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感情教育 (講談社文庫) 文庫 – 2002/5/15
中山 可穂
(著)
山本周五郎賞作家による、傑作恋愛長篇! 那智と理緒。生きることに傷つくことすら無器用な二人が出会った時、魂が慄え、存在そのものをゆさぶる純愛が燃えあがる。同性間の胸のちぎれるような恋愛の真実
- 本の長さ368ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2002/5/15
- ISBN-104062734346
- ISBN-13978-4062734349
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商品の説明
著者について
■中山可穂(なかやまかほ)
1960年名古屋生まれ。早稲田大学教育学部英文科卒。劇団を主宰し、演劇活動ののち、1993年『猫背の王子』で小説家デビュー。’95年『天使の骨』で朝日新人文学賞を、2001年『白い薔薇の淵まで』で山本周五郎賞を受賞。本書のほか、主な著作に『サグラダ・ファミリア』『深爪』『花伽藍』などがある。
1960年名古屋生まれ。早稲田大学教育学部英文科卒。劇団を主宰し、演劇活動ののち、1993年『猫背の王子』で小説家デビュー。’95年『天使の骨』で朝日新人文学賞を、2001年『白い薔薇の淵まで』で山本周五郎賞を受賞。本書のほか、主な著作に『サグラダ・ファミリア』『深爪』『花伽藍』などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2002/5/15)
- 発売日 : 2002/5/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 368ページ
- ISBN-10 : 4062734346
- ISBN-13 : 978-4062734349
- Amazon 売れ筋ランキング: - 319,716位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年2月13日に日本でレビュー済み
マラケシュ心中までしか読まず、それ以降は未読であり、作者やファンからはお叱りをうけそうですが。
中山可穂さんの最高傑作でしょう。
内容としても文章としても、粗はあります。
けれども、つよい熱量。
この熱量は計り知れないもので、少なくともこれだけの熱量をもった作品を、もう生み出せないのでは、とおもいます。
また、これだけの熱量のあるものを描けただけで、素晴らしいとおもいますし。
女性同士の恋愛ですが、普遍的な恋愛を描いた傑作です。
中山可穂さんの最高傑作でしょう。
内容としても文章としても、粗はあります。
けれども、つよい熱量。
この熱量は計り知れないもので、少なくともこれだけの熱量をもった作品を、もう生み出せないのでは、とおもいます。
また、これだけの熱量のあるものを描けただけで、素晴らしいとおもいますし。
女性同士の恋愛ですが、普遍的な恋愛を描いた傑作です。
2004年10月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
那智と理緒という、それぞれ過酷な生い立ちを持つ2人の女性が運命的?に出会い、惹かれ合う話。文章は簡潔だが、登場人物の細かな仕草や表情にまで神経が行き届いており、繊細。特に、2人の生い立ちがそれぞれ語られる前半部はテンポ良くダイジェストされていて没入できた。
ただし。2人が出会ってからの後半部は正直期待はずれ。本当にこの2人の恋は運命的なものだったのか、その必然性がどうにも理解できない。2人のキャラクターが、肉体こそ「うりふたつ」だが精神的には完全に凸凹(ある意味シンメトリカルに)として設定されていないことによるのだろうか。その点も含め、「飽きた、もう読みたくない」とは決して思わなかったものの全体に中途半端な、何かが足りないといった読後感を持った。
ただし。2人が出会ってからの後半部は正直期待はずれ。本当にこの2人の恋は運命的なものだったのか、その必然性がどうにも理解できない。2人のキャラクターが、肉体こそ「うりふたつ」だが精神的には完全に凸凹(ある意味シンメトリカルに)として設定されていないことによるのだろうか。その点も含め、「飽きた、もう読みたくない」とは決して思わなかったものの全体に中途半端な、何かが足りないといった読後感を持った。
2013年2月11日に日本でレビュー済み
那智と理緒の過酷な生い立ちが描かれている第二章までは、2人やその他の登場人物に深く感情移入は出来ませんでしたが、破滅的な雰囲気に満ちた世界観は魅力的で強く惹かれるものがあります。
