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すべての雲は銀の… Silver Lining〈上〉(講談社文庫) 文庫 – 2004/4/15
誰も愛せない。壊れた心に降り積もる物語。心変わりした恋人由美子が選んだのは、こともあろうに兄貴だった。大学生活を捨てた祐介は信州菅平の宿「かむなび」で、明るさの奥に傷みを抱えた人々と出会う。 (講談社文庫)
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2004/4/15
- ISBN-104062747537
- ISBN-13978-4062747530
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2004/4/15)
- 発売日 : 2004/4/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 320ページ
- ISBN-10 : 4062747537
- ISBN-13 : 978-4062747530
- Amazon 売れ筋ランキング: - 600,858位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1964年7月東京都生まれ。立教大学文学部卒。会社勤務などを経て、93年『天使の卵―エンジェルス・エッグ』で第6回小説すばる新人賞を受賞。 2003年『星々の舟』で第129回直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で第22回柴田錬三郎賞、第4回中央公論文芸賞、第16回島清恋愛文学 賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 明日の約束 おいしいコーヒーの入れ方 SECOND SEASON 2 (ISBN-13: 978-4087465754 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年9月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んでほしい本。心の傷、田舎のゆるり感、不便の中にある幸せ。
2006年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
恋の感傷を引きずった主人公が、大学を休学して信州菅平のペンション「かむなび」に住み込みで働くうちに、地域の人たちとの交流を通して、本当の自分を見つける姿を描いた作品。
著者特有ともいえる作中人物の心理描写は繊細で、ちょっとした所作や言葉の中に、その人の意思を感じ取ることができる。洒脱な人柄の「園主」や闊達な気性の瞳子など、人物造形もしっかりとされていて好感を抱かせる。
上下巻に分けられた長編小説であるが、会話中心のさっくりした文体はとても読みやすい。
家族や友人など人との繋がりや社会との係わり方などを、いろいろな立場の人たちを使って、いろいろな形で表現されているので、幅広い年齢層で読める作品に仕上がっていると思う。
著者特有ともいえる作中人物の心理描写は繊細で、ちょっとした所作や言葉の中に、その人の意思を感じ取ることができる。洒脱な人柄の「園主」や闊達な気性の瞳子など、人物造形もしっかりとされていて好感を抱かせる。
上下巻に分けられた長編小説であるが、会話中心のさっくりした文体はとても読みやすい。
家族や友人など人との繋がりや社会との係わり方などを、いろいろな立場の人たちを使って、いろいろな形で表現されているので、幅広い年齢層で読める作品に仕上がっていると思う。
2004年5月13日に日本でレビュー済み
「天使の卵」以来、同じようなワールドで、おいしいコーヒーの
ようなシリーズより短い完結作品を読みたかった私が待ち望んで
いた本の文庫版がこの本です。
まあお決まりのような何かしらの傷を負った人物が出てくるところ
はこの作家のパターンですが、場所と登場人物が非常に魅力的で、
誰もが一度はこんな経験をしてみたいと共感できる作品です。
天使と違って、多分傷心から再生した主人公がこれからの人生に
向かっていく様はハッピーエンドと言えるのではないでしょうか。
先日読んだ宮本輝の「ここに地終わり・・・」は女性の主人公の
再生物語でしたが、それとは違った男性版の人生の再生物語です!
ようなシリーズより短い完結作品を読みたかった私が待ち望んで
いた本の文庫版がこの本です。
まあお決まりのような何かしらの傷を負った人物が出てくるところ
はこの作家のパターンですが、場所と登場人物が非常に魅力的で、
誰もが一度はこんな経験をしてみたいと共感できる作品です。
天使と違って、多分傷心から再生した主人公がこれからの人生に
向かっていく様はハッピーエンドと言えるのではないでしょうか。
先日読んだ宮本輝の「ここに地終わり・・・」は女性の主人公の
再生物語でしたが、それとは違った男性版の人生の再生物語です!
