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99%の誘拐 (講談社文庫 お 35-27) 文庫 – 2004/6/15
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末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには8年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。そして12年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。第10回吉川英治文学新人賞受賞作!
- 本の長さ448ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2004/6/15
- 寸法10.8 x 1.7 x 14.8 cm
- ISBN-104062747871
- ISBN-13978-4062747875
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2004/6/15)
- 発売日 : 2004/6/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 448ページ
- ISBN-10 : 4062747871
- ISBN-13 : 978-4062747875
- 寸法 : 10.8 x 1.7 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 358,251位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
徳山諄一と井上泉(現・井上夢人)による共作作家。
1982年
「岡嶋二人」名義による『焦茶色のパステル』で第28回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビュー。
1985年
『チョコレートゲーム』で第39回日本推理作家協会賞受賞。
1988年
『99%の誘拐』で第10回吉川英治文学新人賞を受賞。
1989年
『クラインの壺』発刊と同時に「岡嶋二人」を解散。
1992年
「井上夢人」名義の『ダレカガナカニイル…』でソロデビュー。
上記が、恐ろしく簡単な略歴です。
デビュー当初からミステリーを書いていましたし、ミステリー作家として分類されることが多いのですが、独立して「井上夢人」として書くようになってからは、純然たるミステリーは1本も書いていません。(でももちろん、「ミステリー作家」と呼んでくださったって、ちっとも構わないのです。ただ、「ミステリーが読みたくて買ったのに……」なんてことが起こるかもしれませんけど )
ソロデビューをする以前は、「人さらいの岡嶋」などと呼ばれたりもして、誘拐物の小説が得意だったことになっているようですが、誘拐物──さほど多いわけでもありません。
「井上夢人」の名前で仕事をするようになってからは、コンピュータに強い作家などと呼ばれることもあるようですが、実際は好きでいじくっている程度ですから、そんなに強いわけじゃありません。小説の題材にしばしばコンピュータやネットが登場するので、そんなふうに思われているだけです。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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出版してすぐ読んでいたらちんぷんかんぷんだったかも。
そして30年以上経っているにも関わらず、面白さが全く損なわれていないのも凄いです。
ストーリーもトリックも大変面白くて、最初から犯人は分かっているのに、飽きさせずにどんどん読み進めたくなります。
そして全体的に情景描写が多く心理描写は控えめなのですが、どうかこの犯罪が成功しますように!復讐が果たせますように!と願うくらい犯人に感情移入してしまいました。
少々ネタバレになるかもしれませんが、犯罪による死者が出ないのも、陰鬱な気持ちにならず良いですね。
偶然にも少し前に、子供が誘拐される別の作家の作品を読んだのですが、そちらは殺されてしまい、フィクションといえど居た堪れない気持ちになったので。
人質が殺されることは無いだろうという安心感がある上で、テンポの良い文章に身を委ねられるので気持ち良く読めました。
ラストもとても良かったです。
後味が悪いことになるのでは…と危惧していたのですが、これ以上ないほどキレイに幕を閉じてくれました。
スピード感のある展開なうえ途中で一切ダレることがなく、最初から最後までずっと惹き込まれてしまうくらい読ませる力が非常に強いです。
名作というのも納得の作品でした。
これ1988年に書かれているとは思えません。今見ても少しもほころびがないばかりが、先端すぎるという感じもしない。
テクノロジーの進化を、
とにかく先見するのが上手い。
現代はどうこうでなく、
私が生まれる5年前の時点で、
ここまでリアリティを感じる文章には感服します。
私にはあまりドキドキ感がなかった。誘拐された子供はこんなに素直に監禁
され続けるものかなという疑問も持ちました
みんなに好かれるストーリーといっていいでしょう。
中小企業の社長だった主人公の息子が誘拐され、それを小説の前半部分の「父の手記」として知ります。
この前半部分の描写が見事で、どんどん引き込まれます。
凝った誘拐犯罪になっておりで、ドキドキです。
後半は息子が、新しい社長の孫を逆に誘拐し、お金を奪うことになるのですが、その間に沢山のコンピュータを使ったトリックが含まれています。
警察や相手を傷つけることなく、実にスマートな犯罪を犯すのです。
コンピュータの話は、かなり時代を感じさせるもので今では陳腐な感覚を否めないのが残念です。
刑事コロンボと同じように、犯人が誰かは早々に読者にわかるのですが、どうやって受け取るのかが最後まで分からずに一気に読むことができます。
前半に比べて後半はやや助長すぎる感じで、満点とはいきませんが、高校生あたりにはとっても読みやすくておすすめです。
その19年後の1987年に起きた何者かによる誘拐事件。
2つの事件がそれぞれ1部、2部という構成になっています。
この2部構成が本当に見事です。
ざっと箇条書きすると次のような効果が生まれています。
・1987年の事件のバックグラウンドとなる1968年の事件を、
「失意の父親による手記」という痛ましい形で語ることで、
読者はグッと物語に引き込まれる。
・読者は1968年の事件を「誘拐される側」の気持ちで読む。
そして、1987年の事件は「誘拐する側」の気持ちで読む。
「する側」に感情移入できるのは、1968年の事件による怒りが読者にあるから。
・1968年の事件で語られなかった「誘拐された子どもの心境」が、
1987年の事件の最後で描写される。そこに至り、読者は、
先の事件で慎吾が感じたであろう恐怖と恨みをより深く理解する。
・19年経っても警察はあいかわらず無能だ、という慎吾の言葉の説得力。
とにかく、あっという間に話に引き込まれ、ページをめくる手が止まりません。
よくこんなにしっかりしたプロットを考えられるな、と感銘を受けました。
緻密に作られたプロットだからこそ、人物の行動にリアルさが生まれます。
ぜひ読んでみてほしい傑作ミステリ―です。
自分のパソコンを持ってネット接続したのがそれより10年後の私には、とても信じられないくらい時代の先を行った小説だったんですね。
本作は、先進のコンピューター技術を駆使したトリックもさることながら、純粋なミステリとしてみても緻密な構成が見事です。動機も自然ですね。
クライマックスの舞台は何十回も通った蔵王なので、そこも魅力でした。
一つだけわかないのは、「左に折れて涸沢コースに入る」というところです。
ここは、どうみても右に曲がるのですが…
進行する事件がどのように展開するかを見守っていくような筋なので、犯人探しなどの謎解き要素は少なく、それらを求める人は若干肩透かしになるかもしれません。