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「脳科学」の壁 脳機能イメージングで何が分かったのか (講談社+α新書) 新書 – 2009/1/21

3.8 5つ星のうち3.8 11個の評価

脳科学で脳疾患はどこまで解明されてきたかDSなどで広く知られている「ゲーム脳」や前頭葉を鍛えるという「学習療法」の科学的根拠はいかにいい加減なものだったか。臨床医が喝破する「脳科学」の限界!

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2009/1/21)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/1/21
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 192ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062725509
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062725507
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 11個の評価

著者について

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榊原 洋一
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お茶の水女子大学人間発達教育研究センター教授。1951年生まれ。東京大学医学部卒業。小児科医として発達障害児の治療にかかわる(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『8月生まれの赤ちゃんの本―誕生前から満1歳までの成長とケア』(ISBN-10:4140112816)が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中3.8つ
5つのうち3.8つ
11グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2009年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少なくとも、健常者が何らかのトレーニングをして「脳を鍛える」ことが可能となるような知見は、脳科学からはまだ得られていないということが分かりました。

脳科学の系譜を、デカルトから説き明かしています。そして、似而非脳科学を振り回した本として『脳内革命』『ゲーム脳の恐怖』を挙げた上で、一見科学的に問題がないように見える、認知症の人たちのための「学習療法」についても、実は脳科学的根拠などないのだということが示されています。(学習療法の提唱者については「一人の日本の新進気鋭の脳機能イメージング法の研究者」として名前を伏せて書かれていますが、ちょっと調べれば、「脳トレ」の監修で有名になった川島隆太氏であることは分かりますね。脳トレも、正体を知らないままにうさんくさいなあと思っていましたが…。)

そのことの前提として、脳機能イメージング技術の仕組みと限界についてわかりやすく説明してあり、勉強になりますが、やはり一番重要なのは、脳の機能についてはほんの少し分かっただけで、全体像などはまだ全然分からないということです。ましてや、それを元にした応用などできるはずがない。そして、測定技術を工夫して見えてくるものを短絡的に判断してはいけないのだ、という教訓も得られます。こうやって似而非科学が生まれるという面もあるのですね。

最後に、脳機能イメージング技術がADHDやアスペルガーなどの発達障害に光を当てる可能性について書かれていますが、これは否定的なことを中心に書いたことへのフォローという感じが強いです。帯ではその辺が強調されていますが、本書の主眼はそこにはないですね。

ついでながら、マスコミ・大衆出版界には、他にも数名、「脳科学者」を名乗る人が露出していますが、本書には名前すら出てきません。問題にしている部分が重ならないからなのかも知れませんが、名前を伏せてでさえ、引き合いに出す価値がないということなのだろうか、と邪推してしまいます。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年9月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私にとってはちょっと難しすぎたのかも;;;もっとわかりやすい内容を期待していたけど^^;;;
2011年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
脳科学についての一般向けの本を探していて、この著書がレビューの評価が高かったので購入した。
まだ途中まで読んだところで、レビューするのも何だが、少し期待外れな印象を受けている。

たとえば冒頭。著者は、人類と他の生物との違いは「なぜ」という問いを発することだ、と言い、それを示す「格好の実験」をあげているのだが、その実験では、ある状況におかれた乳児が独特の表情を示し、それが「なぜ」という心を表しているという。推測にすぎないと付け加えてはいるが、乳児の表情から主観的に読み取ったものを、あたかも持論の裏付けのように書かれても、首をかしげるしかない。(もちろんここで取り上げている実験自体の目的は「表情から推測する」ことではない)。

一般人向けの本だから、その程度の主観が入ってもいいということなのだろうか?

そのあとに続く実験の記述も、やはり違和感を覚えた(ここでも実験自体を非難する気はない)。乳児がバーチャルとリアル(テレビ映像と現実)との区別がつくかどうかを見る実験である。その前提として、テレビと現実の区別がつかない乳児に、テレビを見せるべきではないという主張があることが述べられている。そして実験を通して区別できることが「証明された」と続く。

ところがその実験が、何人の被験者に対して行われ、何パーセントの再現性を見せたか、などが全く書かれていない。一般人としては、どの程度の再現性を見せると、そのテーマについて「証明された」と言い得るのか、も知りたいところだが・・・。

しかしこのくだりでそれ以上に気になったのは、メディアの影響とその懸念について、杞憂であるような──あるいはそう取られかねない──記述のしかたがされていることだ。子供へのメディアの影響に関しては、今も盛んに研究されている。もちろんバーチャルだと区別できるなら問題ないという結論は出ていない。

ちなみに、著書にも、「だから問題ないのだ」とまでは書かれてないのだが、読者によってはそう受け取りそうな書き方である気がしたのである。

これは一例で、他にも気になる箇所が散見された。

私がこだわっているのが些末なことに見えるかもしれないが、この著者自身が、他の脳科学の本に関しては、精緻な批判を試みていて、仮にその著書にエクスキューズが書かれていても、容赦していないのである。その理由として、一般的な人々、つまり社会への影響への懸念をご自身が強くお持ちのようだ。

著者は、こうした一般書は、出版社と著者自身のチェックしかない、といった意味のことを書いているが、ご自身もまさにそんな「シロウト向けの本」というワキの甘さを見せているように思える。

