非常に読みやすいと思いました。
出張での移動中に読んだのですが、途中で飽きることもなく読めました。
歴史上の出来事が、順を追い前後を関連付けられて記述され、興味が継続できたのが理由だと思います。また分量が限られているものの、各歴史上の人物について、その性格や考え方を伝えようとする努力が感じられました。特に反アヘンの英雄の林則徐や、毛沢東に悲惨な末路を強いられた膨徳懐、劉少奇、林彪が印象に残りました。
まるでマンガのような毛沢東の独裁や、清と中華民国下の混迷ぶりを読んで、ここまで無茶苦茶やってきても存続している中国という国の底知れなさを感じさせられました。
著者が中国の方なので、日中間の記述において中国側に同情的なのは当たり前だと思いますし、反面的な理解を知るという点で興味深く読めました。また多くの箇所でできるだけ一方的な見方にならないよう配慮がされていると感じられました。
お勧めできる本だと思います
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一冊でつかめる!中国近現代史―人民と権力と腐敗の170年 激動の記録 (講談社+α新書 487-1C) 新書 – 2009/10/21
荘 魯迅
(著)
中国人筆者だから書けた!慟哭の祖国史!
文革で将来を閉ざされ、地下で活動した著者が卓越した日本語で書く、痛恨の中国史。「この犠牲はなんのためだったのか!」涙なくして読めない隣国の170年!
文革で将来を閉ざされ、地下で活動した著者が卓越した日本語で書く、痛恨の中国史。「この犠牲はなんのためだったのか!」涙なくして読めない隣国の170年!
- 本の長さ309ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2009/10/21
- 寸法12.2 x 1.8 x 18.3 cm
- ISBN-104062726114
- ISBN-13978-4062726115
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2009/10/21)
- 発売日 : 2009/10/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 309ページ
- ISBN-10 : 4062726114
- ISBN-13 : 978-4062726115
- 寸法 : 12.2 x 1.8 x 18.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 489,772位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 571位講談社+α新書
- - 7,293位世界史 (本)
- - 85,708位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者が現代中国の激動の中を生きたという、裏付けがあるのだろう。中国の近現代史の一側面を知ることの出来る貴重な本だ。
2017年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
星1つとしては二人目の書評になります。
P.75以下に日清戦争で旅順大虐殺があったとありますが、これは列強の軍人が多数日清戦争の進展を、従軍して観察している中でありえないことです。アメリカはニューヨークワールド社の報道で驚き、事態を調べるように命じ、全くの嘘だとわかった結果、ペンディングにしていた日本との不平等条約改定を許可しています。記者はフェイクニュースで名を上げました。
南京大虐殺には星1つのもうお一方の言うとおり、「とくに141ページあたりの南京大虐殺の記載は「語るに落ちる」的な言っちゃった感があります。歴史を扱うのであれば歴史としてしっかりと検証を行うべきであり、感情を持ち出すのは完全に屁理屈です。」という評価に大賛成です。すでに南京大虐殺は国民党のでっちあげ(日本軍が残虐な行為をしたという写真を多数作り上げて、雇った欧米の記者などに記者や本などを書かせた)であることが多くの本にかかれています。少なくとも民間人を殺しまくったというのは信じられません。また軍人を殺したという点でも、国際法など無視しまくった国民党軍(第二次上海事件などソ連のスパイに動かされた国民党軍はメチャクチャなことをやっています。通州事件もひどいです)に比べ、欧米諸国が作った国際委員会などの目を気にしており、極めて慎重に南京に入城した日本軍では、あったとしてもごく一部しか考えられません。
