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奇想小説集 (講談社文庫 や 5-24) 文庫 – 2004/9/1

4.3 5つ星のうち4.3 7個の評価

陰茎人,蝋人,満員島,自動射精機,ハカリン,万太郎の耳 他
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2004/9/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/9/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 394ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062748630
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062748636
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 7個の評価

著者について

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山田 風太郎
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1922年、兵庫県生まれ。東京医科大学卒業。47年、「宝石」新人募集に応募した「達磨峠の事件」がデビュー作。48年「眼中の悪魔」で第2回探偵作家 クラブ賞短編賞を受賞。その後「甲賀忍法帖」を始めとした忍法帖シリーズなどを精力的に発表した。2000年、日本ミステリー文学大賞受賞。01年7月死 去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 八犬傳 下(新装版)  (ISBN-13: 978-4331614044)』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2018年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
皮肉と示唆に満ちた軽快な文章。頗るおもしろい。作家からの現代へのメッセージのようにも感じられる。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「陰茎人」、「蝋人」、「満員島」、「自動射精機」、「ハカリン」、「万太郎の耳」、「紋次郎の職業」、「万人坑」、「黄色い下宿人」の9作を収めた短編集。幾つかの題名から想像される通り、主に<性>を題材にして哄笑を誘う奇譚集であるが、単にそれだけではない。戦争体験と医学知識に由来する理知的精神と反骨精神に基づいた徹底した社会批判が全編を貫いているのだ。荒唐無稽な話でありながら、同時にその背景にある思想や洞察力の鋭さを感じさせる山田先生の器の大きさを改めて認識した。その典型は「満員島」であろうか。スケールの大きさと先見性に唸らされる。

その他の傾向を持つ短編にも優れた作品が多い。「黄色い下宿人」は、ホームズ物の巧緻なパスティーシュ。冒頭から巧みに伏線が張られており、文学好きの日本人なら思わず微笑んでしまう。「万人坑」は、舞台が中国という事もあり、「聊斎志異」に入っていても違和感がないと感じさせる怨念の籠もった怪奇譚。発想的には、後の「魔界転生」の原点となったのではないか。一方「蝋人」は、本短編集の流れにほぼ沿った物だが、ポー「モルグ街の殺人」、自身の「くノ一忍法帖」、そして諸星大二郎氏「生命の木」を合体させた様な構成に驚かされる。耽美的世界と崇高な精神的世界とが見事に融合しており、余人には到達出来ない境地。

「紋次郎の職業」中に出て来る文言ではないが、山田先生が作家という職業を選んでくれて本当に良かったと思わせてくれる充実した短編集。「社会常識や規制に縛られるのは、真っ平御免」という山田先生の気概が溢れている。読書の楽しみを十二分に味わえる文字通りの傑作短編集だと思う。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年7月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一見ハチャメチャだが、それでも一読してしまうと巻を置けなくなってしまう。
書かれた年代を全く感じさせない、ポップな文体、そして選ばれた言葉たち。
エンターテインメント文学の巨匠、山田風太郎を超える書き手は、もう現れないのではないだろうか。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2003年11月26日に日本でレビュー済み
  まだ一度も山田風太郎の小説を読んだことのない人には絶対お勧めの一冊です.山田作品は推理もの、忍法もの、伝奇もの、シリアスもの、とジャンルが広いので、どれから読んだらいいか分からないと言う人も結構多いのでは?一般に最もポピュラーなのは忍法ものでしょうが、忍法ものは忍者たちが怪異、妖艶なるバトルを繰り広げる、と言う内容は周知のことですのでその意味では衝撃度が少ないかもしれません。
  この作品集には、風太郎の神髄が味わえる逸品ばかりがおさめられています.まさに奇想天外、しかも、どれもすごくエッチです.いったいどこからこんな話をひねり出すのか、と思う人も多いことでしょう。でも、この人の本当にすごいところは、人間の心の奥に潜む欲望や、子供っぽい空想を、ただ野方図に展開していくのではなく、もし、そういうことが実際に起こったら、社会や政治は.どのように反応するのか、というところまでかなりさめた視点で、しかし表現は思いっきりユーモラスに描く才能にあるのだと思います。つまり子供の発想と大人の視点を完璧に同時に持つことができる。そこがすごいと思います。
  この作品集の最後におさめられている”黄色い下宿人”は.(あくまでも我々日本人にとってはーですが)ホームズもののパロディとしては、古今随一の傑作なのではないでしょうか?そう、夏目漱石は、ホームズが活躍していた時代のロンドンに留学していたんですよね。でもその漱石が、ホームズと丁々発止の推理合戦を繰り広げるなんて話、他の誰が考えたでしょう? 話の面白さにワクワクしながら読み進んでいくと、ラスト近くで漱石がこんなセリフをホームズに投げかけます。
”金銭財物にあこがれるのが、必ず貧乏人に限っていると考えるのは、浅薄な見解です.むしろ手段を選ばず千万長者になった人の方が貧しいもののちょっとした贅沢にやきもちをやき、1シリングにさえも貪婪な渇望を持っているものじゃないでしょうか?国家に例えて言えば、この大英帝国のようにー”この皮肉、この真実、こんな推理小説を他に誰が書いたでしょう? 嗚呼恐るべし! 山田風太郎!!
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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