この本が刊行されたときに賛否両論渦巻いたという話ですが、
本格ミステリファンには、ミステリに含まれないんじゃないでしょうか。
初めの妖怪の話や、序盤のオッサン2人の会話は読みにくく、
正直断念しかかりましたが(京極夏彦の文に馴れていなかったので)、
最後まで読むとストーリーそれなりに面白かったです。
最高に面白い「魍魎の匣」を読むために、とりあえず読んどきましょう。
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分冊文庫版 姑獲鳥の夏 上 (講談社文庫) 文庫 – 2005/4/17
京極 夏彦
(著)
「二十箇月もの間子供を身籠っていることができると思うかい?」。昭和27年の夏、三文文士の関口巽(せきぐちたつみ)は東京は雑司ケ谷にある久遠寺(くおんじ)医院の娘にまつわる奇怪な噂を耳にする。しかも、密室から煙のように消えたというその夫・牧朗は関口の旧制高校時代の1年先輩だった。ポケットに入る分冊版、刊行開始。
- ISBN-104062750457
- ISBN-13978-4062750455
- 出版社講談社
- 発売日2005/4/17
- 言語日本語
- 寸法10.8 x 1.3 x 14.8 cm
- 本の長さ297ページ
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2005/4/17)
- 発売日 : 2005/4/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 297ページ
- ISBN-10 : 4062750457
- ISBN-13 : 978-4062750455
- 寸法 : 10.8 x 1.3 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 422,721位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1963年生まれ。北海道小樽市出身。
日本推理作家協会 監事。世界妖怪協会・お化け友の会 代表代行。
1994年「姑獲鳥の夏」で衝撃的なデビューを飾る。1996年「魍魎の匣」で第49回日本推理作家協会賞長編部門、1997年「嗤う伊右衛門」で第25回泉鏡花賞、2003年「覘き小平次」で第16回山本周五郎賞、2004年「後巷説百物語」で第130回直木賞を受賞。2011年 「西巷説百物語」で第24回柴田錬三郎賞受賞。2016年 遠野文化賞受賞。2019年 埼玉文化賞受賞。2022年 「遠巷説百物語」で第56回吉川英治文学賞受賞。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年4月29日に日本でレビュー済み
好みが分かれるかもしれませんが、わたしは面白かったですよ
江戸川乱歩とか横溝正史が好きな人ならおすすめです♪
妖怪モノ?と思わせてちゃんとしたミステリーです
続きが気になっちゃうと思うのでぜひ上下で買っておきましょう(^~^)
江戸川乱歩とか横溝正史が好きな人ならおすすめです♪
妖怪モノ?と思わせてちゃんとしたミステリーです
続きが気になっちゃうと思うのでぜひ上下で買っておきましょう(^~^)
2011年11月29日に日本でレビュー済み
元々文系人間の上、これを読んだ頃は相対性理論や量子論、不確定性原理など全く知らなかったので、
後のシリーズでもお馴染みとなった京極堂の長口上にいちいち感心し、目からウロコ状態でしたw
ただ、その世界観を踏まえてのミステリ、と言うか不思議な現象を解き明かす物語なので、
綾辻行人だとか有栖川有栖だとか、あの辺の新本格派のような構造を期待すると全然違います。
クイーン好きのようなガチガチの本格ミステリファンには、もしかしたら受け付けないかも。
登場人物に探偵も出てきますが、このシリーズで探偵的な位置にいるのが陰陽師の京極堂。
真相を明かすクライマックスは探偵のロジックと言うより、心に訴える憑き物落とし。
この憑き物落としが、この作品に限らず後のシリーズでもカタルシスがあって堪らないのです。
語弊を恐れずに言えば、読者に対する癒しの要素もあります。
私の「新本格派」作家の印象としては、
密室等不可能犯罪、名探偵、トリック、と言った要素がある物と捉えているので、
何故かミステリ界で京極夏彦が「新本格派」に括られているのが不思議です。
この世に不思議なことなど何一つ無いはずなんですけどね…w
後のシリーズでもお馴染みとなった京極堂の長口上にいちいち感心し、目からウロコ状態でしたw
ただ、その世界観を踏まえてのミステリ、と言うか不思議な現象を解き明かす物語なので、
綾辻行人だとか有栖川有栖だとか、あの辺の新本格派のような構造を期待すると全然違います。
クイーン好きのようなガチガチの本格ミステリファンには、もしかしたら受け付けないかも。
登場人物に探偵も出てきますが、このシリーズで探偵的な位置にいるのが陰陽師の京極堂。
真相を明かすクライマックスは探偵のロジックと言うより、心に訴える憑き物落とし。
この憑き物落としが、この作品に限らず後のシリーズでもカタルシスがあって堪らないのです。
語弊を恐れずに言えば、読者に対する癒しの要素もあります。
私の「新本格派」作家の印象としては、
密室等不可能犯罪、名探偵、トリック、と言った要素がある物と捉えているので、
何故かミステリ界で京極夏彦が「新本格派」に括られているのが不思議です。