なおこの本は、台湾で翻訳された中国語の本を読み始めてから、日本語で最初にでたものだと気づき購入しました。台湾の本は、「NHK
文化中心・・中国歴史主講人 荘魯迅著、劉宋徳訳」とあったので、まさかNHKがこんな本に関わっているのか、いないのか、心配です。
なお日本が関わっていない部分は読んでいて面白かったことを付記します。
P.75以下に日清戦争で旅順大虐殺があったとありますが、これは列強の軍人が多数日清戦争の進展を、従軍して観察している中でありえないことです。アメリカはニューヨークワールド社の報道で驚き、事態を調べるように命じ、全くの嘘だとわかった結果、ペンディングにしていた日本との不平等条約改定を許可しています。記者はフェイクニュースで名を上げました。
南京大虐殺には星1つのもうお一方の言うとおり、「とくに141ページあたりの南京大虐殺の記載は「語るに落ちる」的な言っちゃった感があります。歴史を扱うのであれば歴史としてしっかりと検証を行うべきであり、感情を持ち出すのは完全に屁理屈です。」という評価に大賛成です。すでに南京大虐殺は国民党のでっちあげ(日本軍が残虐な行為をしたという写真を多数作り上げて、雇った欧米の記者などに記者や本などを書かせた)であることが多くの本にかかれています。少なくとも民間人を殺しまくったというのは信じられません。また軍人を殺したという点でも、国際法など無視しまくった国民党軍(第二次上海事件などソ連のスパイに動かされた国民党軍はメチャクチャなことをやっています。通州事件もひどいです)に比べ、欧米諸国が作った国際委員会などの目を気にしており、極めて慎重に南京に入城した日本軍では、あったとしてもごく一部しか考えられません。
なおこの本は、台湾で翻訳された中国語の本を読み始めてから、日本語で最初にでたものだと気づき購入しました。台湾の本は、「NHK
文化中心・・中国歴史主講人 荘魯迅著、劉宋徳訳」とあったので、まさかNHKがこんな本に関わっているのか、いないのか、心配です。
なお日本が関わっていない部分は読んでいて面白かったことを付記します。
2010年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
はじめて北京空港に降り立ったのは、唐山地震の直後、毛沢東死去直前だったのを思い出した。
中国の近現代史ものというと、反共イズムの立場から現体制を徹底的にこき下ろしたものか、自己中的な排他民族イズムから異質な文化・文明に対して侮蔑感情を剥き出しにするもの、でなければ、現中国政府の意向に従いベタベタの密着路線で行くか、どれにせよ、現在の中国を理解するうえで、あまり役に立つような歴史書でないのが大半で困るんだが、その点では、客観的かつ冷静な部類に入る。
かつて、「河出書房版・世界の歴史『ロシアの革命』(1970年刊)」を執筆担当した医師の松田道雄氏が、「リタイアード・ドクターがこんな本をかかねばならなくなったのは、マルクス主義を本職としている学者たちが『ロシアの革命』をかかなかったせいだ。この本をかいたあとで感じるのは被害感だけだ」、と、「あとがき」に書いたような情けない状況が、中国近現代史ともなると、いまでも続いている。
それでも、日華事変以降〜第2次大戦までくらいなら、おおかたの見方も固まってきているが、中国共産党による大陸制覇以後ともなると、相変わらずシッチャカメッチャカで、まともに付合えるようなのは極めて限られる。
本書後半は、もっぱら共産党中国の時代を取上げている。この程度の小冊子に、これ以上のものを望むのは無理として、おおむね中共時代を通観して好くまとめているし、すでに日本に生活の本拠を移しているとはいえ、自分史を絡めて現代史を記した気力は出色といって好いだろう。何せコチトラ、高校生のとき、世界史の先生に「現代史(戦後史)をやってください」といって、露骨に嫌な顔をされた覚えのある世代なんで、その点だけでも、よく頑張ったねと拍手したくなる。
中国の近現代史ものというと、反共イズムの立場から現体制を徹底的にこき下ろしたものか、自己中的な排他民族イズムから異質な文化・文明に対して侮蔑感情を剥き出しにするもの、でなければ、現中国政府の意向に従いベタベタの密着路線で行くか、どれにせよ、現在の中国を理解するうえで、あまり役に立つような歴史書でないのが大半で困るんだが、その点では、客観的かつ冷静な部類に入る。
かつて、「河出書房版・世界の歴史『ロシアの革命』(1970年刊)」を執筆担当した医師の松田道雄氏が、「リタイアード・ドクターがこんな本をかかねばならなくなったのは、マルクス主義を本職としている学者たちが『ロシアの革命』をかかなかったせいだ。この本をかいたあとで感じるのは被害感だけだ」、と、「あとがき」に書いたような情けない状況が、中国近現代史ともなると、いまでも続いている。
