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雪が降る (講談社文庫) 文庫 – 2001/6/15
藤原 伊織
(著)
母を殺したのは、あなたですね……
母を殺したのは、志村さん、あなたですね。少年から届いた短いメールが男の封印された記憶をよみがえらせた。若い青春の日々と灰色の現在が交錯するとき放たれた一瞬の光芒をとらえた表題作をはじめ、取りかえようのない過去を抱えて生きるほかない人生の真実をあざやかに浮かびあがらせた、珠玉の6篇。
母を殺したのは、志村さん、あなたですね。少年から届いた短いメールが男の封印された記憶をよみがえらせた。若い青春の日々と灰色の現在が交錯するとき放たれた一瞬の光芒をとらえた表題作をはじめ、取りかえようのない過去を抱えて生きるほかない人生の真実をあざやかに浮かびあがらせた、珠玉の6篇。
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2001/6/15
- ISBN-104062731762
- ISBN-13978-4062731768
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商品の説明
著者について
藤原伊織(ふじわらいおり)
1948年大阪府生まれ。1973年東京大学文学部仏文科卒業、(株)電通入社、現在に至る。1977年「踊りつかれて」で第4回野性時代新人文学賞佳作、1985年「ダックスフントのワープ」で第9回すばる文学賞受賞。1995年『テロリストのパラソル』で第41回江戸川乱歩賞を全選考委員の絶賛をあび受賞。同作品は翌年、第114回直木賞にも輝く。著書は本書の他に『ひまわりの祝祭』『てのひらの闇』など。
1948年大阪府生まれ。1973年東京大学文学部仏文科卒業、(株)電通入社、現在に至る。1977年「踊りつかれて」で第4回野性時代新人文学賞佳作、1985年「ダックスフントのワープ」で第9回すばる文学賞受賞。1995年『テロリストのパラソル』で第41回江戸川乱歩賞を全選考委員の絶賛をあび受賞。同作品は翌年、第114回直木賞にも輝く。著書は本書の他に『ひまわりの祝祭』『てのひらの闇』など。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2001/6/15)
- 発売日 : 2001/6/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 352ページ
- ISBN-10 : 4062731762
- ISBN-13 : 978-4062731768
- Amazon 売れ筋ランキング: - 755,531位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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昭和23(1948)年、大阪府生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。大手広告代理店に勤務の傍ら、執筆活動を始める。昭和60年に「ダックスフントのワー プ」ですばる文学賞を受賞。平成7年、『テロリストのパラソル』で江戸川乱歩賞、翌年には同作品で直木賞受賞。平成19年5月逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 名残り火―てのひらの闇〈2〉 (ISBN-13: 978-4167614065 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「台風」「雪が降る」「銀の塩」「トマト」「紅の樹」「ダリアの夏」の6編。
本のタイトルの「雪が降る」の評判につられて藤原伊織さんを初読みしました。
私は「紅の樹」が良かったです。ファンタジックな「トマト」以外は現実味のある筋建てで、ラストも容赦がありません。
ハッピーエンド好みの私にはすこし痛かったですが、「紅の樹」を長編にしたと言われる「てのひらの闇」も読んでみたいです。
本のタイトルの「雪が降る」の評判につられて藤原伊織さんを初読みしました。
私は「紅の樹」が良かったです。ファンタジックな「トマト」以外は現実味のある筋建てで、ラストも容赦がありません。
ハッピーエンド好みの私にはすこし痛かったですが、「紅の樹」を長編にしたと言われる「てのひらの闇」も読んでみたいです。
2015年8月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なぜ途中で発売しちゃったんですかね。
知らない人が買ったらビックリですよ。
知らない人が買ったらビックリですよ。
2019年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は、表題作を含む短編集です。
おすすめポイントは、「テロリストのパラソル」の主人公がアル中になる前の話や「手のひらの闇」の原作になったと思われる作品が載っていること等々興味深い作品が6編が収録されています。
