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現代思想冒険者たちSelect 鏡像段階 ラカン 単行本(ソフトカバー) – 2005/4/13

4.0 5つ星のうち4.0 8個の評価

フロイトを継ぐ精神分析理論の発展を辿る。鏡に映る自分の姿を見て幼児は統一した自己像を獲得するとした「鏡像段階」の理論など、フロイト精神分析学を発展させたラカン。その生涯と思想の核心を読み解く
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2005/4/13)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/4/13
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 374ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062743574
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062743570
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 8個の評価

著者について

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福原 泰平
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2007年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
サブタイトルは「鏡像段階」となっていますが、内容は決して鏡像段階論だけではなく、
前期〜後期のラカン思想全体の概要を見渡せるものとなっています。
本人の著書が非常に難しく、またその解説書すらもかなり難解というのがラカンなのですが、
その中でも本書は比較的明快な記述で、ラカン理論のイメージをよく伝えてくれています。
私が読んだラカン解説書の中では、新宮一成氏『ラカンの精神分析』と並んで
ラカン理論の雰囲気を非常に良く把握することができた1冊です
(個人的には、石田浩之氏の『負のラカン』も明快で非常に良かったのですが、
 こちらは残念ながら現在、新本では入手不可能になっています)。
また、伝記的な側面の解説が織り交ぜられている点も、理解を促進させてくれた要素でした。

本書と新宮氏の『ラカンの精神分析』を読めば、ラカン理論が
どのような性質・特徴をもつものなのか、その大まかなイメージは掴めると思います
(この2冊でよく分からなければ、斎藤環氏の『生き延びるためのラカン』が
 「ラカン解説書を読むためのラカン入門書」として、大いに理解を助けてくれると思います)。
そのうえで、ジジェクのようなものも含めて、さらに他の様々なラカン解説書を読み進めていけば、
より具体的にラカン理論の内容を理解していくことができるのではないでしょうか。
もちろん個々の解説書によって解釈の違いなども多々ありますが、
共有されている問題意識や視点などもまた、諸々の解説書を読んでいるうちに見えてきます。
そうした理解をもとに、さらに興味がある方はラカン本人の著作
(エクリよりもセミネールのほうが読みやすい)に進んで行かれると良いと思われます。

ただし、それでもやはりラカンの著書は非常に難解です。
フロイトはもちろんのこと、その他様々な人たちの著作の読み込みも必要になってきます。
専門の研究者は別として、一般の方々がラカンを勉強する場合においては、
ラカン本人の著書にまで進む必要は、必ずしも無いのではないかと思います
(もちろん余裕のある方は、本人の著作も読むに越したことはないかもしれませんが)。

専門外の一般の方々におかれては、たとえ解説書のみからの理解であれ、
それが各人の思考の糧になれば良いのであって、その際、その糧が絶対に
ラカン自身の著書を通した厳密な理解でなければならないということは無いはずです。
解説書ごとの細かな解釈の違いや、それぞれの内容が果たして
ラカン本人の思想とどれだけ一致しているのか、といったことはあまり気にせず、
それらを通して見えてくる各読者なりのラカン理論の内容やイメージが
各読者の思索における参照点の1つとなれば、それで十分であろうと思われます。

長くなりましたが、そういった点を踏まえるならば本書もまた優れたラカン本であり、
ラカンに興味を持たれる方々の思考の糧へと、十分、なりうると思います。
40人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年4月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なぜかわからぬまま、ラカンに魅せられて、解説書を何冊か読んできましたが、ようやく福原泰平氏のラカンを読んで、ラカンのすごさを実感できました。ラカンの基礎的な概念が複雑にからみあい重層的な理論体系になっていることを、俯瞰的に見られたような気がします。
私は身体にかかわった治療に携わっていますが、無意識とは身体性でもあるように思ってます。精神分析が心(無意識)の解明のためにたどってきた道筋は、これから身心一如とその症状について解明していくためにはたいへん有益であります。この本は、こうした個人的な読み方にも柔軟に応えてくれたように思えます。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年4月30日に日本でレビュー済み
ラカンの言説はとても難しい。
だからその解説書も必然的に難しくなってしまうのは、ある意味仕方のないことだ。
だが、この本はそうではない。
色々なラカン解説書を読んできたが、極めて分かりやすい。ラカンの発見した特殊な概念を、一度筆者自身の内側で咀嚼し、それを筆者なりの言葉で読者へ説明してくれている。だからとても分かりやすく、読みやすい。
他の本で挫折してしまった人にはお勧めです。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年9月26日に日本でレビュー済み
残念ながら読んでも混乱してしまう。著者自身が明晰な仕方でもっとラカンを理解してから執筆すべきでした。ラカン入門書としては、ブルースフィンクの邦訳『ラカン派精神分析入門』(誠信書房)がよく、ボロメオの結びについては、作田啓一『生の欲動』の第二章がいいと思いますね。これらが難しいという人は、斉藤環氏の本で代用するという手がありますが、お薦めしません(咀嚼しすぎの感あり)。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年7月22日に日本でレビュー済み
改めて買うまでもない著作。具体例が乏しく、かつ適切でないものが多い。シニフィアンに関する記述は劣悪。第1章の導入が悪くなかったために期待して読んだのですが、激しく裏切られました。福原先生の次回作に期待したいところです。
ラカン入門書は、新宮一成『ラカンの精神分析』講談社現代新書 をオススメします。論旨が明快で、「ピン」と来る内容に仕上がっています。そののち、一連のセミネール『精神分析の四基本概念』、『フロイトの技法論』、『精神病』(いずれも岩波書店)と進まれるのが良いのではないでしょうか。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年9月11日に日本でレビュー済み
 何度もその議論の荒唐無稽さに挫折しかかりながらも「これは行動仮説なんだから」と自分に言い聞かせつつ、ようやく読了。問題は、読了後の内容把握とこの本の評価が結びつくかどうか、というところです。
 福原先生による「福原理論」であれば、四つ星あるいは五つ星でしょう。議論が所々難解になりつつも、全体像は見渡せるようになり、この「理論」なるものについて一応の理解を得ることができます。
 問題なのは、この本の内容が「ラカン理論」とどのくらい一致しているのか、その証明が全く不可能なことです。自分自身がラカンを読んで全く理解できない以上は、福原先生のラカン理解が正確かどうかは証明しようがありません。
 いろいろなラカン理論の解説書がありますが、内容がバラバラだとすると(そしてラカンの言っている通り、ミレールのみが唯一理解できる能力を持っているのだとすれば)いったいラカン理論なるものは存在するのでしょうか? わたくしにはわかりません。
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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