それでも、最近の脳科学研究のことがわかればいいと思って読み進めているが、MRIの仕組みのくだりにさしかかったとき、電子の周回の回転のように説明されていて、やはり少しアバウトで、不安を感じ始めた。私はそう科学に強いほうではないが、MRIとは核磁気共鳴すなわち核スピンの磁気共鳴のことではないのだろうか。

われわれ一般人は・・・少なくとも私は、こうした専門家による一般人向けの本に対し、「専門家が一般人向けに、わかりやすく書いてくれている」と期待する。決して、「シロウト相手だからと適当に書いてあるだろう」とか「紙数が少ない分、不正確であろう」とは思わない。「簡略に書いてはいても、内容としては正確だろう。それが本当の専門家というものだから」と思って読むのだし、そうした人のために書かれているとも思っている。

ただ内容は専門知識に富んでいるし、紙数の許す限り精緻に、わかりやすく書かれていて参考になるが、上述のとおり論理的に気になる箇所が散見されるため、読後、裏付けとなりそうな他の資料も当たってみたほうがいいような気がしている。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年6月1日に日本でレビュー済み
「本書は、脳科学に対する一般に流布している誤解を解くことを目的にして書いたものである。
(中略)脳科学という魅力的な言葉をまとって、科学でもなんでもないことが真実のように語られている状況が続けば、(以下略)」
と著者は「はじめに」で述べています。

そして、養老孟司氏の「唯脳論」と春山茂雄氏の「脳内革命」について、
「たぶん養老氏の推論は間違っている。」(p40)
「『脳内革命』は、その科学性レベルは骨相学と同程度といってよい。」(p41)
と説明しておられます。

あと100年もすれば、今日(こんにち)の「脳科学」はすべて否定されているかもしれない、と思いました。

テレビで言っていることなどを鵜呑みにせず自分の頭でよく考え、
毎日本を読み、
毎日運動をし、
毎日日光にあたり、
毎食腹八分目の食事をしていれば、
「脳科学」など必要ない、と思いました。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年9月20日に日本でレビュー済み
前作『脳科学と発達障害』が、脳科学も発達障害も中途半端だったのに比べると、少なくとも脳科学の方はかなり充実している。脳科学ブームで槍玉に上がっているのが、春山行雄『脳内革命』と養老猛司『唯脳論』と、名は伏せてあるが川島隆太の学習療法の三つだ。しかし、これだけのスペースを費やして批判しながら、何でこうまでして名を伏せなければならないのか。著者の本業は小児科医なのだから、脳科学業界の今をときめくリーダーから睨まれても、別段生活に響くわけではないだろうに。かえって不自然に感じられてしまう。
 最も興味を持って読んだのが第4章の脳科学の限界を論じるところだが、ここで著者の、哲学的思考の素人としての限界を感じてしまった。
 「自己意識」のニューロンを求める研究が成果をあげていないことを示した上、哲学者デネットの多文書モデルを紹介し、「前頭前野や小脳あるいは大脳基底核内で、独立して活動していたニューロン群が結びついて、一次運動野を経由した筋の収縮にいたる過程のことが、その脳の持ち主に『自己意識』として感じられる、と考えればよいのだ」(p.157)とあるが、自己意識の謎とはまさに、なぜそれが「自己意識」として感じられるのか、にあるのだから、これでは何も説明していることにはならない。デカルト以来の心身二元論、心身相互作用と同工異曲なのだ。
 特定の脳神経系過程(原因)⇒自己意識として感じられる(結果)という粗雑な因果関係理解では、
 自己意識を感じる(原因)⇒特定の脳神経過程が生じる(結果)という、逆向きの因果も成り立ってしまう。だから、デカルトの心身相互作用的二元論と、原理的に違いがないのだ。
 原因と結果を推定して並べただけでなく、どのようなメカニズムで原因が結果を引き起こすかを解明しなくては、因果関係の解明にはならない。
 ちなみにレビュアーも哲学には素人だが(専門はいちおう心理学)、この程度の哲学的素養はある(笑)。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年11月5日に日本でレビュー済み
授業の教科書として買いました。包装はきちんとされていました。一般向けですが、私は脳についての細かい用語は知らないものも多かったです。
2009年3月4日に日本でレビュー済み
本書では、私たちがメディアから得た情報で信じ込む中で、科学的に証明されていないものがあったり、論法自体に飛躍があったりする実例を、真実の科学的視点と考察で冷静に書かれています。

私はその実例論破も興味深かったのですが、それ以上にこのように冷静に理路整然と書き進める著者の姿勢、真理を求める真摯な本物の専門家としての姿勢に最も感動しました。それでいて、著者の頭の良さを嫌みでなく表現できるその人間性の幅。本物の科学者(医師も)、学者とはこうあるべきだなあ、と感嘆しました。

特に、大学院などで論文研究をしている、科学的視点を養うべき人に最適な書の1つだと思いました。

格好いいこと、だれでも飛びつく話題性のある、ただし内容はかなり怪しい、そういうことだけで世の中を渡っていこうとする「似非」研究者や学者との違いを理解する点でも、良書だと思います。

本の内容自体へのコメントと言うより、著者のすごさへのコメントです。
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年8月2日に日本でレビュー済み
「ゲーム脳」という考えを批判する形で議論が始まる。
その当りまではよくわかったのだが、後半は難しいところもあった。
結局何を言いたいのか、正直、頭に残らない内容でした。