それでも、日華事変以降〜第2次大戦までくらいなら、おおかたの見方も固まってきているが、中国共産党による大陸制覇以後ともなると、相変わらずシッチャカメッチャカで、まともに付合えるようなのは極めて限られる。
本書後半は、もっぱら共産党中国の時代を取上げている。この程度の小冊子に、これ以上のものを望むのは無理として、おおむね中共時代を通観して好くまとめているし、すでに日本に生活の本拠を移しているとはいえ、自分史を絡めて現代史を記した気力は出色といって好いだろう。何せコチトラ、高校生のとき、世界史の先生に「現代史(戦後史)をやってください」といって、露骨に嫌な顔をされた覚えのある世代なんで、その点だけでも、よく頑張ったねと拍手したくなる。
2009年11月14日に日本でレビュー済み
この本は歴史書ではなく、中国人の近現代史観を余すところなく表現した小説です。小説として評価します。私(レビュー者)は中国に数年暮らし、大躍進文革世代の人から当時の様子などを聞いています。中国の経済や動向を研究するものです。
前提として作者さんは、列強各国の戦略などを理解しておらず、ただ潔く中国人の視点で断罪すべく筆をふるっています。まったくもって読者に判断の機会を与えません。
日本人が大陸に対して影響を及ぼし始める日清戦争のあたりまでは教科書的に定説を淡々とつなげていますが、日本人が登場するあたりからが実に臨場感があります。石原莞爾などが読者の目の前で侵略や謀略の指令を下す劇台本のような仕上がりです。
また中国の歴史の中には人民解放軍近代化の転換点となった中越戦争(ベトナム侵攻)などは無視されており、ある意味潔いものになっています。あくまでも中国悲し中国悲しという表現になっており、帯にある加藤千洋氏の推奨のとおりです。ただし登場人物の戦略などは全くと言っていいほどわからない、または薄っぺらなため読んで面白いものではありません。とくに141ページあたりの南京大虐殺の記載は「語るに落ちる」的な言っちゃった感があります。歴史を扱うのであれば歴史としてしっかりと検証を行うべきであり、感情を持ち出すのは完全に屁理屈です。
この本を読めば、中国人の歴史観は確かに理解できると思います。中国人が自らのなす事の愚かさを理解しない限り中国人民の幸福は来ないということが理解できるでしょう。残念ながら現代中国人の心の鏡はいまだ曇っているのだなという読後感を得ました。魯迅は中国人の心の病を直すことを生涯の仕事にしましたが、理想は未だ成らずのようです。
韓非子にある「楚の国に矛と盾をひさぐもの有り」で始まる「矛盾」という有名な故事を読んだ事が有るでしょうか?相手の言う事を鵜呑みにするべからず、いわんや中国人をば。
小説としての評価 星1 価値は全否定しないけれど買って損した
歴史書としての評価 対象外
中国人の脳内を理解する資料として 星5
前提として作者さんは、列強各国の戦略などを理解しておらず、ただ潔く中国人の視点で断罪すべく筆をふるっています。まったくもって読者に判断の機会を与えません。
日本人が大陸に対して影響を及ぼし始める日清戦争のあたりまでは教科書的に定説を淡々とつなげていますが、日本人が登場するあたりからが実に臨場感があります。石原莞爾などが読者の目の前で侵略や謀略の指令を下す劇台本のような仕上がりです。
また中国の歴史の中には人民解放軍近代化の転換点となった中越戦争(ベトナム侵攻)などは無視されており、ある意味潔いものになっています。あくまでも中国悲し中国悲しという表現になっており、帯にある加藤千洋氏の推奨のとおりです。ただし登場人物の戦略などは全くと言っていいほどわからない、または薄っぺらなため読んで面白いものではありません。とくに141ページあたりの南京大虐殺の記載は「語るに落ちる」的な言っちゃった感があります。歴史を扱うのであれば歴史としてしっかりと検証を行うべきであり、感情を持ち出すのは完全に屁理屈です。
この本を読めば、中国人の歴史観は確かに理解できると思います。中国人が自らのなす事の愚かさを理解しない限り中国人民の幸福は来ないということが理解できるでしょう。残念ながら現代中国人の心の鏡はいまだ曇っているのだなという読後感を得ました。魯迅は中国人の心の病を直すことを生涯の仕事にしましたが、理想は未だ成らずのようです。
韓非子にある「楚の国に矛と盾をひさぐもの有り」で始まる「矛盾」という有名な故事を読んだ事が有るでしょうか?相手の言う事を鵜呑みにするべからず、いわんや中国人をば。
小説としての評価 星1 価値は全否定しないけれど買って損した
歴史書としての評価 対象外
中国人の脳内を理解する資料として 星5