2014年10月29日に日本でレビュー済み
解説でも述べられていますが、「人物造形」が秀逸な小説です。
直木賞受賞作「星々の舟」を読まれる予定があるなら、
本作品を読まれるといいかも知れないです。
並行的に、色々な人の「不幸」に立ち向かう過程を描いていますが、
全てがさっぱりと片付くことはなく、しかしそれがまたリアリティに富んでいて、
完全なる消化不良とは捉えずともいいような気がします。
舞台にはなだらかな時間が流れていて、叙景・叙情の描写もテンポもかくあるべくして、
なだらかに、流れています。
直木賞受賞作「星々の舟」を読まれる予定があるなら、
本作品を読まれるといいかも知れないです。
並行的に、色々な人の「不幸」に立ち向かう過程を描いていますが、
全てがさっぱりと片付くことはなく、しかしそれがまたリアリティに富んでいて、
完全なる消化不良とは捉えずともいいような気がします。
舞台にはなだらかな時間が流れていて、叙景・叙情の描写もテンポもかくあるべくして、
なだらかに、流れています。
2004年5月16日に日本でレビュー済み
村山さんは年頃の男の子を書かせたら本当にうまい。
なんとなくありそうな日常の一コマを、
「自分の若い頃にもこんなことが起きても不思議じゃなかった。」
って感じに何気なく書いている。
その中で、
「あ~、大学生の頃ってこんな考えかたしたな~」
とか、懐かしく共感できちゃう。
読んだあとなんだか心が温まる、
そんな作品です。
なんとなくありそうな日常の一コマを、
「自分の若い頃にもこんなことが起きても不思議じゃなかった。」
って感じに何気なく書いている。
その中で、
「あ~、大学生の頃ってこんな考えかたしたな~」
とか、懐かしく共感できちゃう。
読んだあとなんだか心が温まる、
そんな作品です。
2012年4月9日に日本でレビュー済み
恋人と実兄の裏切りによってひどく苦しみ傷つけらられる主人公の心の葛藤を、友人のタカハシの誘いに乗って長野の山奥のペンションに逃げてアルバイトをしながら、再生していく物語なのですが・・・
最初の出だしはうん、いいと思ったけれど・・花売り娘たちの関わりとか、なんか中だるみを感じて眠い作品に感じた。
裏切りと再生をメインテーマにするなら、もっと恋人の心と主人公の関わりを書いてもらいたかった、
裏切りの実兄に至っては最後に少しだけ登場のくだりでじつに中途半端な気がする・・・
東京に日帰りで帰るラストシーンはまさに、中途半端くだらない・・・・
いっそうのこと、ドロドロを書いてもらったほうが印象に残る作品になったように思います。
全くもって印象が薄い小説で、真ん中の物語はいらない、前後の心の葛藤を描いてもらいたかった。
最初の出だしはうん、いいと思ったけれど・・花売り娘たちの関わりとか、なんか中だるみを感じて眠い作品に感じた。
裏切りと再生をメインテーマにするなら、もっと恋人の心と主人公の関わりを書いてもらいたかった、
裏切りの実兄に至っては最後に少しだけ登場のくだりでじつに中途半端な気がする・・・
東京に日帰りで帰るラストシーンはまさに、中途半端くだらない・・・・
いっそうのこと、ドロドロを書いてもらったほうが印象に残る作品になったように思います。
全くもって印象が薄い小説で、真ん中の物語はいらない、前後の心の葛藤を描いてもらいたかった。
2005年5月11日に日本でレビュー済み
誰もがその笑顔の陰に、悩みや悲しみを抱えている。生きる痛みに耐え切れない時もあるだろう。
人はどんな困難にも立ち向かう強さと、ふとしたことで崩れてしまう弱さをあわせ持っている。そのバランスが崩れた時、誰かに寄りかからずにはいられなくなるのだろう。人の思いやりが、壊れかけた心を温かく包んでくれる。そこから人はまた強く生きていける。
「どんな不幸にもいい面はある」その言葉がとても印象的だった。
人はどんな困難にも立ち向かう強さと、ふとしたことで崩れてしまう弱さをあわせ持っている。そのバランスが崩れた時、誰かに寄りかからずにはいられなくなるのだろう。人の思いやりが、壊れかけた心を温かく包んでくれる。そこから人はまた強く生きていける。
「どんな不幸にもいい面はある」その言葉がとても印象的だった。
2010年8月17日に日本でレビュー済み
安心して読める小説、と言えるのではないか。
大好きだった彼女を、信頼していた兄に奪われ
傷心の主人公は、友人の紹介で信州の山奥の宿でアルバイトを始める。
大きな自然に抱かれながら、そこで暮らす人々もまた、
それぞれに悩みや迷い、傷を抱えて生きている。
自然の中で暮らすということはどういうことか、ということに加え、
自分の成長を妨げるも、障害を乗り越え成長するもまた自分自身と言う
ことを、教えてくれる物語。
著者がいつも前面に押し出すテーマ『性』は、この本ではやや後方に
ひかえ、ひとつ屋根の下で繰り広げられるドラマを描いた、
さわやかな作品に仕上がっていると思った。
大好きだった彼女を、信頼していた兄に奪われ
傷心の主人公は、友人の紹介で信州の山奥の宿でアルバイトを始める。
大きな自然に抱かれながら、そこで暮らす人々もまた、
それぞれに悩みや迷い、傷を抱えて生きている。
自然の中で暮らすということはどういうことか、ということに加え、
自分の成長を妨げるも、障害を乗り越え成長するもまた自分自身と言う
ことを、教えてくれる物語。
著者がいつも前面に押し出すテーマ『性』は、この本ではやや後方に
ひかえ、ひとつ屋根の下で繰り広げられるドラマを描いた、
さわやかな作品に仕上がっていると思った。