本書は、1988年のバブル期に「12万円で世界を歩く」の特別企画で行った日本(成田)発:日本(成田)行の世界一周旅行を9年ぶりに「再び同じルートで辿った旅」です。市場経済の導入による中国の発展、東西ドイツの統一、ソ連崩壊といった世界情勢の変化があった中、市井の生活は変わったり、変わらなかったりですが、下川さんと桃井カメラマン、そしてTV制作会社一行はひたすら西へ西へと日本を目指す旅。
本書に限りませんが、下川さんの旅は臨場感があって自分自身も旅に同行しているような錯覚に陥り、いつか自分自身でもこんな旅行を実体験してみたいと思わせてくれます。また、単なる旅の紀行文ではなく、ジャーナリストとしての一面も必ず見せてくれるところが、他の旅行作家と一味違うところ。ロンドンの新聞社の駐在員である下川さんの友人曰く、「でもね、イギリスの若者には上昇志向がないんですよ。彼らは生まれたときから、落日のイギリスしか知らない。経済的なサクセスストーリーを知らされずに育っちゃったんですよ。それがこれからの問題でしょうね。今、景気がよくても、それが長続きしないかもしれない。ビッグバンは最後のあがきかもしれない。日本がこのイギリスから学ぶのは、うまい死に方かもしれないだから・・・」
イギリスとは国の成り立ちや環境は異なりますが、私は2012年現在の日本がうまい死に方を本当に学ぶべき時が来たのではないかと思わざるを得ませんでした。
アメリカデンバーのバスディーポのビッグジョン氏が健在であったことは、心温まる話でした。やはり下川さんの旅の本質は、世界一周旅行などとは縁が遠そうなこういった人々によって支えられているのではなかろうか。。。
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世界一周ビンボー大旅行 (講談社文庫 し 48-5) 文庫 – 2002/1/1
旅本世界のトンデモ本
『12万円で世界を歩く』の名コンビ復活!
目的はニッポン!
大阪南港を旅立ち上海、ウランバートル、酷寒のシベリアをひた走る。列車とバス、船を乗り継ぎ地球を西へ、西へ。地を這うような旅の記録。
目的地は?それはニッポン!!大阪を旅立ってひたすら西へ、西へ。上海、北京、ウランバートルを経て酷寒のシベリアをひた走り、ベルリン、アメリカヘ。列車とバス、船を乗り継ぎ地を這うような旅は続いた。旅本世界の金字塔『12万円で世界を歩く』の名コンビが、再び激動の地球を回る。
『世界一周ビンボー旅行 ふたたび』改題
『12万円で世界を歩く』の名コンビ復活!
目的はニッポン!
大阪南港を旅立ち上海、ウランバートル、酷寒のシベリアをひた走る。列車とバス、船を乗り継ぎ地球を西へ、西へ。地を這うような旅の記録。
目的地は?それはニッポン!!大阪を旅立ってひたすら西へ、西へ。上海、北京、ウランバートルを経て酷寒のシベリアをひた走り、ベルリン、アメリカヘ。列車とバス、船を乗り継ぎ地を這うような旅は続いた。旅本世界の金字塔『12万円で世界を歩く』の名コンビが、再び激動の地球を回る。
『世界一周ビンボー旅行 ふたたび』改題
- 本の長さ323ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2002/1/1
- ISBN-104062733382
- ISBN-13978-4062733380
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商品の説明
著者について
■下川裕治/桃井和馬(しもかわゆうじ/ももいかずま)
【下川裕治】
1954年長野県松本市生まれ。慶應大学経済学部卒。新聞社勤務を経てフリーに。貧乏旅行のバイブル『12万円で世界を歩く』で鮮烈デビュー。『バンコクに惑う』、『アジアの旅人』、『ホテルバンコクにようこそ』、『アジア迷走紀行』、『沖縄にとろける』等、著書多数。
【桃井和馬】
1962年生まれ。テンプル大学日本校アメリカ研究学科卒。フォト・ジャーナリスト。「現代文明」を機軸に、世界各地で取材を続けている。’95年第32回太陽賞を受賞。主な著書に『青い緑の星』、『世紀末地球オデッセイ』、『辺境からのEメール』等がある。
【下川裕治】
1954年長野県松本市生まれ。慶應大学経済学部卒。新聞社勤務を経てフリーに。貧乏旅行のバイブル『12万円で世界を歩く』で鮮烈デビュー。『バンコクに惑う』、『アジアの旅人』、『ホテルバンコクにようこそ』、『アジア迷走紀行』、『沖縄にとろける』等、著書多数。
【桃井和馬】
1962年生まれ。テンプル大学日本校アメリカ研究学科卒。フォト・ジャーナリスト。「現代文明」を機軸に、世界各地で取材を続けている。’95年第32回太陽賞を受賞。主な著書に『青い緑の星』、『世紀末地球オデッセイ』、『辺境からのEメール』等がある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2002/1/1)
- 発売日 : 2002/1/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 323ページ
- ISBN-10 : 4062733382
- ISBN-13 : 978-4062733380
- Amazon 売れ筋ランキング: - 911,874位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
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2013年6月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
持ってたのに購入してしまった。。。。。。。。。。。。。。。。
2009年12月21日に日本でレビュー済み
移動,移動,また移動。
ベラルーシ通過と,旧ベルリンの話がいい。
できれば,写真にも少し説明がほしかったところ。
ベラルーシ通過と,旧ベルリンの話がいい。
できれば,写真にも少し説明がほしかったところ。
2006年9月2日に日本でレビュー済み
この人の旅行には「人」がいる。だから魅力的。ただの貧乏旅行だったら、これほどまでに魅力を感じることはない。
現地で出会う様々な「人」。彼らが放つ個性、オーラが生き生きと、時には暗い印象もはらみながら、感じさせてくれる。
旅行をしていて見知らぬ人に親切され、涙が出るほどうれしかったことがある方はきっといるはず。その方にはきっと共感を持ってこの本が読めるのではないか。
現地で出会う様々な「人」。彼らが放つ個性、オーラが生き生きと、時には暗い印象もはらみながら、感じさせてくれる。
旅行をしていて見知らぬ人に親切され、涙が出るほどうれしかったことがある方はきっといるはず。その方にはきっと共感を持ってこの本が読めるのではないか。