ただ、最近この本を検索しても品切れになっています。絶版になっていたら残念です。
おすすめポイントは、「テロリストのパラソル」の主人公がアル中になる前の話や「手のひらの闇」の原作になったと思われる作品が載っていること等々興味深い作品が6編が収録されています。
ただ、最近この本を検索しても品切れになっています。絶版になっていたら残念です。
2013年2月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
6編の短編からなる1冊。
全部が推理物とか、殺人物かと思ったらそうではありませんでした。
ただ、1話目、2話目話はわりとシビアで、切ない結末の印象でした。
人間の、もの悲しさを、伊織さんが見事に表現されてる、そんなストーリーです。
そして、ほっと一息つける、そんな感じの‘トマト’→自分を人魚だという女性と、人間の男性の
やりとりが、軽い感じで書かれていて、他のストーリーとの順番も考えてあるというか、
ほんとに、「ちょっとひといきついたかな」という感じでした。
この本の気に入ったところは、もうひとつ、‘あとがき’作品だけでなく、生前の伊織さんのことも
紹介されてて、彼の人生について深く知りたいと思っている私には、これも、「買って正解、読んで納得」。
…そんな本です。
全部が推理物とか、殺人物かと思ったらそうではありませんでした。
ただ、1話目、2話目話はわりとシビアで、切ない結末の印象でした。
人間の、もの悲しさを、伊織さんが見事に表現されてる、そんなストーリーです。
そして、ほっと一息つける、そんな感じの‘トマト’→自分を人魚だという女性と、人間の男性の
やりとりが、軽い感じで書かれていて、他のストーリーとの順番も考えてあるというか、
ほんとに、「ちょっとひといきついたかな」という感じでした。
この本の気に入ったところは、もうひとつ、‘あとがき’作品だけでなく、生前の伊織さんのことも
紹介されてて、彼の人生について深く知りたいと思っている私には、これも、「買って正解、読んで納得」。
…そんな本です。
2019年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Very nice
2021年10月30日に日本でレビュー済み
短編集。「テロリストのパラソル」で、狂ったように夢中になったので騎虎の勢いでこの本に飛びついたのですが、やはりというか短編という尺の関係か、相変わらずスタイリッシュでハードボイルドでプライドのある男性群が続々と出でくるのですが…「テロパラ」ほどには陶酔できませんでした。
陶酔するには愚かでありすぎ、反発するにはかっこよすぎ、という感じでしょうか。
藤原伊織作品の主人公は、どうみても愚かな行動の結果、自分で人生を破壊する傾向①は指摘したいです。ネタバレないように恐る恐る書きますが「テロリストのパラソル」でもそれはありましたし、この中のある短編でも、ヒロインが急ぎでもないのに高速道路に乗ることは、ちょっと慎重に考えれば、この作品の展開を避けることが出来ていた危機管理です。
もう一つは、我を忘れてと見せかけて、避けられた破滅を自ら好んで引き寄せている傾向②です。
「台風」「紅の樹」どちらも穏便に事を済ませようとすれば可能だったはずで、こういう白けたことを申したら作品が台無しになるのでこの感想はKYかも知れませんが、前者は人生の目的が確定しているのに、後者は人生に嫌気がさしているとしても無為にそうした選択に飛び込むのは…大望を前にして選択を誤っているか、あるいは…自己陶酔なのか。
すみません。どうしても匹夫の勇にしか思えず、乗り切れない体質なので申し訳ない。
その奥にあるものは破滅願望で、その意味での成功作なのですが、中間管理職経験者のせいか、「世の中はこういう破局を起こさせないための努力もけっこうあるんだけどなあ…でも、そんなのロマンにもドラマにもなりはしないしなー」と刑事コロンボのごとく(古い)頭をボリボリ掻くのでありました(苦笑)
ハードボイルドは古典のハメットからチャンドラーから全く未読なので無知のままですが、藤原先生は全共闘的なテイストがあるとはいえ、このスタイリッシュさが破滅願望と結合しているとすれば、それはこの主人公たちの品格と矜持とともに、同時に生命を軽視する態度とも結合しているのではないかと思わざるを得ませんでした。(これは藤原伊織先生特有かもしれませんが)
とすれば意外とこの「死ぬことと見つけたり」武士道とも親和性があり、藤原伊織は特攻隊を書かせたらとんでもない未曽有の視点から書かれた傑作をモノしたかもしれません。ただの空想ですが…。
そのスタンスは現実の軽視でもあります。
「ダリアの夏」「トマト」の素っ頓狂な設定、例えばダリアの花が埋め尽くす庭を下りてくるアンニュイ美女、みたいな非現実的な美しさにもつながるもので、アンニュイでハードボイルドで品格のあるスタイリッシュは、現実の無視&生命の軽視から出来ているんじゃないかしら、と思った次第でした。
と、いう訳で、私的ベストはこれまた非現実的な軽井沢の美女とバングラデシュ美青年と、反面のバブル経済が混然一体となる傑作「銀の塩」でした。
非現実的設定と、リアルな現代社会が完璧に合致したバランス良い佳作だと思います!