この世に不思議なことなど何一つ無いはずなんですけどね…w
2007年11月13日に日本でレビュー済み
初めてこの作者の本を読んだのは、中古書籍の「狂骨・・・」でした。
シリーズ物になっていたとは知らずに、この前作のキャラの顛末やら、
以前関わった事件がホニャララ・・・と語られては前作が気になるではありませんか(笑)
商売上手な作家だなと思いつつ新刊で購入したノベルズサイズの
「姑獲鳥の夏」を買ったのは、「狂骨・・・」を読み終えた翌日だったのははるか昔。
1996年の秋の事でした。
あれから10年くらい経過して映画化の話が出て、実相寺監督がメガホンをとるという事で、
個人的に異様にテンションがあがって、ノベルズを読み返そうと思った時に数々の
予想される出来事が脳裏をかすめ、
「あの分厚い書籍を持ち歩いて読むのはちょっと疲れるな・・・」と京極ファンが
ぶちあたる壁を軽くスルーさせたのはこの分冊文庫版です。
これ以前にも文庫はありますけれど、そいつもノベルズサイズの分厚さがコンパクトになっただけの、
小型辞書よりも分厚いモノ。(縦の長さが寸詰まりになっただけやん!と思いました)
ちょっと厚めの文庫を持ち歩く分には支障もなく、
「なにそれ?辞書読んでるの?」とは訊かれずに、普通の文庫を読んでいる風に
見えるのはありがたい。
以前の作品を読み直すのにはこのサイズが適当であり、おおまかなストーリーの流れも
把握していたり忘れていた事を補完したりと、実に活躍してもらいました。
もちろん、続巻も購入し仕事の合間や時間を作ってなんとか10日くらいで
上下巻を読んだのかな・・・あの2005年の夏は。
初めて読んだ時は止められなくて、読む時間を作りながらなんとか4日で読んだ記憶がありますけどね。
分冊だから一気に買ってもいいし、1冊づつ買ってもいいし、財布の中身をみながら買えるのが、ビンボー人には丁度いい。
余談ですが、「姑獲鳥の夏」の分冊文庫を読み終えたあと、その勢いで映画も観ましたし、
DVDも購入し、あまつさえ「魍魎の匣」の分冊文庫にまで手をだしてしまいました。
講談社と作家がニヤリとほくそ笑む姿が見えそうです・・・。
シリーズ物になっていたとは知らずに、この前作のキャラの顛末やら、
以前関わった事件がホニャララ・・・と語られては前作が気になるではありませんか(笑)
商売上手な作家だなと思いつつ新刊で購入したノベルズサイズの
「姑獲鳥の夏」を買ったのは、「狂骨・・・」を読み終えた翌日だったのははるか昔。
1996年の秋の事でした。
あれから10年くらい経過して映画化の話が出て、実相寺監督がメガホンをとるという事で、
個人的に異様にテンションがあがって、ノベルズを読み返そうと思った時に数々の
予想される出来事が脳裏をかすめ、
「あの分厚い書籍を持ち歩いて読むのはちょっと疲れるな・・・」と京極ファンが
ぶちあたる壁を軽くスルーさせたのはこの分冊文庫版です。
これ以前にも文庫はありますけれど、そいつもノベルズサイズの分厚さがコンパクトになっただけの、
小型辞書よりも分厚いモノ。(縦の長さが寸詰まりになっただけやん!と思いました)
ちょっと厚めの文庫を持ち歩く分には支障もなく、
「なにそれ?辞書読んでるの?」とは訊かれずに、普通の文庫を読んでいる風に
見えるのはありがたい。
以前の作品を読み直すのにはこのサイズが適当であり、おおまかなストーリーの流れも
把握していたり忘れていた事を補完したりと、実に活躍してもらいました。
もちろん、続巻も購入し仕事の合間や時間を作ってなんとか10日くらいで
上下巻を読んだのかな・・・あの2005年の夏は。
初めて読んだ時は止められなくて、読む時間を作りながらなんとか4日で読んだ記憶がありますけどね。
分冊だから一気に買ってもいいし、1冊づつ買ってもいいし、財布の中身をみながら買えるのが、ビンボー人には丁度いい。
余談ですが、「姑獲鳥の夏」の分冊文庫を読み終えたあと、その勢いで映画も観ましたし、
DVDも購入し、あまつさえ「魍魎の匣」の分冊文庫にまで手をだしてしまいました。
講談社と作家がニヤリとほくそ笑む姿が見えそうです・・・。
2005年5月2日に日本でレビュー済み
電車の中で読めない、腕が痛くなった、持てない、鞄に入らない、両手でないとページがめくれない、等々あの厚さが友人に勧める時いくら素晴らしい作品であってもかなり問題となっていました。有り難い。
でも『厚い本』=『京極夏彦』な部分もあったので寂しい気もしますね。製本技術の限界??1冊にまとめられた方が安い事は言うまでもありませんが。
でも『厚い本』=『京極夏彦』な部分もあったので寂しい気もしますね。製本技術の限界??1冊にまとめられた方が安い事は言うまでもありませんが。
2006年6月8日に日本でレビュー済み
気になる作家ではあったが、あの本の分厚さが私を躊躇させていた。この度登場した分冊文庫版の登場は大変ありがたく、読者の裾野をさらに広げるのではないかと思う。主人公の古本屋店主は森羅万象を知り尽くしているのではないかと思えるほど博覧強記で饒舌である。一読して彼の定義する世界の有様全てを理解できるわけではないけれど、それなりの説得力がある。その説得力が後半にさしかかって、納得に変貌をとげる。妊娠20カ月が経過しても出産できない女性を始め、次から次へと複雑怪奇な事象が出てくるのだが、主人公のロジックに照らされると別の一面が見えてきて「そうか。そういうことか」と感嘆。それが病みつきになってきて最後までぐいぐい勢い良く読ませていく。