中古品:
¥13 税込
配送料 ¥240 6月1日-3日にお届け(10 時間 54 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
コンディション: 中古商品: 良い
コメント: ◆◆◆おおむね良好な状態です。中古商品のため若干のスレ、日焼け、使用感等ある場合がございますが、品質には十分注意して発送いたします。 【毎日発送】
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

死の教訓(上) (講談社文庫) 文庫 – 2002/3/6

3.0 5つ星のうち3.0 8個の評価

『ボーン・コレクター』『静寂の叫び』のJ・ディーヴァー最新刊
月夜の殺人鬼vs.凶悪犯罪捜査官!

半月の夜、暴行を受けた女子大生の死体が池の畔(ほとり)で発見された。現場に残された書き置きは捜査主任ビル・コードを名指しで次の犯行を示唆しており、血で描かれた半月が町の建物6ヵ所に一夜にして出現した。“ムーン・キラー”の凶行を恐れ、町はパニックに陥る。ノンストップ・サスペンスの王者が放つ衝撃作!

商品の説明

著者について

■ジェフリー・ディーヴァー(じぇふりー・でぃーう゛ぁー)
■越前敏弥(えちぜんとしや)
【ジェフリー・ディーヴァー】
1950年米国イリノイ州シカゴ生まれ。雑誌記者、弁護士等として勤めた後、’90年より専業作家に。以来、読みだしたらやめられないジェットコースター型サスペンスのヒット作を連発している。著書にデンゼル・ワシントン主演で映画化された『ボーン・コレクター』に始まるリンカーン・ライム・シリーズ、『静寂の叫び』『悪魔の涙』などがある。
【越前敏弥】
1961年生まれ。東京大学文学部卒業。英米文学翻訳家。訳書にロバート・ゴダード『惜別の賦』『鉄の絆』、リチャード・ハル『他言は無用』、ジェレミー・ドロンフィールド『飛蝗の農場』(以上、創元推理文庫)、スティーヴ・ハミルトン『氷の闇を越えて』『ウルフ・ムーンの夜』(以上、ハヤカワ文庫)などがある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2002/3/6)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2002/3/6
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 424ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062734001
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062734004
  • カスタマーレビュー:
    3.0 5つ星のうち3.0 8個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3つ
5つのうち3つ
8グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2020年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 ひっぱって、ひっぱって、なんだよこれって落胆する一冊だ。前半、多視点のピースが少しずつ嵌まっていき、それぞれの島を形作るまでは若干、辛抱を強いられる。それはそれで、ジグソーパズルを完成させる楽しみにも似ている。後半手前までは一気。さすがディーヴァーと思わせる。だが、そのあとド失速。どんでん返しのどんでん返しに「納得できんなあ」となる。

 犯人が一家の娘や息子に危害を加えようとしたのは、単に捜査の目を逸らせるためだったというのは説得力にかける。昔、主人公の失策で部下が数人亡くなっている。そこに関係しているのならまだしも、単に捜査の目を撹乱するために、そこまで犯人が〈思わせぶり〉に、やるか。しかも、著名な大学教授が出張と偽って、森の中の一軒家に潜んでいたって。教授は一応は犯罪被害者の関係者なのだから、捜査チームも、どうにかして居場所を特定しようとするか連絡を取ろうとするはずだ。そこを描写して、教授がどうやって捜査の目を欺いたのか、読者はそこを丹念に読みたいのだ。そして、〈なるほど〉と感嘆する。そのあたりを描写しないのが、あざといといえばあざとい。それにミスリードのためとはいえ、少年に屍姦させるってなあ。