陶酔するには愚かでありすぎ、反発するにはかっこよすぎ、という感じでしょうか。
藤原伊織作品の主人公は、どうみても愚かな行動の結果、自分で人生を破壊する傾向①は指摘したいです。ネタバレないように恐る恐る書きますが「テロリストのパラソル」でもそれはありましたし、この中のある短編でも、ヒロインが急ぎでもないのに高速道路に乗ることは、ちょっと慎重に考えれば、この作品の展開を避けることが出来ていた危機管理です。
もう一つは、我を忘れてと見せかけて、避けられた破滅を自ら好んで引き寄せている傾向②です。
「台風」「紅の樹」どちらも穏便に事を済ませようとすれば可能だったはずで、こういう白けたことを申したら作品が台無しになるのでこの感想はKYかも知れませんが、前者は人生の目的が確定しているのに、後者は人生に嫌気がさしているとしても無為にそうした選択に飛び込むのは…大望を前にして選択を誤っているか、あるいは…自己陶酔なのか。
すみません。どうしても匹夫の勇にしか思えず、乗り切れない体質なので申し訳ない。
その奥にあるものは破滅願望で、その意味での成功作なのですが、中間管理職経験者のせいか、「世の中はこういう破局を起こさせないための努力もけっこうあるんだけどなあ…でも、そんなのロマンにもドラマにもなりはしないしなー」と刑事コロンボのごとく(古い)頭をボリボリ掻くのでありました(苦笑)
ハードボイルドは古典のハメットからチャンドラーから全く未読なので無知のままですが、藤原先生は全共闘的なテイストがあるとはいえ、このスタイリッシュさが破滅願望と結合しているとすれば、それはこの主人公たちの品格と矜持とともに、同時に生命を軽視する態度とも結合しているのではないかと思わざるを得ませんでした。(これは藤原伊織先生特有かもしれませんが)
とすれば意外とこの「死ぬことと見つけたり」武士道とも親和性があり、藤原伊織は特攻隊を書かせたらとんでもない未曽有の視点から書かれた傑作をモノしたかもしれません。ただの空想ですが…。
そのスタンスは現実の軽視でもあります。
「ダリアの夏」「トマト」の素っ頓狂な設定、例えばダリアの花が埋め尽くす庭を下りてくるアンニュイ美女、みたいな非現実的な美しさにもつながるもので、アンニュイでハードボイルドで品格のあるスタイリッシュは、現実の無視&生命の軽視から出来ているんじゃないかしら、と思った次第でした。
と、いう訳で、私的ベストはこれまた非現実的な軽井沢の美女とバングラデシュ美青年と、反面のバブル経済が混然一体となる傑作「銀の塩」でした。
非現実的設定と、リアルな現代社会が完璧に合致したバランス良い佳作だと思います!
2005年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長編にできそうなエピソードが
さらりと読めるように洗練され整理されて盛り込まれた短編集です。
それぞれ書かれているテーマは違っていますが、人と人のやさしい感情のやりとりを男性らしい視点で描いていて、気持ちがよいものばかりです。
さらりと読めるように洗練され整理されて盛り込まれた短編集です。
それぞれ書かれているテーマは違っていますが、人と人のやさしい感情のやりとりを男性らしい視点で描いていて、気持ちがよいものばかりです。