著者はすでに亡くなっているそうです。
上質のお茶を飲んでいるような印象の小説なのですが、残念です。
こういう小説はそんなに存在してないんですよ。
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花の下にて春死なむ (講談社文庫 き 41-3) 文庫 – 2001/12/14
謎の先に人生の悲哀が横たわる傑作ミステリー集。バーのマスターが触れたそれぞれの人生の深淵。
- 本の長さ280ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2001/12/14
- 寸法10.8 x 1.1 x 14.8 cm
- ISBN-104062733277
- ISBN-13978-4062733274
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商品の説明
著者について
■北森鴻(きたもりこう)
1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。1995年『狂乱廿四孝』(東京創元社)で第6回鮎川哲也賞を受賞して作家デビュー。1999年『花の下にて春死なむ』(講談社)で第52回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門受賞。著書に『狐罠』(講談社文庫)、『闇色のソプラノ』(立風書房)、『メイン・ディッシュ』(集英社)、『屋上物語』(祥伝社)など。
1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。1995年『狂乱廿四孝』(東京創元社)で第6回鮎川哲也賞を受賞して作家デビュー。1999年『花の下にて春死なむ』(講談社)で第52回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門受賞。著書に『狐罠』(講談社文庫)、『闇色のソプラノ』(立風書房)、『メイン・ディッシュ』(集英社)、『屋上物語』(祥伝社)など。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2001/12/14)
- 発売日 : 2001/12/14
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 280ページ
- ISBN-10 : 4062733277
- ISBN-13 : 978-4062733274
- 寸法 : 10.8 x 1.1 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 739,998位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年4月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
順番はラストになりましたが、逆にそれで良かったと思いました。
工藤マスターの人間臭さの様なものが 感じられたので。
なんか超越したキャラで 親しみに欠けていたから ちょうど 程よかったです。
ラストの作品で 山口へと旅立った 飯島七緒さんの、香月氏と結婚することになる ひずるさん等の20代の女性たちの ラスト作までの10年ちょっと?と 常連の男性たち。
第1作目なのに これでラスト作のような お客と工藤マスターの描かれ方の潔さ。
実際は続編は 考えていなかったのかもな、と思いました。
工藤マスターの人間臭さの様なものが 感じられたので。
なんか超越したキャラで 親しみに欠けていたから ちょうど 程よかったです。
ラストの作品で 山口へと旅立った 飯島七緒さんの、香月氏と結婚することになる ひずるさん等の20代の女性たちの ラスト作までの10年ちょっと?と 常連の男性たち。
第1作目なのに これでラスト作のような お客と工藤マスターの描かれ方の潔さ。
実際は続編は 考えていなかったのかもな、と思いました。
2006年9月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本作のレビュアーの方達は優しい方ばかりなので、たまにはヤボな辛口の批評も良いだろう。工藤のスーパーマンぶりには目を瞑ってである。
タイトル作「花の下にて春死なむ」は老俳人の孤独死と隣のアパートの女性の殺人事件の結びつけが強引過ぎる。しかも、その理由が題名に西行の短歌の一部を使いたいだけとは情けない。「家族写真」はこんな偶然性の高い人間関係がある訳ないだろう。「終の棲み家」は設定を見ると、作者が老人問題を理解していないのは明らか。死を覚悟した老人はもっと別の行動を取る。作者は年老いた肉親を看取った事がないのではないか。それと短編ミステリの基本である冒頭の奇妙な謎(この場合ポスターが剥がされる)が結末で解かれるという様式美を逸脱している。「殺人者の赤い手」は乱歩の少年探偵物の下手な模倣。「七皿は多すぎる」は、題名はH.ケメルマンの「九マイルは遠すぎる」のもじりで、内容はI.アシモフの「黒後家蜘蛛の会」の風味という作者のオリジナリティが全く感じられない作品。「魚の交わり」の中で唯一のトリックらしきものは、古くはF.ブラウン「笑う肉屋」で使われ、その後様々なバリエーションで使用されているのに、本作で敢えて用いる理由が不可解。本作にミステリ味を持ち込む必要があったのか。
