絶対買うべき後編。人はまた人を想うことで生きる。
絶望は希望のはじまり。
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すべての雲は銀の… Silver Lining〈下〉(講談社文庫) 文庫 – 2004/4/15
宿を整え、厨房を手伝い、動物の世話をする。訪れるのは不登校の少女や寂しい老人、夢を追う花屋の娘たち……。人々との出会い、自然と格闘する日々が、少しずつ祐介を変えていく。一方、瞳子は夫の消息を追ってエジプトへ。もう一度誰かを愛せる日は来るのだろうか――。壊れかけた心にやさしく降りつもる物語。(講談社文庫)
あなた、この世でいちばん重たい荷物って何だと思う?
傷ついたすべての心にやさしく降り積もる物語。
宿を整え、厨房を手伝い、動物の世話をする。訪れるのは不登校の少女や寂しい老人、夢を追う花屋の娘たち……。人々との出会い、自然と格闘する日々が、少しずつ祐介を変えていく。一方、瞳子は夫の消息を追ってエジプトへ。もう一度誰かを愛せる日は来るのだろうか――。壊れかけた心にやさしく降りつもる物語。
本書は失恋の痛手をかかえた大学三年生の祐介が、信州の宿にアルバイトでやってきて、そこで再生していく物語である。そう言ってしまうと、いや、それだけではこの小説の魅力のほとんどがこぼれ落ちる。(中略)村山由佳はのちに『星々の舟』で直木賞を受賞するが、それもこの作品のときから約束されていたといっていい。実に鮮やかな青春小説である。――<北上次郎解説より>
あなた、この世でいちばん重たい荷物って何だと思う?
傷ついたすべての心にやさしく降り積もる物語。
宿を整え、厨房を手伝い、動物の世話をする。訪れるのは不登校の少女や寂しい老人、夢を追う花屋の娘たち……。人々との出会い、自然と格闘する日々が、少しずつ祐介を変えていく。一方、瞳子は夫の消息を追ってエジプトへ。もう一度誰かを愛せる日は来るのだろうか――。壊れかけた心にやさしく降りつもる物語。
本書は失恋の痛手をかかえた大学三年生の祐介が、信州の宿にアルバイトでやってきて、そこで再生していく物語である。そう言ってしまうと、いや、それだけではこの小説の魅力のほとんどがこぼれ落ちる。(中略)村山由佳はのちに『星々の舟』で直木賞を受賞するが、それもこの作品のときから約束されていたといっていい。実に鮮やかな青春小説である。――<北上次郎解説より>
- 本の長さ337ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2004/4/15
- ISBN-104062747545
- ISBN-13978-4062747547
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2004/4/15)
- 発売日 : 2004/4/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 337ページ
- ISBN-10 : 4062747545
- ISBN-13 : 978-4062747547
- Amazon 売れ筋ランキング: - 607,467位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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1964年7月東京都生まれ。立教大学文学部卒。会社勤務などを経て、93年『天使の卵―エンジェルス・エッグ』で第6回小説すばる新人賞を受賞。 2003年『星々の舟』で第129回直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で第22回柴田錬三郎賞、第4回中央公論文芸賞、第16回島清恋愛文学 賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 明日の約束 おいしいコーヒーの入れ方 SECOND SEASON 2 (ISBN-13: 978-4087465754 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
家の本棚に(上)があり、たまたま読み始めて、(下)が気になり購入しました。
とても自然に一気読みができた一冊でした。
こういう本もあるのだなと、自己啓発や経済もしくは歴史を多く読んでいた私にとって
新鮮でした。
とても自然に一気読みができた一冊でした。
こういう本もあるのだなと、自己啓発や経済もしくは歴史を多く読んでいた私にとって
新鮮でした。
2005年2月14日に日本でレビュー済み
この作品を読み終えたとき、本当に驚きました。
村山由佳は、どうしてこんなにも美しい直球が投げれるのだろう?
北上次郎氏は解説で「本書は失恋の痛手をかかえた大学三年生の祐介が、信州の宿にアルバイトでやってきて、そこで再生していく物語である。」と書いています。まさしくその通り、そんな話です。つまり、ものすごく基本的な話なのです。
失恋は苦しいんだよ、って。それだけのことを、こんな素晴らしい形で表現しきれる。どうしてこんなことができるんだろう?
個人的に、この作品は現時点での村山由佳最高傑作だと思っています。
そっと、大切に、心の中にしまいこみたい優しい作品でした。
村山由佳は、どうしてこんなにも美しい直球が投げれるのだろう?