そういった部分は――誤解や批判を恐れずに言えば――村上龍の「コインロッカー・ベイビーズ」に似ている気がしました。
ただ、2人が出会ってからはやや拍子抜けと言いますか、過酷な生い立ちという共通点以外特に運命的と思える所がなかったのでそれが残念でした。
とはいえ、2人の愛情のエネルギー量はとてつもないほど大きく圧倒されます。
そういった部分は――誤解や批判を恐れずに言えば――村上龍の「コインロッカー・ベイビーズ」に似ている気がしました。
ただ、2人が出会ってからはやや拍子抜けと言いますか、過酷な生い立ちという共通点以外特に運命的と思える所がなかったのでそれが残念でした。
とはいえ、2人の愛情のエネルギー量はとてつもないほど大きく圧倒されます。
2009年8月17日に日本でレビュー済み
一晩でいい。共に抱き合いながら眠れたら。共に夜明けを迎えることができたら。
既婚者との恋は、たったそれだけのことが許されない。こんなにささやかな願いなのに、実現させようとすれば、現在の家庭や生活と引き換えにしなくてはならなくなる。
愛する人に、自分との恋愛の代償に、現在の家庭や生活を捨てろと言えるか。自分の幸福の代償に、現在の家庭や生活を捨てることはできるのか。
母親に捨てられた子どもと、父親に捨てられた子ども。その二人が長じて出会ったとき、「母親は子どもを捨てられるか/捨てさせてもよいのか」という命題が大きく立ちはだかる。
二者択一ではないはずのことが、二者択一であるかのように選択を迫られる。自分自身も、そうとしか事態を把握できないほど、疲れ果てて視野狭窄に陥ってしまうことがある。
そんな死の海を目の前にしたときのような絶望の瞬間を乗り越えていった二人の物語は、恋愛が終わっても小説としていつまもで美しく輝くだろう。
作者のルーツのような恋愛を知る格好の材料であり、美しい恋愛小説であると同時に、被虐待からのサバイバーを描いた小説としても秀逸だと思った。
既婚者との恋は、たったそれだけのことが許されない。こんなにささやかな願いなのに、実現させようとすれば、現在の家庭や生活と引き換えにしなくてはならなくなる。
愛する人に、自分との恋愛の代償に、現在の家庭や生活を捨てろと言えるか。自分の幸福の代償に、現在の家庭や生活を捨てることはできるのか。
母親に捨てられた子どもと、父親に捨てられた子ども。その二人が長じて出会ったとき、「母親は子どもを捨てられるか/捨てさせてもよいのか」という命題が大きく立ちはだかる。
二者択一ではないはずのことが、二者択一であるかのように選択を迫られる。自分自身も、そうとしか事態を把握できないほど、疲れ果てて視野狭窄に陥ってしまうことがある。
そんな死の海を目の前にしたときのような絶望の瞬間を乗り越えていった二人の物語は、恋愛が終わっても小説としていつまもで美しく輝くだろう。
作者のルーツのような恋愛を知る格好の材料であり、美しい恋愛小説であると同時に、被虐待からのサバイバーを描いた小説としても秀逸だと思った。
2006年6月16日に日本でレビュー済み
正直よくわかりませんでした。なにか、ほんとに誰かの実態験を小説にするとこんな感じになります的な物語の感じがしました。なぜ、感情教育というタイトルなのかもまったくしっくりこないし、物語のリアリティのはずし方も相当中途半端でなぜこの設定になっているかの意味もまったくよくわかりませんでした。でも、最後までは読めたので星2つ。
2009年3月6日に日本でレビュー済み
可穂さんの本はこれが初めてでした。
女同士、ぶつかりあうように愛し合う様子は、感動しました。恋愛小説という枠にとどまらず、純文学でもいけるんじゃないかと思いました。
愛するとは相手の生き血をすすることだと、本当にそう思いました。この小説に描かれた恋愛こそ真実の恋のような気がします。
面白くてあっという間に読み終えて、可穂さんの他の作品も読みました。今では熱烈なファンです。
女同士、ぶつかりあうように愛し合う様子は、感動しました。恋愛小説という枠にとどまらず、純文学でもいけるんじゃないかと思いました。
愛するとは相手の生き血をすすることだと、本当にそう思いました。この小説に描かれた恋愛こそ真実の恋のような気がします。
面白くてあっという間に読み終えて、可穂さんの他の作品も読みました。今では熱烈なファンです。
2003年4月23日に日本でレビュー済み
著者の作品はすでに何作か読んでいる。
が、この作品を読んで初めて「本当の恋愛というものに性別は関係ない」という、多くの人は決して口にしない真実が理解できた。
が、この作品を読んで初めて「本当の恋愛というものに性別は関係ない」という、多くの人は決して口にしない真実が理解できた。