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OUT 上 (講談社文庫 き 32-3) ペーパーバック – 2002/6/14
桐野 夏生
(著)
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ごく普通の主婦であった彼女たちがなぜ仲間の夫の死体をバラバラにしたのか!?
深夜の弁当工場で働く主婦たちは。それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。「こんな暮らしから抜け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へ導いたのは、思いもよらぬ事件だった。なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?犯罪小説の到達点!
深夜の弁当工場で働く主婦たちは。それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。「こんな暮らしから抜け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へ導いたのは、思いもよらぬ事件だった。なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?犯罪小説の到達点!
- ISBN-104062734478
- ISBN-13978-4062734479
- 出版社講談社
- 発売日2002/6/14
- 言語日本語
- 寸法10.5 x 1.7 x 14.8 cm
- 本の長さ456ページ
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商品の説明
著者について
■桐野夏生(きりのなつお)
1951年生まれ。’93年、『顔に降りかかる雨』で、第39回江戸川乱歩賞を受賞。’97年発表の本作『OUT』は「このミステリーがすごい!」の年間アンケートで国内第1位に選ばれ、翌年同作で日本推理作家協会賞を受賞した。’99年『柔らかな頬』(講談社)で、第121回直木賞を受賞。近著に『ファイアボール・ブルース2』『光源』(ともに文藝春秋)、『玉蘭』(朝日新聞社)、『ローズガーデン』(講談社)などがある。
1951年生まれ。’93年、『顔に降りかかる雨』で、第39回江戸川乱歩賞を受賞。’97年発表の本作『OUT』は「このミステリーがすごい!」の年間アンケートで国内第1位に選ばれ、翌年同作で日本推理作家協会賞を受賞した。’99年『柔らかな頬』(講談社)で、第121回直木賞を受賞。近著に『ファイアボール・ブルース2』『光源』(ともに文藝春秋)、『玉蘭』(朝日新聞社)、『ローズガーデン』(講談社)などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2002/6/14)
- 発売日 : 2002/6/14
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 456ページ
- ISBN-10 : 4062734478
- ISBN-13 : 978-4062734479
- 寸法 : 10.5 x 1.7 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 10,292位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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桐野 夏生(きりの・なつお)
1951年生まれ。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。98年『OUT』で日本推理作家協会賞(同作品は英訳され、日本人初のエ ドガー賞候補となる)、99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で 婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 メタボラ(上) (ISBN-13: 978-4022645548 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
登場人物が多いですが、それぞれの心情や様子が丁寧に描かれており、「あ、ここでこの人たちは繋がっていくんだ」というのがわかった瞬間一気に面白くなります。
どんな結末になるのか下巻を読むのが楽しみです。
どんな結末になるのか下巻を読むのが楽しみです。
2022年12月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キモイけど想像を絶する物語で次はどうなる、次はと寝るのも惜しんで読破した。次回の桐野夏生の作品が楽しみ。
2009年5月9日に日本でレビュー済み
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「本格ミステリの枠は窮屈で」と中間小説に転向した作家の作品には見るべきものがない、と言う私見を覆した秀作。冒頭に、夜勤の弁当作りのパートに嫌々携わる主婦達の姿を持ってきた事で、「これは倦んだ主婦達の物語」と宣言する堂々とした構成。事件に係る主婦4人の性格設定も良く考えてある。全員、家族や自分の見得のため、生活に困窮しているのはご都合主義かとも思ったが、そうではなく、社会の<OUT>で生きる人達を対象とした物語なのだ。
殺人を犯したお嬢様キャラ弥生より、死体の始末を"仕事"と捉えて引き受け、淡々とこなす主人公役の雅子は底抜けに不気味でクール。殺人後、その弥生の精神が鈍磨して行く様も、また不気味。私はまだ下巻を読んでいないが、お邪魔キャラ邦子はいずれ殺されるのであろう。"師匠"ヨシエは寝たきりの老姑を看ているが、作者は介護問題を語ろうとはしない。あくまで、人間の心の奥に潜む悪意・不可解さを描こうとしているのだ。私は新聞の記事で、作者が家に篭りっきりで執筆していると聞いたが、弁当工場の描写や死体解体の場面、特に人体を解体するとポリ袋幾つになるとかの描写などは取材や調査が行き届いていると感心した。全体として、あり得ない設定なのだが、場面毎の状況設定や心理描写が巧みで、読者を物語に惹き付ける筆力にも感心した。女性の男・人生に対する鬱陶しい感も良く出ているが、返す刀で女性心理の闇も氷の刃で刻んでいる点にも好感が持てる。主婦4人が"連帯感"ではなく"壁"を持っている点にも着目すべきであろう。
犯罪捜査の過程のサスペンスで読者を惹き付けるタイプの小説ではないので、結末がどう転んでも良いようなものだが、やはり展開は気になる。下巻を楽しみにしたい。下巻のキーは佐竹の復讐譚と宮森の純愛、そして猫か。
殺人を犯したお嬢様キャラ弥生より、死体の始末を"仕事"と捉えて引き受け、淡々とこなす主人公役の雅子は底抜けに不気味でクール。殺人後、その弥生の精神が鈍磨して行く様も、また不気味。私はまだ下巻を読んでいないが、お邪魔キャラ邦子はいずれ殺されるのであろう。"師匠"ヨシエは寝たきりの老姑を看ているが、作者は介護問題を語ろうとはしない。あくまで、人間の心の奥に潜む悪意・不可解さを描こうとしているのだ。私は新聞の記事で、作者が家に篭りっきりで執筆していると聞いたが、弁当工場の描写や死体解体の場面、特に人体を解体するとポリ袋幾つになるとかの描写などは取材や調査が行き届いていると感心した。全体として、あり得ない設定なのだが、場面毎の状況設定や心理描写が巧みで、読者を物語に惹き付ける筆力にも感心した。女性の男・人生に対する鬱陶しい感も良く出ているが、返す刀で女性心理の闇も氷の刃で刻んでいる点にも好感が持てる。主婦4人が"連帯感"ではなく"壁"を持っている点にも着目すべきであろう。
犯罪捜査の過程のサスペンスで読者を惹き付けるタイプの小説ではないので、結末がどう転んでも良いようなものだが、やはり展開は気になる。下巻を楽しみにしたい。下巻のキーは佐竹の復讐譚と宮森の純愛、そして猫か。
2022年8月17日に日本でレビュー済み
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彼女の作品はとても期待を持って読み始め、いつもの通り楽しかったです。
2019年3月3日に日本でレビュー済み
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この社会は所詮男の持ち物。
女も当然男の持ち物。
男の持ち物にならずに女が生きていく方法はあるのでしょうか。
その方法を模索していく女性たちの物語って感じですかね。
男社会に怒ってイライラしてる方はぜひ読んでみてください。
女も当然男の持ち物。
男の持ち物にならずに女が生きていく方法はあるのでしょうか。
その方法を模索していく女性たちの物語って感じですかね。
男社会に怒ってイライラしてる方はぜひ読んでみてください。
2012年1月4日に日本でレビュー済み
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ヨシエをはじめとする深夜パートの女性たちの閉塞感がすごい。その息苦しさに飲み込まれ、死体の解体でも何でも応援してしまう。「何とかして幸せになってくれ。閉塞感の出口(OUT)を見つけてくれ。」と。
特にヨシエを応援していた私は、放火という犯罪に対しても「やったね!」とねぎらいたい気持ちだ。
特にヨシエを応援していた私は、放火という犯罪に対しても「やったね!」とねぎらいたい気持ちだ。