本作はミステリと考えず、目くじら立てずに、それこそ作者の"味"を楽しむべき作品なのだろう。
タイトル作「花の下にて春死なむ」は老俳人の孤独死と隣のアパートの女性の殺人事件の結びつけが強引過ぎる。しかも、その理由が題名に西行の短歌の一部を使いたいだけとは情けない。「家族写真」はこんな偶然性の高い人間関係がある訳ないだろう。「終の棲み家」は設定を見ると、作者が老人問題を理解していないのは明らか。死を覚悟した老人はもっと別の行動を取る。作者は年老いた肉親を看取った事がないのではないか。それと短編ミステリの基本である冒頭の奇妙な謎(この場合ポスターが剥がされる)が結末で解かれるという様式美を逸脱している。「殺人者の赤い手」は乱歩の少年探偵物の下手な模倣。「七皿は多すぎる」は、題名はH.ケメルマンの「九マイルは遠すぎる」のもじりで、内容はI.アシモフの「黒後家蜘蛛の会」の風味という作者のオリジナリティが全く感じられない作品。「魚の交わり」の中で唯一のトリックらしきものは、古くはF.ブラウン「笑う肉屋」で使われ、その後様々なバリエーションで使用されているのに、本作で敢えて用いる理由が不可解。本作にミステリ味を持ち込む必要があったのか。
本作はミステリと考えず、目くじら立てずに、それこそ作者の"味"を楽しむべき作品なのだろう。
2019年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Very nice
2017年4月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
きれいに片付けられたカウンターの向こうには、工藤マスターの秘密があるんだろう。そう、マスターはこの世にいるミニ弥勒。また一人、今夜も弥勒に会いに行く。作者は仏教系大学の歴史学部出身。きっとこんな弥勒に逢いたかったのかな?鴻に乗って、三茶にまたおいでください。
2011年12月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第一話 花の下にて春死なむ。
極めて印象的な言葉があるので記す。
「正木の垣根に囲まれた木造の一軒家があった。小さな家だが壁も屋根も玄関も全体が紛らわしいもの、歪んだもの、荒んだものが一点もないまっすぐな印象を受ける家である」
人の縁の不可思議さを描いた妙なる物語である。
第二話 家族写生。
これは、「自由」の重荷とそれが孤独に変わった瞬間の恐怖についてが通奏低音を奏でている。
第三話 終の棲み家。
死と背中合わせの自由についての物語である。
第四話 殺人者の赤い手。
都市伝説を、民俗学的考察により事実若しくは真実を掬い取るアプローチとして捉える。
第五話 七皿は多すぎる。
略。
第六話 魚の交わり。
「ソウカ、コノ一言ガ聞キタクテ、ワタシハココニイルノカ」。
香菜里屋のマスター工藤の一言を聴いて。
冬瓜と挽肉の葛とろみ、コンソメ味。サニーレタスとムール貝の酢みそ和え。地蛸のスモークマリネ。鯖の棒鮨を蒸したもの。といったため息、吐息、感嘆の逸品が出てきて愉しい。
北森鴻の物語を好むのはミステリーだからではない。その奥に潜む人間に対する信頼による。
極めて印象的な言葉があるので記す。
「正木の垣根に囲まれた木造の一軒家があった。小さな家だが壁も屋根も玄関も全体が紛らわしいもの、歪んだもの、荒んだものが一点もないまっすぐな印象を受ける家である」
人の縁の不可思議さを描いた妙なる物語である。
第二話 家族写生。
これは、「自由」の重荷とそれが孤独に変わった瞬間の恐怖についてが通奏低音を奏でている。
第三話 終の棲み家。
死と背中合わせの自由についての物語である。
第四話 殺人者の赤い手。
都市伝説を、民俗学的考察により事実若しくは真実を掬い取るアプローチとして捉える。
第五話 七皿は多すぎる。
略。
第六話 魚の交わり。
「ソウカ、コノ一言ガ聞キタクテ、ワタシハココニイルノカ」。
香菜里屋のマスター工藤の一言を聴いて。
冬瓜と挽肉の葛とろみ、コンソメ味。サニーレタスとムール貝の酢みそ和え。地蛸のスモークマリネ。鯖の棒鮨を蒸したもの。といったため息、吐息、感嘆の逸品が出てきて愉しい。
北森鴻の物語を好むのはミステリーだからではない。その奥に潜む人間に対する信頼による。
2008年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
お酒の飲めない自分でも、楽しむことの出来た作品たちでした。
寡黙なマスターとの会話の中から事件は解決へと向かっていく。
さりげない言葉と料理が競演している。
ビールのおいしい季節はいつなのだろうと想像しながら、グビグビと読み進めることが出来た。
寡黙なマスターとの会話の中から事件は解決へと向かっていく。
さりげない言葉と料理が競演している。
ビールのおいしい季節はいつなのだろうと想像しながら、グビグビと読み進めることが出来た。
2017年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
北森さんの本を初めて読みました。退任される社会の先生にオススメの本をお聞きしたところ,この本を教えて戴きました。
気負いの無い文章で,スラスラと内容が自分の中に飛び込んできて,気持ちよく読めました。もっと早くに出会いたかったです。
気負いの無い文章で,スラスラと内容が自分の中に飛び込んできて,気持ちよく読めました。もっと早くに出会いたかったです。