北上次郎氏は解説で「本書は失恋の痛手をかかえた大学三年生の祐介が、信州の宿にアルバイトでやってきて、そこで再生していく物語である。」と書いています。まさしくその通り、そんな話です。つまり、ものすごく基本的な話なのです。
失恋は苦しいんだよ、って。それだけのことを、こんな素晴らしい形で表現しきれる。どうしてこんなことができるんだろう?
個人的に、この作品は現時点での村山由佳最高傑作だと思っています。
そっと、大切に、心の中にしまいこみたい優しい作品でした。
2005年4月7日に日本でレビュー済み
作中で述べられている言葉に、およそこんな意味あいの言葉があったと思う。
好きな人と死に別れるのと、生き別れるのと、
どっちが痛いのだろう。という言葉だ。
昨今、好きな人と死に別れる痛み、というものに焦点があてられている。
しかし、この小説は生き別れの痛み、に焦点を置いた作品だ。
筋に目を奪われるような面白さは、本書はあまり含んでいない。
北上次郎氏が述べている通り、本書は「普通」の小説である。
筋を追う楽しさよりは、会話文、地の文、人物描写の魅力が詰まった、
活字を追うことそのものを楽しむ小説である。
失恋の痛みを抱えた祐介が再生していくというだけでなく、
生きていれば必ず負う痛みを、生きていくことそのものを、
描き出した作品ではないかと思う。
好きな人と死に別れるのと、生き別れるのと、
どっちが痛いのだろう。という言葉だ。
昨今、好きな人と死に別れる痛み、というものに焦点があてられている。
しかし、この小説は生き別れの痛み、に焦点を置いた作品だ。
筋に目を奪われるような面白さは、本書はあまり含んでいない。
北上次郎氏が述べている通り、本書は「普通」の小説である。
筋を追う楽しさよりは、会話文、地の文、人物描写の魅力が詰まった、
活字を追うことそのものを楽しむ小説である。
失恋の痛みを抱えた祐介が再生していくというだけでなく、
生きていれば必ず負う痛みを、生きていくことそのものを、
描き出した作品ではないかと思う。
2004年12月4日に日本でレビュー済み
少し味気ない感は否めません。
でもその味気なさは読者の経験によって
深みを増すのではないかと思います。
物語は主人公がハッピーエンドのスタートラインに立とうとする所で終わります。
完璧なハッピーエンドではないけれど、微かな希望が見えるわけです。
現実でもそういうことの方が多いですよね・・
でもその味気なさは読者の経験によって
深みを増すのではないかと思います。
物語は主人公がハッピーエンドのスタートラインに立とうとする所で終わります。
完璧なハッピーエンドではないけれど、微かな希望が見えるわけです。
現実でもそういうことの方が多いですよね・・
2004年5月5日に日本でレビュー済み
すごくしっくりくる結末で、十分納得はできるものの、
しっくりきすぎて面白みに欠ける気はします。
それがこの小説の良さでもあり悪さでもありというところ。
タイトルと内容もかみ合ってはいるんだけど、
タイトルの響きのキレイさが内容に勝っちゃってるような感じがしました。
細かい会話の一つ一つや、地の文の描写が魅力的なので、
筋を追うよりも、味わうように読むのがいいのかもしれません。
しっくりきすぎて面白みに欠ける気はします。
それがこの小説の良さでもあり悪さでもありというところ。
タイトルと内容もかみ合ってはいるんだけど、
タイトルの響きのキレイさが内容に勝っちゃってるような感じがしました。
細かい会話の一つ一つや、地の文の描写が魅力的なので、
筋を追うよりも、味わうように読むのがいいのかもしれません。
2004年6月27日に日本でレビュー済み
村上由佳の作品はいろいろと読んでいるが、この作品は珍しく深みが足りない。彼女のいつもの洞察力に切れがなく、少し残念だ。
2004年8月21日に日本でレビュー済み
いまいち、主人公の内面が僕には伝わってきませんでした。
「翼」や「海を抱く」は、そんなことはなかったのに。
でも、それは感性の問題なので、きっとこの作品が面白いと感じる方もいるのでしょうから、星3つ。
「翼」や「海を抱く」は、そんなことはなかったのに。
でも、それは感性の問題なので、きっとこの作品が面白いと感じる方もいるのでしょうから、星3つ。