場する人間に男性の若者が多いせいか、清々しい印象を与えます。フランス語に翻訳して、逆輸出でもしたくなるような書物です。
愛国心について、最近イヤな題名で排外心を煽ろうとする書物が多いが、この本の題名の由来はそうではないのです。若いスリナム女性との心の通った会話が背景となっています。僕が「マスターズ・カントリー」という言葉を知ったのも、この本のおかげです。
第4章「ヨーロッパが敬意を払う日本」の面白さは、名随筆の見本のようなもの。駅弁・マンガ・小津・介護短歌と、見事な場面転換です。
久し振りの掘り出し物という事で、最高点の星5つを進呈いたします。この本の読者層は、歴史認識の好きな中高年男子ではなくて、20代後半から40代の女性、旅行・ホームパーティの好きな行動的な女性だと思います。お奨めできる本です。
2007年7月29日に日本でレビュー済み
本書の売りは、著名な知識人等ではなくフツーのヨーロッパ人や旧植民地出身者が見た、日本と日本人の率直なイメージを記していること。日本びいきもいれば、ステレオタイプにハマっている人もいる。ヨーロッパ人同士が本音では互いにどう思っているかが分かるのも面白い。夫の目を通じたビジネスの現場の描写も興味深い。
人目を引くことを狙ったようなタイトルは少しイヤラシイが、これはオランダでのスリナム人労働者との会話から来ている。彼女は著者の説明に驚愕したそうである。機会あるごとに日本について説明しようと努め、酔って日本への憎しみをあらわにする男にも一歩も引かない著者の姿勢には感服する。
しかし、著者の日本の政治・経済等への理解が時に素朴すぎるのにはちょっとガッカリする。政治や自衛隊に全く関心がなかったのに、サマーワでした活動をもっと早くやるべきだったと言っても説得力がない。著者の頭から湾岸戦争やアフガン戦争が抜け落ちているように見えるのも、ヨーロッパ人への反論を頼りないものにしている。
蛍光灯を暖かみがないと批判する(ヨーロッパでは職場で使うものだそうだ)が、環境面から見直されてきているのはご存じないのだろうか。若いヨーロッパ人への自信満々のアドバイスもちょっとずつズレている。何でもかんでも宅配便でなくても良いのでは?
結局、登場するヨーロッパ人だけでなく著者自身もフツーの人であることが、本書の良さであり限界でもあるのだろう。
人目を引くことを狙ったようなタイトルは少しイヤラシイが、これはオランダでのスリナム人労働者との会話から来ている。彼女は著者の説明に驚愕したそうである。機会あるごとに日本について説明しようと努め、酔って日本への憎しみをあらわにする男にも一歩も引かない著者の姿勢には感服する。
しかし、著者の日本の政治・経済等への理解が時に素朴すぎるのにはちょっとガッカリする。政治や自衛隊に全く関心がなかったのに、サマーワでした活動をもっと早くやるべきだったと言っても説得力がない。著者の頭から湾岸戦争やアフガン戦争が抜け落ちているように見えるのも、ヨーロッパ人への反論を頼りないものにしている。
蛍光灯を暖かみがないと批判する(ヨーロッパでは職場で使うものだそうだ)が、環境面から見直されてきているのはご存じないのだろうか。若いヨーロッパ人への自信満々のアドバイスもちょっとずつズレている。何でもかんでも宅配便でなくても良いのでは?
結局、登場するヨーロッパ人だけでなく著者自身もフツーの人であることが、本書の良さであり限界でもあるのだろう。
2016年5月5日に日本でレビュー済み
タイと日本くらいだということがよくわかりました。そのことが、ヨーロッパ人や他のアジア人に受けるというのも変な気がしますが、そういう意味でもお互いの事を良くは理解していないのだと思いました。このためにもっとお互いが理解できる様になるには、自分たちも発信しないといけないし、相手の話も謙虚に聞くことが必要なのだと思いました。