 とにかく人間関係の描写がどれも中途半端、薄っぺらだ。父親に対する息子の態度も根拠が希薄だし、息子が激高する場面も唐突過ぎる。感情表現の描写に惹きつけられはするものの、なぜそのような行動をするに至ったのか、その裏付けや根拠に乏しい。そうなると、娘を学習障害にする設定も必要だったのかなと思ってしまう。結局、夫婦関係も中途半端なままだ。おそらく、作者は映画のシーンを繋げるように物語を創作しているのだろう。表面に現れるその奥に、突っこんでほしかった──というか、ディーヴァーの最近作まで読んで、この人はこの手の描写は苦手だなとわかってはいたが。できあがったジグソーパズルのピースの境界が微妙に緩んでいるというか、スカスカな印象というところか。
2017年9月29日に日本でレビュー済み
初期作故に、まだ出来上がっていない部分が多いのは事実。「ディーヴァー流」が完成するのはまだ少し先、という時期に描かれた作品である。
多くの読者が不満を感じるのは誰が悪党で誰がヒーローなのかなかなか判明しないこと、そもそも序盤では誰が主人公なのかすら判然としないこと、やがて謎解きの中心に収まる人物も絵に描いたようなスーパーでクリーンなわかりやすい魅力に乏しいこと、といったあたりだろう。
が、だからといってつまらない作品では決してない。複数のキャラクターの物語が並行して進んでいく前半のスリルはディーヴァー作品としては異質で、むしろ新鮮に読めた。また後年の作品と比べると少々弱いがお約束のどんでん返しもしっかり書かれている。また作品全体に通底しているアメリカの田舎町のどうしようもない憂鬱な閉塞感もライム・シリーズなどではほとんどない描写で、意外性がありユニーク。
2009年12月22日に日本でレビュー済み
「リンカーン・ライム」シリーズから読み始めたので、ライム以外のこの本を読んでみた。
中々入り込めず、思いの他時間が掛かってしまった。後書きを読んで分かったのだが、ブレーク前の作品とのこと。作者が得意とするジェットコースター感も感じられず、展開も平凡な気がした。後半の数十ページは、現在の作者に通じるキラリと光るものは感じた。ライムシリーズの作者でなければ、星4つかも。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年1月15日に日本でレビュー済み
ライムシリーズの「エンプティーチェア」の後に刊行されたため、期待して購入したのだが、じつは「ブレーク前の作品」であった。
他の作者の「ブレーク前の作品」と同様、ダイヤの原石のように光る部分はあるものの、なにぶんにも荒削り。出版社のウリは「ノンストップサスペンス」ということだが、何度もストップさせられた。
まあ、並みのサスペンス作品ということで、「ディバーの全作品読破」を目指す人以外に、あえて読む理由はないようである。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年1月3日に日本でレビュー済み
オーデン大学で女子大生の殺害事件が発生。1年前の殺人事件と関係があるのか。続いて起きる殺人事件。警察内部の政治力学に妨げられつつも、ビル・コードは猟犬の執念深さで、家族をも巻き込みながら犯人を捜し続ける。疑わしい人物が多数登場、あっというどんでん返しもある(特に、上巻の最後)。誰が犯人か、最後になるまでわからない。長編だが、さらっと読める。まずまずのミステリーに仕上がっている。
しかし、同じディーヴァーの『青い虚空(Blue Nowhere)』を読んだ数日あとに、本書を読んだため、残念ながら最近の著作ほどには楽しめない。かなりの落差に驚かされる。著者の成長を著作で確かめたいというディーヴァーのコアなフアンはともかく、そうでない人は『静寂の叫び(A Maiden's Grave)』以降(それでもかなりの冊数になる)から選んで読んだ方が良いだろう。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年10月12日に日本でレビュー済み
ジェフリー・ディーヴァーが『眠れぬイヴのために』や『静寂の叫び』で“ブレイク”する以前の、’93年に発表した作品である。

現在の<リンカーン・ライム>シリーズに見られる、畳みかけるようなサスペンスの連続劇とはまた一味違った人間関係ドラマが、文庫にして上・下巻あわせて773ページにわたって展開される。

インディアナ州の地方都市ニューレバノンで半月の夜に、地元オーデン大学の学生ジェニー・ゲベンが暴行を受けて殺されるという事件が発生する。そして、血で描かれた半月が町の建物6箇所に一夜にして出現した。地元新聞は1年前の女子大生撲殺事件との関連もにおわせ、犯人を“ムーン・キラー”と呼び、町は騒然としてくる。

捜査主任のビル・コードは被害者ジェニーの奔放な交友関係を洗うが、満月の夜に新たな犠牲者が出てしまった。

一方でビルには学習障害をもつ娘セアラの教育をめぐって悩みがあり、高校生になる息子ジェイミーが最初の事件の目撃者であったことがわかり、事件が彼の家族にも暗い影を落としてくる・・・。

本書は、粘り強さが取り柄のビルを中心に据えた、警察捜査小説である。と同時に、娘セアラの障害のこと、何も問題がないと思われた息子ジェイミーの突然の離反、妻ダイアンとの気持ちのすれ違い、など家族に関する懊悩が丁寧に描かれており、コード家の家族小説でもある。

また、大学内部の赤裸々な実態をえぐりだした学園小説の側面も持っている。

さらには、映画のカットバックの手法を取り入れた叙述方法をとっていたり、各章の終わりに次章につながるサプライズがあったり、そして、予測不可能な“どんでん返し”も・・・と、荒削りながら現在のディーヴァーを彷彿させるものがある。

本書は、“ブレイク”以前のディーヴァーをじっくり味わうことができる作品である。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2002年4月21日に日本でレビュー済み
おおっ、ジェフリー・ディーヴァーの新作だ!-と思って即座に購入、さっそく読み始めると、なんだろうーちょっと居心地が悪い。訝しがりながら解説を読むと…なーんだ!1993年の、ブレイクする前の作品なんだぁ~「詐欺だーと言わないで下さい」って解説には書いてあったけどー
居心地の悪さは約10年の時代の流れとディーヴァーの成長(あるいは未熟さ)が原因だと思われる。ここ10年で、僕たちはより複雑なプロットや、めまぐるしい展開に慣らされてしまったんですね。リンカーン・ライムのシリーズのように。もうちっとやそっとじゃ驚かないよ~ってなカラダになってしまっていたのね。
加えて当時のディーヴァーも、超ドンデン返しの片鱗は見せてはいるものの、散漫で、一貫性のない文体―つまり洗練されていない面をさらしてしまっている。もっとも、このたゆたうようなネットリ感がアメリカの田舎町の雰囲気をうまく表現している、ともいえるけれど。でもこれは大甘の好意的解釈―もしもこれが全然無名作家のデビュー作だったりすれば、売れないだろうし、話題にもならないと思う。
でも「ディーヴァー・ブランド」のおかげで、「くるぞくるぞ…」とドンデン返しを期待しながら楽しめる。で、実際楽しめたのだけれど。ブランドの力って恐ろしく、我々はなんて単純なんだーと思わされました。「インチキ・ブランド牛」事件みたいなカンジでした。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート