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木製の王子 (講談社文庫 ま 32-6) 文庫 – 2003/8/1

4.3 5つ星のうち4.3 22個の評価

ピアノの上に生首が!
“聖家族”の秘密とは!?

比叡山の麓に隠棲する白樫家で殺人事件が起きた。被害者は一族の若嫁・晃佳。犯人は生首をピアノの上に飾り、一族の証である指環を持ち去っていた。京都の出版社に勤める如月烏有の同僚・安城則定が所持する同じデザインの指輪との関係は? 容疑者全員に分単位の緻密なアリバイが存在する傑作ミステリー。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2003/8/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/8/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 462ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062738295
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062738293
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 22個の評価

著者について

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麻耶 雄嵩
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カスタマーレビュー

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22グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2020年7月25日に日本でレビュー済み
麻耶作品はほぼ読みましたが、『王道的な完成度』という観点からするとこちらはかなり上位にあがる傑作ではないでしょうか。最初に話題にあがる複雑なアリバイトリックも、それが単なるゲーム的遊戯に陥らない意味づけがなされていて、深い批評性と完成度の高さに感嘆しました。読後にネットでいろいろな考察を読むのも楽しいです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年10月17日に日本でレビュー済み
数回読まないと確実に理解できないので、是非買うべし。逆に数回読めば確実に理解できるのだから、氏の作品にしては珍しく誰でも楽しめると言える。

麻耶雄嵩は周到にプロットを立て丁寧に伏線をはるが、凡百の作家と違い、謎解きで「ここにこんな伏線がありました〜すごいでしょ!」とは言わないので読者に要求する物が大きい。しかし逸脱しすぎだと思わせない範囲であり得ないぐらいの発想力を見せ、またそのアイデアの処理の仕方が極めて自然であり、まさに神業と言う他ない。同じアイデアで別の作家に書かせたら、やたらドロドロした人間ドラマになるか、不自然極まりないご都合手技的ミステリになるかどちらかだろう。Why done itでこれほど読み応えのある作品が書けるとは…。

人間味溢れるいかにも凡庸そうな人達の、軽く読み飛ばすような何気ない一言が、すべてを理解した後ではことごとく戦慄の詞となる傑作。このクオリティなら遅筆なのも頷ける。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年4月14日に日本でレビュー済み
名探偵 木更津悠也とメルカトル鮎の後継者なれど役立たずぷりが甚だしい如月烏有の登場作品。時系列的には『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』後にあたる。

クローズドサークルもので、殺人事件の容疑者たちの誰もが誰かのアリバイを証明してしまうという不可能犯罪が発生する。列車ミステリを揶揄したかのようなアリバイ崩しは、頭痛の種をまき散らしてくれた。理解することすら放棄してしまったまま、相変わらずの力技にやられてしまうことになる。

事件の背景には胡散臭さを感じざるを得ないが、狂気に駆られたかのような怒涛のクライマックスは戦慄を覚た。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年8月6日に日本でレビュー済み
アリバイ崩しには興味がないので、とばして読みましたが、
この小説の面白さはそこではないので問題なし。
最後の崩壊感が凄い。
この発想はこの作者ならでは。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
探偵として覚醒した烏有君が、尋常でないアリバイを崩して
すっきり解決するお話を期待したのに、ちょっとがっかり。

メインのタイムラインは、「痾」の続きだというのに、木更津に”今鏡事件”より前のシーンがあったり等
とにかく時間がやたら前後に飛ぶので、流れが把握しづらいかな。
散りばめられた色々な人のエピソードも、親切に明らかにはされないし・・・。

肝心のアリバイを問われるシーンも、探偵への知力を尽くした挑戦というよりは
結局”オリエント急行”みたいなもんだしな~。
もちょっと捻りある真相を期待してたのですが、あの家系図の様な収斂でした。orz

そして最後は、もう1度犯人と安城のやりとりを見たかったところ。
結局本当の母親の顔は・・・・・
2006年3月5日に日本でレビュー済み
 デビュー作以来、久々に理解できる話に出会った。わかりやすくはないが。

 しかし、著者が理解されたがっているのかどうかはわからない。

 正統的な推理小説も書けるのだなという印象である。これが正統的に見えるのは、他の作品があまりに型破りなせいかもしれないが。

 すっきりする話では全然ないが、如月烏有のその後の姿を知りたければ、はずせないだろう。

 そうでなくても、普通ではないパンチの効いたものを欲するならば、麻耶雄嵩を読みあさるといい。何がなんだかわからなくなる。

 才能の大きさは確かだが、どこへ行きたいのだろうとはよく思う。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年8月31日に日本でレビュー済み
翼ある闇を読んで好みの作風だったのでいきなり木更津シリーズのこの本を読みました
登場人物にメルトカルシリーズの人が出ていたりネタバレが入っている気がします
翼ある闇では謎が出たときにはもう木更津が答えを導いているという探偵無双の流れが好きだったのですが今作では全くそういうことがありません
また、最後に香月が事件の真相を暴くということもなく残念でした
肝心の推理要素は数分単位で1時間分、10人近くのアリバイが図に載っていて読む気、考える気がしませんでした
数ページにわたって~分の間に~が④の部屋の部屋に~という感じでうんざりしました
けれどほぼ読み飛ばして正解だったような気がします。なぜなら真相はかなりこじつけで無理があるものだったからです(無理でも実際に起こったからそれで正解、事前に住人に分単位のスケジュールが配られていてそれに沿って行動してたなど予防線はあるが)
所々にある謎の人物の視点での物語など語り手がぐるぐる変わるので読みづらい印象でした
奇妙な形の館が全くアリバイトリックに関係しなく読者への裏切りようは笑うしかありません
麻耶さんの作品は完成度にばらつきがあるというので次は出版順に読んでみようと思います
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年1月21日に日本でレビュー済み
 2000年に講談社ノベルズとして出たものの文庫化。木更津・烏有もの。
 メタミステリと大仕掛けな設定が融合した作品。なかなか面白いと思う。
 容疑者たちの行動を細かい時間ごとにチェックして、いったい誰に犯行が可能だったかを割り出していく。のかと思いきや、まったく違う方向性をちらつかせ、最終的には思いもよらない真相へと到達する。このアンチミステリ感と、それを支えるトリックが読んでいて心地よかった。
 気になる烏有の結婚問題についても書かれていて良かった。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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